赤ぼっこの基本情報
青梅市の市街地のこれほど近い場所にこれほど展望の良い場所があったなんて気がつきませんでした。
健脚の方には物足りないコースかも知れませんが、冬場の雪のない安全なコースを探している方にはおすすめのコースです。
山名 | 赤ぼっこ(あかぼっこ) |
標高 | 409.5m |
場所 | 東京都青梅市和田町 |
駐車場 | 釜の淵公園駐車場(無料) |
三角点 | 三等三角点あり |
備考 |
駐車場情報
釜の淵公園駐車場(無料)
釜の淵公園のまわりには2つ駐車場があります。こちらは無料の駐車場で、駐車可能台数も約13台と小さめなので週末などはすぐに満車になってしまいます。下の写真は、平日の朝8時前です。昼前に下山した時には、半分くらいうまっていました。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約13台 |
最終確認日 | 2023年12月23日(土) |
備考 |
釜の淵公園駐車場(有料)
こちらが釜の淵公園無料駐車場の川の反対側にある有料駐車場です。しっかりと管理された駐車場なので安心して駐車できますし、駐車可能台数も約80台あるので週末でも朝であれば満車になることはなさそうです。
正面奥に見えるのがかんぽの宿「青梅」でそのすぐ下が釜の淵公園の無料駐車場です。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 100円/1時間 |
駐車可能台数 | 約80台 |
最終確認日 | 2023年12月23日(土) |
備考 |
登山ルート情報
釜の淵公園駐車場~赤ぼっこ~明治橋~駐車場
出発地点 | 釜の淵公園駐車場(無料) |
所要時間 | 2時間40分 |
登山ルート | 釜の淵公園駐車場(無料)~旧二ツ塚峠~馬引沢峠~赤ぼっこ(山頂)~馬引沢峠~明治橋~釜の淵公園駐車場(無料) |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
釜の淵公園内に24時間利用可能なきれいなトイレがあります。(位置は上のグーグルマップで確認してください。)
コンビニ情報
駐車場のすぐ近くにはありません。途中で早めに立ち寄っておくことをお勧めします。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(24)奥多摩」です。
天気予報をチェック!
赤ぼっこの天気は?・・・ヤフー天気(東京都青梅市)
赤ぼっこの登山記録
山行日 | 2018年1月16日(火) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
ここがかんぽの宿「青梅」の裏にある釜の淵公園無料駐車場です。駐車場に到着したのは平日の朝7時半頃。先客が1台止まっていただけでガラガラでした。トイレは釜の淵公園内にあります。駐車場を出て舗装道路を左へ下っていくと屋根が見えます。駐車場から200m足らずです。
駐車場から青梅街道(411号線)に出て右へ140m進んだところを左へ曲がります。(右の電柱にある「ペット斎場」の看板が目印)
住宅街を真っすぐ進み、途中から小川沿いに進むと長淵山ハイキングコース入口に到着します。ここを左へ進むとどんどん森の中へ入っていきます。
入口には案内板が設置されています。ここではまだ「赤ぼっこ」とか「天狗岩」などの名称は出て来ません。「こんにゃく岩」を目指して進みます。
長淵沢ハイキングコース入口から30分ほどで登り坂をほぼ上り切ると道が合流します。斜め右に進みます。
斜め右に進むとすぐにしっかりとした案内板が出て来ます。ここには「旧二ツ塚峠」と書かれています。旧二ツ塚峠はすぐ先です。
ここが旧二ツ塚峠で道がいくつにも分岐しています。
分岐には案内板が建っていて旧の文字がありませんが、ここが「二ツ塚峠」のようです。ここまで来てやっと「天狗岩」の文字が出て来ます。
それでも目指す「赤ぼっこ」の文字は見られません。天狗岩よりも赤ぼっこのほうが何倍も展望に優れているのに不思議です。
二ツ塚峠の案内板の奥にはベンチの設置されたスペースがあります。休憩するのであれば、ここが良いでしょう。この先には赤ぼっこまで座って休めるベンチは一切ありません。
途中でしっかりした案内板がありますが、よく見ると後ろの廃棄物最終処分場の概要を説明したものでした。
概要
二ツ塚廃棄物広域処分場は、多摩地域25市1町で構成される東京たま広域資源循環組合が日の出町の皆様にご協力をいただき、設置・管理している一般廃棄物の最終処分場です。
・可燃ごみの焼却灰は、エコセメント化施設でセメント原料として安全にリサイクルし、埋立地の延命化を図っています。
・細かく砕かれた不燃ごみは、埋め立てています。
