日和田山、物見山、スカリ山の基本情報
高麗本郷の駐車場を起点にして物見山までの往復登山ができたら、今度はスカリ山を経由して鎌北湖をめぐる登山に挑戦してみましょう。
ちょっと距離はありますが、低山なのでそれほど不安を感じることなく歩けるのではないでしょうか。
展望の良い場所は、日和田山手前にある二の鳥居、日和田山、ふじみや横、スカリ山そして見晴らしの丘と5ケ所もあります。
そして鎌北湖のほとりでランチを楽しんだ後、宿谷の滝、見晴らしの丘を経由して駐車場に戻ります。
登山適期は、晩秋から早春の寒い時期です。
低山なので雪が積もることも殆どないため登れる山が少なくなる冬こそ、運動不足解消にはちょうどよいコースになります。
山名 | ①日和田山(ひわださん)、②物見山(ものみやま)、③スカリ山(すかりやま) |
標高 | ①日和田山:305m、②物見山:375m、③スカリ山:434.9m |
場所 | ①、②:埼玉県日高市高麗本郷、③スカリ山:埼玉県入間郡毛呂山町 |
駐車場 | 高麗本郷有料駐車場 |
山行日 | 2016年3月25日 |
備考 |
駐車場情報
高麗本郷駐車場
高麗本郷を起点に登山をするならば、この駐車場が一番おすすめです。1日300円ととても良心的です。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 有料(300円/日) |
駐車可能台数 | 約50台 |
最終確認日 | 2021年12月3日 |
備考 |
登山ルート情報
高麗本郷~日和田山~物見山~スカリ山~鎌北湖~高麗本郷
駐車場から二の鳥居へは、男坂か女坂のルートを選べます。男坂はちょっと岩場があるので、登山初心者の方は女坂を歩くとよいでしょう。
また見晴らしの丘経由でも日和田山へ行けますが、その場合二の鳥居は通らないので、そこからの見晴しを楽しめません。
今回は、見晴らしの丘を帰りに立ち寄ることにしました。
出発地点 | 高麗本郷有料駐車場 |
所要時間 | 5時間4分 |
登山ルート | 高麗本郷有料駐車場~二の鳥居(展望スポット)~日和田山~物見山~スカリ山~鎌北湖~宿谷の滝~物見山~見晴らしの丘~高麗本郷有料駐車場(往復) |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2016年3月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | 高麗本郷有料駐車場~二の鳥居(展望スポット) | 17分 |
二の鳥居(展望スポット)~日和田山 | 9分 | |
日和田山(休憩10分)~物見山 | 40分 | |
物見山~北向地蔵 | 26分 | |
北向地蔵~スカリ山 | 22分 | |
(小計) | (114分) | |
山頂での休憩 | 20分 | |
下り | スカリ山~鎌北湖 | 44分 |
鎌北湖(休憩25分)~宿谷の滝 | 44分 | |
宿谷の滝~見晴らしの丘 | 70分 | |
見晴らしの丘~駐車場 | 12分 | |
(小計) | (170分) | |
合計 | 5時間4分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
日高市ふるさとの森内公衆トイレ
有料駐車場のすぐ裏の「日高市ふるさとの森」の中にある公衆トイレで、建てられてそれほど時間が経っていないらしくとてもきれいで衛生的です。登山開始前に立ち寄っておくとよいでしょう。
高麗本郷公衆トイレ
日和田山と物見山のちょうど中間あたりにある公衆トイレで、最近建て替えられたばかりでとてもきれいで衛生的です。
鎌北湖第二駐車場横の公衆トイレ
外観は時代遅れの古めかしい作りですが、中はリフォームされ便座も洋式の水洗トイレになっていました。嫌な臭いもなく気持ちよく使えるトイレに変わっています。
