物見山の基本情報
物見山の山頂は、日当たりが良くベンチも置かれているので休憩にはとても良い場所です。
ただ、山頂からの見晴しはというと正面の樹木が成長してしまったため、今ではほとんどなくなってしまっています。
ベンチの上に立ってみるとわずかに坂戸市方面の街並みが見える程度です。
山名 | 物見山(ものみやま) |
標高 | 375m |
場所 | 埼玉県日高市高麗本郷 |
駐車場 | 鎌北湖第一駐車場 |
備考 |
駐車場情報
鎌北湖第一駐車場
鎌北湖第一駐車場は、釣り客が一番利用する駐車場なので平日の早朝でもこのように車が止まっています。そのため人の出入りも多く、車上荒らしの心配はなさそうです。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約40台 |
最終確認日 | 2023年3月20日(月) |
備考 |
登山ルート情報
宿谷の滝~ヤセオネ峠~物見山~北向地蔵をめぐる周回ルート
出発地点 | 鎌北湖第一駐車場 |
所要時間 | 2時間5分(休憩16分含む) |
歩行距離 | 5.9km |
累積標高 | 914.6m |
登山ルート | 鎌北湖第一駐車場~宿谷の滝~ヤセオネ峠~物見山~北向地蔵~鎌北湖第一駐車場 |
登山アプリ「コンパス」の登山記録
鎌北湖第一駐車場から宿谷の滝までに小さな山があり、その後物見山へ向かいずっと登り、北向き地蔵をピークに鎌北湖まで下るというのが、標高を示すグラフでよくわかります。
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
鎌北湖第一駐車場内にある公衆トイレ
男女別で24時間利用できる公衆トイレです。常にきれいに管理されていて公衆トイレ独特の嫌な臭いもありません。いつでも気持ちよく利用でき、登山の出発前の準備には本当に助かります。
コンビニ情報
駐車場の近くにはありません。
おすすめ登山地図
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物見山の登山記録
山行日 | 2019年3月14日(木) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
鎌北湖は釣り客で年中賑わっています。その中でもここ鎌北湖第一駐車場の敷地内には、24時間使用できるきれいな公衆トイレと釣りの餌を売っているお店と軽食が食べられるお店があったりで一番人が集まる駐車場です。
3月中旬のまだ肌寒い朝、午前8時前にもかかわらず車は既に5~6台は止まっていました。
駐車場の右奥が宿谷の滝への登山口になります。ここは山の斜面を公園として整備した「四季彩の丘公園」で広い山の斜面に散策路と休憩できるテーブルベンチや休憩舎がいくつもあり、鎌北湖を見下ろしながらランチをたのしめます。
右へ進むと公園内の散策路になります。宿谷の滝は直進して森の中へ入っていきます。
この分岐には今回の目的地である「宿谷の滝」と「物見山」の名がしっかり書かれています。この順番通りに歩いていきます。
登山道は細くなっていますが、明瞭で迷うことはありません。ただ崖は急な場所も多いので落ちないよう注意が必要です。
登山道を道なりに進むと車道と合流します。
車道との合流点には案内板があり、宿谷の滝までとてもわかりやすく案内してくれています。
ガードレールの切れ目に案内板がたくさん設置されているのがわかります。上には白地の看板に「宿谷の滝」と書かれています。
ここを左に曲がると斜面が公園として整備された敷地に入ります。公園内には散策路やベンチ、休憩舎がいくつも設置されていますが、3月の早朝なのでまだひと気はありません。
宿谷の滝は子供の遊び場
駐車場から23分ほどで宿谷の滝に到着します。この滝はこじんまりした小さな滝ですが、滝壺が浅いため夏は地元の子供たちが水遊びをして涼をとっています。
物見山へは、滝から階段を上がって公園まで戻ります。そして公園をそのまままっすぐにに進み反対側の森の中へ入っていきます。
ちょうと宿谷の滝へ流れ込む小川に沿って歩くことになり、宿谷の滝がヤセオネ峠あたりを水源にしていることがわかります。
ここが公園の一番端で森の入口になります。この橋を渡って森の中へ進みます。
宿谷の滝から5分ほどのところに「パワースポット、宿谷小滝」と書かれた案内板があります。ここで左へ少し下ると小さな滝があります。
落差30cm?の滝が2つあるのがわかりますが、これを滝と呼べるのか疑問が残ります。そして誰がパワースポットだと言い出したしか、そしてその理由なり根拠を聞いてみたくなります・・・。
登山道は小川に沿っているのでシダ類の下草が多くなり、やはりちょっと薄暗い感じはありますが、それほど長くは続きません。
ヤセオネ峠は気分爽快
しばらく薄暗い森の中を歩いていると突然前が明るくなってきます。ヤセオネ峠です。ちょうどヤセオネ峠の斜面と向かい側の斜面の木が材木として伐採されたため見晴らしが良くなりました。
ヤセオネ峠中腹からみた登山道はこんな感じ。急斜面の登り坂が続きますが明るく見晴らしがいいので気分爽快です。
ヤセオネ峠を通過し少し進むとすぐに車道と合流します。車道を20mほど左へ歩くと向かい側に登山口があります。
