4月には浅間嶺の山頂の桜が満開になります!
4月の中旬から下旬頃になると浅間嶺の山頂のまわりに植えられている桜の花が満開になりとてもきれいです。
こちらは浅間嶺の山頂から松生山方面の眺めです。山頂の手前ににきれいな桜が咲いています。他の樹木はまだ新芽が顔をだしたばかりです。
松生(まつばえ)山へ
浅間嶺でゆっくり休憩をとり、足の疲労も癒されたので松生山の山頂も見に行くことにしました。浅間嶺の山頂から6~7分進むと時坂峠方面と松生山方面との分岐点に到着します。
ここを右に進むと道は意外と傾斜がきつくなり、松生山の山頂までに小さなアップダウンを3~4回繰り返すことになりちょっと疲れます。
きつい急坂を登り切ると平らな尾根道になり、左側の見晴しがよくなります。ここはごく最近、樹木が伐採されたため浅間嶺の山頂全体を見下ろすことができるようになりました。
浅間嶺の標高は903mですが、松生山は933mと30mほど高いので、ここから桜に囲まれた山頂を見下ろすことができるのです。
4月の浅間嶺山頂は桜に囲まれています!
手前の桜が咲いている場所が浅間嶺の展望台です。右奥の山は、三頭山(右)と大沢山(左)です。
アップでみるといろんな種類の桜が植えられているのがわかります。
それでも松生山との分岐点から時間にして17分ほどで松生山の山頂に到着します。
山頂には正体不明の建造物があります。太陽光パネルのようなものと茶色のアンテナらしきものなのですが、解説板や管理者等の表示版が一切ないので分かりません。
正体不明の建造物の横に立っている細い棒に「松生山」と山頂の名前が書かれています。
そのすぐ横には三等三角点が設置されていました。普通の山頂三角点は角が破損したり、文字が読めないくらい削られているものが多いのですが、こちらの三角点は新品同様です。
恐らく訪れる人が少ないためだと思われます。昭文社の山と高原地図では登山道が点線になっているし、展望の素晴らしい浅間嶺がすぐ横になるのですから仕方がないのですが、三角点がきれいなのはうれしい限りです。
晩秋から早春にかけては葉が落ちるため見通りはかなり良くなります。下草の雑草も減るので山頂スペースも広く感じます。
富士山の見晴しは浅間嶺よりも良いのです。写真では小さく見えるのですが、肉眼ではもっとずっと迫力があります。
浅間嶺からは富士山の麓がまったく見えないのですが、松生山からはより多く見えるので、富士山を眺めるだけであればこちらのほうが優れていると言えます。
下山は、松生山方面と時坂峠方面との分岐まで来た道を戻ります。そこからは時坂峠を経由して払沢の滝駐車場まで戻ります。
前述のとおり、時坂峠から払沢の滝までは、車道と登山道を交互に歩くことになるのですが、車道から登山道への入口を見落とすとずっと車道上を歩くことになり、かなり遠回りになりますのであまり景色ばかりを見て歩かないようにしましょう。
もちろんずっと車道上を歩いても払沢の滝までは戻れます。
払沢の滝を見学しよう
松生山方面と時坂峠方面との分岐から1時間15分ほどで払沢の滝駐車場に到着します。駐車場の向かいには男女別の観光トイレがあり、その右横が払沢の滝への入口です。
駐車場から払沢の滝までの道は遊歩道としてきれいに管理されています。地面には木のチップが敷き詰められていて快適に歩くことができます。
また払沢の滝からの水が流れる沢づたいに遊歩道があるため流れる水の音を聞きながら涼しげな木漏れ日の中を歩くことができます。
駐車場から13~4分で払沢の滝に到着します。滝の落差は26mどそれほど大きくはないのですが、それだけに近くまで行けるので十分にマイナスイオンを浴びることができて気分がスッキリします。
流れ落ちる滝の水が太陽光でキラキラと輝き、新緑の緑と美しさを競い合っているようです。
滝壺もある程度の深さがあるようで濃い緑色になってきれいな滝壺です。
払沢(ほっさわ)の滝
払沢の滝は、「日本の滝百選」にも選ばれている檜原村最大の観光名所として良く知られています。
この滝は四段からなり一段目のたきは落差二十六メートルで、全段の高さを合わせると落差は六十メートルにもなります。
古くは「払子の滝」と呼ばれ、滝の水が流れ落ちるさまが、僧侶の払子を垂らしたように見えたのでこの名がついたと伝えられています。
深い滝つぼには主(大蛇)が棲んでいたという伝説が残っています。
まとめ
浅間嶺(せんげいれい)という山は、私は今まで知らなかったのですが、今回登ってみて展望の素晴らしい山だとよくわかりました。
この周辺の山だと御前山や三頭山は展望は全くないし、大岳山も半分は樹木にさえぎられて見通せないので、この山はかなり貴重な山だと言えます。
登山道も危険な場所はないし、道迷いの心配も少ない山だと言えます。ただ車道歩きが所どころあるのが気になるところですが、車や一般の方と出くわすということが殆どないのでのんびりと登山ができると思います。
四季を通して歩いてみたくなる魅力的な山です。