土俵岳

土俵岳からの展望 東京都
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土俵岳(どひょうだけ)の基本情報

土俵岳からの展望

ネットで検索しても土俵岳に関する写真や情報は、あまり見つかりません。

ということは・・・、

①山頂からの見晴しは期待できない・・・
②山頂に広いスペースがなく、休憩できるようなベンチもない・・・
③途中の登山道からの展望も期待できない

くらいは想像がつきます。

それでもやっぱり何度も歩いているルートよりも、一度も歩いたことのないルートのほうが冒険心をくすぐられるので登ってみたくなるものです。

そこで今回は、あまり人に注目されていない土俵岳を登ってみることにしました。

そして実際に登ってみた感想はというと・・・

サイト管理人ヒッキーの似顔絵①登山道の状況は、案外整備されていて歩きやすい。
②紅葉がきれいな場所もある
③山頂からの展望もまあまあ

でした。

ただ土俵岳の山頂は、ちいさなスペースはあるのですが、ベンチなどは1つもないので座って休憩することができず、仕方なく山頂三角点に座って休憩することなりました。

土俵岳の山頂で休憩するには必ず何か敷物を持っていく必要があります

見晴らしは、上の写真のとおり富士山側が全く見えないので残念ですが、大岳山、御前山方面の展望はそれなりにありました。

また高低差は駐車スペースから浅間峠まではずっと上りですが、浅間峠から土俵岳までの尾根道は、ちょっとしたアップダウンが3回ほどあるので帰りもちょっと疲れます。

ただ、往復しても4時間は掛からないので誰でも登れる山だと言えるでしょう。

山名 土俵岳(どひょうだけ)
標高 1,005m(三等三角点あり)
場所 山梨県上野原市(登山口:東京都西多摩郡檜原村)
駐車場 上川乗駐車スペース又は村営上川乗駐車場
三角点 三等三角点有り
備考

駐車場情報

村営上川乗駐車場

檜原村村営駐車場(上川乗)

ここは、浅間嶺、松生山(まつばえやま)へ登るのに一番便利な駐車場なのですが、土俵岳や生藤山へ登る際にも十分利用できます。

また駐車場の敷地内には男女別の管理されたトイレもあります。

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約5台
最終確認日 2020年11月13日
備考

上川乗駐車スペース

上川乗駐車スペース

登山口に細長い駐車スペースがあり、4~5台なら縦列で駐車できそうです。

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約5台
最終確認日 2020年11月13日
備考

登山ルート情報

上川乗駐車スペース~土俵岳(往復)

駐車場から浅間峠まではずっと上りですが、浅間峠から土俵岳はアップダウンのある尾根道です。

尾根道では、南側の富士山が樹木の間からわずかに見えるのですが、すっきり見える場所は1ケ所もありません。

出発地点 上川乗駐車スペース
所要時間 3時間51分
歩行距離 8.9km
累積標高 1,601m
登山ルート 上川乗駐車スペース~浅間峠~日原峠~土俵岳(往復)

登山アプリ「コンパス」の登山記録

コンパスのGPSデータ

グラフ中央の一番高い位置が土俵岳の山頂で、それより左側が登山時、右側が下山時のGPSの標高データです。

山頂から浅間峠までのルート上には3回のちょっと大きめのアップダウンがあることが登山無料アプリ「コンパス」のGPS記録からもわかります。

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2020年11月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上り 上川乗駐車スペース~浅間峠 62分
浅間峠~日原峠 49分
日原峠~土俵岳山頂 11分
(小計) (122分)
山頂での休憩 24分
下り 土俵岳山頂~日原峠 10分
日原峠~浅間峠 35分
浅間峠~上川乗駐車スペース 40分
(小計) (85分)
合計 3時間51分

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

村営上川乗駐車場内

檜原村村営駐車場内公衆トイレ

登山口にある駐車スペースにはトイレはないため、出発前に用を足したい方は、ここに立ち寄っておくと良いでしょう。ここに車を止めて駐車スペースまで歩いても10分ほどです。

コンビニ情報

駐車場の近くにはコンビニ等は一切ありません。青梅市街等で早めに立ち寄っておきましょう。

おすすめ登山地図

おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(24)奥多摩」です。

天気予報をチェック!

