馬頭刈山と高明山の基本情報

以前は関東の富士見百景に選ばれるほど富士山の見晴しが良かったようなのですが、今は殆ど眺めることができなくなっているのは残念なことです。
それでも所どころで見晴らしの良い場所もありますし、御岳山方面へ縦走される方は、つづら岩の先の富士見台などで十分富士山を楽しめます。
私はマイカー登山なので、車を停めた十里木駐車場と馬頭刈山までの往復(ピストン)登山になります。
山名 | ①馬頭刈山(まずかりやま)、②高明山(こうみょうさん) |
標高 | ①馬頭刈山:884m、②高明山:798m |
場所 | 東京都あきるの市 |
駐車場 | 秩父多摩国立公園十里木駐車場(無料) |
備考 |
駐車場情報
秩父多摩国立公園十里木駐車場
ここが24時間開放されている十里木(じゅうりぎ)駐車場です。駐車場入口横にはきれいに管理された男女別の公衆トイレもあります。

位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約25台 |
最終確認日 | 2019年3月8日 |
備考 |
登山ルート情報
秩父多摩国立公園十里木駐車場~馬頭刈山(往復)
十里木の駐車場から小宮ふるさと自然体験学校までは車道歩きですが、交通量はとても少ないため不安なく歩くことができます。
自然体験学校から沢沿いの道までは集落の中を歩きますが、案内板がしっかり設置されているため道に迷うこともありません。
出発地点 | 秩父多摩国立公園十里木駐車場 |
所要時間 | 3時間35分 |
登山ルート | 秩父多摩国立公園十里木駐車場~高明山~馬頭刈山(往復) |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
秩父多摩国立公園十里木駐車場地内にある公衆トイレ

十里木駐車場内にある24時間開放されている公衆トイレです。きれいに管理されていて嫌な臭いもありません。気持ちよく使用できます。
小宮ふるさと自然体験学校の先にある簡易トイレ

小宮ふるさと自然体験学校の横の道に設置されている公衆トイレですが、あまりにも無造作に置かれているためちょっと使いづらい気がします。せめて目隠しを立てて欲しかった・・・。
登山口横にある簡易トイレ

こちらは沢沿いの登山口に置かれている簡易トイレです。嫌な臭いもなく衛生的ですが、こちらも目隠しがないのが気になります。
コンビニ情報
駐車場付近にはありません。
立ち寄り湯と農産物直売所他
秋川渓谷 瀬音の湯

十里木駐車場から徒歩3分ほどのところにある日帰り温泉施設「瀬音の湯」です。向かい側には農産物直売所があり、地元の野菜や特産品などを購入することができます。

瀬音の湯の敷地内には、無料で利用できる足湯があり、寒い1月でも多くの方が足湯を楽しんでいます。
◇ 公式サイトはこちら → こちら
物産販売所 朝霧
瀬音の湯のとなりに地元の新鮮な農産物や特産品などを販売している物産販売所「朝霧」があります。
◇公式サイトはこちら → こちら
馬頭刈山の登山記録
山行日 | 2019年1月18日(金) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |

十里木駐車場は、戸倉城山や臼杵山の登山口の横にあるため冬の朝8時半になってもまだ日が当たりません。寒さに凍えながら身支度を整え出発します。

駐車場からはしばらく車道歩きなのですが、そこから目指す馬頭刈山と高明山の山頂を確認することができます。

車道の左側には歩きやすい歩道があるので安心して歩くことができますし、通る車も殆どありません。

ふと右を見ると斜面の落石防止ネットの上に野生の猿がいました。片側1車線の車道をはさんでちょっとの間にらみ合いが続きましたが、私が負けました。

駐車場から15分ほどで自然体験学校へ到着しました。

自然体験学校の横には「光明山・馬頭刈山登山口」と書かれた案内板があります。ここを左に曲がり坂道を上っていきます。

道なりに坂道の登って行くと山の斜面にできた集落の中に入りますが、分岐には案内板が立っているので道に迷うことはありません。

曲がり角には、必ず案内板があります。ここは左へ曲がります。

ここが沢沿いの道の入口です。止まっている車の奥に登山者のために簡易式のトイレが置かれています。

車道歩きはここで終わりです。ここからは沢沿いの登山道を登って行きます。自然体験学校からここはmでは10分足らずです。

これが沢沿いの入口に置かれている登山者用の簡易トイレです。きれいに管理されていますし、利用者も少ないせいか嫌な臭いもありません。

ここには立てられたばかりのような真新しい案内板があります。ここから大岳山までは、アップダウンが嫌になるくらいあるけっこうきついルートです。
私は以前、檜原村村営駐車場から天狗滝、綾滝そしてつづら岩を経由して大岳山まで往復したことがあるのですが、帰りの途中で足が攣って辛い思いをしたことがあります。

