東京都 3~4時間コース 3月 2018年(平成30年)

今熊山(広徳寺発)

今熊山の基本情報

今熊山山頂広場

今熊山山頂広場

山名 今熊山(いまくまやま)
標高 505.7m
場所 東京都八王子市
駐車場 広徳寺駐車場(無料)
備考

駐車場情報

広徳寺駐車場

広徳寺は、あきるの市の指定文化財になっているだけでなく、東京都の指定史跡にもなっているため観光客用に無料の駐車場が用意されています。

総門の前の広いスペースが無料の駐車場ですが、区画線等はありませんので端から駐車していくと良いでしょう。

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約30台
最終確認日 2018年3月3日
備考

小峰公園駐車場

朝の9時にならないと駐車場へは入れません。また毎週月曜日或いはその翌日が休館日のため終日利用できないので注意が必要です。

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約30台
最終確認日 2018年3月3日
備考  駐車場開門時間:午前9時から午後4時30分
毎週月曜日及び月曜日が祝日の際は翌日及び年末年始(12/29~1/3)は駐車場も閉鎖されます。

登山ルート情報

広徳寺~金剛の滝~今熊山~小峰公園~広徳寺

今熊山へ登るには今熊神社の無料駐車場を利用するのが一番便利なのですが、金剛の滝を散策するには広徳寺を起点にしたほうが順路的に楽しめると思い今回のコースを設定してみました。

それでも歩く距離はまだ足りないと感じ、小峰公園の駐車場を確認する目的も含め、小峰公園内もぐるっと歩いてみることにしました。

出発地点 広徳寺駐車場
所要時間 3時間19分
登山ルート 広徳寺~金剛の滝~今熊山~小峰公園~広徳寺

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

  • 広徳寺本殿横に観光トイレがあります。
  • 小峰公園内にあります。
  • 小峰公園ビジターセンター内にあります。

コンビニ情報

広徳寺駐車場付近にはありません。あきる野市内で立ち寄っておきましょう。

天気予報をチェック!

今熊山の天気は?・・・ヤフー天気(東京都八王子市)

今熊山(広徳寺発)の登山記録

山行日 2018年3月3日(土)
山行形態 単独
天候 晴れ

広徳寺無料駐車場からスタート

矢印。下の写真の解説です。3月最初の土曜日にもかかわらず、駐車場に止まっていたのは私の車を含めても2台だけでした。昼前に下山してきた時も2台だけでした。

あまり混まない駐車場のようなので、ゆっくりきても大丈夫そうです。

矢印。下の写真の解説です。トイレは広徳寺本殿の右側に男女別のきれいな観光トイレがあります。朝早いと総門は開いていないので、右横を通っていくと境内の中に入れます。

駐車場から約120mですが、その間に歴史を感じさせる山門や立派な釣鐘(つりがね)や本殿が見えますが、これらは下山後にゆっくり散策することにします。

矢印。下の写真の解説です。登山口は駐車場の向かい側、お寺の総門の横の道を上っていきます。

矢印。下の写真の解説です。はじめのうちは広く歩きやすい道ですが、次第に細くなって登山道らしくなってきます。

矢印。下の写真の解説です。案内板は、駐車場から金剛の滝、今熊山そして小峰公園へ至る道すべてにきちんと設置されていて迷うことはありません。詳しい地図は、小峰公園ビジターセンターのホームページから印刷することが可能です。

小峰公園ビジターセンターのトップページの中段よりやや下にある「マップ・セルフガイド」のリンクから「今熊山・刈寄山コース」の地図を印刷しておけば、当サイトで紹介しているコースをすべて網羅しています。

矢印。下の写真の解説です。駐車場から15分ほど歩くと金剛の滝への分岐に到着します。真っすぐに進むと小峰公園へ直接行けるのですが、今回は金剛の滝を見て、それから今熊山へ登ります。