ゴミ処理施設のフェンス沿いにずっと歩いているわけではなく途中で何度か曲がるため、案内板を見落とさないように注意が必要です。ここもまっすぐに進まずに右へ大きく曲がります。
「天狗岩」方面へ進むのでここは右へ曲がります。まっすぐ前ばかり見ていると気づかずに通り過ぎてしまいそうです。
ここの分岐も注意です。なんとなく真っすぐに行きたい気分ですが、「天狗岩」方面は左です。
駐車場からちょうど1時間で馬引沢峠に到着です。下山はここから明治橋(バス停)方面へ下ります。赤ぼっこへはフェンスに沿って真っすぐに進みます。
ここが馬引沢峠で、下からコンクリートで舗装された広い道が通じています。もしかしたらこの広域処分場ができる前は、青梅側から日の出町側に抜ける重要な峠道だったのかもしれません。
馬引沢峠を通り過ぎ、フェンス沿いの進むとすぐに「馬頭観音」と書かれたポールが出て来ます。そしてそのすぐ横には小さな石の観音様が斜面に寝そべるように置かれています。
馬頭観音は昔、車が無かったころ荷物の運搬は馬が行っていて、山で馬が谷に落ちて死んでしまう事故が多かった峠道に馬が安全に通り抜けられるようにと置かれたそうです。ここも昔は重要な道だったのでしょう。
馬頭観音を通り過ぎた頃にやっと「赤ぼっこ」の名前が出て来ました。案内板を見るとあと100mとあります。
赤ぼっこから展望は最高です
今日も快晴で赤ぼっこのシンボルツリーは青空にそびえたっています。ここは何度来ても気分が爽快になる場所で私は大好きです。
赤ぼっこの山頂は細長く、先まで行くと南側の一部を除いて全方位見渡せる素晴らし場所です。
東京方面は、暖かくて湿度が高いせいか白んでしまいスカイツリーや高層ビル群は見えませんでした。
こちらが吉野園地方面の街並みです。赤く見えるのは多摩川に架かる橋で、一番手前に見える赤い橋が和田橋で奥の赤い橋が奥多摩橋です。
赤ぼっこにはこのような手作り感のある山座同定板が設置されているので地図とコンパスを使えない人には便利です。
今日は栃木県方面は雲一つない快晴で、日光の男体山がくっきりと確認できました。いちばん左に見える白く雪をかぶった山は日光の白根山です。
左を眺めると奥多摩の山々がまじかに楽しめます。左に大岳山、その手前に麻生山そして右には日の出山が見えます。日の出町の白岩の滝から麻生山を登りそこから日の出山へ行くルートも全体を見渡せるのでまた登ってみたくなりました。
赤ぼっこの名前が刻まれたポールの横には、低山ながら三等三角点が設置されています。
赤ぼっこの山頂には、名前の由来が書かれた案内板が設置されています。
赤ぼっこ
1923年(大正12年)9月1日に起きた関東大震災、この付近の表土が崩れ落ち赤土が露出した山となったそうです。それ以来、地元ではこの付近を「赤ぼっこ」と呼ぶようになりました。
和田町自治会は、和田町森林組合の協力を得て、平成20年に東京都の「花粉の少ない森づくり運動」の一環として、杉の木を伐採し山桜を植樹、平成27年にソメイヨシノ、ゲンカイツツジを植栽するなどハイキングの休憩スポットとして整備、管理を行っています。
平成28年3月
下山は赤ぼっこから馬引沢峠までは来た道を戻ります。ここが馬引沢峠にある分岐案内板です。今回は明治橋というバス停方面へ下山してみることにしました。グーグルマップでいうと「青梅警察署畑中駐在所」方面です。
この駐在所の左にある小川に架かる橋が明治橋です。
馬引沢峠からコンクリートで舗装された広い道を下ります。山の斜面は石とコンクリートでしっかりと土留めされています。おそらく昔から重要な道だったのでしょう。
しかし傾斜が緩むと未舗装の道になり、普通の林道になってきました。事実、この日も木を伐り出してトラックに積み込む作業をしている林業関係者の方がいました。
ここが明治橋(バス停)方面と釜の淵公園方面の分岐です。分岐と言ってもどちらも45号線にぶつかるので大した差はありません。まっすぐ太い道を進むとちょっとだけ近道になるくらいです。
右へ進むと交通量の多い45号線歩きが少し減るので今回は右の釜の淵公園方面へ進むことにします。そうすれば45号線の車道歩きは、1.3kmほどで済みます。
まとめ
釜の淵駐車場を起点にして赤ぼっこに登る場合は、天祖神社へ下るルートと明治橋へ下るルートの2通りが考えられます。
車道歩きが少ないのは天祖神社へ下るルートなのですが、やはり道があるとどうしても冒険心がくすぐられ歩いてみたくなってしまいます。
明治橋へ下るルートは今での林業用の林道として使われている道で、私が下山した日もトラックが中まで入り、切り出した丸太をトラックへ積み込んでいました。
そのため植林された森で薄暗いのですが、道は車が通れるくらい広いので安心して歩けるルートになっています。