金毘羅神社跡~大ヨケの頭(約1時間)
金毘羅神社跡の広場には案内板があるのですが、そこには「蕨山」とは書かれていません。蕨山へは「中登坂(ちゅうとうざか)」方面へ進みます。
金毘羅神社跡まで登るとここから蕨山展望台まではほぼ尾根歩きになります。明るく日当たりも良いので気持ちよく歩くことができるのですが、風の強い日はとても寒い思いをすることになります。
左の木の間から棒の折れ山の山頂が見えます。棒の折れ山の山頂はとても広くて桜の木がたくさん植えられているので満開の時期に当たると山頂で素晴らしい眺めとともに桜を楽しめて最高です。
下を見ると名栗湖が見えます。1時間ほどで随分登ってきたものです。
4月というのに霜柱が立っていました。今日は北風も強くて本当に寒い日です。
自然林の広がる広い尾根歩きは気分爽快です。まだ葉が出てきていないので本当に明るく、まわりの山々も樹林の間から眺めることができます。
右に目をやると目的地の蕨山展望台が見えてきました。葉が生い茂ると全く見えなくなるので、冬から早春にかけてのご褒美のようなものでしょう。
途中の登山道沿いにはアセビの白い花が咲いていました。この時期(4月上旬)には、山の上で咲いている花はまだ何もないのでほっこりします。
アセビは木全体に毒性があるため他の植物がまわりに生えることが少なく、アセビが群生していることが多いそうです。
大ヨケの頭に到着!
金毘羅神社跡から1時間ほどで「大ヨケの頭」と書かれた場所に到着します。ここには山頂に立っている看板と同じ看板が立っていて標高まで書かれています。
ベンチがあればいいのにと思うのですが、残念ながら一つもありません!
大ヨケの頭~藤棚山(約30分)
大ヨケの頭には、「蕨山へ2.5km」と書かれた案内板があります。登山口の案内板には、「蕨山へ6.5km」と書かれていたので、もう4km歩いたことになります。
登山道の両側には、白い花をたわわにつけたアセビの群落があります。このあたりも尾根のてっぺんを歩くので明るくとても気持ちのよい登山道です。
葉が全部落ちる冬はとくに明るく気持ちの良い登山道が続きます。
藤棚山に到着!
大ヨケの頭から30分ほどで藤棚山に到着します。藤棚山の山頂は樹林の覆われていて展望はありませんが、ベンチが1つだけ置かれているので座って休憩することができます。
藤棚山の標高は920.2mで山頂には三等三角点が設置されています。ここから蕨山の展望台までは、急な登りが3ケ所ほどありますので、ここでしっかり休憩しておいたほうがよいでしょう。
これが藤棚山にある三等三角点です。樹林に囲まれているせいか、風化や浸食の少ない比較的きれいな三角点です。
藤棚山~蕨山展望台(約30分)
藤棚山から蕨山の展望台までは、距離は長くないのですが急な登りが3ケ所ほどあり、結構体力を奪われます。歩幅を狭めてゆっくりと登ると比較的疲れずに登ることができます。
写真ではそれほど急傾斜に見えませんが、結構疲れる急坂が続きます。3回ほど急傾斜を越えると展望台に到着します。
蕨山展望台に到着!
藤棚山から30分、駐車場から2時間50分で蕨山展望台に到着しました。展望台には、蕨山1,033mと書かれた看板が立っています。
展望台はそれほど広くはないのですが、ベンチが3つほど置かれているので座って休憩することができます。
蕨山展望台は東側のみが開けていて遠くまで見通すことができます。
一番手前にある山が武川岳でその右側には伊豆が岳と古御岳、高畑山などをまじかに眺めることができます。
奥の山を見るとあしがくぼの丸山や東秩父の堂平山が見えます。双眼鏡を使うと堂平山にある旧国立天文台のドーム天井も確認できます。
さらに右奥の山を見ると飯能市の関八州見晴台も見ることができます。関八州見晴台は毎年必ず登るのですが、山頂から蕨山展望台を山座同定したことはありませんでした。
今度登った時にはきっちりと確認し、写真を撮っておこうと思います。
今回は完全なる往復登山なので、登ってきた道をひたすら辿って下山します。
まとめ
さわらびの湯方面から蕨山展望台を往復する今回のルートは、5時間ちょっとで往復できるルートです。
登山道は案内板がしっかりと設置されており、不安を感じるところは一切なく、だれでも安心して登れる山です。
登山道の傾斜は、駐車場から金毘羅神社跡までと藤棚山から蕨山展望台までの区間が急登が続きます。金毘羅神社跡から藤棚山までは明るく気持ちのよい尾根歩きが続くのですが、樹林の中を歩くことが多いためスッキリした見晴らしは期待できません。
ただ秋から早春にかけては、落葉により明るく樹林の間からまわりの山を確認することはできます。
また金毘羅神社跡から藤棚山までの尾根歩きでは小さなアップダウンが何度もあるので、下山時にも同じようにアップダウンがあることを忘れてはいけません。
足が攣りやすい人は、下山時の上り坂のことを考慮に入れて体力を温存しておくことをおすすめします。