笠山、堂平山の基本情報
堂平山は、山頂からほぼ360度の展望を楽しめるとても魅力的な山です。
さらにうれしいことに山頂に設置されている山座同定板が新調されていて、何時間でも山座同定を楽しんでいられるようになっていました。
東西南北と4つある山座同定板の間には、ベンチが3脚設置されており、座ってゆっくりと休憩できます。
また山頂のまわりには芝生が植えられているため、敷物を持ってくれば地面に座ってゆっくりランチを楽しむこともできます。
登山ルートは、東秩父村のヤマメの里公園駐車場に車を止めて登るルートが一般的ですが、今回の笠山神社方面からのルートもおすすめです。
こちらのルートは、舗装道路歩きが一切ないのと休憩時間を除けば往復3時間ちょっとの行程なので、長いルートを歩く自信のない方には良いのではないでしょうか。
山名 | ①笠山(かさやま)(東峰)、②笠山(かさやま)(西峰)、③堂平山(どうだいらやま) |
標高 | ①笠山(東峰):842m、②笠山(西峰):837m、③堂平山:876m |
場所 | ①、②:埼玉県比企郡小川町腰越、③埼玉県比企郡ときがわ町大野 |
駐車場 | 笠山神社参拝者駐車場 |
三角点 | ①笠山(東峰):なし、②笠山(西峰):なし、③堂平山:一等三角点あり |
備考 |
駐車場情報
笠山神社参拝者駐車場
登山口の向かい側の路肩にある笠山神社参拝者駐車場です。こちら側から登る人は少ないようで、今日もガラガラでした。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約8台 |
最終確認日 | 2023年5月16日(火) |
備考 |
登山ルート情報
笠山神社~笠山~堂平山(往復)
笠山・堂平山登山といえば、東秩父村のヤマメの里公園駐車場側から登るのが一般的ですが、車道歩きが多くなってしまうのが残念なところです。
一方、今回のルートは車道歩きが一切なく、最初から最後までずっと登山道歩きができます。
ただ笠山から七重峠へ一旦下るため、帰りはその部分(約12分)だけ上りになってしまいます。
出発地点 | 笠山神社参拝者駐車場 |
所要時間 | 4時間2分(堂平山山頂での休憩52分含む) |
歩行距離 | 7.7km |
登山ルート | 笠山神社参拝者駐車場~笠山(西峰)~笠山(東峰)~笠山峠~七重峠~堂平山(往復) |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2023年5月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | 笠山神社参拝者駐車場~笠山(西峰) | 57分 |
笠山(西峰)~笠山(東峰) | 10分 | |
笠山(東峰)~七重峠 | 24分 | |
七重峠~堂平山 | 26分 | |
(小計) | (117分) | |
堂平山山頂での休憩 | 52分 | |
下り | 堂平山~七重峠 | 17分 |
七重峠~笠山(東峰) | 21分 | |
笠山(東峰)~笠山(西峰) | 6分 | |
笠山(西峰)~笠山神社参拝者駐車場 | 29分 | |
(小計) | (73分) | |
合計 | 4時間2分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
栗山公衆トイレ
駐車場から350mほど手前にある男女別のきれいに管理された公衆トイレです。
向かい側の路肩に1台ほどの駐車スペースがあります。駐車場へ行く手前にあるので立ち寄っておくとよいでしょう。
コンビニ情報
駐車場の近くにはコンビニ等は一切ありません。
おすすめ登山地図
笠山~堂平山周辺の天気をチェック!
笠山、堂平山の天気は?・・・ヤフー天気(埼玉県比企郡小川町)
登山記録のスライドショー
下の「笠山~堂平山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は約12分です。時間のある方はスライドショーで今回の登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)
笠山~堂平山の登山記録
山行日 | 2023年5月16日(火) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 快晴 |
笠山神社参拝者駐車場から堂平山へ(所要時間:約117分)
笠山神社参拝者駐車場から笠山(西峰)へ(所要時間:約57分)
ここが今回の起点となる笠山神社参拝者駐車場です。
路肩のスペースになりますが、登山口のまん前なのでとても便利です。
駐車場正面にある鳥居が登山口になります。
山頂まで約1時間と書かれていますが、上社のある笠山(西峰)のことで、私(現在62才)は普通に歩いて50分でした。
鳥居をくぐるといきなり道が左右に分岐していますが、近道は左です。
すぐに右の道と合流します。ここを左へ進みます。
右奥に建物が見えてきます。ここが笠山神社の下社です。お参りする場合は右へ進みます。
下社で安全登山を祈念して左の登山道へ進みます。
登山道は笠山山頂にある上社までの参道でもあるのでしっかりした道があります。
笠山神社の下社から3~4分ほど進むと左に小さな分岐が見えてきます。ここを右に曲がります。(直進すると迷子になります!)
