愛宕山~皇鈴山~登谷山~釜伏山(秩父)

埼玉県
スポンサーリンク

愛宕山、皇鈴山、登谷山、釜伏山の基本情報

登谷山山頂からの展望

登谷山(とやさん)の山頂にはベンチが1脚だけ置かれているだけのあまり広い山頂ではないのですが、寄居町方面が見渡せる素晴らしい場所です。

特に秋から冬にかけて空気が乾燥する時期には、日光の男体山なども見える見晴しの良い山です。

山名①愛宕山(あたごやま)、② 皇鈴山(みすずやま)、③ 登谷山(とやさん)、④ 釜伏山(かまふせやま)
標高①愛宕山:654m、② 皇鈴山:679m、③ 登谷山:668m、④釜伏山:582m
場所①愛宕山:埼玉県秩父郡東秩父村坂本、②皇鈴山、③登谷山:埼玉県秩父郡東秩父村大内沢、④釜伏山:埼玉県大里郡寄居町風布
駐車場橋場観光トイレ横駐車場(無料)
備考

駐車場情報

橋場観光トイレ横駐車場

観光トイレ利用者のための駐車場ですが、両側に駐車スペースがあり、6~7台は駐車可能です。ここからは大霧山登山も便利な駐車場です。

後日、「長時間駐車禁止」の貼り紙が貼られました。登山で利用する場合は、下のヤマメの里公園駐車場を利用するようにしましょう。

料金無料
駐車可能台数約7台
最終確認日 2020年10月21日
備考 

ヤマメの里公園駐車場

東秩父の笠山、笹山そして堂平山を登るのならこの駐車場を起点にするのがベストなのですが、大霧山へ登るのにも利用できないことはありません。トイレは駐車場の敷地内にはありませんが、川の向い側の公園内にあります。歩いても5分もかかりませんが、車で公園の入口まで乗り入れることもできます。

公園の入口には町民のための集会所のような平屋の建物がありその前が駐車スペースになっています。

kasayama01
料金無料
駐車可能台数約20台
最終確認日2022年11月4日
備考 

登山ルート情報

橋場観光トイレ横駐車場~釜伏山(往復)ルート

出発地点 橋場観光トイレ横駐車場
所要時間 5時間50分
登山ルート橋場観光トイレ横駐車場~愛宕山~皇鈴山~登谷山~釜伏山(往復)

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

  • 橋場観光トイレの駐車場地内にあります。
  • 小川警察署都槻川駐在所の先70mを左折したところに公衆トイレがあります。

コンビニ情報

駐車場の近辺には全くありません。小川町等で立ち寄っておくと良いでしょう。

立ち寄り湯

玉川温泉

アルカリ性単純泉の天然温泉で循環式のようです。館内の施設は、内風呂、露天風呂、木の図書室や屋外テラスなどでゆったりとくつろぐことができます。

料金は、曜日と時間によって違いがあり、420円~850円程度です。

◇ 玉川温泉の公式サイトはこちら → こちら

ミニ情報

秩父農産物直売所

登山の帰り道が小川方面なら秩父農産物直売所に立ち寄るのも楽しいでしょう。ここは道路沿いに駐車場があるので気軽に立ち寄れます。他にも駐車場の敷地内におやきなどの売店もあります。

場所は上の地図内に印で表示してあります。

愛宕山~皇鈴山~登谷山~釜伏山の登山記録

山行日2014年3月28日(金)
山行形態単独
天候晴れ

「橋場」の交差点の横にはきれいな観光トイレがあり、その両側に車が数台駐車できるようになっています。ここから1kmちょっとは車道を歩くことになりますが、ここを起点にして東秩父の4つの山をピストンで歩きます。

もともと交通量は少ないのですが、ガードレールで区画された広い歩道もあるので安心して歩けます。

橋場の駐車場(観光トイレ)から1kmほど歩くと電柱の横に「二本木峠、皇鈴山」と書かれた案内板が出て来ますが、写真の奥から手前に歩いてくるので電柱の影になり目立ちません。

