大岳山(檜原村発)

東京都
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大岳山の基本情報

大岳山山頂からの見晴らし大岳山は、大きく分けると御岳山方面から登るルート、鋸山方面から登るルートそして秋川及び払沢の滝方面から登るルートがあります。

一番楽なルートは大ダワまで車で登り、そこから鋸山を経由して大岳山へ登るルートで、次に楽なのは御岳山までケーブルカーで登り、そこから大岳山まで歩くルートでしょう。

今回は、3番目の払沢の滝方面から登るルートを歩いてみました。

山名 大岳山(おおたけさん)
標高 1,266.4m
場所 東京都西多摩郡檜原村
駐車場 檜原村村営無料駐車場
備考

駐車場情報

檜原村村営無料駐車場

払沢の滝駐車場は無料ですが、あくまで滝の見学者のための駐車場なので長時間駐車する登山者の方はこちらの広い無料駐車場を利用しましょう。24時間開放されているのでどんなに朝早く到着しても大丈夫です。

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約50台
最終確認日 2019年4月20日
備考

登山ルート情報

檜原村村営駐車場~大岳山(往復)

出発地点 檜原村村営駐車場
所要時間 6時間30分(登り:3時間40分、休憩:20分、下り:2時間30分)
登山ルート 檜原村村営駐車場~天狗滝~綾滝~つづら岩~富士見台~大岳山荘~大岳山山頂(往復)

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

檜原村総合運動場内(駐車場の横)にあるトイレ

檜原村総合運動場内の公衆トイレ

檜原村村営無料駐車場先の運動場内にとてもきれいなトイレがあります。男女別で洋式便座がうれしい限りです。本来は村民のための施設なのできれいに利用させてもらいましょう。

天狗滝へ向かう途中にある公衆トイレ

天狗滝へ向かうルート上にある公衆トイレ

天狗滝方面へ向かう途中には、男女共用ですがきれいな公衆トイレがあります。

大岳山荘(休業中)横のトイレ

休業中の大岳山荘の横になる男女別のトイレですが、管理が行き届いていないためかかなり臭います。

コンビニ情報

駐車場付近には一切ありません。

大岳山(東京都檜原村発)の登山記録

山行日 2019年1月10日(木)
山行形態 単独
天候 晴れのち曇り

まずは駐車場から天狗滝へ

ここが檜原村村営の無料駐車場で、50台くらいは駐車できます。また24時間開放されているので時間を気にすることなく来ることができます。

ただこの駐車場の敷地内にはトイレがないので、出発前にトイレを済ませておきたい方は、駐車場に来る前に払沢の滝入り口にあるトイレに車で立ち寄るか、檜原街道沿いにある檜原村村営元郷公衆トイレを利用するとよいでしょう。

駐車場から檜原村総合運動場を通り抜け車道に出たら右へ進みます。するとすぐに「茅倉の滝」と書かかれた看板が出て来ます。ここには水量はすくないのですが、歩道から眺められる滝があります。

今回のルートには、この他に小天狗滝、天狗滝そして綾滝があります。またロッククライミングの練習場になっているつづら岩があったり、真正面に富士山を眺められる富士見台という展望場所があったり見どころが多いコースです。

歩道から右をみるとゴツゴツした岩の間を流れる滝が眺められます。1月中旬なので木の葉は茶色くなり寒々しいですが他の季節はどうなのでしょう。ちょっと気になります。

15分ほど車道を歩くと天狗滝、綾滝の案内板が出て来ます。写真の右手から歩いて来るので右側に案内板があります。このコンクリートで舗装された道を上っていきます。

案内板には「大岳山」の文字はありません。まずは天狗滝そして綾滝を目指します。その次に出てくるのは「つづら岩」です。「つづら岩」まで行くと「富士見台、大岳山」の文字が出て来ます。

途中に小さいながらもきちんと管理された衛生的な公衆トイレがあります。洋式でトイレットペーパーも設置されたトイレですので事前に立ち寄っておくと良いでしょう。

この先には大岳山の手前の大岳山荘の横にある昔ながらの公衆トイレまでトイレは一切ありません。

登山口に到着!

