登山開始6時間が危険

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心臓病死多発

 

登山の最中に死に至る心臓病は、登山初日の開始から6時間いないのケースが多いとする研究結果を、北海道大野記念病院(札幌市)の大城和恵医師が3日、長野県松本市で始まった日本登山医学会で発表する。

心臓病は、登山中の遭難死の原因で、外傷、低体温症に次いで多い。大城石は、2011~15年に遭難死が多かった長野、富山県など10道県の山岳遭難を分析。林業やキノコ採りなどでの事故を除くと、5年間で553人が死亡していた。

このうち73人が心筋梗塞などの心臓病が原因で、年齢や性別が判明した68人はすべて40歳以上、94%にあたる64人が男性だった。

心臓病発作の日時がわかる56人を分析すると、約8割の44人が初日の登山開始から6時間以内に起きていた。気温や高所、運動に体が慣れていない状態で歩き始めると、心臓への負担が大きくなるためとみられる。

大城医師は「自分のペースを守ることが大切で、特に初日は距離や速度を半分にする程度がちょうどよい。水分を摂って脱水を防ぐことも重要だ」と話している。

(2017.06.03 読売新聞より)

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