雲取山、七ツ石山の基本情報

七ツ石山の山頂からはブナ坂から雲取山への登山ルートを一望できます。
ただ七ツ石山へ登ってから雲取山を目指すと往復で8時間以上かかってしまいました。
それ以来私は、七ツ石山に登る時は七ツ石山だけ、雲取山へ登る時は雲取山だけにしています。
山名 | ①雲取山(くもとりやま)、②七ツ石山(ななついしやま) |
標高 | ①雲取山:2,017.1m、②七ツ石山:1,757.3m |
場所 | ①雲取山:東京都西多摩郡奥多摩町、埼玉県秩父市、山梨県北都留郡丹波山村、②七ツ石山:東京都西多摩郡奥多摩町 |
駐車場 | 小袖乗越駐車場 |
備考 |
駐車場情報
丹波山村村営(小袖乗越)無料駐車場
鴨沢に新しくできた村営の無料駐車場です。最近、駐車場地内に公衆トイレも設置され、七ツ石山と雲取山登山の主要な起点になりつつあります。
そのため休前日や週末、ゴールデンウィーク、お盆休み等は満車になって駐車できないことが多いようです。

位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約40台 |
最終確認日 | 2023年7月26日(水) |
備考 |
登山ルート情報
鴨沢~ブナ坂~山頂(往復)ルート
出発地点 | 丹波山村村営(小袖乗越)無料駐車場 |
所要時間 | 8時間40分 |
登山ルート | 駐車場~堂所~ブナ坂~七ツ石山~ブナ坂~雲取山荘~雲取山山頂~雲取山避難小屋~ブナ坂~堂所~駐車場 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
小袖乗越(丹波山村村営)駐車場内の公衆トイレ

その他の公衆トイレ
- 下の国道沿いの鴨沢バス停横に24時間利用可能なきれいなトイレがあります。
- 七ツ石小屋にチップ制のバイオトイレがあります。
- 雲取山避難小屋横に昔ながらの臭いトイレがあります。
コンビニ情報
駐車場付近には一切ありません。東京方面から車で来るのであれば、必ず青梅市内のコンビニに立ち寄っておくことをおすすめします。
山小屋、テント場情報
七ツ石小屋
駐車場から2時間ほど登ると、一番最初にある山小屋で、富士山の眺めが最高です。
七ツ石山の山頂からは、山頂のかなり左へ寄らなければ木が邪魔をして富士山がよく見えないのですが、小屋の広場からは真正面に富士山が見えるので、富士山好きの方は止まらなくても立ち寄ることをお勧めします。

料金 | 素泊まり:4,000円、テント泊:500円 |
営業 | 通年 |
備考 |
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奥多摩小屋
丹波山村村営駐車場から七ツ石小屋の次に通るのが、この山小屋です。食事のサービスは一切ない自炊小屋なので、事前の予約は必要ありません。
ブナ坂から30分ほどのところに位置しています。ここから雲取山の山頂までは、1時間弱ですので、ここで1泊して早朝に山頂を目指すのもゆっくりと山の上で時間を過ごすにには良い場所です。

営業 | 通年 |
料金 | 素泊まり:4,000円、テント泊:500円 |
備考 |
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雲取山荘
標高2,000近い山の上によくもこんな立派な山小屋を立てたものだとびっくりしてしまいます。この山荘は雲取山の山頂の先にあるため、駐車場を出発するのは早い時間にしたほうがよいでしょう。
とにかく山頂まで行って、そこから下ってこの山小屋に辿り着くので体力と筋力は必須条件です。
途中でまき道はあるのですが、決して楽な道ではないし、近いとも思えないくらいの道です。またまき道は深い森の中でしかも山の北東側をずっと歩くので午後には全く日が差し込まず、日が傾くとあっという間に真っ暗になってしまいます。

日が傾いて来たら、まき道よりも山頂を経由した方が、より安全に山小屋へ行けると思います。

山荘の玄関の広さからみて、この山小屋の大きさがわかります。
料金 | 宿泊(1泊2食):7,800円、(素泊まり):5,300円、テント泊:500円 |
宿泊 | 予約制(事前に電話で予約してから来るようにしてください。) 電話:0494-23-3338 ※ テント泊は予約不要 |
収容人数 | 200名 |
営業 | 通年 |
七ツ石山~雲取山登山記録
山行日 | 2013年9月17日(火) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
駐車場から七ツ石山へ(所要時間:約3時間)

山梨県の丹波山村が運営してくれている村営の無料駐車場で最近きれいな公衆トイレも親切されました。ただ、日本百名山である雲取山の登山口でもあるため週末はすぐに満車になってしまいます。

駐車場から舗装道路をまっすぐに300mほど歩くと左側に登山口が見えてきます。ここから七ツ石山まで約3時間は深い森の中の登山道をひたすら登って行きます。

登山口には今回の目的地である「七ツ石山」と「雲取山」の名が表示されています。

登山道は樹木に覆われているのですが、多くは自然林なので木漏れ日も入り薄暗さはあまり感じません。

駐車場から1時間15分ほどで堂所という場所に到着しました。とはいうものの休憩できるベンチがあるわけでもなく、広場になっているわけでもなく、見晴らしが良いわけでもありません。
ただの登山道上の1点です。写真の案内板のポールに堂所と書かれているだけです。

