大霧山(~旧定峰峠)

大霧山山頂 埼玉県
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大霧山の基本情報

大霧山

このルートは、半分が車道歩きになるので、まだ深い森の中を歩く登山に不安がある初心者の方におすすめのコースです。

今回利用する駐車場は「ヤマメの里公園駐車場」で24時間開放されている無料の駐車場です。

駐車場から登山口までは約20分ちょっとで、ずっと舗装された歩道及び車道上を歩きます。銀鱗亭の看板の先にある登山口からは森の中に入るのですが、車道に出たり森の中に入ったりを繰り返しながら粥仁田峠まで行きます。

粥仁田峠からは本格的な登山道で大霧山を経由して旧定峰峠そして経塚のバス停の手前まではずっと登山道になります。経塚のちょっと手前で車道に合流し、経塚バス停で路線バスの通る道に出ます。

経塚バス停からヤマメの里公園駐車場までは20分ちょっとの車道歩きになります。

コースの後半に車道歩きがあるので、疲れていたとしても歩き切れるという安心感があり、初心者の方にもおすすめできるコースです。

また大霧山の山頂からの展望は素晴らしく、秩父市街を見渡すことができるだけでなく、武甲山両神山、群馬県の浅間山榛名山赤城山、尾瀬の燧ケ岳、日光の男体山そして白根山などを見渡すことができます。

山頂には山座同定できるように山名の記載された案内板も設置されているのでのんびり実際に見えている山と山名を確認することができます。

山名大霧山(おおぎりやま)
標高766.6m
場所埼玉県秩父郡皆野町
駐車場ヤマメの里公園駐車場(無料)
備考 

駐車場情報

ヤマメの里公園駐車場

ヤマメの里公園駐車場

24時間開放されている無料の駐車場で、すぐ近くには笠山、堂平山の登山口があります。駐車場の奥には屋根付きの休憩舎もあるので、下山後の登山靴の履き替えなどが座ってできるので助かります。

トイレは駐車場の川向いにある公園内と橋場方面に100mほど戻ったところにあります。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約20台
最終確認日2022年11月4日
備考 

登山ルート情報

ヤマメの里公園駐車場~大霧山~旧定峰峠~駐車場(周回ルート)

このルートは半分が舗装道路上を歩き、残りの半分が森の中を歩きます。案内板は数多く設置されているため、森の中でも迷うようなことはほとんどありません。

傾斜は、ヤマメの里公園駐車場から橋場までは緩やかな下り坂で、橋場から大霧山の山頂まではずっと登りです。大霧山から経塚バス停までは基本的に下り傾斜ですが、少しだけアップダウンがあります。

最後の経塚バス停から駐車場までは緩やかな下り坂の続く車道歩きになります。

出発地点ヤマメの里公園駐車場
所要時間3時間33分(山頂での休憩約30分含む)
登山ルートヤマメの里公園駐車場~橋場~粥仁田峠~大霧山~旧定峰峠~経塚~ヤマメの里公園駐車場

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2019年11月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上りヤマメの里公園駐車場~登山口(銀鱗亭先)23分
 登山口(銀鱗亭先)~粥仁田峠43分
 粥仁田峠~大霧山山頂32分
 (小計)(98分)
 大霧山山頂での休憩28分
下り大霧山山頂~直角に左折する場所(ベンチ2脚あり)19分
 直角に左折する場所(ベンチ2脚あり)~旧定峰峠10分
 旧定峰峠~経塚バス停32分
 経塚バス停~ヤマメの里公園駐車場26分
 (小計)(87分)
 合計3時間33分

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

  • ヤマメの里公園内に公衆トイレがあります。(川の対岸なのでちょっと遠い)
  • 駐車場から橋場方面へ100mほどのところに男女別の観光トイレがあります。
  • 橋場(交差点)に観光用のとてもきれいなトイレがあります。
  • 橋場と粥仁田峠の中間あたりにきれいな観光用トイレがあります。

駐車場から橋場方面へ100mほどのところにある観光トイレ

観光トイレ

安いブロックを積み上げたトイレですが一応男女別になっています。

(注)ヤマメの里公園駐車場内に新設されたため、こちらは解体、撤去されました。

橋場交差点にある観光トイレ

橋場交差点にある観光トイレ

男女別のとてもきれいなトイレです。ウォシュレットではありませんが、洋式の暖房機能のある便座なので寒い冬にはとても助かります。

橋場と粥仁田峠の中間にある観光トイレ

橋場と粥仁田峠の中間にある観光トイレ

かなり新しい観光トイレのようでとてもきれいに管理されています。左のドアは男性用ですが小便専用になっています。右が男女共用の洋式の水洗トイレです。

コンビニ情報

駐車場の近くにはコンビニは一切ありません。

大霧山(~旧定峰峠)の登山記録

山行日2019年11月7日(木)
山行形態単独
天候晴れ(薄曇り)

