スカリ山~鼻曲山

埼玉県

スカリ山に到着!

スカリ山の入口から10分ほどでスカリ山の山頂に到着します。駐車場からはちょうど1時間でした。

スカリ山の山頂はそれほど広いスペースはありませんが、丸太のベンチが4つほど置かれていてゆっくりと休憩できるようになっています。まわりは樹木の覆われていますが、北東から南東にかけては見通しがあり、とても素晴らしい景色が広がっています。

山頂の中央には四等三角点が設置されていました。また山頂には私製の看板はあるのですが、標高が書かれていないので国土地理院のサイトで調べてみると434.9mだとわかりました。

スカリ山の山頂から一番左側をみると秩父の山並みを眺めることができます。武甲山から小持山、大持山にかけてのルートはもう一度歩いてみたい道です。

少し視線を右に移すと群馬県の赤城山の全景を眺めることができます。赤城山は、黒桧山、駒ヶ岳、地蔵岳、鈴ケ岳、荒山、鍋割山、長七郎山から成る山で新緑や紅葉の季節は特におすすめの山です。

さらに視線を右に移すとほぼ正面に日光の男体山が見えます。その左側には日光白根山も確認することができました。今日は雲一つない快晴で空気もとても乾燥していたためここまでくっきりと見えましたが、普段は霞んで良く見えないことが多いです。

さらに視線を南に移すと茨城県の筑波山が見えました。筑波山も湿度の高い夏などはなかなか見えることは少ないのですが、空気の乾燥する秋から冬にかけてはここスカリ山からも見える日が多くなってきます。

さて、遠くの山の山座同定を楽しんだら、近くの山を確認しておきましょう。左のふたコブ(双耳峰)は越上山でその奥に展望の素晴らしい関八州見晴台が見えます。右にはこれから向かう鼻曲山とその奥には東秩父村の笠山が見えました。

笠山と堂平山のルートも見晴らしが良くお勧めの登山コースだと私は思います。

スカリ山で十分に展望を楽しんだら、鼻曲山へ向けて先へ進みましょう。山頂から急な下り坂を下り切り、深い森の中の細い道を進みます。ここはちょっと狭くて足場も悪いので注意して歩きましょう。

スカリ山の山頂から10分ほど歩くと分岐に到着します。ここを右に行くと鎌北湖まで最短ルートで戻ることができます。体調不良などの場合にはここから下山すると良いでしょう。エスケープルートとして覚えておくといざという時に助けになります。

上の分岐から1~2分進むとまた分岐があります。ここが地図上にあるエビガ坂という場所で、左へ進むとユガテ方面に出るようです。鼻曲山へは直進します。

エビガ坂にある案内板には鼻曲山という文字はまだ出て来ません。その手前の一本杉峠と表示されています。

エビガ坂から鼻曲山方面への登山道は、細い道ですが、明瞭で迷うことはありません。ここからは少しづつ登り坂が増えてきて、けっこうきつい登り坂もあります。

しばらく歩くと降り坂になり、舗装道路に合流します。ここを右に100mほど進みます。

車道との合流地点に立っている案内板に初めて鼻曲山という文字が出てきました。案内板に従って、車道上を100mほど歩きます。

白いガードレールの先に登山口が見えてきます。ここで右の森の中へまっすぐ入っていきます。

スカリ山から40分ほどで森から抜け、明るい登山道に出ます。ここはもともとは高圧線の鉄塔があった場所で、使わなくなった鉄塔をヘリコプターを使って撤去するために周辺の樹木をすべて伐採したため見晴らしが良くなっているようです。

鉄塔の土台はそのまま残されています。周辺を見てみると電線はもうないのですが、まだ撤去されていない鉄塔があるのがわかります。

東側の樹木の間からはスカイツリーと都心の高層ビル群がくっきりと見えました。

左側には越上山(おがみやま)が見えます。この山の山頂は完全に樹林に覆われていて全く展望はないのですが、山頂のすぐ手前に岩場のあたりは東側がちょっと見通せるようになっています。

進行方向の左側は秩父の山並みが広がります。右の森の中には使われなくなった鉄塔が撤去されるのを待っています。

左側には東京都の大岳山御前山、そしてその間に白い雪に覆われた富士山が見えます。以前はこの場所は深い森の覆われた登山道で全く展望はなかったので、鉄塔の撤去工事があってラッキーでした。

積雪登山をしない登山者は、冬には登れる山が少なくなるのですが、このコースは低山ながら素晴らしい展望を楽しめる場所がいくつもあって、冬場の運動不足解消のためのコースとしては最高のルートだと思います。

見晴しの良い鉄塔跡の場所から8分ほどで分岐に出ます。右へ下ると獅子ケ滝への最短ルートになりますが、鼻曲山へは向かいの木の根がむき出しになった登山道を登って行きます。

急な登り坂を登り切り少し左へ進むとまた分岐があります。左へ進むと吾野、越上山方面、右へは一本杉峠、鼻曲山そして桂木観音へ行くルートになります。ここは右へ進みます。

数分歩くと正面の大きな木があり、道が左右に分岐しています。ここが一本杉峠です。鼻曲山へは右の登山道をずっと下っていきます。

一本杉峠から10分ほど続く下り坂を下り切ると分岐に出ます。左へ進むと鼻曲山で、右へ進むと獅子ケ滝です。ここから鼻曲山へはピストンで、またここまで戻ってきて、ここから獅子ケ滝へ下ります。

まずは鼻曲山へ行くため左へ進みます。

まずは、桂木観音、鼻曲山方面へ進み、鼻曲山の山頂を確認したらここまで戻ってきます。そして案内板に書かれている獅子ケ滝方面へ下ります。

上の分岐から急な道を上り切ると岩場が出て来ます。この先は注意看板にあるようにちょっと危険な場所なので足元に注意して慎重に歩くようにしましょう。

大きな岩と木の間を通り抜けて行くルートが比較的安全だと思いますが、右側が崖になっているので慎重に通り抜けるようにしましょう。

その先は幕岩と呼ばれる場所で、映画のスクリーンのような平らな岩が垂直に立っていて、その横をロープにつかまって通り抜けて行きます。

幕岩の反対側は崖になっているのでつまずいて転ばないよう注意しながらゆっくりと通り抜けましょう。(上の写真は通り過ぎてから振り返って撮影したものです。)

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