鹿俣山の基本情報

鹿俣山の山頂へは、スキー場のゲレンデを何度も横切るので見晴らしは最高です。
玉原湖、赤城山などを見渡すことができますが、山頂は狭く、ベンチ等の設備もないだけでなく座って休憩できるようなスペースもありません。
山名 | 鹿俣山(かのまたやま) |
標高 | 1,636m |
場所 | 群馬県利根郡みなかみ町 |
駐車場 | 玉原センターハウス駐車場(無料) |
備考 |
駐車場情報
玉原センターハウス駐車場
玉原湿原の散策者が主に利用する駐車場なので、駐車場の前のレストハウスが開く時間はちょっと遅くなっています。トイレは、レストハウスが開かなければ利用できないため登山者にはちょっと不便です。

位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約50台 |
最終確認日 | 2003年9月27日 |
備考 |
登山ルート情報
玉原センターハウス駐車場~玉原湿原~ブナ平~鹿俣山山頂~駐車場
出発地点 | 玉原センターハウス駐車場 |
所要時間 | 4時間39分 |
登山ルート | 玉原センターハウス駐車場~玉原湿原~ブナ坂(ブナの森)~鹿俣山山頂~駐車場 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
玉原センターハウス内にありますが、営業時間内しか使用できません。早朝は閉まっていて利用できません。
コンビニ情報
駐車場近辺にはありません。沼田市街で立ち寄ることをおすすめします。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(16)谷川岳」です。
鹿俣山の登山記録
山行日 | 2003年9月27日(土) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |

関越自動車道沼田インターから266号線を玉原湖を目指して進み、行き止まりにあるのが玉原センターハウスで、その建物の前が無料の駐車場になっています。

センターハウスの横の車止めを通り抜け、舗装道路を道なりに進むと玉原湿原への入口の案内板が見えてきます。

湿原の入口から木道が設置されています。すぐに小さな森の中へ入っていきますが、すぐに通り抜け湿原が開けてきます。

森を抜けると湿原というよりも原っぱのような空間が広がります。湿原は、四方を木々に囲まれていて目立たないため、訪れる人も少なくそのままの自然を見れるような気がします。

木道の途中には、ここが玉原湿原であるとわかるように案内板が立っています。標高は1,178mもあるのですね。

木道沿いにはこのような解説板がたくさん設置されていて、植物の識別にはとても参考になります。

玉原湿原植生案内
玉原湿原は、武尊山の山麓に広がる日本海型ブナ林に囲まれている湿原です。植生の珍しさから尾瀬にたとえられ「小尾瀬」と呼ばれており、ミズバショウを始め、四季を彩る草花を見ることができます。
この湿原は、学術的にも、その生い立ちや植物の分布を知る上で貴重な価値があります。自然は、人間やあらゆる生物に限りない恵みを与えてくれますが、自然を一度壊すと元に戻すことはできません。
また、この地域は、国有保安林(水源かん養保安林)でもありますので、私たち一人一人が次のことを守り、自然を壊さないようにしましょう。
- 湿原では、木道からはみ出さないように歩きましょう。
- 植物等をとったり、傷つけたりしないようにしましょう。
- ゴミ・吸いがら等は、すべて持ち帰りましょう。

湿原を通り抜けブナ平を経由して鹿俣山へ向かいます。

湿原の先の森は、自然林で夏は葉が生い茂り薄暗い場所もありますが、登山道は明瞭で不安はありません。

森のかなり奥に入ったところでやっと案内板に「鹿俣山」の文字が出て来ました。

ここからはあと2.6kmほどあり、1時間20分くらい掛かると表示されています。

9月の末ともなれば実りの季節のようです。森の中を歩いていると木の上のほうから木の実が音を立てて(木の実が葉に当たる音)落ちてきます。地面を見るとこんな実がたくさん登山道に転がっていました。
これはトチの実で実の中心に栗の実のような焦げ茶色の種が入っていますが、どうやらみんな動物たちに持っていかれたようです。このトチの実はトチ餅の原料になる実で、人間との関わり合いも深い実です。

もし登山道を歩いていてこのような実をみつけたら上を見上げてください。このような大きな葉があればトチノキです。

森を抜けるとスキー場のゲレンデに出ます。ゲレンデ上は道が不明瞭なところがありますが、ゲレンデの反対側の森を見ると入口っぽい場所が見つかります。

ゲレンデの端には案内板があったりするので見落とさないように進みましょう。奥に見えるのは玉原湖です。

ゲレンデの横は見晴らしの良い場所もあるので、休憩がてら景色を楽しむのも良いでしょう。
鹿俣山の山頂は狭すぎ!?

駐車場から2時間40分ほどで鹿俣山の山頂に到着しました。山頂の北側は森が広がり展望は全くありません。また山頂には広いスペースは一切なく、休憩できるようなベンチ等もありません。

鹿俣山の山頂には、山頂だということを示す案内ポールが1本立っているだけです。標高は、1,636mです。

しかし南~西側の見晴らしは意外とよく、赤城山の全景がよくわかるいい場所です。

正面をみると玉原湖とたんばらスキーパークのゲレンデが見えます。山頂は狭くて休憩できるスペースがないので、早めに下山し、途中に通りかかるスキー場のゲレンデに腰を下ろしてランチを楽しみました。
ゲレンデは広くて見晴らしがいいので休憩にはもってこいの場所です。下山にかかった時間は1時間10分ほどです。
まとめ

このコースは、湿原を散策し、今では貴重になったブナ林の中を歩き、スキー場のゲレンデや山頂で展望を楽しめるという変化に富んだ登山が味わえます。
また、夏休み期間中はゲレンデの一部がラベンダーパークになるので、途中で立ち寄ることも可能です。
また玉原湿原では季節ごとに楽しめる花が違うので、事前に調べてからその花を目当てに登山に行くというのも良いかも知れません。