棒ノ嶺(棒の折山)の基本情報
冬の時期に沢づたいのルートを歩くのは滑って危険なので、今回は滝ノ平尾根を往復することにしました。
こちらのルートはずっと尾根づたいを歩く道になるので、危険な場所というのはありませんが、ちょっと変化に乏しいのが残念なところです。
ただ、ルート上にはベンチがたくさん設置されており、座って休憩できるため、体力にあまり自信がない方にはおすすめのコースです。
山名 | 棒ノ嶺(ぼうのれい)又は棒の折山(ぼうのおれやま) |
標高 | 969m |
場所 | 埼玉県飯能市下名栗 |
駐車場 | さわらびの湯第三駐車場(無料) |
備考 |
駐車場情報
さわらびの湯第3駐車場
この駐車場は、温泉施設「さわらびの湯」の第三駐車場です。
多くの登山者は営業時間前に来て登山をするために第三駐車場のみ24時間開放しているようです。
駐車場中央にあるお店(茶房)はコロナの影響で閉店してしまったようです。
さわらびの湯第三駐車場はこの閉店したお店のまわりにコの字型にあり、かなり駐車できそうです。
今日は平日だったため、下山後も3分の1程度しか駐車されていませんでした。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約50~60台 |
最終確認日 | 2022年9月28日(水) |
備考 |
登山ルート情報
お休み何処やませみ駐車場~(滝ノ平尾根)~山頂(往復)ルート
夏であれば沢沿いのルートのほうが涼しくて気持ちよいのですが、冬場は凍結などで滑りやすいためあまりおすすめできません。今回の滝ノ平尾根ルートのほうがより安全に登山を楽しめるのでおすすめです。
60歳を目前にした私が登山に要した時間の内訳は、登りに2時間20分、山頂での休憩が30分、下山が1時間40分の合計4時間30分でした。
沢づたいのルート案内にこちら → 棒ノ嶺(棒の折山)(4月下旬)
出発地点 | さわらびの湯第三駐車場 |
所要時間 | 4時間30分 |
登山ルート | 駐車場~(滝ノ平尾根)~岩茸石~ゴンジリ峠~山頂(往復) |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2020年2月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | さわらびの湯第三駐車場~登山口(登山ポスト) | 4分 |
登山口(登山ポスト)~ベンチ(2脚) | 36分 | |
ベンチ(2脚)~林道横断① | 21分 | |
林道横断①~林道横断② | 9分 | |
林道横断②~ラジコングライダー用櫓(やぐら) | 10分 | |
ラジコングライダー用櫓(やぐら)~林道横断③ | 10分 | |
林道横断③~岩茸石 | 10分 | |
岩茸石~ゴンジリ峠 | 20分 | |
ゴンジリ峠~棒ノ折山山頂 | 20分 | |
(小計) | (140分) | |
山頂での休憩 | 30分 | |
下り | 棒ノ折山山頂~さわらびの湯第三駐車場 | 100分 |
(小計) | (100分) | |
合計 | 4時間30分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
名栗農産物加工直売所駐車場内公衆トイレ
男女別のきれいに管理された公衆トイレで嫌な臭いもありません。24時間利用可能です。登山ルート上にはここ以外にトイレはありませんので出発前に立ち寄っておくことをおすすめします。
コンビニ情報
駐車場の近くにはコンビニ等は一切ありません。飯能市内などで早めに立ち寄っておくことをおすすめします。
日帰り温泉情報
天然温泉さわらびの湯
駐車場の奥には天然温泉のさわらびの湯があるので温泉好きの方はぜひとも立ち寄りたいものです。料金は、大人で800円ほどです。
■ さわらびの湯公式サイト→こちら
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棒ノ嶺(滝ノ平尾根ルート)のスライドショー
下の「棒ノ嶺(棒ノ折山)の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は6分弱です。時間のある方はスライドショーで今回の棒ノ嶺(滝ノ平尾根ルート)の登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)
https://youtu.be/mFKtSdCIvjs
棒ノ嶺(棒ノ折山)の登山記録
山行日 | 2020年2月5日(水) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 快晴 |
駐車場~岩茸石へ(所要時間:約1時間40分)
なぜか立入禁止と書かれているのですが、ここを通らずに登山口へ行くには、かなりの遠回りになるので通らせてもらいます。
ちなみに坂の下には立入禁止の看板は一切ありません。
坂道を下る途中で右を見ると登山口へと通じる橋が見えます。
坂道を下り切り、ガードレールの切れ目を通り抜けると橋が見えてきます。橋を渡り左へ進み民家の横を通り過ぎるとすぐに登山ポストがあります。
登山届を出しておこう!
民家の前に登山届を提出するポストが設置されています。挿入口の上の引き出しに記入用紙とえんぴつが入っています。住所、名前、緊急連絡先くらいは書いて提出しておきましょう。
ポストのすぐ先が登山口ですが、看板のポールは朽ちて倒れてしまっています。踏み跡に沿って森の中へ入っていきます。
始めのうちは狭い登山道を歩きます。
すぐに広めの未舗装の林道と合流しますが、この広めの林道を横断し正面の細い林道を上っていきます。(広い林道を左へ進んではいけません!)
