景信山、陣馬山の基本情報
景信山、陣馬山の山頂からは、どちらも素晴らしい展望を楽しむことができます。
特に晴れた日は言い尽くせないほどの満足感に浸れる山なので一度は歩いてみることをおすすめします。
今回のルートは、小仏峠方面から景信山を経由し、陣馬山まで歩くという往復ルートなのですが、帰りは景信山から小仏峠を経由し、ちょっとだけ変化をつけてみました。
4月なので空気の乾燥する冬のように都内の高層ビル群がくっきり見えるということはないのですが、遠くに見える山々の眺めを楽しむには問題ありません。
特に陣馬山からは、檜原村や奥多摩方面の山並みから丹沢の山々まで見渡すことができ、過去に自分が登った山を特定して楽しむことができます。
4月上旬であれば、景信山、明王峠そして陣馬山などで桜の花も楽しむことができます。
小仏峠下の駐車スペースから景信山へは1時間弱で登ることができますし、景信山から陣馬山へはきついアップダウンは殆どないのでまき道を歩けば誰でも安全に歩き切ることができると思います。
山名 | ①景信山(かげのぶやま)、②陣馬山(じんばさん) |
標高 | ①景信山:727m、②陣馬山:855m |
場所 | ①景信山:神奈川県相模原市、②陣馬山:神奈川県相模原市 |
駐車場 | 小仏峠下駐車スペース |
三角点 | ①景信山:三等三角点あり、②陣馬山:なし |
備考 |
駐車場情報
小仏峠下駐車スペース
最近は平日の早朝でも駐車スペースは8割ほどうまっています。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約15台 |
最終確認日 | 2023年4月4日(火) |
備考 |
登山ルート情報
景信山~陣馬山~景信山~小仏峠
小仏峠下駐車スペースから小下沢林道への分岐を経由して景信山に登るルートは、ちょっと傾斜が急な場所もありますが、1時間足らずで山頂に到着できるので誰でも問題なく歩くことができます。
景信山から陣馬山の登山道は、まき道を選んで歩けば、ほぼ平らな道なので距離はありますが誰でも不安なくチャレンジできるコースです。
出発地点 | 小仏峠下駐車スペース |
所要時間 | 6時間5分 |
歩行距離 | 16.8km |
登山ルート | 小仏峠下駐車スペース~景信山~陣馬山~景信山~小仏峠~小仏峠下駐車スペース |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2023年4月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度に利用してください。
上り | 駐車場~景信山 | 56分 |
景信山山頂にて休憩 | 8分 | |
景信山~陣馬山 | 116分 | |
(小計) | (180分) | |
陣馬山山頂にて休憩 | 27分 | |
下り | 陣馬山~景信山 | 101分 |
景信山にて休憩 | 12分 | |
景信山~駐車場 | 45分 | |
(小計) | (158分) | |
合計 | 6時間5分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
景信山山頂直下トイレ
景信山山頂のすぐ下にある男女別のトイレです。
明王峠トイレ
明王峠にある茶屋の奥にある昔ながらのトイレです。
陣馬山山頂トイレ
陣馬山山頂の一段下にある男女別のトイレです。
コンビニ情報
駐車場周辺にはコンビニ等は一切ありません。
おすすめ登山地図
景信山~陣馬山周辺の天気をチェック!
- 景信山の天気は?・・・ヤフー天気(東京都八王子市)
- 陣馬山の天気は?・・・ヤフー天気(東京都あきるの市)
登山記録のスライドショー
下の「景信山~陣馬山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は約16分です。時間のある方はスライドショーで今回の登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)
景信山~陣馬山の登山記録
山行日 | 2023年4月4日(火) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
駐車場から景信山へ(所要時間:約56分)
コロナ禍以降、平日の登山者がかなり増えたようで、平日の朝7時半頃にはこんな状態でした。
週末はすぐに満車になって駐車できないかも知れません。
駐車場から来た道を1~2分戻ります。
左側に登山口が見えてきます。
登山口には、「景信山」と書かれた案内板があります。
まずは階段を上り、すぐに森の中へ入っていきます。
深い森の中にあるちょっと急な登山道を頑張って上ります。このあたりで中央自動車道小仏トンネルの上を通過します。
一旦、尾根に出ると明るい登山道になります。
植林の森の中の登山道は、ちょっと木の根が露出した歩きづらい道になります。
駐車場から30分弱で小下沢林道との分岐に到着します。ここから景信山山頂までは20分足らずです。
小下沢林道への分岐から13分ほど歩くと右に小さな案内板が見えてきます。よくみると「景信山」と書かれています。
直進する道が正規のルートのように見えてしまうので見落とし注意です!
