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麻生山から日の出山へ
平日の朝9時ということもあるのでしょうか、白岩の滝駐車場から麻生山の山頂までは誰とも会うことなく静かな山歩きを楽しむことができました。
麻生山の山頂も独り占めできたことですし、そろそろ日の出山へ向かうことにします。
山頂から来た道をしばらく戻ります。すると途中でショートカットして直登せずに真っすぐに進んだ場合に稜線で合流する地点に出ました。
そこには間違えないように案内板がきちんと設置されています。日の出山の案内板のルートに進みます。
しばらく歩くと道が左右に分かれる地点にきます。「日の出山 御岳山」方向(右の道)へ進みます。
森から抜け、明るい日差しの中歩いていると案内板が出て来ます。日の出山へは左の階段を上がってまた左へ進みます。
ちなみに階段を左に見ながら通り過ぎるとつるつる温泉方面へ下山するルートになります。つまり、日の出山から下山するときには、ここまで戻ってきて左(つるつる温泉方面)へ下っていきます。
階段を上ると正面にベンチが2脚とその横に出来立ての案内板があります。日の出山は左です。
左を見ると歩きにくそうな木製の階段がずっと上まで続いています。それでも左側が開けていて、明るく見晴らしもあるので頑張って登ります。
歩きづらい木製の階段が終わったかとおもうとまたすぐに階段が出て来ます。左側には普通の登山道があります。
この道はどちらを歩いてもすぐ先で合流するので歩きやすいほうを選ぶとよいでしょう。
一度階段が終わるとまたすぐに木製の階段が現れます。ここは右の木製の階段を進みます。すると日の出山の山頂へ最短で到着します。
左の階段ではない道を進むと山頂の下を通り過ぎてバイオ式トイレの前に出ます。その先を180度右へ曲がり石の階段を登って山頂へ到着します。
左の道へ進むと少し遠回りになります。
日の出山の山頂は360度の展望を楽しめます!
右の背の低い石が日の出山の三等三角点です。山頂は広く屋根付きの休憩舎の他にベンチが数多く設置されていて座れないということはありません。
こちらが東京湾から相模湾の方向の眺めで、冬の空気が乾燥した良く晴れた日には、海まで見通すことができます。
東側を見ると大岳山がよく見えます。大岳山は南東から南西にかけての見晴らしは良いのですが、北側は樹林に覆われていて全く展望がないのが残念です。
そういった意味では、標高は日の出山のほうがずっと低いのですが、眺めは日の出山のほうがずっと優れています。ただ日の出山からは富士山の頭しか見えないのですが、大岳山からは富士山全体を真正面に見ることができます。
屋根付きの休憩舎の横には山頂を示す案内板が設置されています。多くの人がここで記念撮影をしています。
南側にはこのように多くのベンチが設置されていて冬でもなぜの無い日は、日向ぼっこが楽しめます。
この場所は以前は、砂利が敷かれておらず土がむき出しの山頂だったので冬は霜柱が立ち、それが太陽の熱で溶けて登山靴が泥だらけになってしまったものですが、今ではそんなこともなくとても助かっています。
こちらが北東方向の眺めです。手前の山肌に見える白いものは御岳山の山上集落の建物です。こんな山の上に一つの町ができあがっているのは不思議です。
南東方面には神奈川県の丹沢の山並みが広がります。
下山はつるつる温泉を目指します
さて、山頂で十分に展望を楽しんだら、途中まで来た道を引き返します。とにかくつるつる温泉という文字を見落とさずに下山します。
各分岐には案内板が設置されていますが、一部つるつる温泉の文字がない案内板もあり、誰かが下につけ足してくれています。
それもちょっと消えかけているので注意!です。
ここが日の出山の山頂から歩きづらい木製の階段を全部下り切ったところを右へ曲がり、石段を下りたところにある案内板です。
右は麻生山から歩いてきた道です。そして下山は案内板の通り左のつるつる温泉方面へ進みます。
きついカーブを曲がるとすぐにつるつる温泉と書かれた大きな案内板が左にあるのが分かります。ここを左に曲がって下っていきます。
まっすぐに下ってもつるつる温泉に行けますが、沢沿いのコースなので左右が深い森に覆われていて展望は全くありません。
しばらく下ると視界がぐんと開けてきます。こそには木製のベンチがいくつも置かれていて休憩できるようになっています。
下山は紅葉した木の下の登山道を歩いていきます。この下山ルートの一番のお勧めスポットです。
日の出町のホームページからダウンロードした案内地図にも載っていた場所ですが、「う~ん。」といった感じのものです。
一番左の石がが顎掛岩のようなのですが、その横の馬頭観音の石のほうが大きくて印象的です。
ここを過ぎると森の中に入り、車道と合流するまで森は続きます。
ここが車道との合流地点で、こちらから真っすぐに日の出山を目指す人も多いようです。
ここが白岩の滝への入口です。この道を右へ曲がり緩やかな登り坂を駐車場まで歩きます。ここから駐車場までは、約10分です。
曲がるところにあるバス停です。「白岩滝」のバス停のところで右へ曲がることを覚えておきましょう。
バス停のある所を右へ曲がるとすぐに白岩滝の案内板があるので確認しましょう。全行程で約3時間50分登山でした。
登山ルート上にある観光案内解説板
白岩の滝遊歩道入口にある解説板
白岩の滝遊歩道
タルクボ沢の連瀑(れんばく)と白岩(しらいわ)の滝
タルクボ沢の中流域には、大小合わせて18の滝があります。その中でも最も大きな規模の滝が、不動橋の少し上流にある『白岩の滝』です。白岩の滝は3つの滝で構成されています。上位の滝は、落差が約15mあり、途中に約7mのテラスを持っています。
中位の滝は、幅1~3m、落差が約12mあり、70~80度の急斜面を水しぶきをあげて滑り落ちます。下位の滝は、幅4~5mと広く、落差が約8.5mあり、70度前後の岩壁を滑り落ちます。中位の滝と下位の滝は、下流からみると一つの大きな滝に見え、その滝壺の付近では、かつて、日照りが続くと雨乞いが行われていたそうです。
下位の滝のほとりには、今も小さな”ほこら”が遺されています。
白岩の滝付近にある解説板
白岩(しらいわ)の滝
白岩の滝は3つの滝で構成されています。上位の滝は、落差が約15mあり、途中に約7mのテラスを持っています。中位の滝は、幅1~3m、落差が約12mあり、70~80度の急斜面を水しぶきをあげて滑り落ちます。下位の滝は、幅4~5mと広く、落差が約8.5mあり、70度前後の岩壁を滑り落ちます。
中位の滝と下位の滝は、下流からみると一つの大きな滝に見え、その滝壺の付近では、かつて、日照りが続くと雨乞いが行われていたそうです。下位の滝のほとりには、今も小さな”ほこら”が遺されています。
まとめ
麻生山手前に林道の見晴らしのいい場所、麻生山の山頂そして日の出山の山頂での休憩時間を合計するとやく40分。つまり歩いている時間は3時間ちょっとということになります。
周回ルートというとちょっと大変かなと思ったのですが、誰にでも歩ける初心者コースです。
また変化に富んだ滝の数々、麻生山手前の林道からの見晴らし、麻生山山頂からの展望の素晴らしさ、日の出山山頂の360度のパノラマビューそして下山で通った日の出山ハイキングコースの見晴らしなど見ごたえ満載の素晴らしいコースだと思います。
また時間があれば、すぐ近くにつるつる温泉があるのでゆっくりと汗を流して帰るのもいいかもしれません。お勧めのコースです。