本仁田山の基本情報

本仁田山(ほにたやま)の山頂は、樹木が一部伐採され、以前よりもずっと見晴らしが良くなりました。
特に以前は西側は完全に樹木で視界が遮られていたのですが、すっかり見通しが良くなり、魅力がちょっとアップしました。
山名 | 本仁田山(ほにたやま) |
標高 | 1,224.5m |
場所 | 東京都西多摩郡奥多摩町 |
駐車場 | 町営鳩ノ巣駐車場 |
三角点 | 三等三角点あり |
備考 |
駐車場情報
町営鳩ノ巣駐車場
町営の広い無料駐車場ですが、本仁田山をはじめ川乗山の起点でもあります。また川遊びやマスやイワナ釣りそしてバーベキューなどの施設が数多くあるため週末や休日はすぐに満車になります。

位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約20台 |
最終確認日 | 2023年11月8日(水) |
備考 |
本仁田山登山ルート情報
出発地点 | 町営鳩ノ巣駐車場 |
所要時間 | 3時間51分 |
登山ルート | 町営鳩ノ巣駐車場~本仁田山~奥多摩駅~(電車)~鳩ノ巣駅~町営鳩ノ巣駐車場 |
今回は、マイカー登山にも関わらず鳩ノ巣駅から奥多摩駅まで縦走し、電車で鳩ノ巣まで戻るというルートにしてみました。鳩ノ巣から本仁田山までの登山道は、よく整備されていてとても歩きやすい道です。傾斜のきつい登りはコブタカ山の手前と山頂の手前くらいでその他の登山道は傾斜のきついところはなくとても歩きやすいルートです。
一方本仁田山から奥多摩までのルートは車道にでるまで殆ど急な傾斜が続くかなりきついルートになっています。また日当たりも良くなく、薄暗い森の中をずっときつい登りに耐えながら登るという感じになります。
今回は下山に使ったのですが、常に足を踏ん張っていないとスピードがついてしまうほど傾斜がきつくて下りにもかかわらず汗だくになりました。
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
- 町営鳩ノ巣駐車場地内に男女別の公衆トイレがあります。
- 鳩ノ巣駅前に公衆トイレがあります。
コンビニ情報
国道411号(青梅街道)沿いに数軒あります。古里駅近くに24時間営業のコンビニがあります。
本仁田山(鳩ノ巣から奥多摩駅縦走)の登山記録
山行日 | 2017年6月17日(土) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
今回は鳩ノ巣方面から本仁田山を登ったあと奥多摩駅へ下山するという縦走ルートです。そして奥多摩駅から鳩ノ巣駅まで電車で戻ります。
調べてみると本仁田山へ登るのはじつに9年ぶりです。ただ川乗山へは2度ほど登っているので登山ルートはよく覚えていました。

鳩ノ巣の町営駐車場は全く変わった様子はありませんでしたが、土曜の朝7時半前に到着したにもかかわらず、駐車場はほぼ満車状態でした。駐車場からまず鳩ノ巣駅を目指します。

まず青梅街道(411号)まで戻り、左の坂道を登り、左へ曲がると正面に踏切が見えます。踏切の手前の右側が鳩ノ巣駅に改札です。
改札の横にとてもきれいで衛生的な公衆トイレがあります。
ここは町営駐車場の敷地内にある公衆トイレよりもさらにきちんと管理されているようです。

踏切から右を見るとすぐ鳩ノ巣駅があるのが分かります。今回は本仁田山を縦走し、奥多摩へ下るため、奥多摩駅で電車に乗り、ここまで電車で戻ってくる予定です。

踏切を渡り、登り傾斜の結構きつい舗装道路をひたすら登っていくと正面に民家が現れ行き止まりになります。がよく見ると案内板が左へ誘導しているのがわかります。

そこにはできたてのきれいな案内板があります。民家の手前を左へ曲がり階段を登ると登山道が始まります。

登山道はよく整備されていて歩きやすく、登り傾斜もきつくないので誰でも安全に歩くことができます。

最初の分岐点の大根ノ山ノ神までは歩きやすい道がずっと続きます。

ここが大根ノ山の神という分岐点です。ここで川苔(川乗)山と本仁田山とで道が分岐します。ちなみに私の場合(当時56才)、駐車場からここまで約45分でした。

上の分岐を通り過ぎて右へ10歩ほど歩くと祠があり、その右側にも案内板があります。そこのポールに「大根山ノ神」と書かれています。川乗山へはこちらへ進みます。

案内板に従って進むとコンクリートで土留めされた場所があります。その上に案内板があります。ここが本仁田山への入り口です。

入り口には案内板がきちんと設置されています。

しばらく登山道を歩いているとガクアジサイの額がないようなアジサイっぽい花が咲いていました。あとで調べてみると「コアジサイ」だとわかりました。
これは日本原産のアジサイで山や森の中でよくみられるようです。
20年近く登山をしているのですが、梅雨の時期に登山をすることは殆どなかったので知りませんでした。

