大霧山(旧定峰峠経由)

大霧山山頂 埼玉県
スポンサーリンク

大霧山の基本情報

大霧山山頂
大霧山山頂(撮影:2023年10月23日)

大霧山の山頂は南側が樹林に覆われており、山頂に陽の光が差し込むことはありません。

しかし北側が開けていて、西は武甲山、両神山、八ヶ岳そして蓼科山などの山々を眺めることができます。

また正面には群馬県の浅間山、手前には東御荷鉾山と西御荷鉾山などが見えます。

さらに右奥を見ると群馬県の榛名山、赤城山、さらに右をみると尾瀬の燧ケ岳、日光の白根山や男体山まで見渡すことができます。

大霧山の山頂にはこれらすべての山のかたちをイラストで描いた山座同定板があるので、時間を忘れて山座同定を楽しむことができます。

大霧山の山頂はそれほど広くはないのですが、ベンチが4つほど設置されていて座って休憩することも可能です。

今回のコースの登山レベルは初級といった感じです。

ヤマメの里公園駐車場から大霧山山頂までは62歳の私がゆっくり写真を撮りながら歩いて2時間弱です。

危険な岩場やロープ場などもありません。初心者や高齢の方でも安心して歩けるコースです。

また登山口から大霧山の山頂まではずっと上りで、大霧山山頂からいったん下り笠山、堂平山のビュースポットの手前でちょっと上り返す場所があります。

そしてその先の左へ直角に曲がる場所までは緩やかな上りになりますが、その先は旧定峰峠、経塚バス停を経由して駐車場まではずっと下りで上りは一切ありません。

見どころは、

  1. 粥仁田峠(粥新田峠)と大霧山山頂の間のビュースポット(茨城県の筑波山が見える)
  2. 大霧山山頂(群馬、栃木方面の素晴らしい展望が楽しめる)
  3. 大霧山山頂の先のビュースポット(笠山、堂平山が見える)

です。

この3つの見どころを楽しみに今回の大霧山登山周回コースを満喫してください。

山名大霧山(おおぎりやま)
標高766.6m
場所埼玉県秩父郡東秩父村
駐車場ヤマメの里公園駐車場(無料)
三角点三等三角点あり
備考 

駐車場情報

ヤマメの里公園駐車場

ヤマメの里公園駐車場

ここが24時間開放されていていつでも駐車可能な無料駐車場です。駐車場の敷地内に水洗トイレもありとても助かります。

笠山、堂平山の登山口がすぐ近くにあるので、そちらの山に登るのにも利用可能です。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約20台
最終確認日2023年10月23日(月)
備考 

登山ルート情報

ヤマメの里公園駐車場~大霧山~旧定峰峠(周回ルート)

このコースは、ルート上の半分は舗装道路の上を歩くのでちょっと登山っぽくないと思う方もいるかもしれません。

ただ登山初心者の方や一人で登山をしてみたいという方には、不安も少なくうってつけのコースだと思います。

出発地点ヤマメの里公園駐車場
所要時間3時間50分
歩行距離11.9km
累積標高1,530m
登山ルートヤマメの里公園駐車場~橋場~粥仁田峠~大霧山~旧定峰峠~ヤマメの里公園駐車場

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2023年10月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上りヤマメの里公園駐車場~橋場15分
 橋場~登山口9分
 登山口~粥仁田峠48分
 粥仁田峠~大霧山山頂39分
 (小計)(111分)
 大霧山山頂にて休憩24分
下り大霧山山頂~旧定峰峠29分
 旧定峰峠~ヤマメの里公園駐車場66分
 (小計)(95分)
 合計3時間50分

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

ヤマメの里公園駐車場内公衆トイレ

ヤマメの里公園駐車場内公衆トイレ

男女共用ですが、便座が暖かくなるウォームレットで水洗式なので嫌な臭いは全くなく、とても衛生的なトイレです。

橋場観光トイレ

橋場観光トイレ

男女別のとてもきれいで衛生的なトイレです。

栗和田観光トイレ(大イチョウ横観光トイレ)

大イチョウ横観光トイレ

男女共用ですが、ウォームレット式の暖かい便座で、水洗式なのでとてもきれいで衛生的です。

コンビニ情報

駐車場の近くにはコンビニは一切ありません。

おすすめ登山地図

大霧山周辺の天気をチェック!

大霧山の天気は?・・・ヤフー天気(埼玉県東秩父村)

登山記録のスライドショー

下の「大霧山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は約10分です。時間のある方はスライドショーで今回の登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)

大霧山の登山記録

山行日2023年10月23日(月)
山行形態単独
天候晴れ

ヤマメの里公園駐車場から大霧山山頂へ(所要時間:約111分)

ヤマメの里公園駐車場から登山口へ(所要時間:約24分)

ヤマメの里公園駐車場

ここが無料のヤマメの里公園駐車場です。24時間利用可能で、敷地奥にきれいな水洗トイレがあります。

その横には屋根付きのテーブルベンチがあるので出発前の身支度や下山後のあと片付け、休憩に便利です。

また駐車場の斜め左向かいには笠山、堂平山の登山口があるので、こちらの山へ登るときにも利用できます。

橋場への舗装道路歩き

駐車場から橋場方面へ歩道を歩きます。ゆるやかな下り坂なので楽ちんです!

