三頭山の基本情報
ご覧の通り三頭山(西峰)の山頂も樹林に囲まれていて、山頂からの見晴しはあまり良いとは言えません。
それでも樹林の間からは富士山や雲取山などを何とか眺めることができます。
ただセラピーロード展望台から生藤山や土俵岳、大沢山から富士山、三頭山(東峰)の先の展望台と見晴し小屋からは大岳山、鶴脚山、馬頭刈山、さらに砥山から少し下った里山テラスからは雲取山や高丸山などを眺めることができ、それなりに山座同定を楽しむことができます。
登山ルートも自分の体力に応じて自由に設定できるので四季を通じて楽しめる山だと思います。
山名 | ①三頭山(みとうさん)、②大沢山(おおさわやま) |
標高 | ①三頭山:1,524.5m、②大沢山:1,482m |
場所 | 東京都西多摩郡檜原村数馬 |
駐車場 | 都民の森駐車場 |
三角点 | 三等三角点あり(三角点は三頭山(東峰)にあります) |
備考 |
駐車場情報
都民の森駐車場
奥多摩周遊道路を走るために、周遊道路の門が開く前からバイクとスポーツタイプの車で混み合っています。
日曜日の昼過ぎに下山した時には満車で駐車場の入口に列ができていました。
暖かい時期は、駐車場が朝の7時から開いています。ただ奥多摩周遊道路は、8時からしか通れないので奥多摩湖側から7時台に駐車場に着くのは不可能です。
ただ檜原村の南秋川側から来れば、朝7時の開門と同時に駐車場に入ることができます。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約100台 |
最終確認日 | 2023年6月4日(日) |
備考 |
登山ルート情報
都民の森駐車場~大沢山~三頭山(周回ルート)
今回は、都民の森の登山ルート(探索路)で一番外側の道を大きく周回するルートを歩いてみました。
通常であれば、時計回りに大沢山、三頭山を歩いた後、鞘口峠から駐車場へ戻るのが一般的なのですが、それだと3時間ちょっとで歩き切ってしまいます。
それではちょっと物足りないので、今回は鞘口峠から右の山を大きく一周してみることにしました。
結果、全行程で4時間18分と私にとってちょうどよい疲労感を味わうことができました。
出発地点 | 都民の森駐車場 |
所要時間 | 4時間18分 |
歩行距離 | 8.2km |
登山ルート | 都民の森駐車場~(石山の路)~(深山の路)~大沢山~三頭山(西峰)~(中央峰)~(東峰)~展望台~見晴し小屋~鞘口峠~砥山~里山の路テラス~駐車場 |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2023年6月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | 都民の森駐車場~大沢山 | 92分 |
大沢山~三頭山(西峰) | 28分 | |
三頭山(西峰)~三頭山(東峰) | 13分 | |
(小計) | (133分) | |
下り | 三頭山(東峰)~展望台 | 2分 |
展望台~鞘口峠 | 53分 | |
鞘口峠~砥山 | 36分 | |
砥山~駐車場 | 34分 | |
(小計) | (125分) | |
合計 | 4時間18分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
都民の森駐車場内公衆トイレ
男女別の管理されたきれいなトイレです。
大滝休憩小屋横公衆トイレ
三頭大滝から大沢山へ向かう途中にある男女別のトイレです。
避難小屋内トイレ
避難小屋にある昔ながらのポットントイレでかなり臭います。電気もないのでかなり暗いし、非常時以外は使う気になりません。
コンビニ情報
駐車場の近くにはありません。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(24)奥多摩」です。
三頭山周辺の天気をチェック!
三頭山、大沢山の天気は?・・・ヤフー天気(東京都西多摩郡奥多摩町)
登山記録のスライドショー
下の「三頭山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は約12分です。時間のある方はスライドショーで今回の登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)
三頭山の登山記録
山行日 | 2023年6月4日(日) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
都民の森駐車場から三頭山(東峰)へ(所要時間:約133分)
都民の森駐車場から大沢山へ(所要時間:約92分)
ここが今回の起点となる都民の森駐車場です。
奥多摩周遊道路沿いにあるため走り屋の車やバイクでいつもいっぱいです。
暖かい時期の駐車場開門は、朝の7時なのですが、奥多摩周遊道路の門が開くのが朝の8時なので、奥多摩湖側からだと朝の7時に駐車場に入ることはできません。
南秋川方面は、朝の5時から通行可能なので駐車場の開門と同時に車を駐車して登山を開始することができます。
参考:東京都建設局
みやげ物店の横が登山口です。
茶色の道に沿って森林館方面へ進みます。
登山口から3分ほど歩くと左に階段が見えてきます。ここを左へ進みます。
階段を上り切ると広い遊歩道と合流します。
案内板に従って三頭大滝方面へ進みます。
木のチップが敷かれたフカフカの道を進みます。
ビューポイントに到着!