ここが2回目の分岐点です。大根山ノ神から約18分でした。

さらに登山道は広く明るくなり、気分よく歩くことができるようになります。

上まで登り切ると自然林と植林の境目のようで空が開けた明るい場所に出ます。道はその境目に沿って続いていきます。

すぐに傾斜がきつくなり、100~150mくらいは続きます。

ただ途中で振り返ると下の街並みが一望できます。地図で確認するとスタート地点の鳩ノ巣方面だとわかりました。

コンパクトカメラで目いっぱいズームして撮影した感じがこの写真です。

上まで登り切ると川乗山方面と本仁田山方面の分岐点があります。案内板はないのですが、おそらくここがコブタカ山だと思います。
鳩ノ巣から本仁田山を往復する場合は、山頂からここまで戻り川乗山、大ダワ方面へ進み、大ダワから鳩ノ巣へ戻ると多少は変化のあるコースになります。

分岐点から左へ進むと自然林の多い明るい稜線歩きを少しの間楽しめます。ただしばらくするとちょっとした登りがあり、それを越えると山頂へ到着します。
本仁田山の山頂は見晴らしが改善
本仁田山の山頂からの展望は、以前は東側の高水三山方面しかなかったのですが、今回9年ぶりに来てみると西側の木が伐採されており、かなり明るくなっていました。
さらに以前は一つもなかったベンチが2脚設置されていました。

山頂の三角点は石が積まれた中央にあります。奥の白い看板が山名と標高が書かれた看板です。

以前にはなかったベンチが2脚並んでおかれています。ベンチから見えるのは、東側で高水三山方面が良く見えます。

こちらが西側で、この部分の樹木が伐採されてよく見通せるようになった方角です。

こちらは奥多摩駅方面へ下山する道で、こちらも多少木が伐採されて明るくなっています。

本仁田山の標高は、1,224.5mのようです。本当はこの上に木製の大きな看板があったのですが、朽ちて無くなっていました。
山頂には新たにベンチが2脚設置されていましたが、それ以外では腰を下ろして休憩できるようなスペースはあまりありません。
ちょっと奥多摩方面へ進んだ場所に明るく日当たりの良い場所がありますが、地べたに座るようになるので何かしら敷物が合ったほうがよいでしょう。

奥多摩駅まで4.6kmと書かれてあります。案内板に従って下山を開始します。本仁田山の山頂から奥多摩駅方面の下山路は、かなりの急傾斜で疲れます。しかも薄暗い場所が多く楽しく会話しながら歩けるような場所ではありません。
ただ、前述のコアジサイが群生しているところがあり、とてもきれいでした。
またこのコアジサイは香りがよく、群生している場所にいるだけでほのかな甘い香りがしてきます。(コアジサイについての詳細は、私が運営している「山と公園(市街地)の植物図鑑」を見てください。)

急な下り坂を汗をかきながら下りきると民家の裏手にたどり着きます。そこを案内板に従って進むと舗装道路と合流し、あとはずっと舗装道路あるきになります。

ここで舗装道路と合流です。案内板に従って、ここを左へ進み、舗装道路を下っていきます。

車道に出てから奥多摩駅まで約2.3kmです。私の足でちょうど30分でした。

車が全く通らない舗装道路をひたすら下っていきます。すると多摩川の川沿いを歩くようになり、マス釣り場兼バーベキュー施設が見えてきます。そこで橋を渡り川の反対側に沿って歩きます。

しばらく歩くとまた橋が見えてきます。この橋を渡り、また川の反対側へ行くとその先が奥多摩の駅です。

奥多摩駅のまわりにはこれからバーベキューやマス釣りに行くであろう団体さんが大勢いました。私はここから電車で2駅戻り、鳩ノ巣駅近くの町営駐車場まで戻りました。
本仁田山の縦走に掛かった所要時間内訳
今回の縦走に掛かった時間の合計は、4時間10分でした。山頂での休憩時間は、15分程度です。
時刻 | 所要時間 | 場所 |
7:34 | - | 鳩ノ巣町営駐車場出発 |
8:17 | 43分 | 分岐点①(大根ノ山ノ神) |
8:35 | 18分 | 分岐点② |
9:40 | 65分 | 本仁田山山頂着 |
10:55 | 75分 | 車道(舗装道路)と合流 |
11:25 | 30分 | 奥多摩駅到着 |
11:33 | 8分 | 11:33発の電車に乗車 |
11:44 | 11分 | 駐車場に到着 |
250分 (4時間10分) |
まとめ

私の今までの登山スタイルは、マイカーによる単独登山だったのですが、そのためコース設定はm、殆どが往復登山でできるだけ変化をつけるために周回できるところは周回するというのが基本でした。
ただ、この山の場合は、青梅線という比較的電車の本数が多い路線だったため、長い時間待たされることはないだろうと思い電車を利用した縦走登山にしてみました。
結果、一度も同じルートを歩かなかったため、変化に富んだ山歩きを楽しめました。
電車やバスの本数次第ではこうした縦走登山もこれからは考えても良いかなと思った登山でした。