高指山

高指山山頂からの展望 埼玉県
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高指山、物見山、日和田山の基本情報

高指山山頂からの展望

今回の登山ルートの見どころは、男岩・女岩になる予定だったのですが、長い間立入禁止になっていた高指山(たかさしやま)の山頂が整備されて登れるようになっていたため急遽、高指山を中心とした紹介になりました。

とはいうものの男岩・女岩も一見の価値はありますので、ぜひ訪れてみてください。

上の写真は、きれいに整備された高指山の山頂からの展望です。

巾着田側の二の鳥居からの展望とあまり変わらないのですが、横に建物が残っていてちょうど日陰になるためにくっきりと山が見えるような感じがします。

またこのように正面に富士山、大岳山そして御前山が見えるのも素晴らしいと思います。

高指山までは、日和田山登山口からちょうど1時間ほどなので、誰でも登れる初心者向きの山です。

山名①高指山(たかさしやま)、②物見山(ものみやま)、③日和田山(ひわだやま)
標高①高指山:332m、②物見山:375m、③日和田山:305m
場所埼玉県日高市
駐車場日和田山登山口駐車場
三角点①高指山:なし、②物見山:一等三角点あり、③日和田山:四等三角点あり
備考 

駐車場情報

日和田山登山口駐車場

日和田山登山口駐車場

平日でも午前中に7割ほどうまってしまう人気の駐車場。

有料ですが1日300円と良心的です。他の駐車場では土日には値上げするのですが、ここは変わりません。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金有料(300円/日)
駐車可能台数約50台
最終確認日2021年12月3日(金)
備考 

登山ルート情報

男岩・女岩~高指山~物見山~日和田山他をめぐるルート

日和田山といえば、金刀比羅神社二の鳥居からの展望なので、多くの人が男坂や女坂経由で登っています。

ところが男岩・女岩の迫力のある岸壁や見晴らしの丘の静けさも案外いいものです。

今回のルートは、まず男岩・女岩を見学し、それから高指山、物見山を登ってから帰路で日和田山そして二の鳥居からの展望を楽しみ、最後に見晴らしの丘でのんびりするという行程になります。

出発地点日和田山登山口
所要時間2時間58分
歩行距離6.8km
登山ルート日和田山登山口駐車場~男岩・女岩~高指山~物見山~日和田山~金刀比羅神社二の鳥居~見晴らしの丘~日和田山登山口駐車場

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2021年12月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上り日和田山登山口駐車場~男岩28分
 男岩~高指山37分
 高指山~物見山27分
 (小計)(92分)
 物見山山頂での休憩15分
下り物見山~日和田山28分
 日和田山~金刀比羅神社二の鳥居13分
 金刀比羅神社二の鳥居~見晴らしの丘9分
 見晴らしの丘~日和田山登山口駐車場21分
 (小計)(71分)
 合計2時間58分

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

日和田山登山口の上にある公衆トイレ

公衆トイレ

日和田山登山口のすぐ上にある男女別の管理されている公衆トイレです。

日和田山と物見山の間にある公衆トイレ

公衆トイレ

高指山から物見山へ向かう途中の舗装道路沿いにあるきれいな男女別の公衆トイレです。

コンビニ情報

巾着田入口の15号線沿いにセブンイレブンがあります。

おすすめ登山地図

おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(22)奥武蔵・秩父」です。

高指山~物見山~日和田山の登山記録のスライドショー

下の「高指山~物見山~日和田山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は9分弱です。時間のある方はスライドショーで今回のスカリ山登山ルートをお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)

高指山~物見山~日和田山の登山記録

山行日2021年12月3日(金)
山行形態単独
天候快晴

日和田山登山口から男岩・女岩へ(所要時間:約30分)

