大持山の基本情報
今回のルートは、名郷を起点とした周回ルートになりますが、妻坂峠から大持山手前までの急登が一番の難所になります。
風雨による登山道の崩落により、もともと急な傾斜であった道がさらに歩きづらくなり、細い木の幹につかまってよじ登るような感じになるほどの急な登りになってしまっています。
この道は武甲山から小持山そして大持山を経由し、妻坂峠まで下る時にも使用する道ですが、この時は下山路となるためさらに危険が増します。
木の幹に掴まっていないと滑り落ちてしまうほどの急な下り斜面ですので高齢の方や体力及び筋力に自信のない方にはおすすめできないルートです。
山名 | 大持山(おおもちやま) |
標高 | 1294.1m |
場所 | 埼玉県秩父郡横瀬町 |
駐車場 | 名郷駐車場(有料:1日500円/平日、700円/平日以外) |
備考 |
駐車場情報
(仮称)名郷有料駐車場
登山口付近のスペースに止めることも可能ですが、車上荒らしが心配です。有料でも人の目がある場所に駐車したほうが安心して登山を楽しめます。
この有料駐車場は、民家のすぐそばできちんと管理されているので安心です。
道路沿いにある細長い有料の駐車場です。
朝は料金箱はありません。下山時刻あたりに料金箱が設置される後払いの有料駐車場です。
料金 | 有料(平日:500円、休日:700円) |
駐車可能台数 | 約10台 |
最終確認日 | 2016年8月26日 |
備考 |
登山ルート情報
妻坂峠から鳥首峠周回ルート
全行程の半分弱は舗装道路歩きになりますが、それ以外は歩きごたえのたる登山道なので歩いたという満足感は得られると思います。
出発地点 | 名郷駐車場 |
所要時間 | 5時間27分 |
登山ルート | 名郷駐車場~妻坂峠~大持山~鳥首峠~名郷駐車場 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
名郷公衆トイレ
名郷駐車場の横(名郷バス停横)に数年前に建て替えられたきれいな公衆トイレがあります。
名郷バス停は蕨山、武川岳、大持山、小持山などの登山の起点にになるためここで下車する登山客は数多くいます。そのため公衆トイレが整備されたのでしょう。
ただ残念なことに男女共用で、男性用小便器(2個)、和式大便器(1個)そして身障者用洋式大便器(1個)しかない小規模なものです。
コンビニ情報
駐車場のまわりには一切ありません。一番近くで飯能市内です。
大持山の登山記録
山行日 | 2004年2月28日(土) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
名郷駐車場から登山口へ(所要時間:約50分)
蕨山や有馬山へ登る時にもこの駐車場を起点にするのが最短時間で登れるルートなのでおすすめです。
また武川岳やその先の焼山まで足を伸ばし、武甲山をまじかに眺める場合にも利用しています。
今回は、妻坂峠から大持山へ登り、鳥首峠から駐車場へ戻るという周回ルートです。
まずは妻坂峠を目指して、舗装道路をひたすら歩きます。この道は武川岳へ行く道と同じです。
駐車場から13~14分ほどで橋が見えてきます。妻坂峠へはここを右に曲がります。
大持山から鳥首峠を経由して下山してくるとこの橋に出ます。つまりここが周回コースの合流点ということです。
分岐にはいくつか「妻坂峠」と書かれた看板があるので見落とさずに右へ進みます。
橋の手前の分岐から35分ほど舗装道路を歩くと「1級河川 入間川起点」と書かれた石碑が現れます。
入間川起点の碑から10分ちょっと歩くと舗装道路は行き止まりとなります。右奥の簡素な橋を渡ると深い森へとつながる登山道がはじまります。
登山口から妻坂峠へ(所要時間:約30分)
橋を渡ると森の入口に案内板があり、「妻坂峠 約20分」と書かれていますが、私は30分ちょっとかかりました。
妻坂峠にはしっかりした案内板はベンチがあります。妻坂峠の標高は839mと書かれています。
ここは武川岳、大持山そして武甲山方面へと通じる十字路のような峠です。
妻坂峠から大持山の手前までは急な登り坂が続きます。ここで充分に休憩をとっておくとよいでしょう。
妻坂峠から大持山山頂へ(所要時間:約1時間20分)
妻坂峠からは歩き始めは傾斜が緩やかな歩きやすい道が続きますが、次第に傾斜がきつくなり、写真を撮るのも忘れてしまうくらいのきつい登りになります。
きつい傾斜を登り切ると視界が開け、気持ちの良い展望が広がります。
ここは大持山方面と鳥首峠方面への分岐になります。
ここには座って休憩できるようなベンチはありませんが、眺めがよいので小休止すると良いでしょう。山頂はなだらかな登山道を数分登った場所です。
大持山山頂に到着!
大持山の山頂は、秋から早春であれば、木の葉が落ちて明るく、見晴らしも良いのですが、葉が生い茂り始めると見通しはかなり悪くなります。
それでも樹木の間からは秩父の山並みをそれなりに楽しむことができます。
雪が積もらなければ標高1300m近い大持山でもアイゼンなどの装備なしで登ることは可能です。今回は2月末の登山でしたが雪は全くありませんでした。
天気が良ければ、大持山の山頂から富士山の山頂部分を眺めることができます。
富士山のずっと右へと視線を移すと白い雪に覆われた八ヶ岳連峰まで見えました。
大持山~鳥首峠へ(所要時間:約1時間15分)
大持山から妻坂峠と鳥首峠の分岐になる肩まで戻り、そこからいっきに鳥首峠を目指して下るとあっという間に森の中へと入っていきます。
早春であれば、まだ葉も出ていないため日差しは登山道まで届くので明るい登山道をのんびり歩くことができます。
鳥首峠からは尾根道から深い森の中の斜面をつづら折りに下っていくため陽が当たらず、ただただ下るだけになります。
道なりに下っていくと工場の裏手に出るので、階段を下りて舗装道路に出て、駐車場を目指します。
鳥首峠から駐車場へは1時間でした。
まとめ
このルートは何度も訪れたくなるようなコースではありませんが、それなりの標高のある山なので1度は歩いてみたくなるのではないでしょうか。
私は2003年の3月と2004年の2月に歩いたのですが、何だか久しぶりにまた歩いてみたくなってきました。
コロナ禍で他県へマイカー登山に行くと自粛警察のやからに車をボコボコにされてもたまらないので、県内の山の「登り直し?」でもしてみようかという気にもなっています。
考えてみると最後に大持山へ登ってもう16年も経っています。
まだあの急登を登れるだけの体力があるかどうかも不安ですが、今年の秋頃には挑戦してみようと思っています。