二子山~焼山

埼玉県
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二子山、焼山の基本情報

焼山から見た二子山

焼山の山頂からは、二子山の雌岳と雄岳そして雄岳から焼山までのルート(尾根)が良く見えます。

また武甲山をすぐ目の前に眺めることもできる登りがいのある山です。

山名①二子山(ふたごやま)、②焼山(やけやま)
標高①二子山(雌岳、雄岳):882.75m、②焼山:850m
場所①二子山、②焼山:埼玉県秩父郡横瀬町芦ヶ久保
駐車場道の駅あしがくぼ第二駐車場(無料)
三角点三等三角点あり(雄岳)
備考 

駐車場情報

道の駅あしがくぼ第二駐車場

道の駅あしがくぼの前にも駐車場はあるのですが、そこはあくまでも道の駅あしがくぼ利用者及びトイレ利用者の方が優先で、長時間駐車する登山者の方は必ずこちらの第二駐車場に駐車するようにしましょう。

二子山、焼山への登山口はこちらからのほうが近くなっています。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約30台
最終確認日2022年12月10日(土)
備考 

登山ルート情報

芦ヶ久保駅~焼山ルート

出発地点道の駅あしがくぼ第二駐車場
所要時間5時間7分
登山ルート道の駅あしがくぼ第二駐車場~二子山~焼山~二子山~富士浅間神社~道の駅あしがくぼ第二駐車場

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

  • あしがくぼ駅前に24時間利用可能な男女別のとても衛生的なトイレがあります。

コンビニ情報

駐車場の近くには全くありません。飯能又は秩父市街で立ち寄っておくことをお勧めします。

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遭難防止のため最新の地図を携行しましょう!

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二子山~焼山の登山記録

山行日2018年10月29日(月)
山行形態単独
天候晴れ

道の駅あしがくぼ第二駐車場の入口には、このように大きな看板が立っているのですぐにわかります。

道の駅あしがくぼ第二駐車場の敷地は、砂利が敷かれただけの広い駐車場で、区画線なども一切ありません。出入りの邪魔にならないよう自然とうまく駐車しています。

この駐車場は、二子山、焼山方面への登山口に一番近く、登山届を提出するポストまで50mです。

道の駅あしがくぼ第二駐車場からトイレまでは、約140mです。このトイレは男女別で24時間利用できるだけでなく、毎日きれいに清掃されていてとても気分よく利用できます。

ここがトイレの横にある道の駅の売店です。下山する頃にはお店も開いているので、帰りに立ち寄るといいでしょう。またこの建物の裏には食事のできるお店が数軒あるので、下山後にランチを食べるのもおすすめです。

秩父はそばの栽培がさかんなのでおいしいおそばも食べられますし、最近人気のわらじカツも食べられます。

駐車場から橋を渡ったところには「二子山、武川岳」と書かれた案内板が立っています。そのすぐ横にある白いポストが登山届を入れるポストです。私はいつも埼玉県警のインターネットで作成し、ネットで届け出できるものを使っています。

ただネットで届け出るだけでなく、登る山のポストにも印刷したものを入れるのが良いようです。最近はネットで届け出たものをそのまま印刷できるのでとても便利です。

登山届を提出して先へ進むと線路の下をくぐるトンネルが見えてきます。このトンネルの入口はちょっと狭くて、身長171cmの私でもすこしかがまないと頭をぶつけてしまいます。

トンネルは40~50mほどあるようですが、中には蛍光灯もあるので暗くて歩きずらいというようなことはありません。

トンネルを抜けるとすぐに案内板があります。「二子山・武川岳」へ向けて左へ進みます。

登山道は、すぐに傾斜がきつくなりゆっくり歩かないとすぐに息があがってしまいます。また今日は快晴の天気なのですが、山の北側の斜面を歩くため常に薄暗くジメジメした感じがします。

登山道は明瞭で道に迷うようなことはありませんが、ずっと薄暗い森の中を歩くので楽しくはありません。

良く目立つ案内板が木の幹にくくりつけられていて、安心感があります。

明瞭だった登山道がいつの間にか谷筋歩きに変わったため、踏みあとが分からなくなりました。先を見上げるとピンクのリボンが見えたので、湿った石の上を登ってきます。

行政の設置した案内板があるとホッとします。二子山方面を確認して先に進みます。

駐車場から1時間ほどで尾根筋に出ました。急に日当たりが良くなり、気分まで明るくなります。ただ、尾根筋に出ると急に風がからだに当たるようになり、汗ばんだからだを冷やしてしまうので注意が必要です。

ここからはずっと尾根筋(稜線)歩きなのでずっと風をからだに受けて歩くことになります。

両側が切れ落ちた尾根筋を進みます。陽が差し込み明るい稜線歩きができます。

自然林の多いところではさらに明るく気持ちよく歩くことができます。

稜線歩きは長くは続きません。正面に急な登り坂が現れたかと思ったら、ロープにつかまらないと登れないような傾斜になってきます。地面は粘土質の滑りやすい斜面で、足を置けるような段差がない場所が多いのでとても滑りやすく危険です。

このロープ場は約100mは続きます。ロープ場の一番上から見下ろしたら下が見えませんでした。ずっとロープが続きます。ここを下山時にも通る場合には特に注意が必要でしょう。

今回のルートでは富士浅間神社方面へ下山するためここは下山時に通らないので安心です。

二子山に到着!