大羽根山、槇寄山の天気は?・・・ヤフー天気(東京都西多摩郡檜原村)

スカリ山登山記録のスライドショー

下の「土俵岳(東京都)の登山記録」とほぼ同じ内容になります。

再生時間は6分30秒ほどです。時間のある方はスライドショーで今回の土俵岳(東京都)の登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)

土俵岳(東京都)の登山記録

山行日 2020年11月13日(金)
山行形態 単独
天候 快晴

上川乗駐車スペースから浅間峠へ(所要時間:約60分)

上川乗駐車スペース

平日なので車は一台も止まっていません。登山には便利な駐車スペースです。

登山口にある案内板

駐車スペース内に登山口があります。まずは2km先の浅間峠を目指します。

登山口の登山道の様子

登山口から続く登山道は、明瞭で急な傾斜でもなくとても歩きやすい登山道です。

石の多い登山道

登山道は土俵岳までほぼこんな感じで石の多い道が続きます。そのため粘土質の滑りやすい登山道はあまりないので歩きやすいようです。

登山道

はじめのうちは登山道が北斜面側にあるため、日が当たらずに晴れていてもこんな感じでちょっと薄暗い道です。

木製の階段

登山道は管理されていて、木製の階段や石積みの階段が多く設置されています。

石積みの階段

段差の小さい石段が多いので歩きやすくて助かります。

木製の橋

[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-attention” fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”#ffcdd2″ borderwidth=”” iconsize=””]途中で登山道の崩落個所に木橋を設置してある場所がありますが、床が抜け落ちている部分があるので気をつけて通過します。
木橋自体はしっかりしていて問題ありません。[/st-cmemo]

祠

駐車スペースから35分ほどのところに屋根付きの管理されている祠(ほこら)があります。登山の安全を祈念してから先へ進みます。

祠の先の登山道

祠(ほこら)の先の登山道も明瞭で、石が多く平らになっているので歩きやすい道です。

日当たりの悪い登山道

駐車場からこのあたりまではずっと北側の斜面に作られた登山道を歩くので日が当たりませんが、風もあたらないので冬は助かります。

日当たりの良い場所へ

左が自然林で右が植林帯の場合、葉が落ちて明るく気持ちよく歩ける場所もあります。

紅葉した自然林

北側から南側の登山道へ切り替わる地点には紅葉したきれいな木がありました。

明るい自然林の登山道

南側の登山道になると景色は一変します。明るくきれいな紅葉の中をのんびり歩くことができます。

浅間峠から日原峠へ(所要時間:約50分)

浅間峠

駐車スペースから1時間ほどで屋根付きの休憩舎が見えてきます。ここが浅間峠です。

ここで生藤山方面と土俵岳方面と道が分かれます。

ここには屋根付きの休憩舎とそのまわりにベンチが3脚ほど設置されていて、ゆっくりと座って休憩することができます。

今回のルートでベンチがあるのはここだけですので、座って十分に足を休ませてから出発しましょう。

大正時代に設置された案内板

浅間峠にある小さな石碑を見てみるとずいぶん昔に設置された案内板であることがわかりました。

左は←山梨県、右は小宮戸倉→と書かれています。

大正十四年と書かれている案内板

横を見てみると「大正十四年十一月」と書かれていました。おそらく設置した時期なのでしょう。ということは今から95年前に設置されたということです。

当時は多くの人が、ここを歩いて往来していたのでしょうか。

土俵岳への登山口

こちらが土俵岳方面の登山口です。白い看板を通り過ぎ、きつめの斜面を上まで登って行きます。

案内板

やっと日原峠、土俵岳の文字が出て来ました。

アップダウンの続く尾根道

浅間峠からいきなりちょっと上ったかと思ったらググっと下っていきます。帰りはここを上り返すのかと思うとちょっと不安になります。

浅間峠と日原峠の間の登山道

11月は落葉が登山道を埋め尽くして踏み跡が分からない場所がたくさんあります。まわりをきょろきょろと観察し、ルートを確認しながら歩きます。

自然林の中を歩く登山道

南側の自然林のほうは日が当たってきれいです。

この木々の向こうには雪をかぶった富士山が見えるはずなんですが、今回のルートでは山頂も含めすっきりと富士山が見える場所はありませんでした。

案内板

登山道沿いにはこうした案内板があるので安心できます。

紅葉した落葉

公園内とは違い、登山道上では落ちている葉っぱの種類が時間とともに変わってきて面白いものがあります。

落葉で踏み跡が消えた登山道

落葉で踏み跡が不明瞭な時は、木の幹に結ばれたピンク色のリボンを探します。

植林帯の中の登山道

美しい自然林の中ばかり歩けるわけではなく、こうした植林帯の中も歩きます。

久しぶりの案内板

途中で直角に右に曲がる場所に到着したら、日原峠はすぐ先です。

日原峠から土俵岳山頂へ(所要時間:約11分)