山頂に近づくにつれて明るい登山道になり、気持ちよく歩くことができます。
丸太でできた階段が見えてきたら山頂まであとちょっとです。
左にトイレが見えてきます。
トイレのすぐ先に分岐があります。
景信山の山頂は直進してすぐですが、左も景信山の一段下の山頂と言える場所なので先にそちらへ向かいます。
まずは「高尾山」方面(左)へ進み、景信山の一段下の山頂へ向かいます。
分岐のすぐ先で桜が咲いていたので丹沢の山並みとともに撮影してみました。
今日も雲一つない快晴です!
一段下にも茶店があり、そのまわりにはたくさんのテーブルベンチが置かれています。
そしてここから見える富士山も大好きなので毎回、ここで写真を撮っています。
ここからは下山時に通る尾根ルートや小仏城山の山頂も見えます。
その奥には高尾山も見えます。
景信山に到着!
一段上の広場に進み、山頂三角点まで向かいます。
一段上の広場の先には山頂名と標高の書かれた角柱が経っています。
今回は駐車場から56分ほどで景信山の山頂に到着しました。
その左側には景信山の三等三角点があります。
一段上の山頂からは関東平野を一望できます。
テーブルベンチもたくさん並べられています。
一段上の山頂の奥にある「三角点かげ信小屋」の奥に進むと富士山が見える場所があります。
「三角点かげ信小屋」のベンチに座って富士山を眺めることができます。
景信山から陣馬山へ(所要時間:約116分)
景信山の山頂で休憩したら、陣馬山へ向かいます。片道5.7km、往復11.4kmあります。
緩やかな下り坂を進みます。
丸太の階段をどんどん下ります。
階段を下り切るとほぼ平らな登山道になりますが、ここから陣馬山まではほぼ森の中を歩くことになります。
この程度のアップダウンは何度もありますが、まき道も多いので、楽をしようと思えばできるコースです。
景信山から25分ほど歩くと最初の分岐が見えてきます。
今回は右のアップダウンのあるルートを選びましたが、体力に自信がない方は左のまき道を進むと楽ができます。
右へ進みアップダウンを楽しみます。(左の案内板には「まき道」と書かれています)
7分ほどで2度目の分岐が見えてきます。ここも今回はアップダウンのある右へ進みました。
ここも楽をしたい場合には左へ進むとよいでしょう。
こちらが右のアップダウンのある道の案内板です。左のまき道への案内板には、「まき道」と書かれています。
階段をひと登りするとほぼ平らな登山道になります。右のアップダウンのある道もそれほどきついわけではありません。
・・・と油断していると木の根の張り出した上り斜面があらわれます。
2度目の分岐から8分ほど進むと3度目の分岐が見えてきます。ここには案内板は立っていません。
ここはすぐ先で合流するので案内板は設置されていないようです。ここも右へ進みます。
3度目の分岐から3分ほどでまた分岐が見えてきます。分岐には案内板はなく、右側に案内図があります。
案内図を見るとここを右に進むと堂所山を経由できるということがわかります。
右を見ると木の根の張り出したかなり急な斜面です。
ただここを上り切らないと堂所山へは行けないので頑張って登ります。
4分ほど急な斜面を登ると尾根に出て、案内板が立っているのが見えます。
案内板には「堂所山、0.1km」と書かれています。
陣馬山は左ですが、まずは堂所山へ行くので右へ進みます。
堂所山に到着!