うっかりすると通り過ぎてしまうので注意です。警察の駐在所が出てきたら行き過ぎています。ちょっと引き返すと案内板が見つかります。

電柱の陰になって目立ちません。「これから二本木峠を経由して、愛宕山から皇鈴山へ向かいます。

案内板に従って路地を下りていくと川に私製の橋が見えてきます。この橋を渡り右のあぜ道を奥に見える建物の方向へ進んで行きます。

所どころに案内板が出ているので見落とさないよう歩きます。

舗装道路を歩いたり、横切ったり、畑の間の道を歩いたりして高度を上げていきます。

登山道から舗装道路に出たら、案内板を探しましょう。ない場合はしばらく舗装道路を上っていきます。

二本木峠に到着です。ここにもしっかりと案内板がありますが最初の目的地は愛宕山です。案内板にはその名前はなく次の目的地の皇鈴山になっていてちょっと不安になります。

皇鈴山、1.2kmとなっているので、その手前にある愛宕山はもっと近いはずです。

車道を歩かずに下の案内板の横を通り森の中へ入っていきます。

車道沿いにはこのように案内板と階段があるので登山道だとすぐにわかるようになっています。愛宕山までは何度か車道を歩いたり、登山道に入っていったりを繰り返します。

最初の目的地の愛宕山と次の目的地の皇鈴山の名前が案内板に出て来ました。愛宕山まではあと200mです。

愛宕山に到着!

橋場の駐車場から約1時間半で愛宕山の山頂に到着しました。山頂には三等三角点が設置されています。山頂の案内板には標高は書かれていませんが、国土地理院のサイトで見られる地図で確認すると654mだとわかりました。

これが愛宕山の山頂に設置されている三等三角点です。多くの三角点は欠けていたり文字が判読不能だったりするのですが、ここの三角点はかなりきれいです。訪れる人が少ないということでしょうか。

また風雨にさられて山頂の土が飛ばされ、地面に埋まっていた三角点がむき出しになっているところが多いのですが、ここはしっかりと地面に埋まっています。あまり強い風が吹かないのでしょうか。

愛宕山の山頂は全体が樹木に覆われているのですが、それほど木は多くないため遠くの山が見通せるところもあります。しかし数年で木が成長して見えなくなってしまいそうです。

愛宕山の山頂には次の目的地の皇鈴山への案内板があります。愛宕山から皇鈴山までは、700mほどしかないようです。

皇鈴山は広場のある山頂でピクニックに最適です!

愛宕山から皇鈴山まではほとんどアップダウンもなくあっという間に到着します。ここ皇鈴山の山頂はまわりを樹木に覆われていますが、山頂スペースは広く屋根付きの休憩舎やベンチ等が設置されていてゆっくりと休憩がとれるようになっています。

また皆野町や長瀞町方面は木の間から良く見えるのでベンチに座って見晴しを楽しめます。

屋根付きの休憩舎の横に山頂の看板が立っています。この看板にはちゃんと標高が書かれていました。皇鈴山(みすずやま)の標高は、679mです。

皆野町から長瀞町が荒川に沿って出来上がってきた様子がよくわかります。奥の双耳峰は御荷鉾山です。

正面のこんもりした山は美の山です。花の季節は桜を始めとする様々な花を楽しめる山です。車で頂上まで上れてしまいます。

皇鈴山でゆっくりと休憩し、見晴らしを楽しんだら、次の目的地の登谷山へ向かいます。ここから30分くらいは歩きます。

皇鈴山から登谷山へ向かう途中で右側の見晴しが良くなる場所があります。見える街並みは寄居町方面です。山の麓の森を切り開いてできた場所は花桃の里と呼ばれる地区で、花を観賞するために改良されたモモの木とのことです。

花桃の花は桜の咲く時期を前後して咲くため、春にはこの花桃の里がピンク色で埋め尽くされるそうです。

登山道沿いに歩いていると、道は下り坂となり自然と舗装道路と合流します。合流したら道なりにそのまま先へ歩いていきましょう。

200mほど舗装道路を歩くと道が左右に分かれます。登谷山へは道のあいだの斜面を登って行きます。

道の間の斜面の入口には、登谷山と書かれた案内板も設置されています。登谷山の山頂まではあと500mほどです。

登谷山の山頂からの展望は・・・

坂道を登って行くとてっぺんにベンチが寂しそうに横たわっています。そこが登谷山の山頂です。

山頂の東から南側が開けていて遠くまで見渡せるようになっています。山頂は明るくちょっとしたスペースはありますが、細長い感じです。

山頂にある木の幹には山百合会が設置した手作り感満載の看板が設置されていますが、標高が国土地理院の標高とちょっと違っていました。国土地理院のサイトで表示される地図では、標高は668mになっていました。