日和田山登山口駐車場

ここが日和田山と巾着田の間にある駐車場です。

有料ですが1日300円ととてもリーズナブルです。約50台ほど駐車できますが、平日でも7割くらいは午前中にうまってしまうほど人気です。

料金箱

駐車料金は、駐車場中央にある料金所(無人)で支払います。

前払いなので登山開始前に支払っておきましょう。

料金箱

料金箱の近くに茶封筒とえんぴつがぶら下がっているので、茶封筒に車のナンバー等を記入し、お金を入れて料金箱の中に投入するだけです。

田部井淳子

駐車場の横には、日本代表する女性登山家の田部井淳子さんの顕彰碑があります。

ちょっと調べてみるといかにすごい方だったかすぐにわかります。

登山口へ

駐車場から一段あがったところが登山口になります。

登山口は舗装道路をあがった左側にあります。

登山口

ここが登山口。

以前は車3台ほど駐車できたのですが、路駐が増えたためか閉鎖されてしまいました。

屋根付きの休憩舎と公衆トイレ

登山口のすぐ左側には、広いスペースがあり、屋根付きのベンチや公衆トイレがあります。

公衆トイレの横には赤い自販機もあるので下山時には助かります。

案内図

この広場から登山口へ行くところに登山道の案内図があります。

この地図はとてもわかりやすく書かれているのでぜひ有効活用しましょう。

スマホで撮影しておくと道に迷った時などにとても助かります。

登山道

始めのうちは広くて整備された登山道が続きます。

金刀比羅神社一の鳥居

駐車場から10分足らずで金刀比羅神社一の鳥居が見えてきます。

このすぐ先で男坂方面と女坂方面に道が分岐します。

男坂は岩場が多くちょっと危険な道で、女坂は岩場のない安全な道です。

男坂・女坂分岐

今回は、まず男坂方面(左)へ進みます。

今回歩く男岩・女岩、見晴らしの丘方面も左へ進みます。

登山道の様子

男坂方面の登山道もしっかり整備されています。

男坂、見晴らしの丘、男岩・女岩分岐

一の鳥居の先の分岐から数分で水場に到着します。

ここが男坂への入口です。

案内板

この水場の分岐は、男坂方面、見晴らしの丘方面そして男岩・女岩方面へと別れています。

男岩・女岩方面の登山道

今回は男岩・女岩を見学するのが目的なので、一番左の道を下っていきます。

細い登山道

とたんに道幅は狭く、下草も生い茂る登山道になります。

階段のある登山道

ここから軽いアップダウンが続きます。

分岐

道が十字に分岐しています。

目指す男岩・女岩は直進します。

案内板

十字路の先に案内板がありました。

分岐

その後も道が分岐しますが、案内板があるので安心です。

男岩

男坂の分岐から12~3分歩くと森の中に垂直の岩肌が見えてきました。ここが男岩・女岩のようです。

男岩・女岩に到着!

男岩

朝の8時過ぎなのにもうロッククライマーがいました。

この大きな岩の両側から岩のてっぺんに回り込むことができます。

掲示板

その入口には、こんな注意書きが書かれています。

原因は、過去に墜落死亡事故が起きているからです。

岩の頂上

怖いもの見たさで上まで登ってみると、何やらロープをくくりつけて降下準備をしている人がいました。

私は怖くてこれ以上先に進むことができませんでした。

また、岩の上まで登っても樹林に囲まれていて展望は全くありません。高いところが苦手な人は下から見学するだけのほうがよさそうです。

男岩・女岩から高指山へ(約30分)

登山道

高指山方面へは、男岩・女岩を通り過ぎて左になる小さな橋を渡ります。

橋の先に案内板があるのがわかります。

登山道の様子

道なりに細い登山道を上っていきます。

案内板

途中、登山道の横には「富士見の丘・椿谷・物見山へ」との表示があります。

高指山はNTTの電波塔が建っていたため立入禁止になっていたので書かれていないのです。

しかし、数日前に撤去工事及び山頂の整備作業が終わり誰でも登れるようになりました。

登山道の様子

まだ、この時は私もその事実を知らなかったので物見山を目指して歩いていました。

登山道は自然林の中だと明るく気分よく歩けます。

分岐

道なりに歩いていると白い案内板が見えてきます。

これは金刀比羅神社二の鳥居方面への案内板なので直進します。

分岐

20mほど先にまた案内板が見えてきます。

ここは金刀比羅神社二の鳥居から物見山方面へ向かう登山道との合流地点です。

物見山を目指して左へ進みます。

高指山方面の登山道

合流地点の登山道はこのように広く平らに整地されていますが、次第に雨によって浸食された道となり歩きづらくなります。

車道と合流

男岩・女岩から15分ほどで舗装道路に合流します。

案内板

舗装道路の向かい側にはこのような案内板が新設されていました。

「高指山山頂」と書かれた新しい案内板が設置されているということは・・・。」とここではじめて高指山山頂に登れるようになったことに気づきました。

案内板

車は進入できないようになっていましたが、歩行者は通れるようになっていました。

高指山

電波塔の基礎部分の建物は残っていましたが、その横には入れるようになっています。

高指山山頂に到着!

高指山山頂

ここが新しく整備された高指山(たかさしやま)の山頂です。

山頂には山頂名と標高が書かれたピカピカの棒が立っています。

高指山山頂からの展望

二の鳥居からはかなり右を見ないと見えない山が、ここ高指山の山頂からは、真正面に見ることができます。

一番左の白い雪に覆われた山が富士山です。その右には東京都の大岳山御前山が見えます。

高指山山頂からの見晴し

ちょっとアップで撮影してみました。

真正面にきれいに3座が並んで見える山頂は、登る価値があります!

山頂広場

12月3日(金)。

紅葉もきれいでした。

高指山から物見山へ(所要時間:約17分)

公衆トイレ

高指山山頂で十分に展望を楽しんだら、当初の目的地の物見山へ向かいます。

高指山からはしばらく舗装道路上を歩きます。

途中には男女別のきれいな観光トイレがあります。

登山道入口

橋を渡ってすぐのところに赤いポールが立っています。

ここが物見山への登山道入口になります。

分岐

道なりの6~7分上ると、道が左右に分岐しています。

左の道は物見山山頂を通らずに北向地蔵方面へ行くまき道です。

物見山へはここを右に進みます。

物見山山頂に到着!

