高尾山、景信山の基本情報
冬の高尾山は、樹木の葉が落ちて見晴らしはさらに良くなります。
さらに空気も乾燥するため遠くの山々もくっきりと見えるようになるため、展望台からの見晴しは言葉を失います。
また葉が生い茂っていない分、野鳥観察にも適していて、じっとしているとすぐ近くの枝まで野鳥がやってきて、肉眼でも野鳥観察を楽しめます。
高尾山から小仏城山さらに景信山まで足を伸ばす周回ルートがおすすめなのですが、普通に歩いても5時間前後を要しますので低山だからといって甘く見るのは禁物です。
山名 | ①高尾山(たかおさん)、②小仏城山(こぼとけしろやま) ③景信山(かげのぶやま) |
標高 | ①高尾山:599m、②小仏城山:670.3m ③景信山:727.1m |
場所 | ①~③東京都八王子市 |
駐車場 | 裏高尾林道駐車スペース(無料) |
備考 |
駐車場情報
日影沢林道駐車スペース
この駐車スペースは、林道脇のスペースに誰かが車を止め始めて自然と駐車スペースになったような場所です。管理されている場所ではないので、駐車する場合は自己責任になります。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約12台 |
最終確認日 | 2020年3月13日 |
備考 |
登山ルート情報
日影沢林道駐車スペース~蛇滝~高尾山~景信山(周回コース)
出発地点 | 日影沢林道駐車スペース |
所要時間 | 5時間10分 |
登山ルート | 日影沢林道駐車スペース~蛇滝~高尾山~小仏城山~景信山~小下沢林道~日影沢林道駐車スペース |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
- 日影沢キャンプ場に管理されたきれいな公衆トイレがあります。
- 高尾山ビジターセンター横にきれいな公衆トイレがあります。
- もみじ台に公衆トイレがあります。
- 一丁平園地に公衆トイレがあります。
- 小仏城山山頂の端に公衆トイレがあります。
- 景信山山頂直下に公衆トイレがあります。
コンビニ情報
駐車スペース付近にはありません。八王子市内で立ち寄っておきましょう。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(28)高尾・陣馬」です。
高尾山~景信山登山記録
山行日 | 2016年12月9日(金) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
駐車場から蛇滝へは車道歩きになります
今回のルートは蛇滝を経由して薬王院へ向かいます。まずは車道まで戻り、車で通ってきた道を戻ります。
上に圏央道が見えるところまで戻ってきたら、ここを右に曲がります。駐車場からここまでは徒歩14分ほどでした。
「清明園、浅川ホーム」と書かれた黄色い看板が目印になります。電柱には「蛇滝水行道場入口」と書かれた看板もありました。
「蛇滝水行道場入口」から細い道を15分ほど歩くと正面に階段が見えてきます。この先が蛇滝の水行の場のようです。注連縄(しめなわ)をくぐり階段を上って行きます。
蛇滝には開門時間がある!?
階段を上り切ると緑色に塗られた鉄製の門があります。この先が蛇滝なのですが、門が開くのが朝の9時で夜は立ち入り禁止のようです。
私が到着したのが朝の8時半前なので門が開くのにまだ30分以上ありました。そこで今回は見学を諦めて先へ進むことにしました。
門の左に階段があるのでそちらへ進みます。
蛇滝の門から15分ほど登山道を登ると高尾山上に整備された舗装道路に到着します。正面には十一丁目茶屋があり、その左側には八王子方面の展望を楽しめる場所があります。
ただまだ9時前なので太陽の位置が低く、逆光がきつくて良く見えません。ここを右へ進むと薬王院を経由して高尾山の山頂なのですが、今回はテレビのニュースなどに良く取り上げられている展望レストランへ立ち寄ってみることにします。
まずは高尾山のケーブルカーの山頂駅方面へ進みます。まだ朝早いため山頂駅前のみやげ物店なども開いていませんでした。
高尾山ビアマウントからの見晴しを楽しもう!