登谷山の山頂からはこのように素晴らしい展望が広がります。方角的には東から南側にはさえぎるものは一切ないので元日の初日の出の時は人でごった返しているのではないでしょうか。

登谷山から最後の目的地の釜伏山へ向かいます。道なりに進むと細い舗装された道になり、それからちょっと広めのコンクリート舗装された坂道と合流します。ここにも白地の看板に赤い矢印の案内板がありますので、矢印の方向へ進みます。

この外秩父七峰縦走ハイキングコースというのは、東武鉄道が主催するハイキングで官ノ倉山、笠山、堂平山、剣ヶ峰、大霧山、皇鈴山そして登谷山の七峰の全長42kmを1日で縦走するというかなりハードなハイキングです。

このハイキングは毎年行われているため、このようなしっかりとした案内板を設置しているようです。参加者は毎年、上限の3,000名に達しているようで、そのため細い登山道では渋滞が発生するほどの人気だそうです。

それでも42kmを歩くと言うと軽く10時間以上はかかるのではないでしょうか。

右にバーベキュー施設が見えてきますが、冬はお休みのようです。建物の間の舗装道路を下っていきます。

道なりに坂を下り切ると十字路にぶつかります。ここを右に曲がると案内板があります。

案内板にはここが釜伏峠だと書かれています。目的地の釜伏山は、釜伏神社を経由して行くので、まずは釜伏神社を目指します。

案内板の向かい側に釜伏神社の入口があります。

釜伏神社を通り過ぎ、案内板のある分岐を右へ進むと大きな岩がゴロゴロした急な斜面が現れます。ここが登山道なのかと疑ってしまいそうですが、右に鎖の張られたポールが上まで続いています。

岩場を登り切ると薄暗い森の中に入ります。そこを少し進むと左側に石でできた祠が見えてきます。

釜伏山の山頂は薄暗い森の中です

この祠の後ろの木の枝には釜伏山と書かれた山頂を示す看板が取り付けられていました。標高は582mです。

釜伏山の山頂は薄暗い森の中で薄気味悪いので先へ進むことにします。ちょっと歩くと見通しが少しだけ良くなる場所があり、道が行き止まりになります。

横を見ると「見晴台休憩地」と書かれた看板がありました。どうやらここが釜伏山へ来た人のための休憩場所のようです。3月下旬でしたが、まだ葉は殆ど茂っていないため見晴らしは案外ありました。

左に突き出した半島のようなところが鐘撞堂山でその右の街並みは寄居町です。ここ「見晴台休憩地」にはベンチ等はありませんし、何人も座って休憩できるようなスペースすらありませんが、今日は私一人だけだったので、座って昼食を食べながら疲れた足を十分に休めることができました。

帰りは来た道をひたすら戻るだけです。登り坂は、釜伏峠から登谷山までがずっと登りになります。それ以外は登り坂は殆どないでしょう。ちなみに駐車場から釜伏山までは休憩時間を含め、約3時間半でした。

そして下山に要した時間は約2時間20分です。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト

マイカー登山なのでどうしても往復ルートが多くなり飽きてしまうので、できるだけ周回ルートをと考えるのですが、ここはいい道が見つかりませんでした。

それでも皇鈴山と登谷山の山頂からの見晴しの素晴らしさを考えると満足のいく登山が楽しめると思います。

今回は3月下旬の山行だったので、日差しもポカポカで暖かかったため、大気も霞がかかってしまい遠くの山は全く見えませんでした。特に登谷山は冬の空気の乾燥した日に訪れてみたい山です。

恐らく晴れていれば茨城県の筑波山や栃木県の日光男体山や白根山もくっきり見えるのではないかと思います。

タイトルとURLをコピーしました