左の広い林道へ進まずに正面の細い林道(粘土質の斜面)を登って行きます。
ところどころに案内板が立っているので安心です。
25分ほど森の中を登って行くと尾根道に出ます。尾根道は風の強い日は寒いのですが、陽も差し込むため気持ちよく歩けます。
最初の休憩ポイント(最初のベンチ①)
駐車場から40分ほど歩いたところにベンチが2脚ある休憩ポイントに到着します。ここが最初にベンチがある場所になります。
次のベンチのある場所は、ここから30分先になります。
休憩スポットからは歩きやすい道がしばらく続きます。
歩きやすい道を歩いたあとは、木の根が露出した歩きづらい斜面を歩きやすい場所を探しながら登っていきます。
しばらくすると再び尾根道に出ます。見晴らしはそれほど良くありませんが、明るく歩きやすい道です。
最初のベンチの場所から20分ほどで舗装された林道と合流します。(1回目) 舗装された林道は合計で3回横断します。
反対側に階段があるのでここを登って行きます。
10分ほど歩くと再び舗装された林道と合流します。(2回目)ここも反対側に登り口があります。
階段を上り切ったところにベンチがあります。ここが2ケ所目の休憩ポイントです。
森の中をしばらく道なりに歩いていると上の方が明るく開けているような場所に到着します。この坂を登り切ると視界が開けてきます。
3度目の休憩ポイント(3度目のベンチ③)
坂道を上り切ると案内板と休憩できるベンチがあります。ここが3ケ所目の休憩ベンチのある場所です。
その反対側には木で組まれたやぐらのようなものがあります。これはラジコングライダーを飛ばす場所のようで、その団体が山の所有者からこの場所を借り受けているため、一般の方は立ち入り禁止になっています。
このあたりからは、目指す棒ノ嶺が一望できます。この尾根づたいをゴンジリ峠まで歩き、そこで右へ曲がって棒ノ嶺山頂へ通じているのがよくわかります。
ここから私の足で山頂までちょうど1時間でした。
反対側を見ると有馬ダム(名栗湖)が見えます。なぜかダムの水は変な色に濁っていました。
3ケ所めの休憩ベンチのある場所からの道は尾根道で歩きやすい道になっています。
10分ほど歩くと舗装された林道と3度目の合流です。向かい側に入口があるのでそこから森の中へ入っていきます。
岩茸石に到着
3度目の林道との合流地点から10分ほど歩くと大きな岩のある場所に到着します。ここが岩茸石と呼ばれる場所です。
大きな岩の右側に木製の手すりがあるので、そこから岩の先へ通り抜けます。
4度目の休憩ポイント(4度目のベンチ④)
岩を通り抜けた先には休憩できるベンチが1脚だけあります。ここは沢づたいのルートとの合流地点になるため誰かしら登山者がいることが多いようです。
岩茸石の先はすぐに石がゴロゴロした急坂になります。
ゴンジリ峠に到着
5度目の休憩ポイント(5度目のベンチ⑤)
岩茸石から20分ほど急な坂道の登るとゴンジリ峠に到着します。ここはちょっとした広場になっていて、ベンチが6脚ほど置かれています。
ここが休憩できるベンチのある最後の場所になります。
ゴンジリ峠から棒ノ嶺山頂までは500mほどですが、山頂直下の坂道も意外と疲れるので、脚にきている人はここで充分に足の筋肉を休めてあげるとよいでしょう。
山頂まではあと500mです!
ゴンジリ峠から山頂直下の登り坂までは広い平らな道がちょっとだけ続きます。
棒ノ嶺(棒の折山)山頂に到着
ゴンジリ峠から20分弱で棒ノ嶺山頂に到着します。山頂は広く見晴らしは最高です。
標高は969m、山頂の看板の横にある木は桜の木で、4月には満開の桜が山頂で楽しめます。
こちらは名栗、秩父方面の見晴しです。
こちらは飯能、日高市街方面の展望です。
手前には伊豆が岳、奥には丸山や堂平山も見えます。気象条件が整えば、群馬県の赤城山や栃木県の日光白根山などもこの奥に見えるようです。
こちらは子の権現と関八州見晴台です。
かろうじて茨城県の筑波山が見えました。下山は来た道をたどって戻ります。
まとめ
冬の登山の一番の魅力は、山頂からの展望でしょう。
冬は空気が乾燥し、より遠くまで見通せる確率が高くなるからです。
棒ノ嶺もそんな魅力のある山です。
ただ、一般的なルートは沢づたいに登るルートになるため冬場はあまりおすすめできません。凍結した石の上に足を乗せてしまうと簡単に転倒してしまいます。
平成28年にも滑落死亡事故がありました。油断は禁物です。
今回は、そんな滑落事故の心配が少ない尾根づたいのルートです。駐車場から山頂までの間に休憩できるベンチが合計5ケ所もあります。
体力、筋力にあまり自信のない方もベンチに座れば、足を十分に休ませることができるでしょう。
ただ棒ノ嶺の山頂は土に覆われているため冬場は霜がおります。そのため晴れるとその霜が溶けて地面がぐちゃぐちゃにぬかるんでしまいます。
登山靴がかなり泥で汚れてしまうのは覚悟しておく必要があります。
また山頂から下山する場合、斜面はとても滑りやすくなっているのでストック(ポール)は最低でも1本は持っていたいところです。万一ぬかるんだ場所で尻もちなどついたら・・・・。
きゃあ~っ。