沢沿いの道は傾斜がそれほどきつくないので誰でも安心して歩くことができます。

林道にぶつかり沢の反対側に渡ったところに案内板が立っています。沢の反対側に沿った道を歩いてもよいのですが、(旧道)と書かれていたので今回は「光明山・馬頭刈山<林道>」と書かれている道を歩いてみました。

林道はさすがに広く歩きやすい道です。

林道を200~300mほど歩くと案内板が見えてきます。ここで広い林道から細くて傾斜の急な登山道へと入っていきます。

林道の横にはわかりやすい案内板が立っているので安心です。支柱には「クマに注意!」との注意書きがありました。どうやら目撃情報があったようです。

登山道は一部崩落していれる場所もあるのですが、しっかりした橋で補修されています。

自然林の木があると落葉が登山道を覆い尽くして道の様子がよくわかりません。大きな石があったり、くぼみがあったりして捻挫しやすいので慎重に歩きます。

簡易トイレの置かれた沢沿いの道の入口から40分ほど登ると大きな鳥居が見えてきます。高明神社跡はもうすぐのようです。
高明神社と高明山

鳥居から25分ほどで高明神社のあった場所に到着しました。山のこんなに高い場所に神社を建てるのですから、昔の人は信心深い人が多かったのですね。

今は「高明神社跡」と書かれた小さな石柱があるだけです。私が住む埼玉県にも山の中腹に神社があった場所がいくつかありますが、みんな焼失しています。原因は放火のようです。
残念としか言いようがありません。

高明神社跡の横にはベンチが2脚ほど置かれていて休憩できるようになっています。

高明神社跡の背後の高くなっている場所が高明山の山頂です。登山道の右側のちょっとしたスペースで、そこには案内板がないため気つかずに通り過ぎてしまいがちです。

高明山の山頂は、たったこれだけの小さなスペースで、ベンチなどもないので、ここが高明山の山頂だと気づく人は少ないようです。

高明山を通り過ぎ、道なりに上っていくと見晴らしが良くなってきます。このあたりからが以前「関東の富士見百景」に選定された道のようです。

右を見ると日当たりの良い場所にベンチがポツンと1脚置かれています。

ベンチに座って正面を眺めると東京湾が太陽の光でキラキラと輝いて見えました。午前10時過ぎだとこんな感じに見えるのですが、陽が高くなり逆光でなくなるともうキラキラ感がなくなり、海だか陸地だか判別できなくなります。

登山道の横には、「関東の富士見百景」の看板が石に埋め込まれていました。しかしながら、今現在は登山道の南側の樹木が高く成長してしまい富士山は殆ど見ることができなくなっています。
馬頭刈山の山頂からの見晴しは・・・

駐車場から1時間55分ほどで馬頭刈山の山頂へ到着しました。山頂は明るく陽が差し込み気持ちの良い場所です。山頂には、ベンチが2~3脚置かれていて座って休憩することができます。

大岳山や雲取山など標高の高い山の看板は石でできた立派なものに交換され、標高がそれほどでもない山は木製ですが、四角いちょっとどっしりしたものに交換されてきています。
ですがこちらの山頂を示す看板は、まだ昔のままです。

馬頭刈山の山頂にある三角点は、三等三角点です。だいぶ損傷が激しいのですが、国土地理院のサイトで調べればすぐに確認できます。

馬頭刈山の山頂からも富士山は全く眺めることはできません。冬の葉が落ちが時期はこのように大岳山が良く見えます。

馬頭刈山の山頂をあとにして登山道をちょっと下り始めると正面に東京方面の素晴らしい眺めが広がります。

コンパクトカメラで目いっぱいズームするとスカイツリーや都心の高層ビル群もなんとか写真におさめることができました。

山頂から駐車場へは、1時間18分ほどで到着しました。休憩時間を入れても往復で3時間半ほどでもうちょっと歩ける気がしたので、向かいにある低山、戸倉城山へ登ってきました。
この山は往復しても1時間ほどなのでちょっと歩き足りないなという方は登ってみてはいかがでしょう。五日市市街をはじめとする都心方面の見晴らしは素晴らしいのでおすすめです。
まとめ
檜原村周辺の山といえば浅間嶺ですが、山と高原地図には登山ルートはたくさんあるのがわかります。
あまり耳にしない山は、まあ山頂からの展望は期待できないのですが、それでも登山ルートの途中で素晴らしい景色にであったりすることはたまにあるものです。
今回のルートも見晴らしは「やっぱりこんなもんか」というのが感想ですが、歩いたことのないルートを歩くという冒険心は十分満たしてくれます。
前回は、つづら岩から大岳山まで歩き、今回は十里木から馬頭刈山まで歩きました。ということはつづら岩から馬頭刈山が抜けているのです。
ということで次回の目標はつづら岩から鶴脚山を経由して馬頭刈山までのルートを歩いてみるに決定です。
縦走登山にすれば1回で済むのでしょうが、マイカー登山にこだわる私は「これでいいのだ!」と自分に言い聞かせ、これからもこの登山スタイルを続けていこうと思っています。