稜線にでたところから約26分で二子山の雌岳に到着です。駐車場からだとちょうど1時間半でした。山頂は樹林に囲まれて全く見晴らしはありません。山頂スペースは、ある程度の広さがあり、平らになっているので休憩するにはちょうどよいのですが、ベンチ等は一切ないので敷物が必要です。

二子山の雌岳の標高は、882.7mです。雄岳へ行ってみればわかるのですが、雄岳の標高も全く同じです。

二子山の雄岳へは10分ほどのようです。案内板に従って先へ進みます。

二子山の雄岳へは、急な岩場を下っていきますが長くは続きません。ただ急なのでつまずいて谷側に転ばないよう細心の注意を持って下りましょう。

案内板通り10分で二子山の雄岳へ到着しました。山頂はちょっと細長い感じになっています。雌岳よりも明るく武甲山方面の木の間から武甲山と秩父市街が見渡せます。

案内板には、ここが二子山の雄岳で標高が雌岳と同じ882.7mだと書かれています。

二子山の雄岳には雌岳には無かった三角点がありました。文字を読んでみると三等三角点と書かれていました。

二子山の雄岳の木の間からは武甲山と奥に日本百名山の両神山が見えます。この日は10月下旬の快晴の天気だったのですが、両神山の山頂付近にはずっと白い雲がかかっていたのが残念です。

コンパクトカメラで目いっぱいズームしてみるときれいな段が作られていてその上で重機が動き回っているのが見えました。これだけ武甲山がまじかにみられるのも二子山ならではです。

武甲山の右を見ると秩父市街が見渡せます。奥の町並は小鹿野町あたりでしょう。左奥には雲のかかった両神山が見えます。

二子山の雄岳の山頂には、武川岳方面へ行く道とは別に左へ進む道があり、その道を少し(30~40m)歩くと見晴らしの良い場所があります。そこからも武甲山が見えますが、それだけではなくこれから歩く焼山へのルートや大持山や小持山の稜線なども見渡すことができます。

これが見晴らしの良い場所から撮った写真です。二子山から焼山へ行くには、まず長い急坂を下り、それからはずっと登りが続き、焼山の手前で急な登りがあるということがよくわかります。

ということは焼山から二子山に戻る時には、二子山までずっと登りになるということです。体力を温存しておくことが大切ですね。

展望の良い場所でこれから歩く尾根筋を確認した、二子山の山頂付近まで戻り、武川岳の案内板に従って焼山を目指して急坂を下っていきましょう。

二子山(雄岳)から焼山へ

二子山から「武川岳」と書かれた案内板に従って登山道を下っていくとかなり急な下り坂をひたすら下っていきます。傾斜は一段落したあとも緩やかに下り続け、ここを焼山から二子山へ登り返すのかと帰りのことを考えると不安になります。

しかしながら登山道の周辺は自然林が多く尾根筋なので太陽の光も差し込み明るく気持ちの良い道が続きます。

さんざん下ったらすぐに登り坂に変わり、一部かなり急な登り坂もありますが、長くは続きません。登山道自体は明るく気持ちのよい道です。

山頂直下の岩場です。大きな石があって足を置く場所も見つからず、左側の細い木の幹につかまって腕力で登ります。登りはいいのですが、下りはとても危険です。大きな石が斜めに横たわっているため足を乗せる場所がありません。

足を滑らせて転落しないように、しゃがんで登りで使った細い木の幹につかまって降りていくしかありません。ここは慎重に下らないと本当に危険な場所です。

焼山山頂に到着!

二子山の雄岳から47分ほどで焼山の山頂に到着しました。山頂は北東から北西方面が開けており素晴らしい展望が広がります。山頂スペースはそれほど広くはありませんが、平らな場所はあります。

ただベンチ等は一切ないため地べたに座ることになります。

焼山の山頂の正面には武甲山が二子山よりも近くに見えて迫力を感じます。背景には日本百名山の両神山も見えます。

山頂の案内板には、焼山の標高が850mだと表示されています。二子山よりも32.7m低いことになります。そのためかここ焼山には三角点はありませんでした。

10月下旬の晴れた日には武甲山がこんなにきれいに撮影できるのですね。青空もきれです。

焼山からも秩父市街を見渡すことができます。中央の白い鉄塔のある橋は荒川に架かる秩父公園橋です。

焼山の山頂から通過してきた二子山も見ることができます。ここからみると雄岳のほうが高く見えるのですが、雄岳と雌岳は同じ標高のようです。

二子山の向こうに鉄塔と人工物のある山頂があります。地図で確認するとあしがくぼ果樹公園の上にある丸山という山だとわかりました。となるとあれは山頂にあるコンクリート製の展望台ということです。

