御前山の基本情報
私が御前山に登ったのは今回で4回目。
奥多摩湖側から2回と大ダワ側から1回。そして都民の森、体験の森側から登るのは今回が初めてです。
今回6年ぶりに登ってみて一番驚いたのは、山頂からの見晴しがとても良くなっていたことです。
いつの間にか北側の樹木が伐採され、素晴らしい展望が広がる山頂になっていたのです。
また山頂にはベンチがたくさん置かれており、座ってゆっくりとランチを楽しみながら展望を満喫することができます。
山名 | 御前山(ごぜんやま) |
標高 | 1,405m |
場所 | 東京都西多摩郡奥多摩町 |
駐車場 | 栃寄観光用駐車場 |
三角点 | 三等三角点あり |
備考 |
駐車場情報
栃寄観光用駐車場
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約5台(通常:約20台) |
最終確認日 | 2020年10月31日 |
備考 | 現在、大雨等による土砂崩落復旧工事により駐車場の半分が砂利置き場になっているため駐車可能台数が少なくなっています。 |
登山ルート情報
栃寄観光用駐車場~御前山~惣岳山~栃寄観光用駐車場
今回は、駐車場から時計回りに歩き、まずは御前山の山頂へ。それから惣岳山へ立ち寄り、下山するルートにしてみたのですが、これが正解でした。
惣岳山から駐車場への下山ルートは、ずっと森の中で展望は全くなく、さらにかなりの急傾斜で上りで歩くのは大変だと思います。
また前年の大雨等で小さな崩落があり、登山道が不明瞭な箇所が数か所あります。
出発地点 | 栃寄観光用駐車場 |
所要時間 | 4時間16分 |
登山ルート | 栃寄観光用駐車場~ビューポイント(大岳山)~避難小屋~御前山~ビューポイント(富士山)~惣岳山~栃寄観光用駐車場 |
登山アプリ「コンパス」の登山記録
今回歩いたルートを下山後に登山用無料アプリ「コンパス」で確認してみると、上りの登山道は傾斜が比較的緩やかで、下りでは急なことがグラフでよくわかります。
このグラフの通り、下山道はかなりの急な下り坂が続きます。上りで使うとちょっと疲れてしまうので個人的にはあまりおすすめできません。
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2020年10月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | 栃寄観光用駐車場~車止め | 17分 |
車止め~トイレ、休憩舎 | 26分 | |
トイレ、休憩舎~登山口 | 23分 | |
登山口~ビューポイント | 48分 | |
ビューポイント(大岳山)~避難小屋 | 8分 | |
避難小屋~御前山山頂 | 17分 | |
(小計) | (139分) | |
山頂での休憩 | 18分 | |
下り | 御前山~惣岳山 | 17分 |
休憩 | 8分 | |
惣岳山~舗装道路 | 55分 | |
舗装道路~栃寄観光用駐車場 | 19分 | |
(小計) | (99分) | |
合計 | 4時間16分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
栃寄駐車場から徒歩50分のところにあるトイレ
小さな滝のある広場の横にあるコンパクトなトイレですが、登山ルート上にあるだけで安心でできます。
避難小屋横にあるトイレ
大便器1、小便器1のポットントイレですが、使用者がほとんどいないせいか臭いにおいは全くありませんでした。
コンビニ情報
駐車場の近辺には一切ありません。青梅市街等で早めに立ち寄っておくことをおすすめします。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(24)奥多摩」です。
天気予報をチェック!