駐車場から登山口へ(所要時間:約23分)

ヤマメの里公園駐車場

笠山~堂平山に登る時には必ず利用するヤマメの里公園駐車場で、24時間開放されている無料の駐車場です。

橋場まで15分ほど車道を歩きます。

まずは銀鱗亭の看板の先にある登山口を目指し、車で通ってきた道を下っていきます。

観光トイレ

駐車場から100mほど歩きた場所に観光トイレがあります。簡単な造りですが男女別になっています。

安全な歩道

歩道はとても広く安心して歩くことができます。また通る車の数もとても少ないので車道歩きも気になりません。

2019年の夏の台風や大雨のため、法面の崩落や川岸の護岸崩落で白石車庫までの間で3~4ケ所片側通行になっていました。

橋場交差点

ここが橋場の交差点です。右にあるのが観光トイレで男女別のとてもきれいなトイレです。

両側に駐車スペースがあるのですが、長時間駐車車両が増えたため、「長時間駐車禁止」の張り紙が貼られてしまいました。そのため今回からはヤマメの里公園駐車場を起点とした登山に変更しました。

銀鱗亭の看板

橋場からはずっと登り坂になります。左側に「銀鱗亭」と書かれた看板が見えてきたら登山口はすぐ先です。

大霧山登山口

ここで車道歩きはいったん終了し、未舗装の登山道になります。登山口には複数の案内板が設置されています。

登山口から粥仁田峠へ(所要時間:約40分)

登山道の様子

2019年夏の大雨のためか登山道はかなりえぐられてしまっていました。

車道と合流

登山口から10分ほどで再び車道と合流します。この車道を道なりに上っていきます。

みかん畑

車道の左側にはみかん畑が広がっています。車道とみかん畑のあいだには柵などは一切ないのですが、誰も取っていく人はいないようです。

みかん無人販売所

道の左側には無人のみかん販売所があります。実は今回の登山は、ここでみかんを買うのが一番の目的でした。

100円みかん

中玉で5~6個、ピンポン玉よりちょっと大きいくらいの小さなみかんで10~13個ほど入って税込み100円!今回は下山後に車でここまで来て5袋買って帰りました。

粥仁田峠方面への案内板

みかんの売店からさらに車道を進んでいくと左に曲がる道に案内板があります。大霧山へはここを左に曲がりますが、すぐ先の右手にきれいな観光トイレが新設されているので、必要な方は立ち寄っておくとよいでしょう。

橋場と粥仁田峠の中間にある観光トイレ

これが新設された観光トイレで、とてもきれいに管理されています。

分岐

左へ曲がるとすぐに民家が見えてきます。民家の先は左右に分岐していますが、右へと上っていきます。

登山道の様子

じきに舗装道路から未舗装の道となり、森の中へと入っていきます。

車道と合流

15分ほど森の中を歩くと再び舗装道路と合流します。

粥仁田峠

狭い舗装道路を5分ほど歩くと粥仁田峠に到着します。左が登山口で、屋根付きの休憩舎と登山届提出用のポストがあります。

粥仁田峠峠~大霧山山頂へ(所要時間:約30分)

大霧山への登山口

ここが大霧山への登山口で、ここで車道歩きは終わり大霧山から旧定峰峠まではずっと登山道を歩きます。

登山道の様子

登山道は明瞭で歩きやすい道が続きます。

登山道

両側が斜面になっている尾根道も通ります。

ビューポイント

大霧山の山頂までは殆どが森の中を歩くのですが、途中で見晴らしのよい場所もあります。下の集落はみかんの無人販売所やきれいな観光トイレがあったあたりです。

分岐

道が分岐する場所が1ケ所だけあり、そこには案内板はありません。左が急な登り坂で右が緩やかなまき道になっていて、どちらを歩いても先で合流するので体力に合わせて選択するとよいでしょう。

山頂直下

空が明るくなってきたら大霧山の山頂は目前です。

大霧山の山頂に到着

大霧山山頂

ヤマメの里公園駐車場から約1時間40分で大霧山の山頂に到着しました。大霧山は南側から南西方面が樹林に覆われているため日当たりがあまり良くありません。

そのため山頂の写真はどうしても暗くなってしまうのが残念なところです。

大霧山山頂

山頂にはベンチが4脚ほど置かれているので座って休憩することができます。

大霧山山頂の看板

山頂名の刻まれた看板はこんな感じで、標高は766.6mと書かれています。

山頂三角点

大霧山の山頂には三等三角点が設置されています。国土地理院のサイト(基準点成果等閲覧サービス(標準)」で調べてみると基準点名は「大霧山」で標高は、766.73mでした。