駐車場から30分ほどで登山道の入口に到着しました。ここからは深い森の中へ入り、石がゴロゴロした登山道になります。

すこし歩くとこのような分岐に出ます。小天狗滝、天狗滝を見てから綾滝へ行くのなら直進、小天狗滝、天狗滝を見ないで良いのなら右の綾滝へ直接行くルートを進みます。

私は行きは直進してすべての滝を見て、帰りは小天狗滝、天狗滝を見ずに戻るルートにしました。

小天狗滝から天狗滝へ

登山口から10分ほどで小天狗滝に到着です。水量も落差も小ぶりですが、垂直の岩盤から流れ落ちる姿は滝そのものです。

小天狗滝から5分ほど歩くと天狗滝に到着します。天狗滝の手前に道が狭くちょっと危険なところがあるので気をつけて回り込みましょう。天狗滝から綾滝へは天狗滝の滝壺まで降りて通り過ぎていきます。

すると天狗滝を経由せずに綾滝へ直接向かう道と合流します。

この滝は落差が38mで、岩肌を音も立てずに滑り落ちる秘やかな滝です。また、落差の割には流れが緩やかなため、滝壺は浅い淵となっています。

この滝は本宿から遠望することもでき、山間に一筋の糸のように輝く姿は神秘的な表情を見せています。(観光案内板より)

綾滝でしっかり休憩をとろう!

天狗滝から25分ほど歩くと綾滝に到着します。綾滝の手前にはベンチが置かれていて座って休憩することができます。綾滝からつづら岩までは急登が続きます。しっかりと足を休ませておきましょう。

綾滝も天狗滝同様、岩肌をなめるように流れる滝で、迫力はありませんが清楚さを感じる滝です。ザーザーいう水の音がないため、ベンチに座っていても頭の中を空っぽにできる不思議な空間でした。

この滝は落差21mで、一筋の水流が岸壁を緩やかなカーブを描きながら綾の織物のように落ちる様をあらわして「綾滝」の名称を持っている美しい滝です。

下のほうで水が泡になって落ちていく姿から「泡滝」とも呼ばれています。(観光案内板より)

綾滝からつづら岩までは急登が続きます

綾滝からつづら岩までは30~40ほどですが、急な登りがずっと続きます。深い森の中の急斜面で小刻みなジグザグを繰り返す一番の難所です。

登ってきた道を振り返るとずっと下まで急斜面が続いているのがわかります。足を滑らせたらどこまで落ちてしまいそうなほどの急斜面です。ここを帰りは下るので、ストック(ポール)は必需品です。

小さな砂利も多くとても滑りやすいのでストック(ポール)が無いと下山時には何度も足を滑らせて尻もちをつくことになるでしょう。

つづら岩はほぼ垂直な岩場です!

駐車場から1時間25分ほどでつづら岩に到着しました。こんな垂直の岩場を登ったり下りたりする人がいるなんてとても信じられません。

大岳山へ行く登山道はこの岸壁に沿っているので、上から石などが落ちてこないかとちょっと不安になります。綾滝からつづら岩まできたら左へ進みます。

づづら岩からはずっと尾根づたいに歩くのですが、アップダウンは何度もあるので疲れます。このように鉄の階段が設置された場所もあれば、岩をよじ登る場所があったり、木の階段を登ったりします。

また全体的につづら岩から富士見台まで緩やかな登り傾斜になっています。

ところどころにはほぼ平らで気持ちよく歩ける場所もありますが、長くは続きません。また展望は富士見台とベンチのおかれた見晴らしの良い場所が2ケ所ほどあるだけで、それ以外は尾根道とはいえ見晴らしはあまり良くありません。

また背の高い笹の生い茂る場所もあります。

富士見台でゆっくり休憩しよう

つづら岩から20分ほどで富士見台へ到着します。屋根付きの休憩舎やテーブルベンチなどが置かれている平らな広場で正面に富士山を眺めながら座って休憩できる気持ちの良い場所です。

この日はちょっと雲が多くて残念でしたが、晴れていれば真っ青な空をバックに白い雪に覆われた富士山が眺められる素晴らしい場所なのでしょう。

コンパクトカメラでズームすればこんな感じに撮れます。晴れていて欲しかったあ~。

さて、富士見台から大岳山へは、「富士見台」と書かれたポールの右の木製階段を下っていきます。

途中には背の高い笹が登山道にまで葉を伸ばしてきている場所もあります。

また途中にはコの字型にベンチの置かれた場所があり、左を見ると真正面に富士山を眺めることができます。

コの字型に置かれたベンチからは真正面にさえぎるものなく富士山を眺めることができます。はっきり言って富士見台よりも良い展望スポットです。

富士見台から45分ほど歩くと「大岳山、御岳山」方面と「鋸山、御前山」方面の分岐に到着します。ここは大岳山方面の右への道を選択します。

道なりにしばらく歩くと右側に今は休業中で朽ちかけている大岳山荘に到着します。この山荘周辺にはいくつもの建物が建っているのですがどれも営業はしていないようです。

大岳山荘の右手には公衆トイレがあり、こちらはまだしっかりとした建物ですが、トイレ自体は昔ながらのポットントイレなのでかなり匂います。また電気は来ていないので薄暗くヘッドランプが必要かも知れません。

大岳山荘から大岳神社の横を通り抜け山頂を目指します。山頂直下は岩場になっていて慎重さが要求されます。

大岳山は、南側の展望が開けた素晴らしい山頂を持つ山です!