ここが夜景を楽しみながらビールの飲める展望台レストランの入口です。テレビのニュースではここに長蛇の行列ができているのを放送しています。
階段を上り切った広場にも数多くのテーブルと椅子が置かれています。ビアマウントは正面奥の建物で、1階が屋内レストランで2階が窓ガラスのない展望レストラン(屋根付きビアガーデン)になっています。
2階の窓ガラスの無いビアガーデンからの展望は素晴らしく、夜景を楽しみながらビールを飲みたくなる気分もわかります。
反対側を見ると景信山や御前山そして大岳山などを見渡すことができます。
コンパクトカメラで目いっぱいズームすると景信山の山頂の様子がうっすらわかる感じがします。
これが下から見上げたビアマウントです。1階がガラス張りのレストランで2階がガラスの無いビアガーデンです。
ビアマウントから高尾山へは1号路を歩きます
ビアマウントから薬王院方面へ進むとすぐにサル園、野草園が見えてきます。
サル園の開園時間は朝の9時半です。朝早すぎるとお店もまだ開いていないのでちょっと寂しいものがあります。高尾山山頂のビジターセンターも開くのは10時なのでいつも立ち寄れないのが残念です。
サル園を通り過ぎると次に見えてくるのが「たこ杉」です。
面白い形をしているのですが、よじ登る人が絶えないためフェンスが建てられてしまったのは残念です。
市指定天然記念物
たこ杉(蛸杉)
所在地 八王子市高尾町(高尾山山頂十一丁目)
指定年月日 昭和三十九年七月二十三日
高さ三十七メートル、目通り幹囲約六メートル、樹齢およそ四五〇年の大杉で高尾山内にある都指定の飯盛杉に次ぐ大木である。
「蛸杉」とは、「昔参道開さくの際、盤根がわだかまって工事の邪魔になるところから伐採しようとしたら、一夜にして根が後方に曲折した」との伝説とその根が「たこの足」に似ているところから呼ばれるようになったものである。
平成二十四年三月三十一日
八王子市教育委員会
薬王院が近づいてくると浄心門が見えてきます。参道の両側には赤い灯篭のようなものが整然と並べられていてます。日が暮れると灯りが灯るのでしょうか?
薬王院まではまだだいぶあります。こちらは1号路と呼ばれているメインのコースなので道幅も広く舗装されていますが、未舗装の細い登山道などもあり自然を満喫することもできます。
高尾山には1号路から6号路までのコースのほかに稲荷山コース、いろはの森コースそして高尾山、陣馬山コースなどがあります。
1号路は途中で男坂と女坂に分かれています。今回は長い階段の続く男坂を歩いてみました。
薬王院を散策しよう!
男坂を登り切って少し進むと立派な山門が見えてきます。この先が薬王院の境内です。
門の右側には青い顔をした像が収められています。
門の左側には赤い顔をした像があります。
琵琶滝や蛇滝のある高尾山は、滝修行の場でもあったたあめ多くの山伏が修行をしていました。そう考えると天狗様と山伏の姿は重なる所が多くあるような気がします。
昼間だからいいのですが、暗闇の中で見たらちょっと怖くなります・・・。
仁王門をくぐり階段を上り切ったところに御本堂があります。高尾山には本堂の他に大師堂、弁天洞、聖天堂など10以上の建物があり全部を見て回るのはちょっと大変です。
薬王院内の道は入り組んでいるためすぐに迷子になってしまいます。そのため「高尾山頂方面」と書かれた大きな案内板がたくさん置かれています。地図よりもこちらの案内板に従って進んだほうが間違いなさそうです。
ただ階段が多くちょっと大変です。ここで薬王院は高尾山のまだ中腹だったのだと思い知らされます。
案内板に従って階段や坂道を登って行くと空が開けている場所が見えてきます。高尾山の山頂はもうすぐです!
高尾山山頂に到着!
いろいろと見てまわってきましたが、それでも駐車場から1時間40分ほどで高尾山の山頂に到着しました。高尾山の山頂はとても広く、ビジターセンターや土産物店、自販機などがあります。
山頂の中央には二等三角点があります。三角点の四方を石でガードされている三角点を他では見たことがありません。それほど多くの人が訪れる場所ということでしょうか。
これが新築されたビジターセンターです。この建物の右奥には男女別の公衆トイレがあります。
こちらが高尾山の展望デッキです。まだ朝の9時過ぎなので人影もまばらですが、正午近くになると人で埋め尽くされてしまいます。
高尾山の展望デッキからは神奈川県の丹沢の山並みが良く見えます。
右を見ると富士山が見えるのですが、この日は山頂付近に雲がかかってしまいよく見えませんでした。
山頂が混んでいたらもみじ台へ行ってみよう!