フカフカの道を5分ほど進むとベンチが2つ見えてきます。ビューポイントです。
ここには山座同定板があり、檜原村の市道山、生藤山、土俵岳などを眺めることができます。
山座同定板があると簡単に山を特定することができて便利です。
冬の寒い日には東京湾やアクアラインなども見えるようです。
フカフカの歩きやすい道はまだ続きます。
駐車場から25分ほど歩くと三頭大滝の入口に到着します。
三頭大滝に到着!
吊り橋の中央あたりまで行くと滝が見えます。
前日が大雨だったので、水量が多く迫力のある滝が見れました。
吊り橋から遊歩道へ戻り、大沢山を目指して先へ進むと吊り橋が見える場所があります。
紅葉の季節にも素敵な写真が撮れそうです。
吊り橋から1分ほど先には屋根付きの休憩舎と男女別の公衆トイレがあります。
木のチップの敷かれた歩きやすい遊歩道はここまでで、階段から先は本格的な登山道になります。
吊り橋から5分ほど歩くと小さな橋があります。ここが滝の上部の沢です。
橋を渡り右が三頭山への近道なのですが、昨日の大雨のせいで通行止めになっていました。
今回は、大沢山経由なので左へ進みます。
沢沿いの細い登山道を進みます。
沢を渡り、反対側の尾根を登ります。
沢から離れ、どんどん高度を増していき、尾根筋を歩くことが多くなります。
傾斜のきつい道もありますが、荒れ放題ということはありません。
木の根の張り出した階段状の斜面もあるので注意して登ります。
要所には案内板があるので迷うことはありません。
アップダウンは何度かあるのですが、それほど長い上りはありません。
また案内板が見えて来ました。
案内板を見ると槇寄山と書かれています。これはビューポイントで見た土俵岳と同じ尾根にある山です。
つまり大沢山と三頭山に繋がる尾根に出たということです。駐車場からここまで77分でした。
富士山の見えるビューポイントに到着!
案内板の右を見るとベンチが2つ置かれているのが見えます。
一休みしようとそのベンチに座ってみると・・・
正面に富士山が見えました!
ちょっと雲がかかっていますが、山頂はくっきり見えました。ベンチが置かれている意味がわかりました。
一休みしたら先へ進みます。大沢山への道も小さなアップダウンがあります。
ビューポイントから13分ほどでまたベンチが見えてきます。大沢山に到着です!
大沢山に到着!
ベンチのちょっと先に、山頂名と標高の書かれた看板があります。
ここからも富士山がよく見えます。
暖かくなると雲一つない富士山を見れる機会も減ってきてしまいます。
大沢山から三頭山(西峰)へ(所要時間:約28分)
大沢山から先の道も小さなアップダウンは続きます。
大沢山から2~3分で避難小屋が見えてきます。
避難小屋にはトイレがありますが、むかしながらのポットントイレなのでとにかく臭いです。
避難小屋から2分ほどで分岐が見えてきます。
ここがムシカリ峠です。今回通行止めになっていた道は、ここで合流しています。
ムシカリ峠からは長い階段が続きます。
丸太の階段が終わったかと思ったら、今度は角材の階段が続きます。
ムシカリ峠から10分ほど歩くと白い案内板のある分岐に到着します。
右はまき道で、三頭山(西峰)を通らずに三頭山(中央峰)へ行ってしまうようです。
左の階段を上り、三頭山(西峰)を経由します。
三頭山(西峰)に到着!
2分ほどで三頭山(西峰)に到着です!
山頂には、山頂名と標高の書かれた立派なモニュメントがあります。
三頭山(西峰)は、樹林に囲まれた山頂ですが、2ケ所ほど展望のきく場所があります。
こちらは富士山方面の展望です。
相変わらず富士山のまわりには雲が多くてちょっと残念です。
反対側にも何とか三座同定ができる山があります。高丸山や鷹ノ巣山が見えました。
右端によるとなんとか雲取山も見えました。
三頭山(西峰)から三頭山(東峰)へ(所要時間:約13分)
三頭山(東峰)は、ここから300mほどのようです。案内板に従って先へ進みます。
長い下り坂を頑張って下ります。
鞍部に到着です。右はまき道なので直進し、階段を上ります。
案内板にも「三頭山(東峰)展望台」は直進と書かれています。距離はたったの200mです。
階段を上ると左にテーブルベンチが見えてきます。右へ進むとすぐに三頭山(中央峰)です。
三頭山(中央峰)に到着!
