浅間嶺~松生山(上川乗発)

浅間嶺と三頭山 東京都
浅間嶺と三頭山(撮影:2023年4月27日)
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浅間嶺、松生山の基本情報

浅間嶺と三頭山

浅間嶺といえば、払沢の滝方面から登るのが一般的ですが、上川乗方面からのルートは所要時間が短いので初心者の方でも安心して登れるのでおすすめです。

駐車場から浅間嶺展望台を往復するだけであれば2時間ちょっとですし、ビュースポットまで足を伸ばしても3時間足らずで往復できます。

今回は、浅間嶺山頂そして松生山まで足を伸ばしたので往復3時間40分という行程になりましたが、体力に応じで自由に距離を選べるのもこの山の魅力の一つです。

上の写真は、松生山の手前のビュースポットからの眺めで、浅間嶺展望台からはちょっと見えずらかった三頭山、大沢山の姿も全景を見渡すことができます。

天候に恵まれればこのような素晴らしい景色を堪能することができます。

山名 ①浅間嶺(せんげんれい)、②松生山(まつばえやま)
標高 ①浅間嶺:903m、②松生山:933.7m
場所 ①~②:東京都西多摩郡檜原村
駐車場 檜原村村営駐車場(上川乗)
三角点 ①浅間嶺:なし、②松生山:三等三角点あり
備考

駐車場情報

檜原村村営(上川乗)駐車場

檜原村村営駐車場(上川乗)

登山口から80mほどの距離にある駐車場でとても便利なのですが、4~5台ほどしか駐車できません。

特に週末等は来てみたら満車だったという可能性が高いので利用には注意が必要です。

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約5台
最終確認日 2023年4月27日(木)
備考 本来は車で観光に来た人が立ち寄れる公衆トイレとして設置したもののようなので週末の混雑時には利用を控えたほうが良さそうです。

登山ルート情報

駐車場~浅間嶺~松生山(往復)

駐車場から展望台までは70~80分ほどで到着してしまうので、初心者の方にはよい練習コースになるでしょう。

また松生山まで足を伸ばせば、今回のように3時間40分程度のコース設定も可能です。

私のおすすめは当然、松生山まで足を伸ばすコースです。

特に松生山の手前にある入沢山の20mほど先のビューポイントからの見晴しは、浅間嶺展望台からの見晴しを超える素晴らしさがあると思います。

松生山まで行く自信がない方もこのビューポイントまでは頑張って行ってもらいたいと思っています。

出発地点 檜原村村営駐車場(上川乗)
所要時間 3時間40分
歩行距離 9.6km
累積標高 1,376m
登山ルート 村営駐車場(上川乗)~浅間尾根園地~浅間嶺~浅間尾根園地~浅間嶺展望台~入沢山~松生山~入沢山~浅間嶺展望台~村営駐車場(上川乗)

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2023年4月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上り 駐車場~浅間嶺展望台 84分
浅間嶺展望台~松生山 27分
(小計) (111分)
展望台及び松生山での休憩 43分
下り 松生山~浅間嶺展望台 26分
浅間嶺展望台~駐車場 40分
(小計) (66分)
合計 3時間40分

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

村営駐車場(上川乗)内公衆トイレ

村営駐車場(上川乗)地内観光トイレ

駐車場地内にある男女別の小さなトイレですが、きれいに管理されています。

浅間尾根園地便所

浅間嶺広場便所

浅間尾根園地横にある昔ながらのポットントイレですが、きれいに清掃されいます。

しかしポットントイレなのでかなり臭います。特に暖かくなるにつれて臭いはどんどんきつくなり、ハエも飛び回り始めます。

緊急時以外は使用しない気持ちでいたほうが良いと思います。

コンビニ情報

駐車場の近くにコンビニ等は一切ありません。

おすすめ登山地図

おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(24)奥多摩」です。

浅間嶺~松生山周辺の天気をチェック!

