三頭山(大沢山経由)

三頭山 東京都
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三頭山、大沢山の基本情報

三頭山

都民の森の中にある三頭山は、無料で利用できる都民の森駐車場があるのでとても便利です。

駐車場付近や森林館などの施設のまわりは道も舗装されておりとても歩きやすいのですが、三頭大滝から先は完全な登山道となりますので油断は厳禁です。

今回のコースは、1周回っても3時間ちょっとなので健脚の方は歩き足りないと思いますが、都民の森の中には遊歩道が縦横無尽に作られているのでいろいろと歩き回ってみてはいかがでしょう。

三頭山は、その名の通り山頂(ピーク)が3つあります。一番眺めの良いのは西峰で、中央峰と東峰は尾根道の通過点という感じのピークです。

ただし、東峰の先にある展望台からは、御前山から大岳山鶴脚山馬頭刈山などが一望できるのでおすすめです。

山名①三頭山(みとうさん)、②大沢山(おおさわやま)
標高①三頭山:1,524.5m、②大沢山:1,482m
場所東京都西多摩郡檜原村数馬
駐車場都民の森駐車場
備考 

駐車場情報

都民の森駐車場

都民の森駐車場

駐車場の利用時間は季節によって変わるため、都民の森オフィシャルサイトで事前に確認してください。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約100台
最終確認日2019年4月28日
備考 

登山ルート情報

都民の森駐車場~大沢山~三頭山(周回ルート)

駐車場から三頭大滝までは木のチップが敷かれた遊歩道ですが、三頭大滝の先の分岐からは完全な登山道になり、きつい登り坂が続きます。

大沢山の手前のベンチのある場所や大沢山からは富士山や丹沢の山々を眺めることができます。また三頭山の西峰からは富士山だけでなく反対側の雲取山鷹ノ巣山なども見渡すことができます。

三頭山から鞘口峠まではずっと急な下り坂が続きます。

出発地点都民の森駐車場
所要時間3時間15分
登山ルート都民の森駐車場~(石山の路)~(深山の路)~大沢山~三頭山(西峰)~(中央峰)~(東峰)~鞘口峠~駐車場

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

  • 都民の森駐車場内に男女別のきれいな公衆トイレがあります。
  • 森林館内に男女別のきれいなトイレがあります。
  • 大滝休憩小屋の横に公衆公衆トイレがあります。
  • 避難小屋内に男女共用のトイレがあります。

コンビニ情報

都民の森駐車場付近にはコンビニは一切ありません。青梅市内で立ち寄っておくことをおすすめします。

おすすめ登山地図

おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(24)奥多摩」です。

天気予報をチェック!

三頭山の天気は?・・・ヤフー天気(東京都西多摩郡奥多摩町)

大沢山~三頭山登山記録

山行日2019年4月28日(日)
山行形態単独
天候晴れ

駐車場から三頭大滝へ(約25分)

都民の森駐車場

4月末の日曜日。
朝8時前に到着するも既に駐車場は半分ほどうまっていました。(昼過ぎに下山した時には満車状態でした。)

都民の森駐車場内にある公衆トイレ

都民の森駐車場には男女別のきれいな公衆トイレがあるので長時間山の中を歩く登山者にはとても助かります。

都民の森利用時間の案内看板

駐車場の利用可能時間は、都民の森のオリジナルサイトに書かれている時間と違っています。ホームページによると4月は朝の7時に駐車場は開門になると書かれています。

私は今朝8時ちょっと前に到着したのですが、その時にはもう駐車場は半分くらいうまっていたので7時には開いていたと思われます。

森林館へのメイン道路脇にあるみやげもの店

森林館へ向かうメイン道路の前にはみやげもの店があります。わらびや山ウドなどの新鮮な山菜なども販売していました。

森林館(右)と三頭大滝(左)への分岐

森林館へ向かう坂道を少し上ると道が分岐します。直進すると森林館ですが今回は、左の階段を上り三頭大滝方面へ進みます。

森林館

階段を上っていると正面に森林館が見えてきます。先ほどの分岐はどちらへ進んでも森林館へ行けたようです。

階段を上り切ると「三頭大滝方面」と書かれた案内板があります。左へ曲がり整備された遊歩道をのんびり歩いていきます。

大滝の路(森林セラピーロード)