駐車場から3時間40分ほどでやっと大岳山の山頂に到着しました。自分としては3時間ちょっとで到着すると思っていたので、想像よりもきついルートだと感じました。

山頂には石でできた新しい銘板が設置されていました。最近東京都の山は山頂の銘板をどんどん立て替えているようです。今日は残念ながら雲が多く富士山をくっきりと眺めることはできませんでしたが、山頂までたどり着けたので満足しています。

大岳山の山頂には二等三角点が設置されていました。

大岳山の山頂は平らな場所はあるのですが、石も多く、ベンチは2脚ほどあるだけです。平日はこんな感じで空いていますが、休日は登山客も多く、座って休憩するためには敷物を用意しておく必要がありそうです。

正面の山は御前山で最後の分岐で直進すると鋸山を経由して大ダワを通り御前山へ行くことができます。

御前山の山頂は360度樹林に覆われていて全く展望はありませんが、奥多摩側の斜面にカタクリの咲く場所があるため5月の連休前後は奥多摩側から登山者が多く訪れます。

こちらは神奈川県の丹沢方面の眺めです。このちょっと左側は東京湾で天気が良い日には太陽の光にキラキラと輝く東京湾が見えます。

今回は檜原村の駐車場から大岳山のピストン(往復)ルートなので、下山は来た道をたどって戻ります。登りに要した時間は、3時間40分、山頂での休憩が約20分、下山に要した時間が2時間半、合計6時間半の登山でした。

まとめ

今回は初めてルートだったのでそれなりの不安がありました。

まずは全行程の所要時間です。私はもうすぐ60歳です。若いころの体力や筋力は無くなっていることを自覚しなければ大きな事故につながります。そのため日帰り登山の所要時間は6時間以内にしようと思っています。

今回のルートを山と高原地図で調べると登りは3時間5分、下りは2時間半の合計5時間35分、休憩をいれて6時間で大丈夫だろうと思っていたのですが、結果的には6時間半かかってしまい、ちょっと危険な思いをすることになりました。

原因は足の筋肉の限界を超えてしまい、下山途中で足の内ももの筋肉が攣り始めたのです。内ももの筋肉が攣った時の痛みは例えようがなく、あえて言うならば、今までの人生の中で一番の痛さなのです。

これを富士見台のはるか手前あたりで攣り始めたので攣るのがおさまるまで立ち止まっていなければまりませんでした。

時間はどんどん過ぎていきます。冬の日没は早い・・・・。

どんどん不安が募ってきます。平日の単独登山。すれ違う人も一人もいない・・・。

初めて歩くルートの怖さはここにあります。5万分の1の地図上ではアップダウンはそこまで読み取れません。私の想像では、つづら岩から大岳山荘まではほぼ平らな気持ちの良い尾根歩きのはずでした。

でも実際にはアップダウンが何度もあり、かなり体力を消耗する尾根歩きでした。

 

いい教訓です。

 

・・・で、どうやってこの窮地を乗り越えたのかというと、両足の太ももの筋肉が攣ったまま無理やり歩いたのです。当然両足に激痛が走ります。そこで今までであれば、立ち止まって痛みに耐え、攣るのがおさまるまでじっとしていたのですが、今回は思い切り足の筋肉に力を入れてみたのです。

するとすぐに攣るのがおさまって痛みが消えたのです。それだけではありません。それ以後全くその筋肉が攣らなくなったのです。

不思議です・・・。

歩きながらずっとなぜ足に力を入れるだけで治ったのかを考えていました。普通、手足の筋肉が攣ったらその筋肉を伸ばそうとします。ということは筋肉が攣るということは、筋肉が縮もうとする動きだということになります。

太ももの内側の筋肉は伸ばしようがなく、今まではじっと痛みに耐えていたのですが、立ったまま足に力を入れることは筋肉が縮もうとするのを防いでくれているのだと思うのです。

もしこの方法が本当に有効なら、もう足が攣る不安に悩まされなくても済みます。次回も足が攣るまで歩いて試してみようと思っています。

次回は、日の出山を登る予定です。

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