鎌北湖第一駐車場内の公衆トイレ
鎌北湖第一駐車場内にある24時間利用できる男女別のきれいに管理された公衆トイレです。
コンビニ情報
川越日高線沿いにセブンイレブン日高高麗本郷店があります。
立ち寄り湯
宮沢湖温泉 喜楽里 別邸
駐車場から飯能市内に戻る途中にあるとても便利で施設の充実した天然温泉施設です。ただ人気があるようで休日はとても混雑し、入場制限があることもあるようです。
泉質はアルカリ性単純温泉で温度は32.4度と低めのため加温、循環ろ過方式のようですが、露天風呂の中にはかけ流しをしているものもあるようです。
料金は、曜日やコースによって違い、820円から1,510円です。
◇ 宮沢湖温泉 喜楽里 別邸の公式サイトはこちら → こちら
花鳥風月(サイボクハム)
サイボクハムの施設内にある天然温泉でサイボクハムが買える直営店やレストラン、パークゴルフやミニアスレチックなど家族で来ても楽しめる場所です。
温泉の利用料金は、曜日や利用時間によって違いがあり、800円~1,200円です。
◇ 花鳥風月(サイボクハム)の公式サイトはこちら → こちら
日和田山、物見山、スカリ山の登山記録
山行日 | 2016年3月25日(金) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
駐車場から日和田山へ(所要時間:約26分)
ここが巾着田側にある高麗本郷の有料駐車場です。
駐車場の中央に料金箱があります。
料金は前払いで1日300円です。
無人の駐車場なので、料金入れの右上にぶら下がっている茶封筒に車のナンバーを書き、お金を入れて料金箱に投入します。
駐車場の上にある森が登山口です。その森の中にきれいなトイレがあるので立ち寄っておくとよいでしょう。
駐車場から10分足らずで道が左右に分岐します。(上の写真)
左が男坂で右が女坂です。
今回は右の女坂から登ることにします。
女坂を進むと登山道からこのような景色が見えてきます。ここが展望スポットの二の鳥居です。
鳥居の奥に白い雪をかぶった富士山が見えます。その右の高い山が大岳山です。
駐車場から20分足らずで到着します。正面に見えるのが巾着田で、川が丸く蛇行しているのがよくわかります。
晴れていると正面にスカイツリーや都内の高層ビル群が見えます。
右を見ると富士山と大岳山が見えます。
この場所は誰でも気軽に登れるので、週末は家族連れなどでごった返しますが、平日の早朝であれば誰もいません。
二の鳥居の展望スポットから5分足らずで正面に日和田山が見えてきます。
山頂へは、右から回り込みます。
日和田山の山頂にはベンチが3脚ほどあります。
山頂名の刻まれたポールが山頂の奥に立っています。
山頂三角点も確認できました。ここにあるのは四等三角点です。
日和田山の山頂は、以前は樹木で覆われていたのですが、東側の木が伐採され遠くまで見通せるようになりました。
運が良ければ茨城県の筑波山が真正面に見えます。
日和田山から物見山へ(所要時間:約30分)
日和田山から北向地蔵を目指して先へ進むと途中で舗装道路と合流します。
道なりに下っていくと茶店が見えてきます。ここが「ふじみや」という茶店ですが、朝早いと開いていません。
この付近には屋根付きの休憩舎や新築の公衆トイレがあるので、休憩するには良い場所です。
またこの「ふじみや」の横からも富士山や大岳山を眺めることができます。
「ふじみや」を通り過ぎると右側に赤いポールが見えてきます。物見山へはここを右に入ります。
日和田山から20分ちょっと歩くと道が左右に分岐します。物見山へは右へ進みます。
左は物見山を通らずに北向地蔵へ行くまき道になります。
すぐにベンチと山頂名の書かれたポールが見えてきます。
物見山山頂に到着!