ここが物見山への登山口です。案内板と手すりが設置されていますが、ちょっとした急斜面になっています。物見山へはあと10分ほどです。
急斜面を登り切ると広めの登山道と合流します。ここが物見山と北向地蔵を結ぶメインの登山道になります。右へ進むと北向地蔵で左へ進むと物見山です。
広い登山道へ出て左を見るとすぐに道が分岐しています。左へ進むと物見山山頂で右は物見山山頂を通らずに巾着田方面へ行くまき道になります。
物見山山頂は明るく休憩にピッタリ
駐車場から1時間ほどで物見山の山頂に到着しました。山頂にはベンチがいくつも置かれていてゆっくりと座って休憩できるようになっています。
日当たりもよく明るく気持ちのよい山頂ですが、見晴らしはよくありません。
以前は正面に坂戸方面の街並みが見えていたようですが、今は樹木が成長し殆ど見ることはできなくなっています。
物見山の標高は375mの低山なので1年を通して初心者の方でも歩くことができます。私は今でも冬は運動不足解消のためこのような低山をいろいろと歩き回っています。
物見山には一等三角点が置かれています。ただそれはこの先の森の中にあるため多くの人は気づかずに通り過ぎてしまいます。
山頂のベンチの上に乗るとわずかに街並みが見えますが、ベンチに座って休憩している時には全く眺めることはできません。
ベンチの置かれた明るい山頂から50mほど直進し、森の中へ入ると真ん中に三角点があるのがわかります。これが物見山の一等三角点です。
森の中にあるため土が流されて基礎が露出することもなく、また欠けることもなくほぼ設置された当時のかたちをとどめた三角点のようです。
これも人が集まるベンチや山頂名の看板のある広場から少し離れた場所にあり、人目に触れなかったおかげなのでしょうか。
物見山の山頂でゆっくり休憩したら、次の目的地である北向地蔵へ向かいます。物見山から15分おど歩くと切り通しが見えてきます。
その先が舗装道路で登山道は向かいの森へと続きます。
向かい側の登山道入り口にはきちんと案内板が設置されているので迷うことはありません。北向地蔵へはあと数分です。
北向地蔵で登山道が四方に分岐
物見山から37分ほど歩くと北向き地蔵に到着します。ここは登山道が四方に分かれる要所です。
右へ曲がると鎌北湖、左へ曲がり車道の向かい側の登山道を進むとユガテ、車道上を右へ進むとスカリ山です。
北向地蔵尊(きたむきじぞうそん)
毛呂山町指定民族文化財、有形民俗文化財(平成27年3月19日指定)
有名な「鬼押し出し」(群馬県)ができた天明3年(1782年)の浅間山大噴火は、その後、何年もの間、東北地方を中心に飢饉や疫病をもたらしました。
そこで村人たちは、悪疫の流行を防ぐため、天明6年(1786年)に岩船地蔵尊(栃木県栃木市)より分身を譲り受け、岩船地蔵尊と向かい合うように建て、村の守護神としました。
北の方を向いて立っていることから「北向地蔵」の名で呼ばれ、現在では男女の逢瀬をとり持つ縁起地蔵として、人々に親しまれています。
基礎正面には、奉納した村人の名とともに<右 白子ヨリ 子の権現道>、<左 横手ヨリ 大山道>と道案内が刻まれています。
北向地蔵尊は、村人を見守るとともに、信仰の道を往来する人々の安全を祈る道標でもありました。
平成30年1月
毛呂山町教育委員会
北向地蔵の分岐を右へ曲がり緩やかな坂道を下っていくと道が右へ曲がる場所があります。そこからは正面に茨城県の筑波山を眺めることができます。
今回は良く晴れているのですが湿度が高いせいかちょっと霞んでいるため肉眼では見えているのですが、写真では殆ど見えません。寒い冬の晴れた日であればくっきりと見ることができます。
筑波山が見える場所から坂道を下るとすぐに車道と合流します。ここを真っすぐに30mほど進むと左に案内板が出て来ます。
道の左ある案内板のところで左へ下って森の中へ入っていきます。ここからはずっと下り坂で20分ほど歩くと白い建物が見えてきます。
この白い建物は「鎌北湖レイクビューホステル」でいまでもひっそりと営業しています。この建物の右側を通る抜けると鎌北湖第一駐車場へ戻ります。
駐車場横の斜面は、四季彩の丘公園になっていて、散策路がありテーブルベンチがたくさん設置されています。今回紹介したコースは1周2時間ほどで回ってこれるため、10時に出発するとちょうどお昼ごろに駐車場へ戻ってこれます。
そして駐車場の横にあるこの公園のテーブルベンチで鎌北湖の景色を見下ろしながらランチを楽しまれてはいかがでしょう。特に暖かい季節はいろんな花が咲いていてとてもきれいです。
まとめ
鎌北湖第一駐車場を起点にした周回コースで、宿谷の滝、ヤセオネ峠、物見山、北向地蔵をめぐる初心者向きコースです。
1周約2時間で回れること、物見山の標高が375mの低山であるため足の負担も少ないことなどから、初心者の方だけでなくしばらく登山から遠ざかっていて自分の体力や筋力に不安のある方のお試しコースとしても良いのではないでしょうか。
また慣れてきたら距離を伸ばすルートも簡単に設定することができます。
例えば物見山から北向地蔵へ進みさらにスカリ山まで足を伸ばしてから鎌北湖へ下ると3時間前後のコースにすることもできます。
さらにスカリ山から鼻曲山まで行くと5時間ちょっとのコースにもなります。経験を積むと自分なりのコースを自分で設定できるようになり、自分の体力にぴったりのコース設定がより満足感を高めてくれるでしょう。