橋場観光トイレ

駐車場から15分ほどで橋場の交差点に到着です。ここには男女別のきれいな水洗トイレがあります。

登山口へはここを左に曲がります。

坂道を上る

ここからはちょっときつめの登り坂になります。たまに車が通るので注意です!

銀鱗亭の看板

橋場の交差点から8~9分ほど急坂を頑張って上ると「銀鱗亭」と書かれた大きな看板が見えてきます。

登山口はそのすぐ先の右側です。

登山口

駐車場から登山口までは約24分でした。ここから細い登山道になります。

登山口から粥仁田峠へ(所要時間:約48分)

登山口にある案内ポール

登山口には、「粥新田峠・大霧山」と書かれたポールが立っています。

案内板によっては「粥仁田峠」と書かれていることもありますが、同じ場所のことのようです。「新」と「仁」のどちらが正しいのでしょうか?

登山道

登山道は狭いながらも明瞭で迷うことはありません。

登山道

細い登山道が続きます。

トンネル状になった登山道

トンネル状になった場所もあります。

下草が生い茂った登山道

下草がせり出した場所もありますが、すぐに終わります。

車道と合流

10分ほどで登山道は車道と合流します。

車道歩き

そのまま車道上をまっすぐ進みます。

大イチョウの分岐

10分ほど車道の上を歩いていると正面に大きなイチョウの木が見えてきます。そこを左へ入ります。

大イチョウ横観光トイレ

大イチョウのある分岐の右を見ると公衆トイレがあります。栗和田公衆トイレです。

このトイレもきれいに管理された水洗トイレです。(ここから先には駐車場に戻るまでトイレは全くありません。)

民家の先の分岐

大イチョウのある分岐を左へ曲がるとすぐに民家があります。その民家の先を右へ曲がります。

分岐にある案内ポール

右へ曲がるとすぐに案内ポールがあります。「至大霧山」と書かれていることを確認して先へ進みます。

林道を横断

道なりに進むと道が交差する部分がありますが、直進します。(ここから先は未舗装の登山道になります)

森の中の登山道

日当たりの悪い深い森の中の登山道を進みます。

広い登山道

道幅はそれなりにあって迷うことはありません。

車道と合流

大イチョウの分岐から20分ちょっとでふたたび舗装道路と合流します。そのまま舗装道路上を歩きます。

分岐

すぐに道が左右に分岐します。右へ進むと彩の国ふれあい牧場です。粥仁田峠へは左へ進みます。

粥仁田峠

上の分岐から3~4分で粥仁田峠に到着します。大霧山へはここを左へ入ります。

粥仁田峠から大霧山山頂へ(所要時間:約39分)

粥仁田峠にある登山ポスト

粥仁田峠には屋根付きの休憩舎があり、その柱に登山ポストがあります。

粥仁田峠の登山口

ここ粥仁田峠から大霧山の山頂まではずっと登山道歩きです。

本格的な登山道

粘土質の地面なので滑らないように注意です!

分岐

すぐに案内板の立つ分岐があります。ここは左へ進みます。

筑波山の見えるビューポイント

筑波山の見えるビューポイント

粥仁田峠から15~16分登ると、左側の展望が開ける場所があります。そこからは茨城県の筑波山が見えます。

急登とまき道の分岐

筑波山の見えるビューポイントから8分ほど進むと分岐があります。直進は急登で右は緩やかな道です。

先で合流するのでどちらを進んでも大丈夫です。今回は右の緩やかな道を歩きます。

合流地点

4分ほどで合流しました。

尾根歩き

ここからは尾根歩きですが軽い下り坂です。

山頂直下の急登

5~6分歩くと急な登り坂が見えてきました。ここを登り切ると大霧山の山頂です!

大霧山山頂に到着!

大霧山山頂

大霧山山頂の南側は樹林に覆われているため陽が当たりません。山頂はそれほど広くはありませんが、ベンチが4つほど置かれています。

左側には山座同定板があり、山頂から見える山を特定することができます。

山頂に立つ看板

山頂には山頂名と標高の書かれた昔ながらの看板が立っています。

三等三角点

看板のすぐ横には山頂三角点(三等三角点)があります。

山座同定板

さっそく山座同定をしてみましょう。まずは真正面に見える群馬県の浅間山です。

浅間山方面の展望

今日はかなりくっきりと見えました。山座同定板のイラスト通りです。

次は浅間隠山方面を見てみましょう。

こちらもイラスト通りの配置で簡単に山座同定できました!

武甲山方面はどうでしょう?

武甲山

武甲山は、山頂の端まで身を乗り出さないと見えません。足元に注意です!