矢印。下の写真の解説です。右へ進むと金剛の滝、真っすぐに進むと小峰公園方面です。そのため帰りは小峰公園からこの道を戻って広徳寺へ戻ることになります。

矢印。下の写真の解説です。先ほどの分岐を右へ進むと急な下りの階段を下りていきます。そして下り切ったところを右へ進むとこのような広場に出ます。金剛の滝へは写真の奥のほうへ進んでいきます。

滝を見学し終わったらここまで戻り、写真左へ進むと今熊山方面への案内板が出て来ます。

矢印。下の写真の解説です。枯れた川をどんどん進むと両側に山が迫ってきて、やっと水が見えてきます。雨が少ないと全部地中へしみ込んでしまうようです。

見どころ① 金剛の滝

矢印。下の写真の解説です。やっと滝らしいものが見えてきました。初めのうちは川の左岸を歩いているのですが、川の近くに行くと川の右側に道が変わっています。ゴロゴロした石の上を歩いて左岸から右岸へ渡らなければなりません。

前日に雨など降ったらこれ以上は先には進めそうにありません。

矢印。下の写真の解説です。滝のすぐ近くまできてみると小さいながらも形のいい滝だとわかります。ただ、この滝が金剛の滝ではありません。右側の歩道の先に穴らしきものがあるのがわかります。

そして近づいてみるとトンネルになっているのです。金剛の滝はこの小さな穴を通り抜けなければ見ることができなかったのです。

矢印。下の写真の解説です。トンネルはこんな感じです。左に鎖が設置されていますが、これは傾斜が結構急で、しかも川の水がこの穴にも流れ込んできていてとても滑りやすいからなのです。でもここを通り抜けなければ金剛の滝は見れません。

3月のまだうすら寒い時期に、冷たい水に手を濡らしながら鎖をつかんで通り抜けてみました。

矢印。下の写真の解説です。見えてきたのがこのような細い滝でした。これが金剛の滝のようです。ちょっとがっかりでしたが、手前の滝と鎖のあるトンネル、そして金剛の滝の3つセットで考えるとまあ面白い場所だと言えます。

矢印。下の写真の解説です。滝の見学が終わったら先ほどの広場まで戻り右を見ると案内板が立っているのがわかります。近づいてみると目的地の今熊山の文字が出て来ます。ここから1.3kmですから30~40分といったところでしょう。

矢印。下の写真の解説です。道なりにしばらく登っていくとまた分岐に出ます。右に進むと今熊山で左へ進むと「今熊山登山口バス停・上川町」と書かれています。まずは右に進み今熊山へ行き、小峰公園へは今熊山からここまで戻り、「今熊山登山口バス停・上川町」方面へ進みます。

なぜ小峰公園と書いていてくれないのかは不明ですが、今熊山から小峰公園へはこの標識をまた通ります。

矢印。下の写真の解説です。金剛の滝から今熊山山頂までの登山道にはベンチが置かれた場所がいくつもあり、座って足を休めることができます。登山初心者でも安全に楽しく登山ができるよう配慮されたコースだということがよくわかります。

矢印。下の写真の解説です。金剛の滝から約40分で今熊神社の本殿横に到着します。山頂の広場へは本殿の後ろを通り抜けて右側へ回り込みます。

見どころ② 今熊山山頂

矢印。下の写真の解説です。これが今熊神社本殿です。今回で2度目の訪問ですが、いつもきれいに管理されていることがわかり、信仰の深さに関心させられます。

矢印。下の写真の解説です。今熊神社本殿の正面は、このように平らな広場になっていて明るい日差しが差し込んでとても気持ちの良い場所になっています。

矢印。下の写真の解説です。東側はこのように開けていて東京方面を遠くまで見通せます。

矢印。下の写真の解説です。山頂広場の南側には山頂を示す銘板のまわりにテーブルベンチが設置されていてゆっくり休憩できるようになっています。

矢印。下の写真の解説です。これが今熊山の山頂に設置されている銘板で最近建て替えられたようでとてもきれいです。標高は505mと書かれています。

今熊山から小峰公園へ

矢印。下の写真の解説です。今熊山から小峰公園へは、来た道を途中まで戻ります。金剛の滝から今熊山へ向かう途中で合流した場所を真っすぐに進むと東京電力の変電所にぶつかります。