日原峠の分岐

日原峠には案内板だけでなく、ここが日原峠で標高が900mありますよと書かれたポールも建てられています。

日原峠と書かれたポール

日本山岳耐久レースって何だろうとネットで検索してみると、日本を代表する登山家の長谷川恒夫さんを記念して毎年開催されるトレイルランニングだとわかりました。

私はトレイルランはしないのですが、長谷川恒夫さんの名前は、どこかの記念碑で見た覚えがありました。

それは御岳山から上高岩山へ行く途中のロックガーデン入口付近だったことを思い出しました。

日原峠にあるお地蔵さん

日原峠には、峠越えの安全を見守ってくれるお地蔵様もいます。

日原峠から土俵岳の間の登山道の様子

さて日原峠から土俵岳へは軽く下ってから10分ほど登り返すと山頂に到着します。

土俵岳山頂

土俵岳と書かれた案内板

日原峠から上り坂を登り切ると登山道の右側に案内板が見えてきます。

そしてその案内板のポールをみると「土俵岳」と書かれており、ここが山頂だと気づきました。

山頂はほぼ木に覆われていて広いスペースはなく、ベンチなども一切置かれていないため、この案内板がないと誰も山頂だとはわからないでしょう。

土俵岳にある三等三角点

ただ登山道のすぐ横には三等三角点があるので「おや!?」と思う人は立ち止まって案内板などを探すのではないでしょうか。

土俵岳山頂

中央の四角い物体が、三角点です。

これが土俵岳山頂の全景ですが、ただの通過点にしかみえません。

土俵岳山頂の様子

山頂の北側の樹木は、背がまだ低いため多少の見晴しはありますが、下の方を見渡すことはできません。

土俵岳からの展望

それでも山頂から10mほど日原峠方面に戻るともうちょっとだけ見通しの良い場所があります。

そこからの眺めが上の写真です。

大岳山と御前山が正面に見えました。

土俵岳からみた大岳山と富士見台

大岳山方面のアップはこんな感じです。

右の富士見台からは富士山が良く見えます。この稜線は過去に一度だけ歩いたことがあります。

檜原村村営駐車場からつづら岩を経由して大岳山へ登った時に歩きました。この登山記録は、大岳山(檜原村発)で詳しく紹介しています。

土俵岳から見た御前山と惣岳山

こちらは御前山です。

御前山は以前は展望が一切ない山だったのですが、最近になって北側の樹木が伐採され素晴らしく見晴らしの良い山に生まれ変わりました。

また御前山と惣岳山がこのように眺められる場所も珍しいので、土俵岳も案外捨てたものではないかも知れません。

土俵岳の南側の様子

こちらが南側です。これらの木がなければ正面に富士山が見えるはずなんですが・・・、残念です。

土俵岳の浅間峠方面の様子

こちらが日原峠方面です。正面の2本並んだ木のあたりからの眺めが一番おすすめです。

土俵岳から三頭山方面の様子

こちらが三頭山方面です。すぐに森の中に入っていきます。

下山は来た道を引き返すのですが、浅間峠まではアップダウンが3回ほどあるので、のんびり静かな山歩きを楽しみながら下山しましょう。

土俵岳山頂から浅間峠までは、45分ほどです。

浅間峠にはベンチがあるのでそこでゆっくりと足を休めてから駐車場を目指します。

浅間峠から駐車場まではずっと下りで約35分です。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト今回、土俵岳を登って感じた感想は、

  1. 登山道が歩きやすい
  2. 往復4時間弱で初心者や高齢者にはちょうど良い
  3. 山頂からの展望に案外満足できる

でした。
まず登山道は、小さな石がまるで敷かれたかのように敷き詰められていて、粘土質の土で滑って転んで痛い思いをすることが無かったのでプラス評価です。

それに急な登り傾斜や下り傾斜もなく危険を感じるような場所もありませんでした。

所要時間は、往復しても4時間掛からない程度の距離なので、体力の衰え始めた私のような60前後の登山者にも安全に登山を楽しめました。

そして一番の楽しみである展望は、予想していたよりも満足できるものでした。

山頂のちょっと手前からは、大岳山と御前山がきれいに並んだ写真が撮れて大満足でした。

一方、ちょっと気になるのが、

  1. 崩落した場所に設置された木橋がちょっと危険
  2. 浅間峠以外に休憩用のベンチが一切ない
  3. 富士山方面の展望が一切ない
  4. 山頂にベンチがない

ことです。
同じ稜線にある槇寄山へ登った時は、数馬峠や西原峠などで富士山が良く見えたので、日原峠あたりで同じように富士山が見えるかもと期待していたのですが残念でした。

また山頂にベンチは絶対に必要ですよね。

これらが解消されれば土俵山へ登る登山者はもっと増えると思うのですが、どうでしょう?

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