檜原村の天気は?・・・ヤフー天気(東京都檜原村)

登山記録のスライドショー

下の「浅間嶺~松生山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は約9分です。時間のある方はスライドショーで今回の登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)

浅間嶺~松生山の登山記録

山行日 2023年4月27日(木)
山行形態 単独
天候 快晴

駐車場から松生山へ(所要時間:約111分)

駐車場から浅間嶺展望台へ(所要時間:約84分)

檜原村村営駐車場(上川乗)

ここが今回の起点になる檜原村村営駐車場(上川乗)です。登山者用の駐車場というわけではないので、「長時間駐車はご遠慮願います」との張り紙があります。

週末の利用は避けたほうがよいかも知れません。

登山口

駐車場から80mほど進むと案内板の立つ登山口があります。ここを右に入ります。

登山口にある案内板

入り口には案内板があり、「浅間嶺 2.9km」と書かれています。

舗装された急坂

最初はコンクリートで舗装された急坂を上ります。

未舗装の急坂

すぐに未舗装の登山道になりますが、急な登り傾斜は続きます。

傾斜のきつい登山道

じきに細い登山道になります。

看板のある場所で右へ曲がる

駐車場から40分ほど歩くと登山道は右に曲がります。

看板

右に曲がる場所にはこのような看板が立っています。

傾斜の緩む登山道

そこから先は植林の森の斜面に作られた傾斜の緩やかな登山道になります。

傾斜のきついつづら折り

いつの間にか植林の森から自然林の新緑の中をつづら折りに登る登山道になります。

浅間尾根園地

駐車場から1時間20分ほどで右に案内板が見えてきます。ここが浅間尾根園地です。

浅間嶺山頂へは左へ

右へ進むと展望台、まっすぐ進むと浅間尾根園地の広場ですが、最初に浅間嶺の山頂へ行くためにここを左へ曲がります。

踏み跡を辿っててっぺんへ

案内板はありませんが、左の斜面についている踏み跡をたどって登っていきます。

新緑のきれいな森

途中で少し下り、緩やかに登り返す場所もありますが、新緑がきれいです。

浅間嶺山頂

浅間尾根園地の分岐からは5~6分、斜面を登ると平らなてっぺんに到着します。ここが浅間嶺の山頂です。

浅間嶺山頂に到着!

浅間嶺山頂の様子

浅間嶺の山頂は木々に囲まれていて展望は全くありません。

また三角点や市区町村が設置したような山頂名の書かれたポールなども一切ありません。

山頂名の書かれた看板

木の幹に私製の小さな看板があるだけです。

浅間尾根園地

浅間嶺の山頂から浅間尾根園地まで下り、広場を散策します。

細長い屋根付きの休憩舎のまわりにはベンチが半円状に設置されています。

大岳山と富士見台

屋根付きの休憩舎からは大岳山鶴脚山方面への稜線を見渡すことができます。

浅間嶺展望台へ

案内板のある分岐まで戻り、浅間嶺の展望台を目指します。

分岐にある案内板

案内板には「浅間嶺・展望台」と書かれています。

階段を上り切ると展望台

階段を上り切ると展望台です。

浅間嶺展望台に到着!

展望台は細長い

浅間嶺の展望台は細長い尾根上にあり、テーブルベンチが2セットとベンチが4脚置かれています。

ベンチが4脚

山頂名の書かれたポールの前にはベンチが4脚あり、ここからの見晴しは素晴らしいものがあります。

展望台にある山頂名の書かれたポール

これが山頂名の書かれた昔ながらのポールです。

富士山が良く見える

ポールの背後には白い雪の残る富士山が見えます。

浅間嶺展望台から見た富士山

雪の残り方がちょうどいい感じです。

大岳山と富士見台

富士山の反対側には大岳山と富士見台が見えます。

富士見台と鶴脚山

登山道は、大岳山から富士見台を経由して鶴脚山そして馬頭刈山へと続きます。

御前山

大岳山の左を見ると御前山鷹ノ巣山雲取山そして七ツ石山なども見渡せます。

鷹ノ巣山と雲取山

御前山の背後にある鷹ノ巣山、七ツ石山そして雲取山の稜線も確認できます。

三頭山

さらに左を見ると三頭山の山頂付近が見えます。

浅間嶺展望台から松生山へ(所要時間:約27分)

松生山への登山道

展望台で眺めを楽しんだら、松生山へ向かいます。

新緑の美しい森

展望台を通り抜ける感じで先へ進みます。きれいな新緑の中を歩きます。

松生山の時坂峠方面との分岐

展望台から6分ほど歩くと案内板のある分岐が見えてきます。

分岐にある案内板

案内板には、「松生山→」と看板があります。右へ進みます。

つづら折りの急斜面

右へ進むとすぐにつづら折りの急斜面になりますが、6~7分で登り切り、尾根に出ます。

入沢山

尾根に出るとすぐに「入沢山」と書かれた看板がありますが、そのすぐ先がビューポイントになります。

ビューポイントに到着!