鞍部から3分ほどで三頭山(中央峰)に到着です。
しかし完全な森の中で展望が全くないばかりか、尾根にある登山道という感じしかしません。
登山道の端に三頭山(中央峰)と書かれたポールが1本立っているだけです。
三頭山(東峰)に到着!
三頭山(中央峰)から先へ1分ほどで三頭山(東峰)に到着します。
こちらには山頂三角点があり、ちょっとだけ平らなスペースがありますが、やはり完全に樹林に囲まれていて展望は全くありません。
休憩できるベンチなども一切ないので、長居はできません。
三頭山の東峰には、三等三角点があります。
三頭山(東峰)から駐車場へ(所要時間:約125分)
三頭山(東峰)から鞘口峠へ(所要時間:約55分)
三頭山の中央峰と東峰は全く展望がないのですが、東峰のすぐ先に展望台があります。
木製の展望デッキがあるのですが、思ったほどの広さはありません。
また手前の樹木もどんどん成長してきているせいか、山座同定板にある山には、今では見えなくなっている山もあるようです。
大岳山の左側には御前山が見えるようなのですが、今では左の樹木に遮られて全く見えなくなっていました。
展望デッキから大岳山方面の眺めを楽しんだら、鞘口峠を目指して先へ進みます。
石のゴロゴロした歩きづらい下り坂を慎重に下ります。
段差のきつい場所もあるので注意が必要です。
果てしなく続くような長い下り坂を進みます。
白い案内図のある分岐に到着します。
ここは左が登山道なのですが、案内では右のブナの路を強く勧めています。
前回は左の登山道を歩いたので、今回は右のブナの路を歩いてみることにします。
右のブナの路へ進みます。
ブナの路は平らなまき道かと思ったら、正面の斜面をつづら折りに登る道でした。(左の登山道よりきついかも)
上を見ると見晴し小屋が見えて来ました。頑張って登ります。
見晴し小屋に到着!
三頭山(東峰)から27分ほどで見晴し小屋に到着しました。階段を上り、見晴らしをチェックします。
三頭山(東峰)の先の展望デッキから見た景色とほぼ一緒でした。こちらからも大岳山の左の御前山は見えませんでした。
見晴し小屋から鞘口峠を目指して先へ進みます。小屋のすぐ先に分岐があります。
注意してみると小さな案内角柱に「ブナの路 至鞘口峠」と書かれているのが見えます。
ちょっと分かりずらいのですが、「至鞘口峠」と書かれています。こちらへ進みます。
見晴し小屋から8分ほど進むとベンチのある分岐があります。こちらは斜め右へ進みます。
鞘口峠まであと600mのようです。
平らで歩きやすい道です。
T字路の分岐には、正面に大きく「鞘口峠」と書かれています。左へ進みます。
新緑の緑が気持ちのいい道が続きます。
手前の分岐から6分ほど進むと、右へ下る分岐に到着します。
ここも鞘口峠方面へ直進します。
ちょっときつめの下り坂もありますが、落ち着いて下れば問題ありません。
鞘口峠に到着!
三頭山(東峰)から54分ほどで鞘口峠に到着しました。
ここで森林館方面へ下ると最短で駐車場へ戻ることができます。
案内板の支柱には、「鞘口峠」と書かれています。
鞘口峠から砥山へ(所要時間:約36分)
今回は都民の森の一番大回りのルートを歩く予定なので、砥山を目指して御前山・月夜見山方面へ進みます。
しっかり3時間歩いてからの登り坂なのでちょっとこたえます。
しかもずっと斜面を直登です。
森の中に案内板が見えて来ました。「里山の路」というコース名と標高が書かれています。
上の案内図には現在地が書かれているのでとてもわかりやすくて安心です。
案内図の一番下が目指す砥山です。砥山までは数回のアップダウンをくり返して標高を上げていきます。
一旦、軽く下ります。
そしてやっぱり登り返します。
鞘口峠から20分ほど登ると山座同定板が見えてきますが、正面は完全な森で何も見えません。
きっと以前はこのような景色を楽しめたのでしょう。奥多摩湖まで見えたということなのでしょうか?