途中の登山道の木の合間から真っ青な富士山が見えました。9月中旬なので雪が全くない富士山です。

堂所から40分ほどのところで七ツ石小屋へ向かう道の分岐点に到着します。今回は七ツ石小屋を経由してみることにしました。

この分岐から七ツ石小屋まで徒歩8分と書かれています。右のちょっと急な斜面をつづら折りに登って行きます。

上を見上げると小屋が見えてきました。これが七ツ石小屋のようです。

小屋の入口です。右の細い道を進むと小屋の入口があり、その先が見晴らしの良いテント場とバイオトイレがあります。

テント場から見た七ツ石小屋です。手作り感満載の山小屋でなんか懐かしささえ感じます。

七ツ石小屋のテント場から見た富士山の眺めは本当に見事です。七ツ石山の山頂からは木が邪魔をしているため山頂の左端へ寄って何とか見えるのですが、ここからは何もさえぎるものなく見ることができます。
ここでテントで1泊して翌朝に七ツ石山と雲取山を目指すのもいいかもしれません。

七ツ石小屋を通り過ぎて道なりに進むとブナ坂に到着します。そこから右へ進むと七ツ石山の山頂です。はじめは緩やかな傾斜ですが、次第に傾斜がきつくなりますが長くは続きません。
七ツ石山山頂の展望は素晴らしい!

駐車場から約3時間で七ツ石山に到着です。今日は9月中旬で快晴。最高の天気です。山頂は北側にちょっと樹木がありますが、南側を中心に素晴らしい展望が広がります。

七ツ石山の山頂にあるのは、三等三角点です。基準点名は「七ツ石」で、国土地理院の基準点成果等閲覧サービスで公開されている標高は1,757.33mです。

富士山は、七ツ石山の山頂の一番左へ寄るとこんな感じで見ることができます。やはり富士山をみるのなら七ツ石小屋のテント場からが一番おすすめです。

しかし七ツ石山の山頂からは、ブナ坂から雲取山までの稜線全体を眺めることができます。つまりこれから雲取山の山頂目指して実際に歩く登山ルートを見渡せるのです。
写真奥の一番高いところが雲取山の山頂です。私の場合は、ここ七ツ石山の山頂から雲取山の山頂まで雲取山荘を経由して2時間15分かかりました。
ブナ坂から雲取山荘を経由して雲取山へ(所要時間:2時間7分)

ここがブナ坂で左へ下ると七ツ石小屋を経由して駐車場へ戻ります。雲取山へはここを直進します。

ブナ坂から坂道を上り切ると視界が開けてきます。ここからはたまに森の中へ入りますが南側の見晴しの良い稜線歩きが続きます。

ブナ坂から25分ほどで山小屋が見えてきます。これが奥多摩小屋でテント泊もできます。

奥多摩小屋から35分ほど登ると分岐に案内板が建っています。ここが雲取山荘へのまき道ですが山荘までしっかり30分は歩かされます。
しかも北東の斜面に登山道があるため午後は全く日が当たらず日中でも薄暗い道です。特に夕方になるとかなり暗くなるので事前の準備は欠かせません。

薄暗いまき道をしっかり30分歩くと雲取山荘に到着します。雲取山荘はとても立派な山小屋で200名を収容できます。

標高2,000m近い場所にこれだけ立派な玄関があります。
雲取山の山頂に到着!

雲取山荘から急な斜面を30分ほどかけて登ると雲取山の山頂に到着します。

山頂には大きな山座同定板が置かれています。そこから正面に真っ青な富士山が見えます。

雲取山の山頂にあるのは一等三角点です。一番奥にある石は、日本が三角測量を使って日本の国土を正確に測量し始めた明治初期に設置された測量標識です。

雲取山「原三角測点」
全国に設置されている三角点は、わが国の測量の基準として利用されるばかりでなく、地殻変動を知る手がかりとしても重要な役割を果たしています。
わが国における本格的な三角測量は、明治の初期に当時の内務省地理局によって始められました。
この雲取山にある「原三角点」は現在の一等三角点が設置される前、明治16年(1883年)に埋設された測量標識で、測量の歴史上貴重なものです。
平成10年6月
建設省国土地理院

雲取山と書かれた山名板は、山座同定盤の横に立っています。

雲取山の山頂三角点のある場所はそれほど広くありません。山頂の20mほど先に行ったところにある赤い屋根の避難小屋の横には広くて長めの良い場所があるため、多くの登山者はこちらに座って休憩しています。
といってもこの広場にもベンチやテーブルベンチなどは一切ありません。

避難小屋の横の広場からは、富士山がよく見えます。標高が2,000mを超えているので夏でも吹く風は涼しく、街の蒸し暑さとは無縁です。
雲取山避難小屋から駐車場へ(所要時間:約2時間半)

避難小屋の広場からはこれから歩く下山ルートを見渡すことができます。ブナ坂まで素晴らしい眺めと気持ちの良い風を浴びながらのんびり歩きましょう。

雲取山山頂からブナ坂までは南側が開けた素晴らしい道が続きます。雲取山の避難小屋の広場からブナ坂まではゆっくり歩いて45分ほどです。
ブナ坂から駐車場までは約1時間45分ほどで到着しました。
まとめ

今回の行程は私の体力をちょっとオーバーしてしまったようで、かなり疲れてしまいました。全行程で8時間40分はちょっとかかり過ぎました。
次回からはあまり欲張らないで6時間前後の行程を組む予定です。
一番の失敗は七ツ石山と雲取山荘の両方を立ち寄ってしまったことです。どちらは一つにしておけば1時間は短くできたでしょう。
次回はテント泊も考慮に入れて行程を組んでみようかと思っています。山上からの日没や日の出もたまには見てみたくなりました。