物見山の山頂にはベンチが3~4脚置かれています。山頂は日当たりは良いのですが、見晴らしはよくありません。
山頂三角点は、ベンチのある場所から右へ100mほど進んだ森の中にあります。これは一等三角点です。
物見山からスカリ山へ(所要時間:約40分)
物見山から北向地蔵を経由してスカリ山へ向かいます。
30分ほど歩くと切り通しが見えてきます。そこを下り舗装された道を横断し、すぐに反対側の森の中へ入っていきます。
しばらく道なりに進むと北向地蔵に到着します。
北向地蔵の由来
天明6年(西暦1,786年)流行した悪疫を防ごうと野州岩舟地蔵尊より分身として譲り受け 北の方 岩船地蔵尊に向い合せ守護神にしたと伝えられる
丁度北を向いて立っているので北向地蔵の名で親しまれている
現在では男女逢瀬をとりもつ縁起地蔵としても親しまれています
スカリ山へは北向地蔵から車道へ出ます。
このままずっと車道を歩いてもいいのですが、体力ある人はすぐ右の斜面を登って森の中を歩くこともできます。
右の森の急斜面を登っていくと「愛宕山」と書かれた小さなピークに到着します。
山頂は小さく木に囲まれていて展望は全くありません。
先に進むと自然と車道と合流します。そこからは車道上を歩きます。
しばらく道なりに歩いていると右側に案内板が見えてきます。
ここがスカリ山の入口です。
途中で眺めの良い場所もあります。遠くに秩父の武甲山が見えます。
観音ケ岳(425m)と書かれた板が木にくくりつけられています。
観音ケ岳から一旦下り、上り返すとスカリ山に到着します。
スカリ山に到着
北向地蔵から20分ほどでスカリ山に到着します。
山頂は西側と南側は木に囲まれて見晴らしはないのですが、北と東はなかなかの展望があります。
また丸太で組まれたベンチも2脚ほどあります。
こちらもスカリ山と書かれて小さな板が木にくくりつけられいるだけです。
ただしこちらには四等三角点があります。
東側の眺めはこんな感じで、遠くまで見通すことができ、低山ながら気分爽快です。
北を見ると武甲山や越上山、その奥に関八州見晴台が見えます。
コンパクトカメラで目いっぱいズームすると越上山と関八州見晴台だとはっきりわかります。
スカリ山から鎌北湖へ(所要時間:約40分)
スカリ山から鎌北湖を目指して、先へ進みます。
森の中の道は、細くて薄暗いですが我慢して下っていきます。
急な斜面を下り切ると案内板が見えてきます。ここで鎌北湖方面へ下ります。
細い登山道を道なりに下ると、やや広めの砂利の敷かれた林道と合流します。
その林道を道なりに進むと自然と舗装道路になり人家の立つ里山の中に入ります。
道なりに舗装道路上を進むと正面に駐車場が見えてきます。ここが鎌北湖第二駐車場です。
駐車場の右には公衆トイレがあります。
鎌北湖第二駐車場は、平日はガラガラです。
スカリ山から40分ほどで鎌北湖のほとりに到着です。風のない日であれば、堤防のベンチに座ってランチを食べるのもいいのではないでしょうか。
鎌北湖の堤防から湖畔沿いに進むと鎌北湖第一駐車場に到着します。駐車場地内にはきれいな男女別のトイレがあります。
また駐車場の奥に宿谷の滝方面への登山口があります。
鎌北湖第一駐車場奥の階段を上り、宿谷の滝方面の登山道を進むとやがて車道と合流します。
案内板に従って車道を右へ進みます。
5分ほど歩くと左側に宿谷の滝と書かれた案内板が見えてきます。ここの階段を下ると宿谷の滝に到着します。
宿谷の滝は細くて小さな滝ですが、夏は子供たちの水遊びで賑わいます。
宿谷の滝から階段を戻り、公園内を真っすぐ通り抜けると再び森の中に入ります。
しばらく薄暗い森の中を進むと、「パワースポット宿谷小滝」と書かれた場所に到着します。
左の細い道を下るとすぐに小さな滝が見えます。落差30cmと言ったところでしょうか。
ちょっとこれはひどすぎます!
気を取り直して登山道を道なりに進み急な斜面を上り、さらに進むと舗装道路に出ます。ここで20mほど左へ進むと道の反対側に登山口があります。
ここから再び森の中へ入っていきます。すると登山道と合流するのでそこを左へ進むと物見山へ戻ってきます。
物見山から二の鳥居方面へ戻ると途中で見晴らしの丘の案内板が出てくるので、そちらへ進むと見晴らしの丘に到着します。
ここが見晴らしの丘です。標高は低いのですが、明るく気持ちの良い場所です。
そこからは駐車場を目指して男坂方面へ戻ります。
鎌北湖からは1時間40分ほどで駐車場へ戻ってきました。
まとめ
今回のルートは、スカリ山から一度鎌北湖まで下り、そこからまた物見山まで上り返すことになるのでちょっと体力、筋力を必要とします。
全行程の所要時間は5時間4分ですが、物見山、スカリ山、鎌北湖で小刻みに休憩したので、休憩時間を合計すると1時間近く休憩していました。
そのため歩いていた時間は4時間ほどになります。
低山なので、雪さえ積もらなければ冬でも安全に歩くことができるので、冬の運動不足解消のためにはおすすめできるコースです。
高麗本郷側には有料駐車場しかありませんが、鎌北湖第一駐車場に車を止めて同じルートを歩くことも可能だと思います。
そうすれば駐車場代も節約できます。