戸倉城山の基本情報
下の写真は、五日市市内から車で秩父多摩国立公園十里木駐車場へ向かう途中の車道から撮影したものです。
山頂は五日市方面が開けていて東京の高層ビル群まで見通せる低山ながら眺めの素晴らしい山です。
山名 | 戸倉城山(とくらしろやま) |
標高 | 戸倉城山:434.1m |
場所 | 東京都あきるの市戸倉 |
駐車場 | 秩父多摩国立公園十里木駐車場 |
備考 |
駐車場情報
秩父多摩国立公園十里木駐車場
この駐車場は秋川のすぐ横にある公営の駐車場で24時間開放されています。このあたりは秋川の河川敷でバーベキューを行う施設がたくさんあるため暖かいシーズンはすぐに満車になりそうです。
今回はオフシーズンの1月だったのでガラガラでしたが、ハイシーズン時に行かれる場合には相当早く到着する必要がありそうです。ただ、付近には有料駐車場がたくさんありますので、1日:1,000円を支払い登山をすることも可能です。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約25台 |
最終確認日 | 2019年3月8日 |
備考 |
登山ルート情報
秩父多摩国立公園十里木駐車場~戸倉城山(往復)
十里木(じゅうりぎ)駐車場を起点にした往復(ピストン)登山のルートです。登り30分、山頂での休憩15分、下りで17分の合計1時間2分の短いコースです。
出発地点 | 秩父多摩国立公園十里木駐車場 |
所要時間 | 1時間2分 |
登山ルート | 秩父多摩国立公園十里木駐車場~戸倉城山(往復) |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
秩父多摩国立公園十里木駐車場の敷地内にある公衆トイレ
24時間利用可能な管理された公衆トイレです。
戸倉城山山頂直下にある公衆トイレ
山の中にある昔ながらのポットントイレですが、利用者がいないためか全く臭いません。
コンビニ情報
駐車場の近くにはありません。
立ち寄り湯
瀬音の湯
十里木の無料駐車場から徒歩3分のところには「瀬音の湯」という入浴施設があります。敷地内には無料で利用できる足湯があり、平日でも訪れる人が絶えません。
また瀬音の湯の建物のすぐ向かい側には地元の特産品や新鮮な農産物を販売している直売所があります。
こちらが無料で利用できる足湯です。屋根付きなのでゆっくりと足湯を楽しむことができます。この日は平日の昼間にもかかわらず7~8名の方が足湯を楽しんでいました。
◇ 公式サイトはこちら → こちら
◇ 十里木駐車場駐車場からの道順はこちら → こちら
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(24)奥多摩」です。
戸倉城山登山記録のスライドショー
下の「戸倉城山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は4分弱です。時間のある方はスライドショーで今回の戸倉城山登山ルートをお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)
戸倉城山の登山記録
山行日 | 2019年1月18日(金) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
十里木(じゅうりぎ)駐車場を起点に戸倉城山に登ろう!
ここ秩父多摩国立公園十里木駐車場は公営の無料駐車場で約25台ほど駐車できそうです。またで入口にフェンス等はないので24時間駐車可能なマイカー登山者には有難い駐車場です。
駐車場内には男女別のしっかりした公衆トイレが設置されています。男性用の便座が和式だったのがちょっと残念です。
十里木駐車場からは登山ルートである鉄塔が見えます。この鉄塔2本をくぐり左のピークまで登り、向こう側に進むと戸倉城山の山頂です。
駐車場から山頂まで30分ほどですが、傾斜はそれなりにある山です。
ここが十里木側の登山口です。バス停の横の坂道を上っていきますが、民家の入口と共有なので、民家まで入り込まないよう注意が必要です。
黄色い案内板が目印になります。十里木は「じゅうりぎ」と読むようです。
この坂道を上り、登り切る手前を左へ曲がります。坂道をまっすぐに登り切ると民家の敷地に入ってしまいます。
坂を登り切る手前の左を見ると案内板があるのがわかります。
ここで城山という山名が確認できます。地元ではただ城山と呼ばれているようですが、「城山」と名のついた山は日本全国にたくさんあるため、当サイトでは戸倉城山と呼ばせていただいています。
登山口の坂を左に曲がるとすぐに竹林の中に入り込みます。
こんなに太い竹はあまり見かけません。
よく見ると植林された山に竹が繁殖してしまったかのようにも見えます。こうなると竹の繁殖は抑えられないのでしょうか。
登山道は明瞭で迷うことはありませんが、それなりの傾斜はあり、ひと汗かかされます。
登山口から15分ほどで鉄塔手前の分岐に到着します。城山と反対方向へ進むと戸倉三山の臼杵山へ行けるようです。近いうちに歩いてみようと思います。
鉄塔の真下が登山道になっています。鉄塔を2本くぐって先へ進みます。今日は快晴で歩いていても本当に気分がいいです。山頂からの展望が楽しみになります。
登山道は一部滑りやすい場所もあるため低山とはいえ、ポール(ストック)はあったほうが安全です。
案内板は要所要所に設置されているため迷うことはありません。最初の「城山山頂」の案内板が出てきたら左へ曲がり、小さなアップダウンを数回繰り返すと山頂まではあとわずかです。
山頂の手前にはポットン便所がありますが、使用する人は殆どいないためは、臭いはまったくしませんでした。
戸倉城山の山頂からは都心の展望が抜群!
