浅間嶺~松生山(上川乗より)

浅間嶺展望台と三頭山(入沢山より) 東京都
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浅間嶺、松生山の基本情報

浅間嶺展望台と三頭山(入沢山より)

浅間嶺展望台からの見晴しは、東京都の山の中でもトップクラスなので登山口もたくさんあります。

その中で一番人気のコースは、浅間尾根登山口から払沢の滝へ抜ける縦走路で、その次は払沢の滝方面からの往復登山でしょう。

ただメジャーなコースを歩いてしまうと、次に気になってくるのがネットや雑誌ではあまり紹介されないコースです。

今回は、そんなコースの中から上川乗から浅間嶺山頂~展望台~松生山をめぐる往復のコースを歩いてみました。

天気ははちょっと雲が多く山頂からの展望はあまりよくなかったのですが、初めて歩く登山道はなんか冒険心をくすぐられて楽しめました。そして行程は、往復4時間掛からない初心者向きのコースだと分かりました。

山名 ①浅間嶺(せんげんれい)、②松生山(まつばえやま)
標高 ①浅間嶺:903m、②松生山:933.7m
場所 ①~②:東京都西多摩郡檜原村
駐車場 檜原村村営駐車場(上川乗)
三角点 ①浅間嶺:なし、②松生山:三等三角点あり
備考

駐車場情報

檜原村村営駐車場(上川乗)

檜原村村営駐車場(上川乗)

以前は有料だったようなのですが、いつの間にか無料になっていました。登山口から70mほどのところにある西東京バスの「上川乗」バス停の真横にある駐車場でとても便利です。

また駐車場の敷地内には男女別の管理されたトイレもあります。

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約5台
最終確認日 2020年4月10日
備考

登山ルート情報

上川乗~浅間嶺~松生山(往復)

駐車場から浅間嶺休憩所までは約70分。そこから浅間嶺山頂及び展望台へはほんの数分です。これだと往復しても2時間掛からないので、松生山まで足を延ばすとよいでしょう。

松生山の手前の登山道には浅間嶺展望台からは見えない素晴らしい展望もあるのでおすすめです。

出発地点 檜原村村営駐車場(上川乗)
所要時間 3時間50分
歩行距離 9.5km
累積標高 1,526.8m
登山ルート 村営駐車場(上川乗)~浅間嶺休憩所~浅間嶺~浅間嶺休憩所~浅間嶺展望台~入沢山~松生山~入沢山~浅間嶺展望台~村営駐車場(上川乗)

登山アプリ「コンパス」の登山記録

登山アプリ「コンパス」のGPSデータ

無料の登山アプリ「コンパス」を使うと下山後にGPSデータを地図上で確認したり、撮影した写真を地図上に掲載したりすることもできます。

また所要時間や歩いた距離、累積標高などもわかるのでとても便利です。

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2020年4月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上り 村営駐車場(上川乗)~浅間嶺休憩所前分岐 67分
浅間嶺休憩所前分岐~浅間嶺山頂 7分
浅間嶺山頂~浅間嶺展望台 8分
浅間嶺展望台(休憩) 8分
浅間嶺展望台~松生山と時坂峠の分岐 7分
松生山と時坂峠の分岐~入沢山 7分
入沢山~松生山 16分
(小計) (120分)
山頂での休憩 15分
下り 松生山~浅間嶺展望台 35分
浅間嶺展望台(休憩) 15分
浅間嶺展望台~村営駐車場(上川乗) 45分
(小計) (95分)
合計 3時間50分

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

村営駐車場(上川乗)内公衆トイレ

檜原村村営駐車場内公衆トイレ

駐車場内に男女別のトイレがあります。

コンビニ情報

駐車場の近くにはコンビニは一切ありません。

おすすめ登山地図

おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(24)奥多摩」です。

天気予報をチェック!

浅間嶺の天気は?・・・ヤフー天気(東京都西多摩郡檜原村)

 

浅間嶺~松生山登山記録のスライドショー

下の「浅間嶺~松生山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。

再生時間は6分ちょっとです。時間のある方はスライドショーで今回の浅間嶺~松生山登山ルートをお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)

浅間嶺、松生山の登山記録

山行日 2020年4月10日(金)
山行形態 単独
天候 曇り

村営駐車場から浅間嶺山頂へ(所要時間:約1時間15分)

檜原村村営駐車場(上川乗)

ここが西東京バスの「上川乗」バス停のすぐ裏にある村営の駐車場です。以前は有料だったようなのですが、今回行ってみると無料になっていました。

駐車可能台数は4~5台と少なめですが、平日だったため下山した時にも私の車以外は1台もとまっていませんでした。

村営駐車場の案内板

以前はこの看板はなく、「1日500円」と書かれた看板と料金箱がありました。

車道歩き

駐車場から車道を70mほど進むと右に木製の案内板が見えてきます。(右のSUBARUの看板の手前)

