笠山、堂平山の基本情報
今回の起点となる笠山神社参拝者用駐車場は、この写真でいうと笠山の向こう側になります。
つまり向こう側の駐車場から笠山の尖った山頂まで登り、そこから右へぐっと下って笠山峠、七重峠を経由してから堂平山へ登り返すかたちになります。
そのため下山は、堂平山の山頂から七重峠、笠山峠まで下り、そこから笠山の山頂まで登り返さなければなりません。
歩く距離はそれほどでもないのですが、アップダウンはそれなりにあるためある程度の体力と筋力を要するコースになっています。
山名 | ①笠山(かさやま)(東峰)、②笠山(かさやま)(西峰)、③堂平山(どうだいらやま) |
標高 | ①笠山(東峰):842m、②笠山(西峰):837m、③堂平山:876m |
場所 | ①、②:埼玉県比企郡小川町腰越、③埼玉県比企郡ときがわ町大野 |
駐車場 | 笠山神社参拝者駐車場 |
備考 |
駐車場情報
笠山神社参拝者用駐車場
ここは笠山神社参拝者のための無料駐車場で、道路横に未舗装の駐車スペースが用意されています。目測でだいたい8台くらい駐車可能です。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約8台 |
最終確認日 | 2020年2月21日 |
備考 |
登山ルート情報
笠山神社参拝者用駐車場~笠山~堂平山(往復)
笠山神社参拝者用駐車場から笠山の山頂までは、ずっと尾根道歩きになるのですが、今回は道を間違ってしまい地図には載っていない沢づたいのルートを歩いてしまいました。
そのため駐車場から笠山山頂までは1時間25分掛かってしまいました。(尾根道の正規ルートを登れば駐車場から1時間と駐車場の案内板には書かれていました)笠山から堂平山までは55分でした。
出発地点 | 笠山神社参拝者用駐車場 |
所要時間 | 4時間2分(登り:2時間20分、休憩:20分、下り:1時間22分) |
登山ルート | 笠山神社参拝者用駐車場~沢づたいのルート~笠山(東峰)~笠山(西峰)~笠山峠~七重峠~堂平山~七重峠~笠山峠~笠山~尾根ルート~駐車場 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
栗山公衆トイレ
駐車場の400mほど手前にある男女別の公衆トイレで、きれいに管理されていて嫌な臭いはまったくありません。ただ便座は洋式ではなく和式でした。
コンビニ情報
駐車場付近には一切ありません。東武東上線小川町駅付近に数軒あります。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(22)奥武蔵・秩父」です。
笠山~堂平山の登山記録
山行日 | 2020年2月21日(金) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
笠山神社駐車場から笠山へ(所要時間:1時間25分)
平日、金曜日の朝8時過ぎに駐車場に到着しましたが、一台も駐車している車はありませんでした。
駐車場の向かいにはコンクリート製の鳥居があり、ここが笠山の登山口になっています。
鳥居をくぐると広く整備された道が延びています。
すぐに小さな神社が見えてきます。見た感じ最近整備されたようなとてもきれいな神社です。ここが笠山神社の下社のようです。
参拝したあとは、登山道へ戻り左へ進みます。(本当は途中で右の尾根に取りつく分岐があったはずなのですが、見逃してしまい直進してしまいました。)
しばらく道なりに進むと沢に出ました。ご覧の通り去年の大雨のせいで流木が積み重なり登山道がどこだか殆どわかりません。
まわりを見回すと沢の反対側に道らしきものがあるのでそちらへ進みます。
道が分からない時はこの沢づたいに上流方面へ登って行きます。
すると右側に恐らく沢沿いに道があったのではないかと思われる場所を見つけ上って行きます。
その道も完全に流木で塞がれていますが、ピンクや黄色のリボンが括りつけられていて、登山ルートだということが分かります。
ここにもリボンがありました。不安な気持ちになりながらも先へと進みます。
右側に沢沿いの道が確認できます。
またリボンを発見!ここはしっかりとした道なので安心して歩けます。
と思いきやすぐに流木で埋め尽くされて道なき道になっています。(なぜこのルートを登山禁止にしていないのか疑問です!)