なだらかな登山道をのんびり歩きます。
つつじの咲くきれいな道もあります。
手前の何も見えない山座同定板から9分ほど歩くと、道が左右に分岐します。ここは右へ進みます。
今度は階段が見えて来ました。
手前の分岐から5分ほど歩くと案内板が見えて来ました。ここは森林館方面の案内しかありませんが、砥山山頂へは左へ進みます。
「砥山」と書かれた案内板はありません!
砥山山頂に到着!
手前の分岐から40~50mほど進むと砥山山頂に到着します。
山頂は樹林に囲まれていて展望は全くありませんが、山頂名と標高の書かれた看板が立っています。
ここが砥山山頂で、標高は1,302mです。
砥山から駐車場へ(所要時間:約34分)
砥山山頂から手前の分岐まで戻り、「森林館」方面へ下ります。
ここから駐車場まではずっと下りです。ちょっと急な下りもあるのでゆっくり歩きましょう。
里山の路テラス(展望台)に到着!
砥山山頂から5~6分下ると「里山の路テラス」という展望デッキに到着します。
展望デッキには山座同定板が張られていて、ここから見える山がすぐにわかるようになっています。
雲取山と高丸山を特定してみましょう。
すぐにわかりました。
コンパクトカメラでズームしてみるとさらによくわかります。雲取山山頂手前の避難小屋付近の土の露出した場所も確認できます。
展望デッキから先には見晴らしの良い場所はありません。あとは登山道を道なりに下ります。
大きな段差のない歩きやすい道が続きます。
展望デッキから18分ほどでレンガの敷かれた道と合流します。
レンガの敷かれた道に沿って下ります。
すぐに森林館上の分岐に出ます。
左を見ると道が2つあります。右へ下ると森林館を経由して駐車場へ戻ります。
左の細い道は、森林館を経由せず直接駐車場へ戻ることができる道です。今回は左へ進みます。
木のチップの敷かれた歩きやすい道です。
沢のすぐ横に沿ってできた遊歩道を進みます。
駐車場に到着!
手前の分岐から7分ほどで駐車場へ戻ります。
まとめ
三頭山は、ピークが3つあるから三頭山と名付けられたようなのですが、山頂と言えるのは西峰で、こちらに立派なモニュメントがたっています。
またベンチも西峰には4つほど置かれているのですが、中央峰や東峰には1つもありません。ですから目指す山頂というのは、三頭山(西峰)ということになると思います。
ただ三頭山(西峰)山頂もそれほど広さがあるわけでもなく、展望もそれほど良いというわけでもなく、ベンチもたくさんあるわけでもないので、山頂でランチを楽しむ?ためには何か敷物は必須です。
また東峰の先の展望デッキや見晴し小屋、砥山山頂、大沢山などどれをとってもゆっくり座ってランチを楽しむ場所ではないので、家族連れにはちょっと不向きな山かも知れません。
私も結局、下山後に車ので中でおにぎりを食べることになりました。
ただ、見どころはいくつかありました。
今回は時計回りに歩いたので、その順番に紹介すると、大沢山の手前の尾根に出た場所にあるベンチ。
ここはずっと休まずに歩いて登ってきて初めて座れるベンチがあるので休みたくなるところです。しかも正面には富士山が見えます。
次は大沢山。
ここにもベンチがあり、正面には富士山が見えます。
そして三頭山(西峰)です。
ここは富士山と反対側の雲取山方面の展望が樹林の間から楽しめます。
それから三頭山(東峰)の先の展望デッキ。
ここからは東京方面の大岳山や鶴脚山などを山座同定できます。
その先の見晴し小屋からも同じように東京方面の大岳山や鶴脚山などが見えます。
そして砥山から下った里山の路テラスからの雲取山方面の展望です。
ここからは三頭山(西峰)からはあまり良く見えなかった雲取山が良く見える場所なので得した気分になれます。
それに三頭大滝も前日の大雨のおかげで水量が多く迫力がありました。
こんな感じでランチを楽しむ場所には苦労しますが、それなりに楽しめる山です。
今回は、都民の森の歩ける道を一番大回りして歩いてみて、所要時間が4時間18分でした。
もっと短い距離にしたい場合は、鞘口峠から砥山を経由せずにそのまま駐車場へ下れば、50分ほど短縮することができます。
そうすれば、3時間半ほどのコースになります。