大岳山の天気は?・・・ヤフー天気(東京都西多摩郡奥多摩町)
御前山登山記録のスライドショー
下の「御前山登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は7分ちょっとです。時間のある方はスライドショーで今回の御前山登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)
御前山の登山記録
山行日 | 2020年10月31日(土) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 快晴 |
栃寄駐車場から御前山山頂へ(所要時間:約2時間19分)
無料の観光用(登山者用)駐車場から車止め(所要時間:約15分)
ここが都民の森、体験の森利用者以外の登山者用の駐車場です。
駐車場入口には、ちゃんと「登山の方はこちらをご利用ください。」と書かれています。御前山へは、ここからしばらくは舗装道路上を歩いて上っていきます。
ここが都民の森内にある宿泊施設「栃寄森の家」です。登山道の情報などはここへ立ち寄って確認すると良いでしょう。
ただ施設内は靴を脱いで上がるようになっているので、ちょっと面倒です。
また体験の森内の登山道やルートを確認できる案内図は、栃寄森の家のホームページの一番下にあるボタンからダウンロードできるので事前に印刷しておくと良いでしょう。
栃寄森の家を越えてもずっと車道歩きが続きます。
車止めからトチノキ広場(所要時間:約25分)
一般車両が進入できるのはここまでです。
ただ、ここまで来ても駐車場所はないので、下の栃寄駐車場(登山者用駐車場)に止めることになります。
まだまだ舗装道路が続きます。
右側に登山道が見えてきますが、ここが今回の下山口になります。
今回はここを右に曲がらずに舗装道路上をまっすぐに歩いていきます。
下山口のすぐ先に小さな滝があります。
トチノキ広場からビューポイントへ(所要時間:約1時間10分)
小さな滝から13分ほどでトチノキ広場に到着します。ここには小さなトイレがあります。
トチノキ広場には屋根付きの休憩舎があります。ここから右の森の中へ入る登山道がありますが、私は間違えてこのコンクリートの舗装道路を進んでしまいました。
ただ、どちらを歩いても先で合流するので問題はありません。
ただこの舗装された道は、体験の森の作業車が通るので注意が必要です。
舗装道路の先に登山道の入口があります。
この登山道を進むとちょっとだけショートカットできます。ただすぐ先で舗装道路と合流します。
舗装道路上を歩いていると「ワサビ田の広場」と書かれた場所に到着します。ここは中に入らずに舗装道路上を歩いて進みます。
「ワサビ田の広場」のすぐ先からは未舗装の林道になります。
ちょっと進むと「御前山」と書かれた案内板が出て来ます。ここで右へ曲がるとやっと普通の登山道になります。
ふと左を見ると登山道と案内板があります。どうやらどこかでショートカットできる登山道入口を見落としたようです。
案内板の下には、体験の森内の案内図があり、現在地はマーカーで色付けされていてとてもわかりやすくなっています。
現在地は10番で、私は07番のわさび田の広場方面から歩いてきたのですが、06番のところで登山道へ入る場所があったようです。
ここ10番のところで右の登山道へ入り、12番、26番、25番と進んで行くことになります。
登山道はこんな感じで、傾斜は緩くはありません。
26番に到着すると、「黒ススメバチの巣があるため迂回するようになっていました。迂回の距離的には大したことはありませんが、進む方向が違い過ぎるのでちょっと不安になります。
直進できずに左へ進みます。
秋の登山道は葉が落ちて踏み跡が不明瞭になるのでちょっと不安がありますが、案内板が気の利いた場所にあるので助かります。
踏み跡はよくわかりませんが、上に登って行きます。
ポイント、ポイントに案内図があり、現在地がわかるので登山用の地図は全く見る必要はありませんでした。
ここは47番で避難小屋までもう少しだということがわかります。
案内図によると「大岳山・御岳山の展望よい」と書かれている場所があります。事前には知らなかったので何だか得した気分です。
ビューポイントに到着!
案内板からひと登りすると左側が急に開けてきます。見ると大岳山が正面に見えてきました。
その左を見ると茨城県の筑波山まで見えました。
手前の山の紅葉はいい感じで色づき始めています。
よく見ると大岳山の奥に都心の高層ビル群とスカイツリーまで見ることができました。この眺めは御前山の山頂からは見えないのでここで十分に楽しんでおきましょう。
ビューポイントの先の登山道は明るく日当たりも良く、気持ちよく歩くことができます。
ビューポイントから数分で避難小屋が見えてきました。トイレはここにあります。
とてもきれに管理されている避難小屋です。
避難小屋内は靴を脱いで上がるようになっています。大きなガラス窓なので電気が無くても明るい部屋です。カビ臭も全くありませんでした。
コンパクトでお洒落な建物です。
避難小屋の先から御前山の山頂までは歩きにくい階段が続きます。
御前山山頂に到着!