高尾山の山頂が人で一杯の場合には右にある階段をずっと下り、「もみじ台」という場所まで行くと良いでしょう。そこにはベンチがいくつも置かれていて座ってゆっくりと展望を楽しむことができます。
もみじ台からの見晴しは、高尾山山頂からの景色と殆ど変わりません。座って眺められる分、もみじ台のほうがおすすめです。
ただしケーブルカーを使って高尾山口へ戻る方は、長い階段を上らなければならないのでちょっと大変です。
周回ルートを歩かれる方は、さらに先の一丁平まで歩いてから休憩しても良いでしょう。ここ一丁平の展望台からも高尾山展望台からの見晴しとほぼ同じ景色を眺めることができます。
しかもここまで歩いて来る観光客の方はいないので人の数も少なくゆっくりと景色を堪能することができます。高尾山の山頂から一丁平展望台までは、およそ40分です。
小仏城山山頂に到着!
一丁平展望台から20分弱で小仏城山に到着します。ここには城山茶屋という大きな茶屋があり、まわりには数多くのテーブルベンチが置かれています。
4月には茶屋のまわりの桜が満開になり、花見登山客でごった返します。
小仏城山からは高尾山全体を見渡すことができます。高尾山全体が樹木に覆われていて自然豊かな山であることがよくわかります。
小仏城山から小仏峠までは20分ほどで到着します。ここは道が四方に分岐する場所で、右へ下ると小仏バス停を経由して八王子へ通じています。左は下ると相模湖方面で直進すると景信山です。
景信山へは、正面左の林道ではなくその右にある細くて急な登山道を登って行きます。ここには案内板がないので道を間違えないように注意が必要です。
景信山山頂に到着!
小仏峠から25分ほどで景信山の山頂に到着します。山頂には景信茶屋があり、そのまわりにはたくさんのテーブルベンチが置かれています。
景信茶屋の横を通り抜け一段高い場所に出ると見晴らしの良い場所にでます。ここからは八王子方面が良く見えます。
ここにもテーブルベンチがたくさん置かれていて座って眺めを楽しみながら休憩することができます。
景信山の山頂三角点はこの場所にあります。三角点の横に山頂の名前が刻まれたポールが立っています。
景信山の山頂から駐車場へ戻るには、「便所・小仏バス停」と書かれた案内板に従って下山します。公衆トイレの横を通り過ぎて森の中へ入っていきます。
しばらく下ると道が分岐する場所に到着します。案内板には「小仏バス停」と「小下沢」と書かれていますが、今回は「小下沢」方面へ進みます。
12月にはもみじが真っ赤に紅葉していてとてもきれいです。
登山道はカラフルな落葉埋め尽くされています。ただ落葉の下の状態が全く見えないので足首の捻挫に注意しながらゆっくりと歩きます。
景信山の山頂から45分ほどで小川に架かる小さな橋が見えてきます。その先が広場になっていて小下沢林道と合流します。
「日影バス停」方面へ砂利の敷かれた広い林道を30分ほど歩くと舗装された車道に出るので、車道を500mほど歩くと駐車場へ到着します。
まとめ
今回のコースは、完全な周回ルートなので同じ道を歩かないため飽きることがありません。ただ、蛇滝の開門が朝の9時、ビジターセンターが10時、みやげもの店や茶店なども朝早すぎる開いていないので、出発時間は調整が必要です。
今回私は、日影沢林道駐車スペースを朝の8時5分前に出発し、ぐるっと一周して午後1時10分に戻ってきました。
伽滝の入口の門に到着したのが8時25分ほどでしたので、開門の9時以降に到着するようにするには、駐車場を8時半以降に出発したほうが良いでしょう。
そうすれば高尾山の山頂に到着する時間もビジターセンターが開く10時過ぎになります。
高尾山の山頂に10時以降に到着するようにすれば、城山茶屋や景信茶屋も営業時間になっていると思います。