関八州見晴台(日照水経由)

埼玉県
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関八州見晴台の基本情報

関八州見晴台の山頂

関八州見晴台は、桜やつつじ等の花の季節も素晴らしいのですが、展望を楽しみたいのであればやはり冬が一番おすすめです。

空気の乾燥した快晴の冬の朝は、本当に素晴らしい展望が広がります。

南はスカイツリーをはじめとする都内の高層ビル群が見え、右に目を移すと大岳山御前山そして富士山などを見渡せます。

さらに右を見ると秩父の武甲山そして両神山をまじかに眺めることができます。

さらに右へ視線を向けると群馬県の浅間山榛名山そして赤城山なども見ることができます。

そしてその右側には栃木県の日光白根山男体山そして茨城県の筑波山まで見通すことができます。

関八州見晴台は、冬には展望を満喫することができ、そして春には花を楽しむことのできる素晴らしい山です。

山名 関八州見晴台(かんはっしゅうみはらしだい)
標高 771.1m
場所 埼玉県飯能市
駐車場 黒山三滝無料駐車場(無料)、町営無料駐車場(無料)
備考

駐車場情報

黒山三滝無料駐車場

元日の早朝に登山などする人がいるのかと思ったら、既に車が3台も止まっていました。

初日の出目当てなのかはわかりませんが、天気予報で「晴れ」という予報を聞くとどこでもいいので登りたくなるのは私だけではなさそうです。

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約20台
最終確認日 2023年10月6日(金)
備考

町営無料駐車場

こちらは黒山三滝からちょっと離れた駐車場ですが、それでも5分と変わりません。区画はされていないのできれいに並べて駐車したいものです。

 料金  無料
 駐車可能台数  約15台
 最終確認日 2023年10月6日(金)
 備考

登山ルート情報

黒山三滝~日照水~関八州見晴台~顔振峠(周回ルート)

このルートは私の基本ルートで、もう10回以上を歩いているお気に入りのルートです。

出発地点 黒山三滝無料駐車場
所要時間 4時間37分
歩行距離 未計測
累積標高 未計測
登山ルート 駐車場~黒山三滝~日照水~花立松峠~関八州見晴台山頂~丸山~花立松峠~傘杉峠~顔振峠~雨乞い塚~渋沢平九郎自刃の地~駐車場

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2019年1月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上り 黒山三滝無料駐車場~黒山三滝 15分
黒山三滝~日照水 22分
日照水~花立松峠 36分
花立松峠~関八州見晴台山頂 25分
(小計) (98分)
山頂での休憩 34分
下り 関八州見晴台山頂~花立松峠 25分
花立松峠~傘杉峠 21分
傘杉峠~顔振峠 33分
顔振峠~雨乞い塚 14分
雨乞い塚~黒山三滝駐車場 52分
(小計) (145分)
合計 4時間37分

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

黒山三滝無料駐車場前公衆トイレ

黒山三滝無料駐車場前公衆トイレ

こちらは駐車場の手前にある公衆トイレで駐車場から一番近い場所にあります。男女別で洋式なので和式が苦手という方はこちらがおすすめです。

公衆トイレ

公衆トイレ

こちらは駐車場から黒山三滝方面へ300mほど歩いた場所にある公衆トイレ。男女共用で和式です。

黒山三滝前簡易トイレ

黒山三滝前簡易トイレ

こちらは男滝・女滝の手前のみやげ物店が立ち並ぶ場所の手前にある簡易トイレです。小さくて男女共用ですがきれいに管理されています。

コンビニ情報

駐車場の近辺には買い物のできるような店舗は一切ありません。

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関八州見晴台の登山記録

山行日 2019年1月1日(火)
山行形態 単独
天候 晴れ

黒山三滝無料駐車場から黒山三滝へ(所要時間:約15分)

黒山三滝無料駐車場

元日の黒山三滝無料駐車場。

既に3台の車が止まっていました。初日の出を山頂で見ようという登山者の方なのでしょうか?