秩父市街

大霧山からの展望は素晴らしく、左端に武甲山が見えます。正面の街並みは秩父市街です。

両神山

右に目を移すと独特なかたちをした日本百名山の両神山が見えます。

コンパクトカメラでめいっぱいズームするとこんな感じで両神山を撮影することができます。

浅間山

さらに右を見ると奥に浅間山が見えます。大霧山の山頂には山座同定板が設置されていて、山のイラストに山の名前が記されているので、実際に見える山と見比べることですぐに山の名前を知ることができて便利です。

浅間山

こちらもコンパクトカメラでズームしてみると浅間山の形がよくわかります。左のちょっと平らになったところのピークが黒斑山でしょう。

栃木県の山並み

さらに右を見ると群馬県の赤城山、日光の男体山白根山が見えます。

栃木県の山

日光には安いテント場もあり、湯元温泉もあるので登山を楽しむには最高の場所です。

赤城山

赤城山の紅葉は本当に素晴らしいので、10月~11月の登山がおすすめです。

大霧山山頂から旧定峰峠へ(所要時間:約30分)

旧定峰峠方面の登山道の様子

大霧山山頂から旧定峰峠へはフェンス沿いの登山道を進みます。

笠山と堂平山

途中に左側が開けた場所があり、そこから笠山と堂平山がよく見えます。

堂平山の天文台

コンパクトカメラでズームしてみると堂平山の山頂にある旧国立天文台のドーム屋根が確認できます。

登山道の様子

旧定峰峠へはフェンスに沿ってまっすぐに進みます。

直角に左折する地点

大霧山の山頂から20分ほど道なりに進むとベンチが2脚ほど置かれた分岐に到着します。

案内板

ここで直角に左へ曲がります。

下りが続く登山道

植林の森の中を下っていくと10分ほどで旧定峰峠に到着します。

旧定峰峠から経塚バス停へ(所要時間:約30分)

旧定峰峠にある案内板

ここが旧定峰峠です。

分岐

直進すると定峰峠で左へ下ると経塚バス停です。

案内板

案内板には経塚(バス停)の文字はなく、「白石」と書かれているだけでちょっとわかりづらくなっています。

案内板

私製の案内板には「経塚」の文字があります。

切り通し

経塚バス停へはこの切り通しを通り抜けて下っていきます。

車道と合流

旧定峰峠から数分で車道に出ます。ここを道なりに下っていきます。

車道歩き

きれいに舗装されている車道を道なりに400mほど下ります。

登山道入り口

すると案内板と右側に森の中へ入っていく登山道が見えてきます。

登山道の様子

はじめのうちは広くて歩きやすい登山道が続きます。

登山道の様子

森の中に入るとちょっと薄暗いですが、平らな下り坂の登山道になります。

登山道の様子

雨のため多少窪んでいる道になり、さらに進むと粘土質の滑りやすい道も出てくるので注意しながら下ります。

鉄の橋

登山道の後半には小川に架かる鉄製の橋が見えてきます。

車道と合流

川沿いに少し歩くと舗装道路と合流します。ここを右へと下っていきます。

経塚

すぐに広い道と合流します。ここが経塚バス停のあるバス通りです。

経塚バス停

ここがバス停でイーグルバスには、バス位置情報提供システムなるものがあるようで、スマホでバスが今どこを走っているのがわかるようです。

バスの時刻表

ただバスの本数はご覧の通りでタイミングが合わない限り、歩いたほうが早そうです。経塚バス停からヤマメの里公園駐車場まではずっと下り坂で、歩いても25分ほどです。

ヤマメの里公園駐車場

全行程3時間半ほどで駐車場まで戻ってきました。逆回りだと橋場から駐車場までがずっと登り坂になるのでちょっと大変かもしれません。

休憩舎

駐車場の奥には屋根付きの休憩舎があるので、座って帰り支度が出来て助かります。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト

大霧山の山頂からの展望は本当に素晴らしく、埼玉県の山々のみならず群馬県、栃木県そして福島県の山まで見通すことができます。

ただこれには気象条件が整うことが必要で、一番適した季節は秋から冬にかけての寒い時期になります。

この時期は、空気が乾燥するため遠くの山までくっきりと見える日が多くなるためです。今回は11月中旬で、それほど冷え込みはきつくなかったのでしたが福島県の燧ケ岳まで肉眼で確認することができました。

またここ東秩父村はみかんの栽培がさかんで登山ルート上にみかん畑と無人のみかん販売所があるのも魅力の一つです。

スーパーなどでは販売できないようなこつぶのみかんが一袋税込み100円均一で売っています。中には酸っぱいみかんもありますが、酸味のあるみかんでも大丈夫という方にはおすすめです。

私は果物が大好きなので朝昼晩と食後に小粒のみかんを食べるために今回は5袋を買って帰りました。

もちろん登山中に持ち運ぶのは大変なので、下山後に車で買いに行きました。

なお、今回起点にしたヤマメの里公園駐車場は、笠山~堂平山登山の出発点としても利用できます。特に堂平山の山頂はほぼ360度の展望を楽しめるのでおすすめです。

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