ビューポイントからの展望

左側の樹木が伐採されていて素晴らしい展望が広がります。

正面奥には三頭山大沢山、その手前には先ほど登った浅間嶺と展望台を見下ろすことができます。

御前山と雲取山

右を見ると御前山や鷹ノ巣山なども見えます。

松生山への登山道

松生山は、このビューポイントから10分ちょっとです。

ソーラーパネルとアンテナ

細い踏み跡を辿って進むと森から抜け出て、正面に人工物が見えてきます。松生山の山頂はその先です。

松生山に到着!

松生山山頂

山頂には細い角柱とその横に山頂三角点があります。

山頂名と標高の書かれた角柱

角柱には山頂名と標高が書かれています。

山頂三角点

角柱のすぐ横には、きれいな三角点があります。松生山の三角点は、三等三角点です。

小さな山頂スペース

山頂は広くはありませんが、ちょっとしたスペースがあります。

切り株と丸太が椅子代わり

木の切り株と丸太がベンチ代わりになります。

松生山山頂から見た富士山

切り株に座って南西方面を見ると富士山が見えます。

富士山のアップ

浅間嶺展望台から見た富士山よりも裾野がよく多く見えるので、また少し違った感じがして、ここも結構お気に入りの場所です。

松生山から駐車場へ(所要時間:約66分)

松生山から浅間嶺展望台へ(所要時間:約26分)

松生山から浅間嶺展望台への登山道

松生山の山頂からは富士山方面しか見晴らしがないため、それほど長居ができる場所ではありません。

浅間嶺展望台へ戻ることにします。展望台までは来た道を戻ります。

浅間嶺と三頭山

松生山から途中の入沢山近くのビュースポットには、10分ほどで到着します。

今日は朝から雲一つない快晴で素晴らしい景色が広がります。

御前山と雲取山

前日に雨が降ると翌日はこのような快晴になる確率がとても高いというのは、長年の経験でわかっていました。

今日もその通りの天気になりました。

分岐

ビューポイントから急坂を5分ほど下ると松生山と時坂峠への分岐まで戻ります。ここは展望台方面(左)へ進みます。

分岐にある案内板

初めての方は、案内板をしっかり確認してから進むようにしましょう。

新緑が美しい!

4月下旬、新緑が美しい・・・。

青空と新緑

青空と新緑。

浅間嶺展望台に到着!

浅間嶺展望台と富士山

ビューポイントから15分足らずで浅間嶺展望台へ戻ってきます。

ここのベンチで再度展望を楽しみながら下山に備えて十分足を休めます。

浅間嶺展望台から駐車場へ(所要時間:約40分)

浅間尾根園地を左へ下る

展望台から浅間尾根園地の分岐へ戻り、案内板に従って上川乗方面へ下ります。

分岐にある案内板

分岐の案内板で「上川乗バス停」と書かれていることを確認してから下山を始めます。

看板

15分ほど下ると上りで右へ曲がった場所まで戻ってきます。

看板を左へ下る

直進せずに左へ下ります。

登山道の様子

あとは分岐はないので道なりに下ります。

登山口

分岐から20分ほど下ると民家が見えてきます。車道に出て左へ曲がると駐車場はすぐ先です。

檜原村村営駐車場(上川乗)

浅間嶺展望台からちょうど40分で駐車場まで戻ってきました。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト今回紹介するコースは、

「コロナ禍の運動不足で体力が落ちたのでは?」

と不安を抱える人にも無理なく歩き切れるコースだと思います。

また浅間嶺展望台、ビューポイントそして松生山からの富士山の展望と見晴らしの良さはトップレベルの山だと自信を持って言えます。

特に東京と埼玉の山を中心に登っている私にとっては山座同定を楽しめるお気に入りの山でもあります。

山頂(展望台)から、「あの山は登ったなあ・・・」とか「あの山はまだ登ってないなあ・・・」などと考えていると次に登りたい山がはっきりとしてくるものです。

「5月になったらまず笠取山で新緑を堪能しながら登ろう!」

「次は鶏冠山だ!」

「その次は・・・」

そんなことを思った今回の登山でした。

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