日の出山(青梅市梅の里駐車場発)

日の出山 東京都
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日の出山の基本情報

日の出山山頂日の出山の山頂は屋根付きの休憩舎や数多くのベンチが置かれていて、ゆっくりと座って素晴らしい展望を楽しめる魅力的な山です。

また、健脚の方であれば御岳山やロックガーデンまで足を伸ばせます。

冬の空気の乾燥した日であれば、都内の高層ビル群はもちろん東京湾の水面のキラキラまで見えることがあります。

山名 日の出山(ひのでやま)
標高 902m
場所 東京都西多摩郡日の出町
駐車場 梅の里駐車場(無料)
備考

駐車場情報

梅の里駐車場

梅の里駐車場は青梅市営の無料駐車場で、きれいに管理された男女別のトイレも設置されていて24時間誰でも利用可能です。2月の中旬の休日(建国記念日)でも満車になることはありませんでした。日の出山の往復登山(約4時間半)をする方にはとても便利な駐車場です。
梅の里駐車場

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約5台
最終確認日 2023年7月26日(水)
備考

登山ルート情報

梅の里駐車場~日の出山(往復)

この登山ルートは、無料駐車場を起点にしたお金のかからないマイカー登山ルートです。ただ、ぐるっと一周するような周回ルートではなく、往復ルートになります。登山ルートは明瞭で、きつい急坂も殆どないので誰でも安心して登れます。

出発地点 梅の里駐車場
所要時間 4時間12分
登山ルート 梅の里駐車場~愛宕神社~愛宕神社奥の院~日の出山~バイオ式トイレ~愛宕神社奥の院~愛宕神社~梅の里駐車場

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

梅の里駐車場内にある公衆トイレ

梅の里駐車場の公衆トイレ

梅の里駐車場には男女別のきれいに管理された公衆トイレがあります。

日の出山山頂直下にあるバイオ式トイレ

日の出山山頂直下にあるバイオ式トイレ

日の出山の山頂から御嶽山方面へ階段を下りたところにバイオ式のトイレがあります。

コンビニ情報

梅の里駐車場から100mほど先にあります。

日の出山(梅の里無料駐車場発)の登山記録

山行日 2018年2月12日(月)
山行形態 単独
天候 晴れ時々曇り

梅の里無料駐車場から奥の院へ(約35分)

矢印。下の写真の解説です。2月でまだ寒いためか祝日(建国記念日)でもここ梅の里駐車場は、満車になることはありませんでした。きれいに舗装された駐車場で、明るく人目に付きやすいので車上荒らしの心配もなさそうな無料駐車場です。奥に見える建物が公衆トイレです。

男女別できれいに管理された衛生的なトイレです。市営の無料駐車場で「梅の里駐車場」と名前が付けられています。

矢印。下の写真の解説です。車で来る場合には、この「吉川英治記念館」の看板を目印にすると見つけやすいです。駐車場は、この看板の向かい側です。

矢印。下の写真の解説です。駐車場から右へ進み吉川英治記念館の横の細い道を入っていきます。100mほど進むと左に遊具のある小さな公園が見えてきます。そのまままっすぐ進むと神社の敷地内に入ります。

まずは愛宕神社で登山の安全を祈願しましょう!

矢印。下の写真の解説です。すると左手に鳥居と急な石段が見えてきます。この階段を登り切ると愛宕神社の本殿正面に出ます。この鳥居の両側にあるのは桜の木で4月はとてもきれいな桜を見ながら登山を楽しめます。

そして5月には階段の両側のつつじが一斉に咲き出してとてもきれいです。

神社階段下の満開の桜(4月13日撮影)満開の桜

神社階段下の桜の木は4月上旬から中旬頃に満開を迎えることが多いようです。一方、日の出山山頂の山桜が満開になるのは4月下旬頃です。

矢印。下の写真の解説です。階段を登り切ると愛宕神社の本殿正面に出ます。登山口へは本殿の左側へ進みます。

愛宕神社の裏が登山口です

矢印。下の写真の解説です。本殿の左側を通り過ぎるとすぐに案内板があります。日の出山へは案内板の先をすぐに右へ曲がり森の中を登っていきます。

矢印。下の写真の解説です。駐車場から40分ほどで愛宕神社の奥の院に到着します。ふつう奥の院というと小さな建物なのですが、ここはかなり立派な建物が山の中に建っています。また門も立派な装飾が施されていて見学する価値はあります。