矢印。下の写真の解説です。森の先に変電設備が見えてきたら一度舗装道路に出ます。その舗装道路を変電設備沿いに左へ進みます。

矢印。下の写真の解説です。舗装道路のすぐ横にこのような大きな物体が見れます。あまり見る機会がないのでびっくりですが、何の装置なのかさっぱりです。

矢印。下の写真の解説です。でも私たちが家の中で当たり前のように電気を使えているのはこのような装置があってのことなのでしょう。こんな装置を考えて実際に作る人って本当にすごいなあと感心してしまいます。

ただこのような変電設備からは常に「ウィ~ン」というような音がしているためずっとこの場所にいると気分が悪くなってきます。きっとそのような理由で人里離れた場所にあるのでしょう。普通の人が存在すら知らない訳です。

矢印。下の写真の解説です。変電設備沿いの舗装道路を約250m(グーグルマップで計測)進むとまた未舗装の登山道になります。そこを130mほど歩くと右に道が分かれている場所があります。

矢印。下の写真の解説です。右側にある案内板に、「小峰公園」の文字が出て来ます。右へ900mで小峰公園内に入るようです。

矢印。下の写真の解説です。ここが小峰公園の最高地点ということですが展望はまったくありません。ここを起点として小峰公園内をぐるっと一周することにします。今回は左へ下って麓の小峰公園へ行き右の尾根を登ってここまで戻ってくることにしました。

矢印。下の写真の解説です。左への案内板には「ビジターセンター」と書かれています。こちらへ進むといきなり長くて急な階段が待っていました。かなり急で歩きずらいのでつまづいたりしたらとても危険です。慎重に下りましょう。

矢印。下の写真の解説です。急な階段を下りきると傾斜は緩やかになり麓の広場が見えてきます。道なりに進むと広場にでます。3月上旬だったので山の斜面に紅白の梅の花が咲いていました。

矢印。下の写真の解説です。ここが小峰公園駐車場とビジターセンター(正面の建物)です。駐車場は30台ちょっとは駐車可能です。ただこの駐車場は午前9時にならないと開門されないようで、早朝から登山する方は利用しづらいでしょう。コンロでコーヒーを淹れているイラスト

ビジターセンターは一般の人が入れるのは建物左側の1階部分だけです。1階右側か管理事務所で職員の人が事務作業をしています。建物左側にはこのあたりの動植物の標本などが展示されている小さなスペースがあるだけです。

矢印。下の写真の解説です。さて、あとは広徳寺へ戻り、お寺を散策することにします。八坂神社を経由して小峰公園の展望台を見て戻ることにします。ビジターセンターの裏に八坂神社への階段があります。

矢印。下の写真の解説です。八坂神社を参拝したあとは「桜尾根」と名付けられた道を上っていきます。途中で木製の階段が左へ分岐している場所があります。ここが見晴台への分岐なのですが、案内板は一切ありません。見落とさずに左の木製階段を上っていきます。

見どころ③ 小峰公園見晴台

矢印。下の写真の解説です。見晴台からは御嶽山、日の出山、麻生山、勝峰山などの山々を見ることができます。ちょっと登っただけでこの展望を楽しめるのは、なかなかだと思います。ただ、今はこの見晴台の休憩舎は工事中のため座って休憩することはできませんでした。

休憩舎の前には三座同定できる山名が表示された看板があるので山を特定しながら展望を楽しめるようになっています。

見どころ④ 広徳寺

総門

矢印。下の写真の解説です。駐車場のすぐ横にあるのが総門と呼ばれる広徳寺の門であきる野市の指定文化財になっています。

市指定文化財

広徳寺 総門

切妻造の1間1戸四脚門。桁行は3.64メートル。梁行は3.01メートルある。中央の二本の柱は円柱、前後の柱は四角柱で、いずれも欅(けやき)材をしようし、腰貫がしっかり通っており、全体の作りは簡素にして堅固である。