100mほど進むとベンチと角柱のある山頂に到着します。
堂所山の山頂は樹林に囲まれていて展望は全くありません。一休みして陣馬山へ向かいます。
来た道を100mほど戻り、案内板を確認し、陣馬山方面へ向かいます。
堂所山から7分ほど歩くと木が伐採された明るい場所に到着します。
ずっと森の中を歩いていたので気持ちよく歩くことができます。
見晴らしはないのですが、明るく気持ちのよい道が300mほど続きます。
じきに森の中の登山道に戻ります。
明るく気持ちの良い場所から10分ほど歩くと正面に建物の屋根が見えてきます。ここが明王峠です。
明王峠に到着!
駐車場から2時間20分ほどで明王峠に到着です。
ここには茶店、トイレ、ベンチ等があり、座って休憩することができます。
景信山の標高が727.1mで、明王峠の標高が738.9mなので11.8mしか登っていないことになります。
いかに景信山から陣馬山のルートが平らなのかがよくわかります。
今は全く営業していない感じの建物ですが、奥にはテーブルベンチやトイレがあります。
こちらがトイレですが、きれいに管理されているようです。
茶店の前からは富士山が見えます。
明王峠から先も小さなアップダウンはありますがきつくはありません。
明王峠から10分足らずの場所で分岐がありますがここには案内板はありません。
左の明るい道へ進みます。
緩やかな上り坂ですが、日当たりが良く気持ちよく歩くことができます。
広くて歩きやすい緩やかな上り坂が続きます。
朽ちかけた丸太の階段は左右によけて登ります。
明王峠から35分ほどで空が明るくなってきます。案内板に従って左へ進むと森から完全に抜け出ます。
前を見ると建物らしきものが見えてきます。陣馬山山頂です!
陣馬山に到着!
階段を上り切ると白い馬のモニュメントが見えてきます。
景信山から2時間弱で陣馬山山頂に到着します。
広い山頂には飲食ができる小屋が3軒ほどあります。背後には東京の大岳山が見えます。
飲食のできる小屋が設置したテーブルベンチ以外には座れるベンチ等は案外少ないので、敷物を持っていくことをお勧めします。
山頂名の刻まれた大きな石碑があります。奥に見える山は扇山と権現山です。
小さなポールにも山頂名と標高が書かれています。
その横には、陣馬山山頂から見える山々の名前がわかるように山座同定板があります。
富士山方面の見晴しも良好です。
一番奥には南アルプスの赤石岳や荒川岳(悪沢岳)も見えました。
陣馬山の山頂には桜の木も植えられていて穏やかな春の一日を満喫できます。
市街地での見頃から1週間後くらいがちょうど見頃になるようです。
奥多摩の三頭山、大沢山の山頂付近も見えました。またその手前には、檜原村の村営上川乗駐車場から登れる生藤山も見えます。
敷物があるとこんな感じでランチを楽しめます。
日本人は無意識に富士山のほうを向いて座ってしまうようです。
陣馬山から景信山へ(所要時間:約101分)
陣馬山の山頂で十分に足を休め、山座同定を楽しんだら帰路につくことにします。
今回は、景信山までは来た道を戻りますが、下山はまき道を選び楽をして戻ることにします。
山頂から来た道を戻るとすぐに分岐が現れます。
案内板に「景信山・明王峠」と書かれていることを確認して左へ進みます。(右は相模湖方面です)
なだらかな下り坂で気持ちよく歩くことができます。
山頂から18分ほど歩くと案内板のない分岐が見えてきます。ここは右へ進みます。
すぐに日当たりの良い登山道になります。
広くて平らな登山道になります。
明王峠に到着!