矢印。下の写真の解説です。普通に歩いても40分もかかる山の中にこんな立派な建物を建てるのですから、地元の方の信仰の深さがうかがえます。

愛宕神社奥の院の門にあるみごとな彫刻愛宕神社奥の院の門にあるみごとな彫刻

駐車場から45分ほど登ると愛宕神社の奥の院に到着します。そこの門にはみごとな彫刻がほどこされています。

奥の院から日の出山山頂へ(約1時間20分)

戦争遺跡をきっかけに・・・

矢印。下の写真の解説です。愛宕神社奥の院から先へ進むと下り坂になります。しばらく道なりに歩いていると下り坂も終わり平らな稜線歩きになります。すると右手にこのような看板が木に括りつけられているのに気がつきます。

読んでみると太平洋戦争末期に日本軍の爆撃機「飛龍」がこの地に墜落し、13名全員が死亡したという事故があったということです。興味が湧いた方は、梅の里駐車場から車で5kmほどのところにある釜の淵公園横にある青梅市郷土博物館へ立ち寄ってみましょう。

かんぽの宿「青梅」の裏が釜の淵公園の無料駐車場になっています。そこから公園内を歩いてすぐのところにあります。

重爆撃機「飛龍」墜落地

北側の谷底に、昭和20年8月11日夕刻、四式重爆撃機「飛龍」が墜落しました。機体は全幅22.5m、全長18.7m、全高7.7mの大きさで、双発です。
静岡県浜松基地から、埼玉県熊谷基地へ向かう途中の墜落でした。原因は不明です。登場していたのは春日改造大尉ほか12名で、墜落で全員が死亡しました。
全員の遺体は軍や地元住民たちによって収容された後、荼毘に付されました。機体もほとんど回収されましたが、エンジン冷却部の片側が谷底に取り残されていたので運び出され、青梅市郷土博物館に展示されています。
同郷土博物館には飛龍の遺品のほか、昭和20年4月2日に柚木町二丁目に墜落した、米軍機・B29のエンジンも展示されています。これらの関する資料は、青梅市郷土博物館に保存されています。

西多摩地方の戦争遺跡を調べる会

矢印。下の写真の解説です。奥の院から道なりに歩いていると道が左右に分岐します。どちらの道を進んでも梅ノ木峠の手前で合流するのですが、見晴らしが良いのは左のなだらかな道のほうです。

矢印。下の写真の解説です。なだらかな道を進むと突然見晴らしが良くなる場所があります。そこは山の斜面が崩落防止のためかコンクリートで固められ、背の高い樹木が1本も生えてないのです。

ルート上の一番のビューポイント

矢印。下の写真の解説です。電線が気になりますが、正面には麻生山、檜原村方面から登れる馬頭刈山、鶴脚山そしてつづら岩を経由して富士見台へ通じる稜線が良く見えます。

さらに富士見台から大岳山までの登山ルートも眺めることができます。そしてその手前には麻生山から日の出山へ通じる稜線ルートも一望できます。

矢印。下の写真の解説です。梅ノ木峠の手前にはベンチが2脚ほど設置されており、座って休憩することができます。ちょうどそのあたりから左を見ると山頂付近が一部伐採された山が見えますが、それが麻生山です。

麻生山も登ることができる山で、山頂からは南西~北西方向は見えませんが、それ以外は遮るものなく見渡すことができます。麻生山山頂直下の林道からは日の出山の山頂がよく見えます。

日の出町の白岩の滝から滝を見ながら麻生山へ登り、そこから日の出山を登る周回ルートも変化に富んだ山登りができてお勧めです。

矢印。下の写真の解説です。ベンチのすぐ先が林道と合流した場所で、ここが梅ノ木峠です。日の出山へはまっすぐ舗装道路を進みます。

キブシキブシ

4月になると梅ノ木峠の周辺でキブシの花を見ることができます。キブシ科キブシ属の落葉低木で3月から5月にかけて、葉の出る前に藤の花のような花序を枝から垂らします。そのためキフジとも呼ばれています。

日の出山山頂は明るく素晴らしい展望が楽しめます!