物見山

すぐに空が明るくなり、ベンチが見えてきます。

ここには山頂名と標高が書かれた太いポールが建っていますが、本当の山頂ではありません。

山頂三角点は、ここから右へ30~40mほど進んだ森の中にあります。

山頂三角点

これが森の中にある物見山の一等三角点です。

三角点のある場所は森の中でベンチもありませんし、日当たりも良くないので、先ほどのベンチのある場所へ戻って休憩します。

物見山の山頂名が書かれたポール

「物見山」と書かれたポールの付近には、ベンチが4~5脚設置されているので座って休憩できるようになっています。

残念ながら物見山の山頂は樹林に囲まれており、展望は全くありません。

物見山から日和田山へ(所要時間:約30分)

日和田山への分岐

物見山のベンチで十分に休憩をとったら、日和田山へ向けて来た道を戻ります。

物見山から20分ちょっとで何やら分岐っぽい道が左に見えて来ますが、木の枝がたくさん置かれています。

「ここは通らないで」というサインなのでまっすぐ進みましょう。

日和田山への分岐

すぐ先にまた分岐が見えてきます。

ここにはちゃんと案内ポールが建っています。

日和田山の山頂へはここを左に進みます。直進すると日和田山の山頂を通らずに金刀比羅神社二の鳥居に行くことができます。

日和田山山頂に到着!

日和田山

物見山から30分弱で日和田山の山頂に到着しました。

山頂はあまり広くないのですが、ベンチが3脚ほど置かれていて座って休憩できるようになっています。

中央には大きな宝篋印塔が置かれています。

日和田山山頂名の書かれたポール

山頂の端には山頂名の刻まれた太い丸太が建っています。

山頂に設置されたベンチ

ベンチの置かれている方角だけ樹木が伐採されており、遠くまで見通せるようになっています。

日和田山山頂からの展望

日高市方面が開けています。

日和田山から見える筑波山

正面には、筑波山がかろうじて確認できました。

日和田山から二の鳥居へ(所要時間:約5分)

金刀比羅神社二の鳥居

日和田山から金刀比羅神社二の鳥居までは5分ほどで到着してしまいます。

二の鳥居の真正面には、丸いかたちをした巾着田全体を眺めることができます。

巾着田

ただ午前中はずっと逆光になるのでちょっと眩しいです。写真を撮ってもこんな感じでしょっと白飛びしてしまいます。

二の鳥居からの展望

右を見ると高指山の山頂から見た山々を眺めることができます。

二の鳥居のまわりには常に人がいてにぎやかなのですが、大きな岩が多く座って休憩できるベンチ等はありません。

二の鳥居から駐車場へ(所要時間:約25分)

男坂方面へ下山

下山は女坂を選んだ方が安全でおすすめなのですが、今回は見晴らしの丘を経由したルートを歩いてみたいので男坂から下ることにしました。

岩場を下る

男坂は急な岩場があるため下山は最新の注意が必要です。

とにかく無理をせずにしゃがんで両手両足をフルに使って安全に下ることです。

また見晴らしの丘へは、男坂の右側を下るようにします。

注意書き

岩場を過ぎると正面の木の幹にこのような注意書きが書かれています。

ここを左へ進むと男坂の入口方向へ下ってしまいます。見晴らしの丘へは、ここで右方向に下って行きます。

下山道

こちらが見晴らしの丘方面の登山道です。道なりに下って行きます。

見晴らしの丘に到着!

見晴らしの丘

金刀比羅神社二の鳥居から10分足らずで見晴らしの丘に到着します。

見晴らしの丘にあるベンチ

見晴らしの丘には、丸太で組まれたベンチが3脚置かれています。

見晴らしの丘からの展望

正面のみが開けています。

展望

富士山や大岳山方面は見えませんが、市街地を見渡せます。

訪れる人も少なく、静かな山歩きを楽しみたいという方は、ここでボーっとするのも良いのでないでしょうか。

男坂分岐

駐車場へは、見晴らしの丘のベンチを通り過ぎる形で下って行きます。

数分で男坂の入口のある水場に戻ってきました。ここは男岩・女岩方面への分岐でもある場所です。

登山道

あとは来た道を駐車場まで引き返します。

日和田山登山口駐車場

男坂の入口の水場から10分ほどで駐車場に戻ってきます。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト

日和田山と物見山登山といえば、女坂を通るルートが一番メジャーなのですが、今回の男岩・女岩ルートもおすすめです。

上りでは金刀比羅神社二の鳥居を通らないのですが、下りの時に通ることができるので全く問題ありません。

男岩・女岩はこのルートでしか見学できないので、たまにはこのルートを歩いてみることをお勧めします。

また、2021年11月末に高指山の山頂の整備が終わり、登頂できるようになったこともニュースです。

山頂からの眺めは、金刀比羅神社二の鳥居からの展望と似てはいますが、富士山などを真正面に見ることができること、まわりの樹木の紅葉や新緑も楽しめることを考えると登る価値のある山でしょう。

また、下山時に見晴らしの丘にも立ち寄れるので誰もいないベンチに座ってボーっと市街地を眺めてみることもできます。

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