陣馬山山頂から30分ちょっとで桜の咲いている明王峠まで戻ってきます。
ベンチもあるので休憩も可能です。
明王峠から10分弱で案内板のある分岐が現れます。案内板を見ると右が相模湖方面で左が景信山方面になっています。
ここは左へ進みます。
疲れていると思い込みをして道を間違ってしまうことがあります。案内板の文字はすべて読んでみる習慣をつけましょう。
景信山まで3.2km、堂所山まで0.7kmという数字を頭に入れておくと分岐が出て来ても迷うことはなくなります。
自然林の森は日影でも明るさを感じます。
明王峠から10分ちょっとで木の伐採された明るい場所まで戻ってきました。
さらに5分ほど進むと案内板のない分岐に到着します。よく見ると左側に案内図があるのがわかります。
ここが堂所山への分岐なので右へ進みます。
左の案内図を見ると自分のいる場所がよくわかります。
登りで堂所山へは登っているので下山では、右のまき道を進みます。
上の分岐からさらに5分ほど歩くと、今度は案内板も案内図もない分岐に到着します。ここは右へ進みます。
さらに4分ほど進むと今度は案内板のある分岐が見えてきます。この案内板には、右がまき道と書かれているので右へ進みます。
まき道はほぼ平らで歩きやすい道です。疲れている場合は迷わずまき道へ進みましょう。
さらに8分ほど歩くとまた案内板の立つ分岐があります。ここも右がまき道と書かれているので右へ進みます。
このようにわかりやすく書かれているので迷うことはありません。
さらに4分ほど進むと案内板ではなく、注意書きの書かれた分岐が見えてきます。
右は林業関係者の作業道なので右へは行かないようにと書かれた注意書きでした。
まき道だと思って右へ進み、道に迷ってしまう登山者が多いようです。
笹が多くなってきました。景信山山頂に近づいている感じがしてきます。
道迷いの注意書きから20分ほど進むと白い小さな案内板のある分岐に到着します。
よく見ると右は景信山の山頂を通らないまき道と書かれています。
とりあえず景信山の山頂のテーブルベンチで休憩したいので左へ進みます。
景信山山頂の手前はずっと上り傾斜になりますが、10分も続かずに山頂に到着します。
景信山に到着!
陣馬山から1時間40分ほどで景信山まで戻ってきました。
山頂のテーブルベンチに座って一休みします。
景信山から小仏峠経由で駐車場へ(所要時間:約45分)
景信山から小仏峠へ(所要時間:約24分)
小仏峠方面への下山は、右の屋根付きの休憩舎の横を通り抜け、一段低い場所へ行きます。
茶屋の建物を右へ曲がり・・・。
すぐに左へ進み、階段を下ります。
テーブルベンチのすき間を通り抜け先へ進みます。
テーブルベンチの並ぶが所からは、小仏城山や高尾山全景を見渡すことができます。
ここが小仏峠、小仏城山、高尾山方面への下山口です。
案内板には「小仏峠・高尾山」と書かれています。
小仏峠までは一本道なので迷うことはありません。
粘土質の登山道なので滑らないよう注意です。
小仏峠に到着!
平らな場所に出たらそこが小仏峠です。景信山の下山口から20分ほどです。
小仏峠の中央には昔からなぜかタヌキの置物があります。
また小仏峠にはテーブルベンチが2セットほどあるので座って休憩することもできます。
小仏峠~駐車場へ(所要時間:約21分)
小仏峠から駐車場へは、「小仏バス停」方面へ下山します。
案内板の指す方向へ進むと下山道があります。
最初は細い登山道ですが、次第に広くて歩きやすい道になります。
5分も下ると広くて歩きやすい道になります。
小仏峠から駐車場へは、15分ほどで到着します。
まとめ
今回のルートは、危険な場所もきついアップダウンも殆どないので誰でも歩くことができる初心者向きのコースと言ってもいいでしょう。
ただ合計所要時間が6時間前後かかるので体力に自信がない方はちょっときついと感じるかも知れません。
また低山なので真夏の時期の登山はおすすめできないのですが、それ以外の時期はとても魅力的な山だと思います。
特に山頂からの展望は素晴らしく、晴れる日をねらって何度も登りたくなる山です。
景信山からの展望は、南側の展望に優れ、富士山から八王子市街や東京都内方面を見渡すことができます。
陣馬山は富士山から関東平野の北側まで見渡せる素晴らしい山です。
ただ駐車スペースは、最近混むようになってきており、平日の朝でも8割くらい埋まっているので注意が必要です。