武川岳、焼山の基本情報
快晴の5月下旬。文字通り雲一つない真っ青な青空が広がり、焼山山頂から武甲山の素晴らしい写真が撮れました。
武甲山の写真を撮るなら二子山か焼山です!
今日は週末の土曜日なのですれ違う登山者の数は平日と比べると多く、話を聞いてみるとあしがくぼ駅から二子山、焼山そして武川岳を上り、それから伊豆が岳を経由して正丸駅に下山するという縦走が多いようでした。
私は今回もマイカー登山なので駐車場と目的地のピストン(往復)なのですが、話を聞いているとたまには電車を利用した縦走もしてみたくなりました。
山名 | ①武川岳(たけかわだけ)、②焼山(やけやま) |
標高 | ①武川岳:1,051.7m、②焼山:850m |
場所 | ①、②:埼玉県秩父郡横瀬町芦ヶ久保 |
駐車場 | 名栗げんきプラザ第二駐車場(無料) |
備考 |
駐車場情報
名栗げんきプラザ第二駐車場
第一駐車場は開門時間にならないと鉄製の門扉が閉まっていて駐車することはできませんが、こちらは職員用の駐車場が上にあるため早い時間から開いています。
ただこちらの入口にも鉄製の門扉があるので、この施設自体が休みの日にはこちらの駐車場も入れないかも知れません。
その場合は伊豆が岳登山口のスペースに2~3台駐車できそうなのでそちらに止めようかと思っています。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約12台 |
最終確認日 | 2019年5月25日 |
備考 | 第二駐車場のほうが林道入口に近いので便利。 |
登山ルート情報
名栗げんきプラザ~武川岳~焼山(往復)
駐車場から武川岳まで約1時間10分、武川岳山頂で15分ほど休憩ののち、焼山へ。焼山山頂にはちょうど1時間ほどで到着しました。焼山山頂で25分ほど休憩したり写真を撮ったりした後、武川岳へ戻るために歩き始めました。
焼山から武川岳まではずっと上りなのですが、こちらもちょうど1時間ほどで戻ってこれました。そして再度武川岳山頂で10分ほど休憩し、駐車場へ向けて下山すると40分ほどで駐車場へ戻りました。
登山道は急な直登は何度かあるのですが、それほど長くは続かないのでゆっくり歩けばそれほど疲れることはありません。
出発地点 | 名栗げんきプラザ第二駐車場 |
所要時間 | 4時間48分(休憩:約50分) |
登山ルート | 名栗げんきプラザ第二駐車場~武川岳~焼山(往復) |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
名栗げんきプラザ屋外駐車場
名栗げんきプラザ第一駐車場から正面の階段を左に上がったところにあります。
コンビニ情報
駐車場近辺には一切ありません。秩父市内又は飯能市内で立ち寄っておくことをおすすめします。
武川岳~焼山の登山記録
山行日 | 2019年5月25日(土) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
駐車場から登山口へ(所要時間:約25分)
朝の7時5分に名栗げんきプラザ第二駐車場に到着。12台ほど駐車可能ですが、まだ一台も止まっていませんでした。
駐車場入口には注意書きが書かれていました。
登山口へは駐車場から車道に戻り、道なりに道を上っていきます。
ちょっと歩くとすぐに林道の入口が見えてきます。ここはあくまで林業関係者が利用する林道なので一般車両が入れないようにフェンスがありますが、登山者は横から入ることができます。
ちゃんと登山者用に「武川岳」と書かれた案内板もあるので心配せずに入っていきます。ただ、土曜日の朝7時過ぎでも関係者の車が通るため通行に注意しましょう。
林道は始めはちょっと薄暗いのですが、少し歩くと明るい林道になります。
駐車場から13分ほど歩くと右へ曲がる道が見えてきます。ここを右に曲がります。
道の角には小さな案内板があります。もしこれが無ければ間違いなく道に迷うところです。見落とさないよう注意が必要です。
さらに8分ほど未舗装の林道を歩くと道が別の林道とぶつかっています。左には橋があってずっと左へ登って行く道ですが、ここは直進します。
別の林道とぶつかる場所のちょっと先にある看板の下に「武川岳↑」と書かれた案内板があります。案内板に従って直進します。
登山口から武川岳へ(所要時間:約45分)
少し歩くと右手に登山口が見えてきます。ちょっと草が生い茂っていますが、そこを抜けると明瞭な登山道になります。
登山口にはしっかりと「武川岳」と書かれています。
始めのうちはちょっと薄暗い植林帯の森の中の登山道を歩きます。傾斜は見た目よりもあるのでゆっくり歩くことにします。
歩くにつれて自然林の森が増えてきて明るい登山道になってきます。
登山口から20分ほど登ると案内板が見えてきます。
ここは名栗げんきプラザへ下る2本のルートですが、1本は地図では点線で表示されている悪路のようなので私は利用したことがありません。下山時には武川岳方面から下山してきて、ここで右へ曲がり下山します。
武川岳方面から下山してきてそのまま直進して下山してしまうと悪路の道へ入ってしまいます。必ずここで右へ曲がり下山します。
さらに登ると急斜面もありますが、緩やかな場所も出て来ます。登山道が広くなってきたら武川岳の山頂はもうすぐです。
武川岳山頂に到着!