緩やかな傾斜の歩きやすい道が始まります。

大滝の路(森林セラピーロード)と書かれた看板

右を見ると「大滝の路(森林セラピーロード)」と書かれた案内板があります。文字とおり木々に囲まれていますが明るく気持ちの良い道です。

遊歩道に敷き詰められた木のチップ

この道は廃材を利用した木のチップが敷き詰められており、脚や膝にやさしい道になっています。この木のチップは三頭大滝まで敷き詰められています。

東京湾と千葉県が見える見晴らしの良い場所。
東京湾と千葉県

途中で見晴らしの良い場所があります。よく見ると東京湾が見えます。そして東京湾の向こう側には千葉県の陸地まで見えました。

滝見橋入口

滝見橋の入口にはテーブルベンチが置かれていて座って休憩できるようになっています。三頭大滝は、滝見橋の中央あたりから良く見えます。

滝見橋

滝見橋は三頭大滝の正面に架けられた吊り橋で、橋の中央まで行くと三頭大滝を真正面から眺めることができます。

三頭大滝

三頭大滝は水量はそれほど多くないので迫力はありませんが、落差はそれなりにあります。

三頭大滝

つづら岩へ向かう途中にある天狗滝や綾滝なども岩肌を滑るように流れる滝なので、檜原村にある滝はみんなこんな感じなのかも知れません。

三頭大滝から大沢山へ(所要時間:約1時間)

三頭大滝からほんの数分歩くと大きな休憩舎があります。ここが「大滝休憩小屋」です。三頭大滝の入口にもテーブルベンチがあるので登山者用というよりも都民の森の中を散策する観光客用といった感じです。

休憩小屋の中にはテーブルベンチが置かれていてかなり立派なつくりの建物です。今の季節(4月)は外の方が気持ちが良いのですが、夏には日影になるので重宝するのではないでしょうか。

大滝休憩小屋横にある公衆トイレ

大滝休憩小屋の横には公衆トイレがありますが、水洗ではなく昔ながらのポットントイレです。

大沢山(左)と三頭山(右)への分岐

橋を渡ると道が左右に分岐します。

分岐にある案内板

右へ進むと大沢山を経由せずに三頭山まで最短で行くことができます。今回は大沢山を経由して大回りのルートを歩くことにしているので左の「石山・深山の路 至三頭山」方面へ進みます。

分岐にある案内地図

分岐には、都民の森全体の案内地図があり、その中に現在地も表示されているので登山者だけでなく観光客の人も道に迷うことなく散策ができるようになっています。

分岐を左へ進むとすぐに道は完全な登山道になり、観光客の方が足を踏み入れる場所ではなくなります。

尾根道は石や木の根が露出した場所が多くなり厚底の登山靴でなければ危険です。このあたりの登山道は尾根上に作られているため、日当たりが良く明るく風通しの良い道になっています。

アセビの白い花

標高が1,000mを越える三頭山では、4月末でも咲いている花は少なく唯一見つけたのがアセビの白い花でした。

アセビと似た花にドウダンツツジがありますが、アセビはぶどうのように房状に白い花が付くのに対してドウダンツツジは、葉の付け根あたりから白い花がひとつひとつ付いているのがわかります。

尾根沿いに置かれたベンチ

尾根道を歩いているとベンチが2脚置かれている場所に到着します。ここは正面に富士山が見える最初のビューポイントです。今回のルートで富士山が見えるのは、ここと大沢山と三頭山(西峰)の3ケ所です。

富士山の眺め

真冬は麓まで真っ白になる富士山ですが、白い雪の部分がこのくらいの富士山が一番絵になるのではないでしょうか。

大沢山からの展望も素晴らしい!

大沢山の山頂にあるベンチ

さらに10分ほど尾根道を進むとまたベンチが2つ置かれた場所に到着します。ここが大沢山です。駐車場から大沢山までの所要時間は、約1時間25分でした。

大沢山の山頂にある簡素な看板

大沢山の山頂は、山頂という感じはあまりなく、尾根道の通過点みたいな感じです。それでも標高は、1,482mもあるんですね。

大沢山からの富士山の眺め

大沢山からは富士山と手前に御正体山、杓子山そして三ツ峠山が見えます。

大沢山から丹沢山系の眺め

富士山の左に目をやると丹沢山系の蛭ケ岳、檜洞丸そして大室山などが見えます。

大沢山から三頭山へ(所要時間:約20分)

避難小屋(外観)

大沢山から登山道をちょっと下るとすぐに立派な避難小屋が見えてきます。

避難小屋の内部(板の間部分)

避難小屋の中は半分が土間で半分が板の間になっています。いつも閉め切っているせいか独特の匂いがありますが、非常時には避難するのに十分過ぎる施設です。

避難小屋の内部(土間部分)

こちらは土間の部分です。コンロなどの火はこちらで使用します。

避難小屋に併設されているトイレ(男女共用)

避難小屋に併設されているトイレは男女共用で昔ながらのポットントイレなのでちょっと臭います。

三頭山山頂に到着!