御前山の山頂には、木製の看板に代わり新たに石造りの山頂名板が建てられました。
御前山の山頂には三等三角点が設置されています。
山頂は細長い形をしており、ベンチは10脚前後ありますが、テーブルベンチはありません。
以前はこちら側もすべて樹林に覆われていて展望は全くなかったのですが、いつの間にか伐採されて素晴らしい眺めになっていました。
左を見ると鷹ノ巣山や雲取山が見えます。雲一つない最高の天気に感謝です。
コンパクトカメラで目いっぱいズームしてみました。鷹ノ巣山も雲取山も山頂からの展望は素晴らしい山です。
この日は最高に天気が良かったので、栃木県の日光男体山や日光白根山までくっきりと見ることができました。
下山は惣岳山へ立ち寄ってから駐車場へ(所要時間:約1時間40分)
御前山山頂から惣岳山へ(所要時間:約17分)
御前山から惣岳山方面の登山道はとても整備が行き届いています。やはり奥多摩湖側からが一番メインの登山ルートなのでしょう。
10月末日なので落ちずに残っている葉も綺麗な色を見せてくれています。
御前山の山頂からちょっと下った場所にベンチが1脚置かれている場所があります。そこからは富士山を眺めることができます。
うっすらと雪をかぶった富士山です。御前山の山頂からは見えないので、下山時には見落とさないようにしましょう。
御前山から惣岳山までの尾根道はきれいに整備されていてとても歩きやすくなっています。ただ一部岩場もあるので注意が必要です。
惣岳山へ到着!
御前山の山頂から15分ほどで惣岳山へ到着します。こちらの山頂は360度樹林に囲まれていて全く展望はありません。
山頂の真ん中に山頂名と標高が刻まれたポールがたっていますが、三角点はありません。
惣岳山から舗装道路へ(所要時間:約55分)
下山は来た道を少し戻り、体験の森と書かれた分岐より下山します。
ここが体験の森方面への分岐点です。ここからは急な下り坂と深い森の中で展望は全くなくなります。
落葉が登山道を覆い隠し、踏み跡も全く確認できない場所も多々あるので、ルートを間違えないよう注意しながら下山します。
歩きやすい登山道もありますが、大雨でちょっと崩れかかったような場所もあります。
道が不明瞭な場合は、このようにピンクのテープを頼りに下山しますが、完全に信じ切ってしまうのも良くありません。
途中に道の無い急な斜面へ誘導するような場所がありますが、谷筋を少し下ると登山道らしき痕跡が見つかる場所があります。
もしかしたら増水時にはそちらへ進みましょうというテープなのかも知れませんが、見た感じはとても歩ける斜面ではありませんでした。
石の多い場所に落葉が積もるともう踏み跡はわかりません。
惣岳山から1時間ほどで朝通り過ぎた下山口まで戻ってきました。ここから駐車場まではずっと舗装道路歩きです。
下山口から7~8分で一般車両が通行止めの車止めまで戻ってきます。ここから駐車場までは10分ほどで到着します。
まとめ
今回のルートは、御前山の山頂及び登山ルートが都民の森、体験の森内にあるため、登山ルートの半分が舗装道路を歩くような感じになっていました。
とはいうものの殆どが自然林の中を歩くことができるので、とても気持ちの良い登山になりました。
また今回のルートでは、避難小屋の手前の登山道から素晴らしい展望を楽しむことができます。
大岳山や茨城県の筑波山そしてスカイツリーまでも眺めることができるビュースポットがあるのでおすすめです。
さらには御前山山頂の樹木が一部伐採され、素晴らしい展望が広がる山頂になったこともおすすめポイントの一つです。
所要時間は、山頂での休憩時間を入れても4時間ちょっとなので、あまり体力に自信がないという方でも問題なく歩ける山だと思います。
ただ、下山時のルートは、道が不明瞭になっている場所がいくつかあるので注意が必要です。