黒山三滝の植物についての解説板

黒山三滝周辺は、日陰が多く湿度も高いのでシダ類が多く見受けられます。

黒山三滝の植物

黒山三滝の周辺から鉱泉にかけては、谷が狭く、湿度が高いため暖地性のシダ類の群生が見られる。

オオイタビガズラ、コモチシダ、ウラジロ、イワヤナギシダ、ヘラシダ、シシラン、アオネカズラ等で、県の天然記念物に指定されている。

特にアオイネカズラはここが分布の北限である。

環境庁・埼玉県

田山花袋紀行の記念碑

田山花袋紀行の地の記念碑がありますが、中学時代に無理やり名前だけ暗記させられたような記憶しかありません。

関東ふれあいの道の解説板

関東ふれあいの道

義経伝説と滝のあるみち

このコースの中心顔振峠(かあぶり)峠は、奥武蔵から富士山に至る山波の展望にすぐれ、奥州へ逃れる源義経が景色の良さに顔をふりふり登ったという伝説があるほどです。

ここ黒山には、渋沢平九郎自刃の地や、山岳仏教の修験道上として栄えた黒山三滝があります。

伝説と歴史にいろどられた前兆8.0kmの一般向きコースです。

天狗滝入口

黒山三滝に向かう途中で「天狗滝」と書かれた案内板が見えてきます。これは黒山三滝の一つで、橋を渡って奥まで遊歩道が作られています。

天狗滝

岩の割れ目のようなところを奥まで進んで行きます。

天狗滝最上部の写真

岩の割れ目のさらに奥に滝がありますが、水量が少ないとよく見えません。

黒山三滝

駐車場からゆっくり歩いて15分ほどで黒山三滝に到着します。登山者でない一般の観光客の方は、ここが最終目的地になります。

黒山三滝の解説板

近くには黒山三滝に関する解説板もあります。今から600年以上前の室町時代からこの地は修験の霊場としての歴史が始まったそうです。

黒山三滝全景

奥の登山道からは黒山三滝全体を見下ろせます。

黒山三滝から関八州見晴台山頂へ(所要時間:約80分)

分岐

黒山三滝の看板の裏の階段を上り、屋根付きの休憩舎をくぐって通り抜け、左の階段を上っていきます。

未舗装の急斜面を登り切ると登山道と合流します。

そこを左へ進むと登山道が左右に分岐します。(上の写真)

ここを右の木の根の張り出した急斜面を登って行くと明瞭な登山道になります。

車道と合流

その登山道を道なりに進むと舗装道路と合流し、上のような案内板があります。

ここを案内板に従って花立松峠方面へ進みます。

日照水への車道の様子

日照水まではずっと舗装道路上を歩きます。たまに車が通るので注意しましょう。

日照水

車道上を14~15分歩いていると日照水が見えてきます。

日照水は人気の水汲みスポット

日照水のまわりにある案内板

日照水ではずっと奥の森の中にある水源からホースでここまで水を引いています。そのため車やバイクで水を大量に汲みにくる人をよく見かけます。

日照水から花立松峠への登山道の様子

日照水からはずっと森の中を歩くので日当たりがありませんが、花立松峠の手前では森から抜け日当たりの良い登山道歩きになります。

登山道から車道へ

日照水から35分ほどで車道と合流します。

分岐にある案内板

合流地点には案内板があります。花立松峠までは、車道上を200m歩くと到着します。

花立松峠手前の車道から見た筑波山

車道上からは、このようにすばらしい展望が広がります。正面にぽっかり浮かんで見える山は、茨城県の筑波山です。

筑波山

コンパクトカメラでズームしてみると筑波山の形がよくわかります。

花立松峠

車道との合流地点から左に200m進んだところが花立松峠です。

ここで左の森の中の登山道へ入っていくと傘杉峠方面で、右のガードレールに沿って車道上を歩くと関八州見晴台方面です。

ここは右へ進みます。

登山口

花立松峠から100mほど進むと右に白いポールが見えてきます。ここが登山道の入口です。

関八州見晴台の山頂への分岐

登山道入口から森の中の斜面を登り切り、左へ曲がって下って行くと道が左右に分岐します。

ここを左へ進み、10分ちょっと斜面を登り続けると関八州見晴台の山頂に到着します。

関八州見晴台山頂に到着!

関八州見晴台の山頂

冬の晴れた日の関八州見晴台の山頂からの展望は最高です。

また山頂に植わっている木は桜の木なので4月は山頂で花見をしながらランチを楽しむこともできます。

山頂にある看板

山頂には、関八州見晴台、771.1mと書かれた看板が立っています。

関八州見晴台の山頂からの南側の展望

南側はこんな感じで完璧に開けた見晴らしが広がります。

関八州見晴台の山頂から南西方向の展望

南西方向は奥多摩方面の山並みと神奈川県の丹沢の山並みまで見えます。

関八州見晴台の山頂からみたスカイツリー

目を凝らすとスカイツリーや都心の高層ビル群まで見えることがあります。

関八州見晴台の山頂から見た富士山と御前山

右に目を移すと奥多摩の御前山とその背後に白い雪をかぶった富士山が見えます。

関八州見晴台の山頂から見た武甲山と両神山

さらに右には秩父を代表する山、武甲山両神山が見えます。

関八州見晴台の山頂から見た栃木県方面の見晴し

ちょっと木が茂っている北東方面は、よっぽど空気のきれいな日しか見えないのですが、栃木県の男体山方面まで見えることがあります。

関八州見晴台山頂から雨乞い塚へ(所要時間:約90分)

車道と合流

関八州見晴台の山頂から高山不動尊方面へ下ると数分で車道と合流します。

その車道を20~30mほど下るとガードレールの切れ目に案内板があるのでそこから登山道へ入ります。

そこから丸山を通り過ぎて再び車道と合流するので、そこを花立松峠方面に戻ります。

花立松峠で傘杉峠方面の登山道に入ります。

車道を横断

登山道を道なりに進むと再度車道と合流します。ここは車道を横断し、向かい側の森の中にある登山道は進みます。

傘杉峠

急な岩場を下り切ると傘杉峠に到着します。ここにはベンチが2脚ほどあるので座って休憩できます。

傘杉峠からは顔振峠方面へ森の中へと続く登山道に入っていきます。

顔振峠で一休みしよう!

