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マダニ感染症注意

夏から活発 今年すでに3人死亡

マダニを介して発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に、今年も注意が必要だ。国立感染症研究所に5月28日までに報告があった今年の感染者数は21人。

野外のマダニは、夏から秋に活発に活動するため、専門家らが注意を呼び掛けている。同研究所ウイルス第1部の西條政幸部長らによると、今年はこれまでにSFTSで3人が死亡。昨年は1年間に56人が感染し、7人が死亡しているという。

SFTしゃウイルスを持つマダニにかまれて発症する病気。初期には発熱など風邪に似た症状が出る。血液が固まりにくくなったり、意識障害が起こったりして、最悪の場合、発症から7日~10日で亡くなる。有効な治療法はない。

マダニは数ミリ程度で、野山や公園、草むらなどに生息する。皮膚にかみついたマダニを無理に引き抜いたりつぶしたりすると、一部が残ったり体液が体内に入ったりする心配がある。専門家は、皮膚科で取ってもらうことを勧めている。

(2017年6月8日、読売新聞 夕刊より)

 

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