丸山からも武甲山はよく見えますが、焼山ほどではありません。焼山の山頂からの武甲山が一番迫力があります。

下山は二子山の雌岳まで来た道を戻ります。

焼山で十分に展望を楽しんだら二子山の雌岳まで来た道を戻ります。まずは山頂直下の岩場を慎重に下ります。それから二子山の雄岳の長い急斜面をゆっくりと登りましょう。

二子山の雄岳から雌岳へは行きの急な岩場ではなく右へ回り込んだ道を通ったようで、雌岳へはここの分岐を左へ登っていかなければなりません。ここを真っすぐに下って行くと来た道を完全になぞってしまい、きついローブ場を下ることになります。

ここでは左へ分岐する道の先にある案内板を見落とさないようにします。この案内板には二子山と書かれています。

分岐を左へ登るとすぐに二子山の雌岳山頂に到着します。山頂の案内板には、「尾根を歩く道、急な下り坂あり」と書かれた道へ進みます。

焼山からここ二子山の雌岳まではちょっとした休憩を含めて約50分で到着しました。

二子山の雌岳の山頂にあるちょっと古めの案内板には、「浅間神社を経て芦ヶ久保駅」と書かれた案内板もあります。今回はこちらの道を使って下山します。

はじめはなだらかな下り道ですが、すぐに急な下り道になり、一部木の幹に掴まりながら下りなければならない場所もあります。

大きな石がゴロゴロした急な下り坂もあります。ここも慎重に足場を確かめながら通り抜けて行きます。

少ないですが案内板はあるので見落とさないように歩いていきます。

歩きやすい尾根筋まで降りてくると一安心です。展望はありませんが歩きやすい道が続きます。

浅間神社まで約10分と書かれた案内板が出て来ました。あと少しかと思いきやそに下には芦ヶ久保駅まで約50分とも書かれてありました。まだ50分もあるのかと思うとちょっと疲れが出て来ました。

平らな場所に出たと思ったらここが浅間神社でした。平らな場所で一休みできるいい場所です。

左側には小さな祠があります。ちなみに二子山の雌岳からここ浅間神社までは約45分でした。

ここからも秩父市街を一望できます。正面の白い鉄塔が秩父公園橋です。その奥の低い緑の山並が秩父ミューズパークでしょう。

浅間神社の大きな建物の横を通り抜けると急な下り坂が始まります。

足もかなり疲れが溜まってきているところに急な下り坂はこたえます。ゆっくりと小幅な足取りで下っていくことにします。

浅間神社から25分ほど下ると右に小さな川が見えてきます。そこを左へ進むと浅間神社の鳥居が見えてきて、その向こうに線路があるのがわかります。

この線路の向こうは299号線が走っています。ゴールはすぐそこです!

これが浅間神社の入口である木製の鳥居です。反対廻りで登山をする場合にはここが登山道入り口になりますが、こちらには登山届などを提出ポスト等はありません。

やはり今回の登山ルートのほうがおすすめの登山ルートなのでしょう。

線路の下のトンネルを通り抜けます。

トンネルを通り抜けるとすぐに舗装道路に出ます。ここを左へ下っていきます。

しばらく道なりに歩くと299号線と合流します。縁石で区切られた歩道は車道の向こう側にしかありません。車の通行に注意して道の向こう側へ渡りましょう。

299号線を約350mほど歩くと道の反対側に手打ちの田舎そば・うどんと書かれたお店が見えてきます。その先の道を入っていくと駐車場へ戻ります。

まとめ

今回の登山ルートの特徴は、ロープ場や岩場があり、初心者や体力のない方は子供はちょっと危険と言えるでしょう。特に二子山の雌岳の手前のロープ場はかなりすべり易いので登りでも下りでもかなり注意が必要です。

かなりスリップ痕があったので、多くの人が足を滑らせて尻もちをついたと思われます。ここは粘土質なので転ぶと服がかなり汚れてしまいます。

一方で二子山の雄岳や焼山からの展望は本当に素晴らしく、武甲山の迫力をまじかに感じられこの山の魅力を理解できるはずです。今回の登山ルートで要した時間は全行程で5時間7分で、休憩時間は全体で30~40分と言ったところです。

日ごろの運動不足もあってか、浅間神社の先あたりから足が攣り始めてかなり痛い思いをしてしまいました。しかし急傾斜も多かったのは事実です。予想以上に足の筋力を必要とするルートだということは頭に入れておいたほうがいいでしょう。

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