かえる股等も素朴で、室町期の面影を残し、当町内の建築物としては最も古式をとどめている。

正面に掲げられた、「穐留禅窟(あきるぜんくつ)」の大額は「前雲国主松平不昧治郷書」とあり江戸後期の文化人として高名な出雲の殿様松平不昧の筆になる。

唱和59年秋より解体修復がされ、さきの扁額が裏面の墨書により文政2年(1819)に作られたことが明らかになった。不昧没後1年を経ている。

唱和44年7月10日指定
あきる野市教育委員会

山門

市指定文化財

広徳寺 山門

かや葺、寄棟造の三間一戸二重門である。桁行は6.36メートル、梁行は3.64メートルあり、礎石は自然石。下層より上層の方が大きく、枓栱(ときょう)はきれいに組まれ、棰(たるき)の線も美しい。

全面は通路をふくめ3つに区切られているが太い柱と腰貫が安定感を保っている。脚の礎盤は木製である。

階上は回廊がめぐり、中央が四扉にあけられ、左右に花灯窓が一つずつある典型的な禅宗様(唐様)の山門である。

楼上に「正眼(しょうげん)閣」の横額が掲げられており、その額、ならびに建物全体の状況から江戸中期をさかのぼらない建造物と推測される。

簡素で調和のとれた建物で、境内に落ち着いた風粋をあたえている。平成3年秋より永く保存し、公開することができるように全解体修復工事がされた。

昭和44年7月10日指定

あきる野市教育委員会

広徳寺本殿

矢印。下の写真の解説です。昔ながらの日本建築の姿を残す建物が無くなっていく中、守り続けているのは神社仏閣だけになりつつあります。年末になると障子の張替えを手伝わされた子供の頃を思い出します。

矢印。下の写真の解説です。広徳寺本殿の裏には東京都の天然記念物に指定されているタラヨウの木があったり、素朴な雰囲気を醸し出す池があったりします。

矢印。下の写真の解説です。本殿の中は観光客の人は立ち入り禁止なのですが、たまたま入口が開いていたので外から中を見てみると過去にタイムスリップしたような素晴らしい日本建築のようすを見ることができました。

汚れはホコリ一つなく、ピカピカに磨き上げられた板の間は奥の障子を鏡のように映し出しています。

東京都指定史跡

広徳寺境域

所在地 あきる野市小和田234ほか
指定  昭和53年3月6日

臨済宗龍角山広徳寺は、応安6年(1373年)正応長者の開基で、またその妻、龍智智雲尼が鎌倉の建長寺70世である心源徹禅師を請うて開山したと伝えられています。

その後、天文年間(1532~55年)に北条氏康によって堂舎が再建され、江戸時代には幕府から40石の朱印地が与えられ、約1万2千坪(39600㎡)の境内地を有しました。

寺は五日市盆地西縁の秋川右岸の山麓に立地しています。境内は地形状の制約から、東向きに総門、山門、本堂が東西の中心軸上に配置され、山門と本堂の間の参道を挟んで北側の鐘楼と南側の経蔵とが対置する禅宗伽藍で構成されています。

現在は、18~19世紀代再興の伽藍と、総門の前面と北側の土塁や貯水池などの遺構が残っています。

平成22年3月 建設

東京都教育委員会

まとめ

今熊山は標高が低く、歩く距離も短いので、今回のコースのようにいろいろと組み合わせると良いのではないでしょうか。

小峰公園の見晴台には屋根付きの休憩舎があり、山座同定用の看板もあるのですが、ちょうど改修工事中で利用できませんでした。

ただ見晴らしは素晴らしいので、一度は訪れて山座同定をしてみてください。また、隣には刈寄山があり、そこまで足を伸ばせば、健脚の方にも十分満足できる距離を設定できます。

今回設定したルートは、金剛の滝、今熊山、小峰公園の見晴台そして広徳寺の歴史的な建造物の見学と4つのお楽しみを味わえるおすすめの魅力的なコースでした。

-東京都, 3~4時間コース, 3月, 2018年(平成30年)
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