三頭山(西峰)山頂

大沢山から20分ほどで三頭山の西峰に到着します。最近、「三頭山(西峰)」と書かれていたポールは撤去され、石造りの立派な山頂碑に建て替えられたようです。

三頭山(西峰)の様子

三頭山の西峰は粘土質の地面なので、前日に雨が降ったり、冷え込んで霜が降りたりするとぐちゃぐちゃになります。山頂にはベンチが4~5脚ありますが、既に先客がいて座れません。

三頭山(西峰)からの富士山の眺め

三頭山の西峰からは富士山が良く見えます。中央峰や東峰からは見えないのでこちらで十分に眺めを堪能しておきましょう。

雲取山方面の眺め

三頭山の西峰は、富士山と反対側の方角の眺めも良好です。雲取山から七ツ石山そして鷹ノ巣山までを見渡すことができます。

雲取山

雲取山と手前にはっきりと見えませんが七ツ石山があります。

三頭山(西峰)から日光の男体山等の眺め

よく見るとずっと奥に日光の男体山、女峰山そして太郎山が見えます。空気の乾燥する冬であれば、もっとくっきりと見えそうです。

三頭山(西峰)にある三角点ぽいもの

三頭山の西峰に三角点らしきものがあったのですが、国土地理院のホームページで調べてみたところ西峰には三角点はないようです。これはいったい何なのでしょうか?

三頭山(西峰)にある案内板

三頭山(西峰)で山座同定を楽しんだら先へ進みましょう。「見晴し小屋・鞘口峠」方面へ向かいます。

三頭山から駐車場へ(所要時間:約1時間)

三頭山(中央峰)のポール

三頭山西峰からちょっと下って上り返すとすぐに三頭山(中央峰)と書かれたポールがあります。ポールには、「標高1,531m」と書かれており、ここが一番高い場所だとわかります。

ちなみに三頭山(西峰)は、1,524.5mで、三頭山(東峰)は、1,527.5mです。

三頭山(東峰)のポール

三頭山(中央峰)から歩いて1分のところに三頭山(東峰)があります。

三頭山(東峰)にある三等三角点

なぜか三等三角点は三頭山の東峰にあります。

三頭山(東峰)の先にある展望台

三頭山(東峰)のすぐ先にこじんまりした展望台があります。

展望台からの眺め

展望台からの眺めはなかなかのもので御前山大岳山、富士見台、鶴脚山そして馬頭刈山の尾根筋を一望できます。

分岐にある案内板

三頭山から鞘口峠方面へ下っていると道が何度か分岐します。その場合はどちらを選択しても良いのですが、今回は登山道である左の道を歩いてみました。

登山道の様子

左の道は斜面に作られた登山道で場所によってはかなり狭い場所もあるので不安な方は右の広い道を進んだほうが良いかも知れません。

鞘口峠

鞘口峠まで降りてくると駐車場まではあと少しです。ここを右に下っていきます。

案内板

駐車場と森林館への分岐点には案内板があります。

駐車場へはどちらの道でも戻れるのですが、森林館へ立ち寄る場合は右の赤い舗装道路を下っていきます。森林館へ寄らずに直接駐車場へ戻る場合は左の木のチップが敷き詰められた登山道を下っていきます。

左の登山道を道なりに下っていくと5分ほどで駐車場へ到着します。11時半前に駐車場へ戻ってきたのですが、ご覧の通り駐車場はほぼ満車状態でした。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト

今回のルートは大回りのルートで、都民の森のパンフレットでは健脚向きのルートとして紹介されていました。

そのパンフレットでは、所要時間は4~5時間ということでしたが、今回私が歩いた限りでは休憩時間を含めても3時間15分とちょっと歩き足りない感じがしました。

私は決して健脚でも体力があるわけでもなく、大沢山から三頭山へ向かうルートは傾斜がとても緩やかで、三頭山から鞘口峠までがかなりきつい下り坂だったためのようです。

ですから逆まわりで歩いたとすると、もっと時間がかかったかも知れません。

のんびり気持ちよく歩きたいのであれば、大沢山を経由してから三頭山へ登るルートをおすすめします。

また都民の森のパンフレットには、登山ルート全体のイラスト地図や合計4つの登山コースが紹介されていますので参考にしたいものです。

ただこのパンフレットは朝早すぎると外に置かれておらず、手に入れることができません。私も下山後にパンフレットが置かれていることに気がつきました。

そのパンフレットには、「生活の森外周コース(3.5km)」、「ブナの路コース(5.4km)」、「三頭山周遊コース(7.6km)」、「三頭沢と野鳥の森コース(3.4km)」が紹介されていました。

今回私があるいたコースは、偶然ほぼ三頭山周遊コースでしたが、7.6kmを3時間15分ほどで歩いてしまうのですから、他のコースであれば、2~3コースを1日で歩けてしまいそうな気もします。

たまには山頂を目指さない登山もいいかもしれません。

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