浅間嶺登山口

ここが浅間嶺への登山口です。浅間嶺まで2.9kmと書かれていますが、今回は山頂まで74分ほどで歩きました。

登山口入口

コンクリート製の舗装道路の急坂をまっすぐに上って行き、すぐに森の中へ入っていきます。

すぐに未舗装の登山道になる

すぐに舗装道路から未舗装の登山道に変わります。

登山道にある案内板

登山道沿いには案内板はそれほど多くはありませんが、分岐する場所は多くなく道に迷うことはありません。

明るい登山道

晴れると日が差し込み明るく気持ちのよい登山道です。

尾根上にある登山道

両側は切れ落ちた尾根上を歩く場所もあります。

右へ曲がる道

駐車場から67分ほどのところで道が大きく右に曲がります。左に行く道は不明瞭ですが、かすかにあるようです。

この看板が目印

ここには案内板はありません。下山時に直進してしまわないよう、この看板を目印にします。

きつめの上り坂はここまでで、これから先は緩やかな歩きやすい道が続きます。

下りになる登山道

右に曲がると傾斜は緩み、のんびり歩くことができるようになります。

新芽の黄緑色が鮮やかな森

4月の半ばになって新芽が芽吹き始めて綺麗です。

明瞭な登山道

見通しの効かない植林帯の中の登山道ですが、明瞭で傾斜も緩く歩きやすい道です。

上が明るくなってきたら浅間嶺休憩所は目の前

駐車場から1時間ちょっと歩くと正面の上のほうが明るくなってきます。あの先に浅間嶺休憩所と広場があります。

浅間嶺休憩所前の分岐に到着

最後の急坂を登り切ると正面奥に浅間嶺休憩所の屋根が見えてきます。手前には案内板が立っていますが、その案内板は浅間嶺展望台への表示しかありません。

浅間嶺の山頂は左の斜面を2~3分登ったところにあります。

左は浅間嶺山頂

踏み跡は薄いのですがこの斜面を登るか、7~8m休憩所の方へ進んだところを左へ曲がると山頂への登山道があります。

浅間嶺山頂へ

この看板のところを左へ曲がると比較的明瞭な登山道があります。

途中にある祠

途中で小さな祠(ほこら)があります。この先をちょっと下って登り返すと浅間嶺の山頂です。浅間嶺休憩所から2~3分です。

浅間嶺の山頂に到着

浅間嶺山頂

浅間嶺の山頂は森の中で、見晴らしは全くありません。山頂には、山頂名の書かれた公的な看板などは一切ありません。下に山頂への案内板がないのもうなづけます。

浅間嶺山頂にある案内板

山頂にあるこの案内板が目印です。この案内板のすぐ横の木の幹を見上げると山頂名が書かれた小さな板があるのがわかります。

浅間嶺と書かれた板

浅間嶺の山頂だと確認できるのは、この小さな板だけです。三角点もなければ、行政が設置したような看板も一切ありません。

浅間嶺山頂から展望台へ

浅間嶺休憩所

展望のない浅間嶺山頂から登ってきた道を戻り、臭うトイレの横を通り過ぎ、休憩所広場にとりあえず立ち寄ってみます。

そこには桜の木が数本植えられているので、満開の時期に登ればそれなりの満足感が得られるのでしょうが、今日はあいにくの曇天で満開まではまだちょっと早かったようです。

休憩所横のトイレ

こちらが休憩所広場まで臭いを拡散させているトイレです。まだ4月なのでハエなどの虫は少ないのですが、暑い季節になるとびっくりするくらい発生します。

臭うしハエは発生するし、実用性は殆どありません。

浅間嶺展望台への案内板

登ってきた分岐まで戻りそこから展望台へ進みます。

浅間嶺展望台のテーブルベンチ

浅間嶺展望台は、見晴らしの良い尾根上にあるため細長いのが特徴で、その尾根道に沿ってテーブルベンチが2セットとベンチが4つ置かれています。

浅間嶺展望台のベンチ

御前山、大岳山方面にはこのようにベンチが4つ置かれていて、座ってのんびり展望を楽しめます。ただ、週末は混み合うため地べたに座れるよう何か敷物を用意しておいたほうが良さそうです。

展望台にある「浅間嶺」と書かれたポール

浅間嶺の展望台には、山頂には無かった立派な看板があります。

富士山は雲で見えない

山頂名が書かれた看板の奥に、本当は富士山が見えるのですが、今日はあいにくの天気なので殆ど見えませんでした。

展望台からの眺め

正面に見えるはずの御前山も今日は雲に覆われています。

浅間嶺展望台から松生山へ(所要時間:約30分)

松生山へ

駐車場から展望台までは1時間ちょっとなのでまだまだ歩き足りません。そこで写真奥に見える山を登りその奥にある松生山へ行くことにします。

展望台の斜面に植えられた桜

浅間嶺展望台の斜面にはさまざまな種類の桜の木が植えられています。ここは標高が900mほどあるため4月10日時点ではまた3分咲き程度でした。

展望台の桜

色の濃い花は桜でしょうか、梅でしょうか?