見落としがちなとても小さな案内板です。
右を見ると登山道があり、その先に白い案内板があるのがわかります。こちらへ進みます。
白い案内板には大きな文字で「笠山」と書かれています。
ここからは本格的な登山道です。
登山道は整地されていて大きな段差はありません。新緑の自然林の中を気持ちよく歩くことができます。
下の分岐から20分ほど登ると白い案内板が見えてきます。
「ここから、急登が続きます」と書かれているとおり、ここから上り傾斜がぐっときつくなります。
とはいうものの本当にきつい登りは20分ちょっとだけです。
20分ほどきつい斜面を登ると尾根筋に出て傾斜は緩みます。
じきに白い案内板が2つ見えてきます。ここが笠山山頂への急な階段の登り口です。
右が急な階段で、直進が迂回路になっています。
右の急な階段は、本当に急で、しかも階段の石が自然石を使っているため平らではなくとても歩きづらく危険です。
迂回路は緩やかで歩きやすく、遠回りではないので迂回路を強くお勧めします。
物置のような建物の右側を通り抜けるとすぐに上社の前に到着します。
笠山(西峰)に到着!
笠山(西峰)の山頂は、広さはなく上社の建物でほぼいっぱいの状態です。
またまわりを樹林に囲まれていて見晴らしはよくありません。
横には山頂名と標高の書かれた小さな石柱がが立っています。笠山(西峰)の標高は、842mです。
木々のあいだから群馬県の榛名山の稜線がかろうじて確認できました。
こちらは、群馬県の御荷鉾山(みかぼやま)です。
笠山(西峰)から堂平山へ(所要時間:約60分)
笠山(東峰)へは、上社の横を通り抜けて進みます。(左右どうちらからも通り抜けることができます)
笠山(西峰)からちょっと下ると正面に大きな岩が見えてきます。この岩の左を通り抜けると展望が広がります。
武甲山の山頂部分が見えます。手前の緑の山の稜線の左のピークが丸山山頂です。
ビューポイントから戻り笠山(東峰)を目指し、先へ進むと分岐があります。
案内板とピンクのリボンは、イワウチワという植物の群生地への案内板なのでつられて右へ行ってはいけません。
笠山(東峰)へは、まっすぐ進みます。
ちょっと急な岩場を下り、登り返すと笠山(東峰)に到着します。
笠山(東峰)に到着!
笠山(東峰)も西峰と同様に樹林に囲まれて殆ど展望はありません。
座って休憩できるベンチもありません。
あるのは山頂名と標高の書かれた看板だけです。笠山(東峰)の標高は837mです。
樹林の切れ間から群馬県の赤城山がかすかに確認できました。
堂平山へは、笠山(東峰)から先へ15mほど進むと左へ下る分岐があります。
分岐には朽ちかけた案内ポールと・・・
某ハイキングクラブの設置した案内板があります。(マジックで堂平山と書かれています)
はじめのうちはなだらかな下り坂ですが・・・
途中からロープの張られたきつい下りになります。
笠山(東峰)から12~13分ほど下るとガードレールのある林道と合流します。
合流地点には、案内ポールが立っています。笠山峠方面へ進みます。
林道を進むとすぐに分岐が見えてきます。林道を直進していもいいのですが、今回は往路では右の登山道を進み、復路では左の林道を歩いて戻ることにします。
笠山峠に到着!
右の登山道は、ちょっと狭く両側の低木が張り出していてちょっと歩きづらいです。
手前の分岐から5分ほどで笠山峠に到着します。(木の枝にくくりつけられたとても小さな看板です)
ここ笠山峠は左へいくとすぐに林道です。ここは右へ進みます。
笠山峠から3~4分歩くと森から抜け出ます。そこが七重峠です。
七重峠に到着!
七重峠からは東京方面の見晴しがあります。
堂平山へは、舗装道路を横断し向かい側の登山口へ進みます。
山頂手前まで約20分ほど森の中の登山道歩きになります。
上り傾斜がきつくなってきたら、その先のてっぺんで森から抜け出ます。
森から抜け出てロープづたいに左へ進みます。
右側の視界がいきなり開けます。ここはパラグライダースクールの離陸場なので立入禁止です。
ロープづたいに離陸場をまわり込みます。
堂平山山頂にある旧天文台の敷地を右へ進みます。
さらに右のフェンス横を通り抜けたら堂平山の山頂です!
堂平山山頂に到着!
駐車場から2時間弱で堂平山の山頂に到着です!
