多峯主山から龍崖山そして飯能河原へ
御嶽八幡神社から吾妻峡を目指して登山道を下ります。少し下ると右手に大きな岩場が見えてきます。振り返ると今まで展望を楽しんでいた御嶽八幡神社がこんな岩場の上に建てられていたことに気づきます。
目指すは龍崖山ですが、しばらくの間は「吾妻峡」の案内板を頼りに進みます。
御嶽八幡神社までの登山道にはずっとこのような石段が作られていて、地元の方々の信仰の深さがうかがえます。
石段を下りきると再び平らな里山の景観のある場所に出ます。道端には黄色いスイセンや白いジンチョウゲの花が咲いていました。4月の芽吹きの季節に里山を歩くのもいいですね。
しばらく歩くと民家が見えてきて車道に出ます。鳥居のところには案内板があるので迷うことはありません。
「吾妻峡」方面へ進みます。ここを右に曲がると飯能市街と名栗湖(有馬ダム)を結ぶ広い車道に出ます。
広い車道に出て右へ進むと左手に小高い山が見えます。その山が目指す龍崖山です。
広い車道に出てから200mほど歩くと「吾妻峡」の案内板が出て来ます。ここで信号のない横断歩道を渡り、反対側の道へ入っていきます。
この店舗の横の道を真っすぐに歩いていき、住宅街の中を進みます。
住宅街の中にも案内板があり、迷うことなく吾妻峡(ドレミファ橋)まで行くことができます。
一見すると民家の敷地内と思える場所を通り抜けるとまた「吾妻峡」の案内板があります。ここを下った先が入間川の吾妻峡です。
吾妻峡のドレミファ橋を渡ろう
ここが吾妻峡のドレミファ橋です。思ったよりも石橋の高さはありません。ちょっとでも雨が降ったら水没してしまうのではないでしょうか。雨の多い季節にはこのルートを計画するのは控えたほうがよさそうです。
[st-cmemo fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ iconsize=”100″]入間川の源流は、飯能市の山沿いの有馬(名栗)湖や妻坂峠方面です。前日に飯能の山沿いで雨が降った場合は、通れない場合に備えて別ルートも考えておくと良いでしょう![/st-cmemo]
きっと夏には子供たちがここで水遊びをして楽しむのでしょう。
ドレミファ橋を渡ると案内板が出て来ます。ここが吾妻峡なのでこれからは「八耳堂(はちじどう)」を目指して進みます。
川沿いの歩道から車道に出るとまた案内板があります。ここを左へ進みます。
道なりに進んでいるとまた大きな車道と合流します。その向かい側は八耳堂です。
八耳堂は聖徳太子を祀る真言宗の仏堂で、創建は12世紀はじめとされていますが、現在の建物は1802年に再建されたものです。
八耳堂の仏堂の横には大きな宝篋印塔や石仏が並べられていますが、これらは飯能市の有形文化財に指定されている貴重なもののようです。
この仏堂は、再建されてから230年ほど経っているとは思えないくらいしっかりしています。
龍崖山の山頂に到着!
八耳堂から龍崖山の山頂までも案内板がしっかりとあるので迷うことなく歩くことができます。所要時間は、八耳堂から20分ほどと誰でも簡単に登れる山です。山頂は樹木が生えていますが、それほど多くないので素晴らしい展望を楽しむことができます。
下の写真は、関八州見晴台、越上山(おがみやま)、顔振峠方向の展望です。中央の山の稜線を削って造成されたところが、飯能の横手の住宅街です。
山頂には竹筒で作られた山座同定用のアイデアグッズが設置されています。竹筒を覗くと書かれた山が見えて、すぐに特定できます。左から「武甲山」、「天覚山」、「顔振峠」そして「越上山」です。
一番右の「越上山」を覗いてみました。コブが二つあるのが越上山(おがみやま)です。
山頂からは先ほど登ってきた多峯主山もまじかに眺めることができます。その奥には日和田山や物見山も見えます。
さて、龍崖山での展望を楽しんだら、龍崖山公園を経由してあさひ山展望公園へ立ち寄りましょう。ここは美杉台という大きな住宅街の横にある小高い公園ですが、見晴らしは下手な低山よりも素晴らしいと評判です。
龍崖山公園までは1.2kmです。多少のアップダウンはありますが、見晴台テラスや燧山展望台など見晴らしの良い場所もまだまだあります。
龍崖山の山頂からちょっと下ったところに見晴台テラスがあります。ここは龍崖山の山頂からはちょっと見づらかった南の山並みを一望することができます。
また右には飯能くすの樹カントリー倶楽部(ゴルフ場)の横にある柏木山の全景を確認することもできます。
燧山展望台を過ぎたあとは森の中を道なりに歩きます。そしてしばらく歩くと龍崖山公園の中にある登山口に到着します(下の写真)。龍崖山公園は斜面を造成して作られた公園で右がずっと斜面になっています。
公園の正面入り口や公衆トイレそして駐車場はすべてその斜面の最上部にあります。あさひ山展望公園へはこの斜面を登らずにまっすぐ進みます。すると左側にさらに下る階段が見えてきます。
ここがさらに下る階段の入口です。この階段を下り道なりに進むと車道に出るので、右へ進みます。
300mほど車道の坂道を登っていくと住宅のはずれに階段が見えてきます。
この階段を上がり住宅街の横を真っすぐに300mほど進んだ先があさひ山展望公園です。
公園は360度の展望が広がります。公園の中心は円になっており、山座同定ができるよう主要な山の名前やスカイツリーなどの方角が表記されています。
冬の空気が乾燥した頃であればスカイツリーや東京の高層ビル群もよく見えるはずです。