矢印。下の写真の解説です。梅の里駐車場から2時間5分ほどで日の出山の山頂に到着しました。今年は2度も大雪が降ったので山頂直下はまだ雪がだいぶ残っていましたが、ここ日の出山の山頂は日当たりが抜群なので雪はすっかり解けて無くなっていました。

矢印。下の写真の解説です。山頂には記念写真を撮るにはもってこいのポールが建っています。山名と標高もくっきりと読み取れます。

矢印。下の写真の解説です。山頂の中央には三等三角点が大きな石に守られて置かれています。

矢印。下の写真の解説です。山頂の南側がとてもよく見渡せるのですが、北側も負けてはいません。山頂には三座同定用の台が設置されていて、その上に立体地図が置かれていて山名を確認することができます。

矢印。下の写真の解説です。東京都内方面はちょっと霞んでしまいくっきりとは見え何のですが、都内の高層ビル群やスカイツリーも何とか確認することができました。

矢印。下の写真の解説です。高層ビル群の右を見ると東京湾が白く輝いて見えます。

矢印。下の写真の解説です。さらに右を見ると神奈川県の丹沢の山々を見渡すことができます。

矢印。下の写真の解説です。さらにずっと右を見ると大岳山をまじかに見ることができます。梅の里駐車場から大岳山まではさすがに日帰りでは歩ける距離ではないのですが、鋸山の横にある大ダワというところまで車であがってしまうと、楽に大岳山まで登れます。

矢印。下の写真の解説です。日の出山の山頂から北側を眺めると御嶽山の山上集落と御嶽神社がよく見えます。御嶽神社までならば、梅の里駐車場からの往復でも何とか歩き切ることはできます。ただ私の足だと往復で8時間近くかかってしまいかなりつらい思いをした記憶があります。

矢印。下の写真の解説です。日の出山の山頂にはベンチがたくさん設置されていて、そこに座ると正面に西武ドームや遠くスカイツリーも見ることができます。多くの人がベンチに座って食事を楽しむので、週末のお昼近くは結構な混雑になります。

日の出山山頂からスカイツリー方面の眺め

矢印。下の写真の解説です。日の出山の山頂からは富士山のてっぺんだけがかろうじて見ることができます。

富士山のてっぺんの写真

日の出山山頂の山桜(撮影:4月30日)日の出山山頂の山桜

日の出山山頂の山桜の見頃は、だいたい4月の下旬頃です。街の桜が終わった頃なので何だか得した気分になります。

日の出山山頂から梅の里駐車場へ(約1時間40分)

矢印。下の写真の解説です。日の出山の山頂から下山するには3つの下山口があります。一つは梅の里駐車場からまっすつ登ってきたところをそのまま下山するルート。2つ目は山頂を南から北に通り抜けて御嶽山方面へ進みバイオ式トイレへ立ち寄ってから日の出町方面へ下り、途中で三室山方面へ戻るルート。そして3つ目はその間にある下山口を下り同じく三室山方面へトラバースするルートです。

日の出山の山頂直下にあるバイオ式トイレ

矢印。下の写真の解説です。今回は山頂を通り過ぎてバイオ式公衆トイレに立ち寄ってから戻ることにしました。トイレを済ませたらトイレの先へ進み、下り坂を下っていきます。

梅の里駐車場へ戻るための分岐

矢印。下の写真の解説です。途中で道が複雑に分岐する場所があり、そこには案内板が設置されています。三室山・二俣尾駅方面へ進みます。この案内板を見落としてまっすぐに進んでしまうと日の出町方面(つるつる温泉)へ下山してしまうので注意が必要です。

しばらく細い道を歩きますが、時期に朝登ってきた道と合流します。あとは来た道をひたすら下り、梅の里駐車場まで戻ります。

分岐にある案内板

仲間と東雲山荘を貸し切って楽しもう!

矢印。下の写真の解説です。日の出山の山頂から御嶽山方面へ下山するとすぐに東雲山荘が正面に見えてきます。この山荘は日の出町が運営する山荘で1日一組のみ宿泊可能な山荘です。完全予約制で予約が入っていない日は無人になります。

また食事はつかない素泊まりのみなので仲間と食料を持ち込んで時間を気にせずに楽しむにはちょうどよいのではないでしょうか。

日の出町が運営している山荘

矢印。下の写真の解説です。営業期間は4月末頃から12月中旬で6名以上19名までが一晩一グループのみ利用可能です。

矢印。下の写真の解説です。宿泊申し込みと詳しい情報は日の出町のシルバー人材センターへ確認してみましょう。

まとめ

日の出山の一番の登山適期は、何と言っても冬です。空気が乾燥した寒い朝には本当に遠くまで見渡せて気分爽快です。

そして次の登山適期は4月。

山頂には山桜が植えられていて、短い間ですが桜の花を楽しめます。日の出山へは梅の里駐車場からと御岳山からのルートがありますが、他にも白岩の滝を起点にして麻生山を経由するルートや、つるつる温泉方面から日の出山へ登るコースなどもあり、いろいろ楽しめます。

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