山頂では、ほぼ360度の展望を楽しむことができます。
山頂のすぐ横には、旧国立天文台のドーム屋根があります。
山頂の中央には山頂名と標高の刻まれた丸太が立っています。
その横には一等三角点があります。
山頂には東西南北すべての方角の山座同定板があります。
北の山座同定板にある大霧山を探してみましょう。
ほぼ真正面にあります。奥の目立つ山は、群馬県の御荷鉾山です。
大霧山の稜線を右にたどってみると皇鈴山と登谷山があります。この2座を特定してみましょう。
すぐに見つかりました。
さらに右に視線を移すと手前に先ほど歩いてきた笠山(西峰)と笠山(東峰)が見えます。
その奥に霞んで見えるのが群馬県の赤城山です。
東京方面の山座同定もできます。
暖かくなると白んでしまい、都内の高層ビル群は見えませんでした。
丹沢方面も見えるようです。
霞んでいますが何とか大山、蛭ケ岳そして陣馬山を山座同定できました。
大岳山は独特の形をしているのですぐに見つかりそうです。
大岳山は、すぐにわかりました。その左の山は、丹沢の山々です。
南の山座同定板を見てみましょう。
越上山と関八州見晴台そして飯盛山を特定することができました。
武甲山は、山座同定板は必要ありません。
埼玉県の日本百名山の両神山、そして長野県の八ヶ岳と蓼科山もギリギリ目視できました。
素晴らしい展望の山です。
堂平山から笠山神社参拝者駐車場へ(所要時間:約73分)
堂平山から笠山(東峰)へ(所要時間:約38分)
下山は、これから戻る笠山(東峰)と笠山(西峰)を眺めつつフェンスの横を通り抜けて帰路につきます。
登ってきた道と同じように、パラグライダーの離陸場所に沿って整備された登山道を進みます。
道なりに進み森の中へ入っていきます。
七重峠に到着!
堂平山山頂から17分ほどで七重峠へ戻って来ます。向かい側の森の中の登山道へ進みます。
笠山峠に到着!
七重峠から4分ほど森の中を進むと、笠山峠に到着します。
左が登山道ですが帰りは林道を歩くことにしてあったので直進します。すぐ先が林道です。
林道に出て左へ進みます。正面に見えるのがこれから通過する笠山(西峰)です。
笠山への登山口に到着!
林道を5分ほど歩くと右に笠山への登山口があります。
急登を12分ほど頑張って登ると笠山の尾根筋に出るのでここを右へ曲がるとすぐに笠山(東峰)です。
笠山(東峰)から笠山神社参拝者駐車場へ(所要時間:約35分)
笠山(東峰)にはベンチ等の座って休憩できる場所は一切ないのでそのまま笠山(西峰)へ進みます。
ちょっと下り登り返します。(左にピンクのリボンがありますが、右の石の階段状へ進みます)
すぐに大きな石の先のビューポイントに到着します。
せっかくなのでもう一度展望を眺めてから戻ることにします。終わりかけのツツジが咲いていました。
武甲山のてっぺんを眺めてから笠山(西峰)に進みます。
笠山(西峰)に到着!
笠山(西峰)は上社の左右どちらからでも通り抜けることができます。
笠山(東峰)から6分ほどで笠山(西峰)に到着します。
下山は、真正面の石段を下るのは危険なので、右の迂回路へ進みます。
迂回路はなだらかな下り坂で安全です。
急斜面をつづら折りに下る場所は安全を確保しつつ、ゆっくりと下ります。
笠山(西峰)から14分ほどで、急斜面が始まると書かれていた白い案内板が見えて来ました。
ここで急斜面下りは終わりです。ここを左へ曲がります。
なだらかな下り坂になりました。
急斜面の終わりから10分弱で笠山神社下社からの広い道に到着します。ここを左下るとすぐに笠山神社下社です。
笠山神社下社に到着!
2分ほど広い道を進むとすぐに笠山神社下社に到着です。無事に下山したことを報告して駐車場へ向かいます。
正面の道を下り道なりに左へ回り込ます。
駐車場に到着!
笠山(西峰)から30分弱で駐車場へ戻ります。
まとめ
堂平山へ初めて登ったのは、20年前の2003年の3月。
それ以来、コンスタントに登ってきて、今回で8回目。
展望の良さは相変わらずでうれしい限りなのですが、劣化して読めなくなっていた山頂の山座同定板が新調されていたことに喜びはさらにアップしました。
とても正確でこまかい山座同定板は、実際の眺めと見比べているだけで時間の経つのを忘れてしまいます。
結局今回は、雲一つない快晴に恵まれたこともあり、山頂で50分以上滞在することになり、大満足の山行でした。
快晴の日をねらってぜひ山頂で山座同定を楽しんでもらいたいと思います。
笠山、堂平山を登るには東秩父村のヤマメの里公園駐車場に車を止めて登るのが一般的なのかと思っていましたが、笠山神社側からのコースも決して引けをとりません。
むしろ車道歩きが全くないのでこちらのほうが良いのではと思うくらいです。
今回は全体で4時間2分の行程でしたが、山頂での休憩が52分もあったので、実際に歩いている時間は3時間10分とそれほど長いルートではありません。
下山時に笠山へ登り返す急登があるのが気になりますが、12分ほどなので初心者の方でも十分に歩き切れるのではないでしょうか。
ただバスなどの公共交通機関はないのでマイカー登山者限定のコースになります。