それでも意地になって流木を乗り越えていくと、上の方に白いガードレールが見えてきました。「ん?ここはどこだ?」という疑問と、完全に道を間違えていたなとやっと確信しました。
それでも先に進むと何やら重機で整地された道に出ました。この道をたどって上へと歩いていきます。
しばらく道なりに進むと重機が止まっていました。今日は作業はお休みのようなので、重機の横を通り抜けていきます。
重機に整地された道を進むと下ってしまうのでその手前にあった左へ進む道を上っていきます。
道なりに進むとこの道も下りに差し掛かってしまいますが、下る途中に左へ入る細い道があるのでそちらへ進むとすぐに明瞭な登山道と合流します。この道が正規の尾根ルートです。
この道を左へ上っていくと笠山神社へ通じる石段が見えてきます。
ここが笠山神社下の石段です。ここを上り切ると笠山山頂です。
笠山山頂に到着!
駐車場から1時間25分で笠山の山頂にある笠山神社(上社)に到着しました。笠山は双耳峰で山頂が2つあります。
こちらは東峰で、山頂の中央に神社が鎮座しています。
建物の横に小川町の商工会青年部が建てた笠山の山頂を示す石柱があります。標高は842mと刻まれています。
笠山の山頂の木の間からは群馬県の赤城山が見えました。
その左手には雪に覆われた浅間山が見えます。今日は火山活動が弱いのか噴煙は全く確認できませんでした。
笠山神社は1839年と1903年に焼失し、現在の建物は、明治36年に再建されたものです。
また、地元の人々によって、5月3日には春の祭典、11月20日には秋の祭典がこの場所で行われています。
笠山の東峰から1~2分歩くとすぐに西峰に到着します。西峰は建物はなく平らなスペースになっていますが、ベンチ等はありません。
笠山の東峰は842mで西峰は837mです。西峰には木製の大きなプレートが建っています。
笠山の西峰は東峰よりも見晴らしが良く、群馬県の赤城山から日光の白根山そして男体山を一望できます。
笠山から堂平山へ(所要時間:55分)
堂平山へは、笠山(西峰)から先へ進みます。すぐに左へ下る分岐があるので、そこを下っていきます。(直進するとヤマメの里公園駐車場方面へ下山してしまいます。)
急な下り坂を10分ほど下ると未舗装の林道に出ます。ここが笠山峠です。道なりに先へ進むとすぐに右側に登山道の入口があります。
ここから右の登山道へ入っていきます。
10分足らずですぐに白いガードレールが見えてきます。坂を登り切ったところが七重峠です。
堂平山へは、舗装道路の向かい側にある細い登山道を右へ上っていきます。
七重峠から道なりに20分ほど登ると芝生の広がる広い場所が見えてきます。そこがパラグライダーの離陸場所になります。
ロープづたいに左へ進むと堂平山の山頂にある天文台の建物の前に到着します。
堂平山の山頂へは、ここを右にまわりこみます。
天文台の建物は、今は飲食のできる場所になっているようなのですが、1~2月は休業しているようです。
笠山(東峰)から55分で堂平山の山頂に到着しました。
山頂の中央には三角点があります。
山頂からの展望は素晴らしく、埼玉県の名峰両神山と長野県の八ヶ岳が見えます。
その右手には浅間山も良く見えました。反対側の東京方面の展望も素晴らしく、晴れていれば、都心の高層ビル群やスカイツリーもよく見えます。
堂平山の山頂には座って休憩できるベンチが3脚だけあります。また山頂のまわりは芝生に覆われているため天気の良い日は座ってのんびり過ごすことも可能です。
下山は来た道を真っすぐ戻りますが、今回は道を間違えて沢づたいを登ってきたので、下山は間違えないように注意しながら尾根道を下ってきました。
まとめ
今回の登山での歩行時間は合計で4時間2分、駐車場から堂平山までの登りに2時間20分、山頂での休憩時間が18分、下山に要した時間が1時間24分でした。
注意したいのが、このコースは下山時にも登り坂があるということです。
七重峠から笠山峠まではなだらかな上り坂、笠山峠から笠山(西峰)までは急な上りで、笠山(西峰)から笠山(東峰)までは短いですが、上りがあります。
そのため駐車場へ戻る際にもけっこう足の筋力は必要になりますので、体力の配分には注意が必要になります。
笠山~堂平山登山は、ヤマメの里公園側から登るコースと今回の笠山神社側から登るコースがありますが、距離、時間的に短いのは今回のコースでしょう。
ただ今回のコースは下山時にもちょっときつい登りがあるということです。
いづれにしても山頂からの展望は素晴らしい山なのでぜひとも両方のコースを歩いてみていただきたいと思います。