顔振峠

15分ほど森の中を歩くとまた車道と合流します。ここから顔振峠までは車道歩きになります。

10分ちょっと車道上を歩くと平九郎茶屋が見えてきます。ここが顔振峠です。

顔振峠には茶店があり、軽食も食べられるので身軽な荷物で楽に歩いて、ここでお昼を楽しむということもできます。

平九郎茶屋の駐車場からの展望

平九郎茶屋の横にある駐車場からは大岳山富士山そして御前山がよく見えます。

顔振峠にある解説板

顔振峠

標高500米、吾野駅から約四粁(キロ)、黒山東部バス終点からも約四粁(キロ)、此の峠は、昔義経弁慶主従が余り展望のすばらしさに顔を振り振り眺めたので此の名がついたと云われます

明治維新の際幕軍の勇士(子爵渋沢栄一の義弟)渋沢平九郎は飯能の戦に敗れ単身顔振峠に落ち来り峠の茶屋にて草鞋をもとめその代価として刀を預け店主加藤たきに秩父路の安全なることを聞くも、遠く故里大里の空を見て望郷の念止みがたくすすめるお茶も飲み残し黒山に下りて官軍に遭遇し、

惜しまるる時散りてこそ世の中は

人も人なり花も花なれ

と辞世を残して自刃し若冠二十二才の若桜おしくも此の峠の麓に散りました

春夏秋冬折々の関八州の眺はつきぬ情致豊かな峠であります

平九郎茶屋

加藤ツチ子

雨乞い塚(展望台)に到着!

雨乞い塚(展望台)

顔振峠の茶屋の横の斜面を登ると見晴らしの良い雨乞い塚に到着します。

雨乞い塚からの展望

正面には、埼玉県の毛呂山町や東松山市方面の街並みが広がります。

雨乞い塚から見た筑波山

晴れた日には茨城県の筑波山まで見えることがあります。

雨乞い塚から見た関八州見晴台

左を見ると先ほどまでいた関八州見晴台や東秩父村の笠山、堂平山が見えます。

雨乞い塚(展望台)から黒山三滝無料駐車場へ(所要時間:約50分)

渋沢平九郎とは・・・

渋沢平九郎自刃の地

雨乞い塚から黒山バス停方面へ下り、30分ほど登山道を歩くと車道と合流します。

そこを右に曲がり車道上を15分ほど歩くと渋沢平九郎自刃の地に到着します。

渋沢平九郎は渋沢栄一の見立て養子でしたが、渋沢栄一よりも先に死んでしまうという悲しい結末になってしまいました。

渋沢平九郎についての解説板

黒山三滝無料駐車場の手前にある公衆トイレの横にも渋沢平九郎に関する解説板があります。

渋沢平九郎

飯能戦争は、慶応4年(1868年)、彰義隊から別れた振武軍と追撃してきた討幕軍(官軍)との間に発生した維新戦乱の一つである。

優勢な官軍の攻撃の前に飯能市能仁寺の本営は落ち、振武軍は奥武蔵山中に敗走した。

副将として参加していた渋沢栄一の養子である渋沢平九郎は、顔振峠を経て黒山へ逃れてきたが、待ちかまえていた官軍に包囲され、22才の若さで自刃した。

ここに平九郎グミと呼ばれるグミの木があり、平九郎の血を宿しているという。

環境省・埼玉県

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト実を言うと私は関八州見晴台に30回以上登っています。

それでも飽きることが無いほど山頂からの展望は素晴らしいのです。

それに私がこの山に登る理由はもう一つあります。

それは登山ルートの半分は車道上を歩くからです。

私の登山はすべて単独登山です。そのため何かトラブルに見舞われた時には命に関わることになりかねません。

その点、車やサイクリストなど多くの人が通るルートであれば、助けてもらえる確率が高くなります。

そういった不安が軽くなるルートが関八州見晴台のいいところなのです。

そのためちょっと運動から遠ざかった場合には、関八州見晴台に登ってみて、自分の体力がどの程度なのかを確認しています。

事故なく楽しく山に登るためには、自分の体力を過信することなく客観的にみることが大切だと常に自分に言い聞かせています。

関八州見晴台で自信をつけてから新しい山へチャレンジするのが私の登山スタイルです。

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