名栗げんきプラザの駐車場から1時間11分で武川岳の山頂に到着しました。5月ともなるとまわりの木々は葉を生い茂らせて展望をさえぎり始めています。
それでも山頂は陽が当たる場所があり、明るくそれなりの気持ちよさはあります。山頂にはベンチも4脚ほど設置されています。
山頂の中央には、「武川岳、1051.7m」と書かれた看板が建っています。
山頂には日なたと日陰がバランスよくあるので好みに応じで休憩場所を選べますが、日陰にはベンチはありません。
山頂からの展望があるのは南側のみです。正面には名栗湖(有馬湖)を起点として登る棒ノ嶺が見えます。
武川岳から焼山へ(所要時間:約1時間10分)
武川岳の山頂で一休みしたら今回の目的地である焼山へ向かいます。山頂にある案内板には「焼山」という文字はなく「二子山」になります。
「二子山」の案内板に従って坂道を下っていきます。武川岳から焼山までの道は基本的にずっと下りで、たまに上りがある感じです。
登山道は明瞭で自然林が多く気持ちの良い道ですが、展望は殆どありません。急な下り坂が何度がありどんどん高度を下げていきます。
今回は往復登山(ピストン)なので焼山から武川岳へ戻るのにずっと登りになるのかと思うとちょっと不安になります。
晴れているせいか木漏れ日が多く気持ちよく歩くことができます。
蔦岩山は登山道にある通過点
武川岳から15分ほどで岩が転がった場所に到着します。ここが地図上にある蔦岩山でした。
殆ど文字が読めなくなった私製の看板があるだけで気をつけていないと通り過ぎてしまいます。
ここで右を見ると木の間からこんもりした山が見えます。地図とコンパスで確認するとこれが先ほどまでいた武川岳だということがわかりました。
蔦岩山を過ぎるとまた急な下り坂です。ということは戻る時は急な登り坂ということです・・・。
坂を下り切ったあたりでこんな注意書きが現れます。これは最近新しい林道を通すためにこの先の尾根を切り崩したため通行できなくなったための措置です。ここを右に折れて林道を下ります。
ここが林道です。この左上が旧登山道で並行に林道が走っています。
ここが林道を通すために切り崩した尾根です。左へ行く道を作るために尾根筋を切り崩して平らにしたようです。
左を見ると武甲山が見えたので、この林道を左へ進んでみました。
今日は雲一つない快晴です。林道からは武甲山をほぼ真横から眺めることができます。
武甲山の背後には小持山と大持山が良く見えました。
ふと右を見ると尖がった山が見えました。地図とコンパスで確認するとどうやらこれが今回の目的地の焼山のようです。
先ほどの切り通しの場所まで戻り、向かい側の登山道入り口から焼山を目指します。
焼山に到着!
武川岳から1時間10分ほどで焼山の山頂に到着しました。山頂は狭くベンチ等が一切ないのが残念です。
山頂名の刻まれた単独の看板はなく、案内板と一緒に書かれています。ここは「武川岳・二子山登山コース」で標高は850mと書かれています。
焼山の標高が850mで武川岳が1,051mなので約200m下ってきたといことになります。
焼山からの武甲山の眺めは素晴らしく武甲山が一番かっこよく見える方角から撮影できます。背景に見える山は日本百名山の両神山です。
コンパクトカメラのズームで撮影すると採石場の大きさがよくわかります。
こちらがあしがくぼ駅方面へ抜けるルートです。焼山からいったん下り二子山へ登り返します。二子山の雄岳からも武甲山の素晴らしい写真が撮れます。
目を凝らさないと見逃してしまいそうなくらい霞んでしまっているのですが、群馬県の赤城山(黒檜山、地蔵岳)が見えます。
焼山の山頂からの展望は素晴らしいのですが、狭くて休憩できるベンチがないのが本当に残念です。下山は来た道をひたすら戻ります。
焼山から武川岳まではずっと上り傾斜なのですが、ゆっくりあるけば1時間ちょっとです。武川岳まで戻れば駐車場まではずっと下りなので安心です。
まとめ
このコースの一番の魅力は焼山からの武甲山の眺めです。登山道は全ルートが樹林の覆われていて見晴らしの良い尾根歩きとは行きません。
ただ、武川岳から焼山までの尾根道は、比較的陽が差し込み明るい登山道になっています。
標高がそれほど高くないためか、小さな虫が多く顔のまわりにまとわりつかれてハアハアと大きく呼吸するときなどに虫が口の中に入ってくるのではと不安を感じたこともありました。
やはりこのルートは虫のいなく成る秋か早春頃が良いのではないでしょうか。