松生山への登山道にある桜

松生山へ向かう登山道沿いの日当たりの良い場所に植わっている桜の木の中は満開になっているものもあります。

松生山への登山道

ただ全体的にやっと新芽が芽吹き始めたところなので、今年(2020年)の桜と新緑の見頃は4月中旬から下旬頃のようです。

松生山と時坂峠との分岐

浅間嶺展望台から5~6分で松生山と時坂峠(払沢の滝方面)の分岐に到着します。左が時坂峠方面で、右が目的地の松生山方面です。

分岐を右に進むといきなりの急登になりますが、7分ほどで終わります。

入沢山

きつい登り坂を登り終えると左側の樹木が伐採されたとても眺めの良い場所に到着します。ここが入沢山と書かれた手製の板がくくりつけられている場所です。

入沢山の名前が書かれた板

きつい登りを終えたばかりなので下を向いていると気づかずに通り過ぎてしまいます。

入沢山の全景

ここが入沢山の全景なのですが、山頂という感じは全くしません。ただの尾根道です。

浅間嶺展望台全景

ただ登ってきた方角を振り返ると下に浅間嶺の展望台とそのすぐ後ろは浅間嶺の山頂が見えます。奥には三頭山と大沢山があるのですが、雲に覆われて見えません。

松生山への登山道

最初のきつい登り坂を越えたあとは、小さなアップダウンを3回ほど繰り返し松生山に到着します。

途中の尾根

途中には根が張り出して歩きづらい場所もあるので注意が必要です。

松生山山頂にある人工物

前方に人工物が見えてきたら、そのすぐ先が松生山の山頂です。

松生山山頂に到着

松生山山頂全景

浅間嶺展望台からちょうど30分で松生山の山頂に到着しました。山頂は狭いながらも平らな場所があるので座って休憩することができます。

山頂から見える富士山

山頂には切り株をテーブルに丸太を椅子にした場所があり、そこから真正面に富士山を眺めることができます。

富士山の麓がかろうじて見える

今日はかろうじて富士山の麓部分が見えるだけでした。

反対側も少し見える

松生山の山頂からは、奥多摩方面の眺めも樹林の間から少しだけ眺めることができます。

入沢山

松生山の山頂でひと息ついたら、天候が回復していることを願いながら来た道をひたすら戻ります。途中の眺めの良い入沢山でちょっとだけ天気の回復を待ってみました。

入沢山から見た御前山

すると山頂全体が雲に覆われていた御前山がよく見えるようになってきました。奥の鷹ノ巣山や雲取山も見えるようになりました。

浅間嶺展望台と三頭山(入沢山より)

そして左を見ると浅間嶺展望台やその奥の三頭山、大沢山もくっきりと見えるくらいに天気は回復してきました。

浅間嶺の展望台からは大沢山は全く見えないので、浅間嶺に登った際にはせめてここ入沢山までは足を延ばすべきでしょう。

浅間嶺手前の桜

桜の花も青空には映えます。

浅間嶺から見た富士山

入沢山で展望を10分以上楽しんだので、松生山から浅間嶺展望台に戻るのに35分ほど掛かってしまいました。

浅間嶺から富士山のアップ

すると浅間嶺展望台からも富士山の麓部分がちょっとだけ見えるようになっていました。

浅間嶺から見た大岳山

天気が回復し、正面に見える大岳山もくっきり見えるようになりました。富士見台から大岳山までの稜線歩きは、払沢の滝近くの檜原村村営駐車場を起点にすると楽しむことができます。

浅間嶺展望台から見た大岳山から延びる稜線

大岳山から富士見台を経由してさらに右の稜線に目を移していくと鶴脚山馬頭刈山が見えてきます。こちらの山は、檜原村村営駐車場と十里木駐車場を起点にしてそれぞれ登ることができます。

浅間嶺から見た御前山

標高900mの展望台にベンチがあるのって考えてみるとちょっと不思議な感じがします。

浅間嶺から見た雲取山方面

御前山の奥には、鷹ノ巣山七ツ石山そして雲取山などがあります。

下山は来た道を間違えずに辿って戻ります(所要時間:約45分)

上川乗への案内板

浅間嶺展望台から休憩所方面へ下り、案内板のところで「上川乗バス停」方面へ下ります。

駐車場へ戻る登山道

帰り道はほぼずっとなだらかな下り坂なので疲れることはありません。

車道へ

浅間嶺展望台から45分ほどで車道とぶつかります。ここを左へ数十メートル進むと駐車場です。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト今回のコースは、駐車場と浅間嶺展望台の往復のみだと2時間掛からないとても短いルートになってしまうので、浅間嶺山頂と松生山を追加したコースを作ってみました。

その結果、晴れていれば入沢山からの浅間嶺展望台と三頭山、大沢山の展望と松生山からの富士山の展望の2つを楽しむことができるようになり、とても魅力的なコースになりました。

また、マイカー登山ではなく、バスを利用する方であれば、JR五日市線の武蔵五日市駅から西東京バスで「上川乗」バス停で下車し、そこから払沢の滝方面に下山する縦走ルートも可能です。

バスの時刻表などは西東京バスのサイトで簡単に調べられるのでたまには縦走に挑戦してみるのも良いかも知れません。

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