両神山方面は八ヶ岳や蓼科山まで見えるようですが・・・・。

両神山と八ヶ岳

両神山の左に八ヶ岳が見えました。もう少し寒くなると白い雪に覆われた八ヶ岳が見れます。

両神山と蓼科山

両神山の右手に蓼科山も確認できました。

群馬県の赤城山、栃木県の日光男体山方面を見てみましょう。

赤城山と燧ケ岳

赤城山の最高峰の黒檜山と地蔵岳のかたちは特徴的なのですぐにわかります。その右手奥に見えるのが尾瀬の燧ケ岳のようです。

日光白根山と男体山

その右側には日光の白根山や男体山まで見えました。

榛名山と水沢山

群馬県の榛名山水沢山も見えます。

大霧山山頂からヤマメの里公園駐車場へ(所要時間:約95分)

大霧山山頂から旧定峰峠へ(所要時間:約29分)

大霧山山頂から旧定峰峠へ

山頂で山座同定を楽しんだら先へ進みます。

「定峰峠」と書かれた案内板

定峰峠方面へ進みますが、今回は定峰峠の手前の旧定峰峠で経塚バス停方面へ下山します。

有刺鉄線沿いの登山道

有刺鉄線の横の登山道を注意して通り抜けます。

急な下りの登山道

急な下り坂があります。滑りやすいので注意です!

上り返しの登山道

下ったら上り返します。急登ですが長くは続きません。

笠山、堂平山のビュースポット

笠山と堂平山

大霧山の山頂から10分弱で笠山、堂平山がよく見える場所に到着です。堂平山も素晴らしい展望の広がる山です。

直角に左へ曲がる登山道

笠山、堂平山のビュースポットから10分ほど歩くと登山道が直角に左へ曲がる場所があります。

ここにはベンチが2脚あるので座って休憩することができます。(ここから先にはベンチは一切ありません)

下りの続く登山道

ここから先は駐車場までずっと下りで上り坂は一切ありません。気楽にのんびり歩きましょう。

旧定峰峠

直角に曲がる場所から10分ほどで旧定峰峠に到着です。

旧定峰峠からヤマメの里公園駐車場へ(所要時間:約66分)

旧定峰峠の分岐にある案内板

旧定峰峠に立つ案内板の「経塚バス停」方面へ下ります。

経塚方面の登山道

道は広くて明瞭です。緩やかな下り坂を進みます。

車道と合流

旧定峰峠から3分ほどで舗装道路と合流します。ここから舗装道路上を6分ほど左へ下ります。

登山道入り口にある案内板

6分ほど舗装道路上を歩くと左側に白い案内板が見えてきます。ここで右の登山道に入ります。

車道から登山道へ

左の白い案内板が見えてきたら、右の登山道へ入ります。

経塚方面の登山道

ずっと森の中の登山道ですが道は明瞭で歩きやすく、分岐など迷う箇所もありません。

歩きやすい登山道

自然林の森の中は木漏れ日も差し込み、気分よく歩くことができます。

鉄製の橋

登山道を22分ほど歩くと鉄製の橋が見えてきます。橋を渡り右へ進みます。

舗装道路と合流

橋から1分ほどで舗装道路にぶつかります。ここを右へ曲がり、舗装道路上を歩きます。

苔の生えた舗装道路

舗装道路は日当たりが悪いようで路面に苔が生えています。

バス通りと合流

4分ほど舗装道路を歩くと民家が見えてきます。その先がバス通りで、すぐ右に経塚バス停があります。

車道歩き

バス通りに出て左へ進むと次第に道は広くなり、広い歩道の整備された道になります。経塚バス停から駐車場までは約30分です。

ヤマメの里公園駐車場

経塚バス停から駐車場までのバス通りはずっとゆるやかな下りなので疲れていても歩き切ることができます。

平日の昼間の駐車場はこんな感じでいつもガラガラです。

まとめ

大霧山は体力に応じて4つのコースを設定できるため年齢や体調によって自由に設定するとよいでしょう。

一番楽な設定は、ヤマメの里公園駐車場から大霧山山頂を往復するコースです。こちらは3時間ちょっとで往復できるのではないでしょうか。

そして2番目に楽なのは今回の旧定峰峠から下るルートです。こちらは一周するのに4時間弱でした。

次に長いコース設定となるのは、旧定峰峠を通過して定峰峠まで歩くルートです。こちらは4時間40分ほど要するルートになります。

そして一番距離のあるコースは、旧定峰峠と定峰峠を通過し、白石峠まで足を延ばすコースです。こちらは5時間半以上はかかるコースとなり、ちょっと体力のある方向きになります。

大霧山の山頂からは特に群馬県と栃木県の山がよく見えるのですが、暖かい季節は霞んで全く見えないことが多いのも事実です。

そのためもし大霧山の山頂から山座同定をたっぷりと楽しみたいのであれば、空気の乾燥する晩秋から冬にかけて訪れることをお勧めします。

タイトルとURLをコピーしました