駐車場から30分ほどで戸倉城山の山頂に到着しました。山頂は明るく、ある程度のスペースがあり、テーブルベンチも1組設置されています。
東側が開けていて見通しが良く、あきる野市の街並みや都心の高層ビル群などを見通せます。またテーブルベンチのほかに座って都心を眺められるベンチが3脚ほど置かれています。
山頂三角点は山頂の一番先に設置されています。ここに設置されていたのは、三等三角点でした。三角点の有無は国土地理院のサイトで確認できます。事前に確認しておけば、山頂で三角点を探し回らずに済むので便利です。
テーブルベンチが1組ありましたが、だいぶ痛みが進んでいました。
山頂には戸倉城があったとの解説板がありましたが、建物を建てられるだけの広さのある山頂ではないように感じてしまいます。
戸倉城は、標高434mの城山山頂を中心にして東西の峰に築かれた中世の山城である。東方の峰に城の中心となる曲輪(くるわ)(削平地)を設け、その下に数段の曲輪を備え、虎口(出入口)は桝形風に方向転換してから出入りする防衛上効果的な形態がとられている。
山頂近くには現在でも水の湧き出る水の手(城内の飲料水としての井戸)が残る。西方の峰を中心として築かれた部分は、出丸に相当する。この峰上からは西方に桧原城が眺望できる。
出丸のある山腹には、堀切や竪堀の遺構が認められる。
戸倉城の築城時期は明らかではないが、土着の地侍と考えられる宮本氏や網野氏らが構成員となった南一揆衆の活動時期に使用されたものと思われる。尚、宮本家には南一揆に関する文書が残っている。
監修・文責 中田 正光
戸倉城山山頂からの展望は抜群!
戸倉城山の山頂から東側を見るとあきる野市の街並みと平らな地平線を眺められて爽快な気分になります。
手前の街並みがあきる野市五日市あたりです。
正面奥にはスカイツリーや都心の高層ビル群も見えます。はやり遠くまで見えるのは冬の空気が乾燥した季節です。ということは、戸倉城山の登山適期は冬ですね。
下山は来た道をたどって十里木の駐車場まで戻ります。十里木の駐車場から3分ほどの場所には瀬音の湯があり、敷地内には無料の足湯や農産物直売所があります。
時間がある方は立ち寄ってはいかがでしょう。
まとめ
戸倉城山の1座だけだと往復で1時間とちょっと歩き足りないかもしれません。私は今回、朝一番で馬頭刈山へ登り、下山後にそのまま戸倉城山へ登りました。
1日で2座登ったわけですが、馬頭刈山の往復で3時間半、戸倉城山の往復で1時間の合計4時間半ですので、それほどきつい行程というわけではありませんでした。
高明山から馬頭刈山にかけては、平成17年には、国土交通省から「関東の富士見百景」に選定されたこともあるほど眺めが良かった場所なのですが、今では樹木が成長し、全く富士山が見えなくなってしまっているため、見晴らしの良い戸倉城山で気分を晴らすのが良いと思います。
また十里木の駐車場からは臼杵山へも登れるようなので次回は歩いてみたいと思っています。さらに足を伸ばせば市道山も登れそうです。
そう考えてみるとここ十里木の駐車場は、馬頭刈山、戸倉城山そして臼杵山(市道山)の3方面の起点として利用できるとても便利な無料駐車場だといえます。