蕨山

埼玉県
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蕨山(わらびやま)の基本情報

蕨山展望台
蕨山展望台

蕨山展望台は蕨山の山頂ではありません。ただ本当の山頂は、樹林に囲まれて全く見晴らしが利かないので私はいつもこの展望台までしか行かないようにしています。

蕨山展望台はあまり広いスペースはないのですが、ベンチが3つほど置かれており座って休憩することができます。

遠くまで見通せるのは東側のみですが、秩父から飯能方面の山座同定を楽しむことができます。

山名蕨山(わらびやま)
標高蕨山展望台:1,033m、蕨山山頂:1,044m
場所埼玉県飯能市下名栗
駐車場名栗農産物加工直売所駐車場(無料)
備考

駐車場情報

お休み処やませみ(名栗農産物加工直売所)駐車場(利用不可)

この施設の運営母体の変更により使用できなくなったようです。(2022.03.24)

蕨山は名郷からも登れますが、あちらは有料駐車場しかありません。また登る距離がちょっと短いので、長い距離を歩きたいのならこちらから蕨山へ登るのがおすすめです。

駐車場は広く、衛生的なトイレもあり、登山にはとても便利な場所です。ここは本来はお休み処やませみ及び名栗農産物加工直売所のお客さんのための駐車場で登山客専用の駐車場ではないようです。

そのため駐車場の注意書きにも長時間駐車する方は駐車場の奥のほうへ駐車するようにと書かれています。登山客の方はトイレや建物(お店)の近くに止めるのではなく一番奥側に駐車するようにしましょう。

warabiyama_parking
 料金 無料
 駐車可能台数 約40台
 最終確認日2020年2月5日
備考 

登山ルート情報

駐車場~蕨山(往復)ルート

完全な往復登山ですが、金毘羅神社から先の尾根歩きは明るく気持ちの良い登山道が続くのでそれなりに楽しめるコースになっています。

ただ尾根に出てからも小さなアップダウンが何度もあるので帰り道も楽ではないことは頭に入れておきましょう。

 出発地点おやすみ処やませみ(名栗農産物加工直売所)駐車場
 所要時間 5時間11分(休憩含む)
 登山ルート 駐車場~登山口~金毘羅神社~林道横断~大ヨケの頭~藤棚山~蕨山山頂(往復)

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

お休み処やませみ前の公衆トイレ

お休み処やませみ前の公衆トイレ

お休み処やませみ(名栗農産物加工直売所)駐車場内にきれいに管理された男女別のトイレがあり、24時間利用可能です。

コンビニ情報

駐車場近辺にはコンビニは一切ありません。コンビニに立ち寄る必要がある方は、必ず飯能市内又は秩父市内で立ち寄っておいてください。

ミニ情報

四里餅で疲れを癒そう

四里餅

登山で疲れたからだには糖分の補給が一番です。私は甘党ではないのですが、四里餅はお気に入りの和菓子です。

きっと薄く平べったくできているので中のあんも均等に平たくなっていて、甘すぎずしつこくないのがいいのでしょう。外側の柔らかい餅の量とあんの量がベストマッチです。

また1個からバラでも売ってくれるのがありがたいです。確か1個130円(税込み)だったと思います。私はいつもこしあん2個とつぶあん2個を買って全部一人で食べちゃいます。場所は上の地図(グーグルマップ)内で印で表示してます。

山と高原地図(旺文社)

遭難防止のためには最新の地図とコンパスは必ず携行しましょう。

山と高原地図 奥武蔵・秩父 武甲山 (山と高原地図 22)

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蕨山の登山記録

山行日2019年4月3日(水)
山行形態単独
天候晴れ

駐車場~金毘羅神社跡(約45分)

おやすみ処やませみ駐車場

青い矢印駐車場はきれいに管理されていてとても清潔感があります。平日なので空いていますが、週末はすぐに満車になります。

蕨山の登山口への道

赤い上向き矢印の画像登山口ははお墓の左にある道を通り抜けて、正面の森の手前にあります。

蕨山登山口

青い矢印お墓の先に森の中へ続く登山道があります。蕨山へ6.5km、往復13kmをこれから歩くということです。

新しい金刀比羅神社

赤い上向き矢印の画像ちょっと登山道を登るとすぐに小さな祠が見えてきます。この祠は、ここから40分ほど登ったところにあった金毘羅神社が焼失してしまったために、ここに建て直したもののようです。

金毘羅神社に関する解説板
祠の前にある解説板

金毘羅神社

川又地区には、金毘羅神社・聖天神社・弁天社・龍泉寺があり、金毘羅神社が地区の鎮守です。

金毘羅神社は、集落から40分ほど登った山の上の下名栗と上名栗の境の尾根に祀られていました。オカダという屋号の町田家の祖先が、四国の金毘羅神社に参拝して神体を授かり、個人で祀っていたものを地区の鎮守にしたといわれています。

一方、尾根の反対側の七区には、金毘羅神社のふもとに鳥居という小字があり、そこが金毘羅神社の正式な参道だったといわれています。

十月十日の祭のときには、オミキアゲだけでなく神事も公会堂でおこなわれ、神事のあとにダイサン(代参)と呼ばれる当番三人が、神社に神体やお神酒などを上げに行きました。

火災によって社殿を焼失しましたが、平成十五年に集落に近いこの場所に再建されました。また、昭和三十年ころまでは金毘羅神社の近くにオコモリドウ(お籠もり堂)と呼ばれる建物があり、何に使われたかは不明ですが、賭博をおこなう場所だったともいわれています。

急な登りの続く登山道

青い矢印祠を過ぎると登山道の傾斜はどんどんきつくなってきます。

登山道にある案内板

赤い上向き矢印の画像登山道にはしっかりした案内板が要所要所に立てられているので迷うことはありません。

見晴らしという場所

青い矢印駐車場から25分ほど歩くと「見晴らし」という案内板が立っている場所に到着します。そこには山座同定ができる解説板があるのですが、今では正面の樹木が背丈よりもはるか高く成長してしまっているため、全く山座同定はできません。

見晴らしをさえぎる樹林

赤い上向き矢印の画像本当であれば、この樹木の向こう側に棒の折れ山が見えるはずです・・・。

森の中に現れた鳥居

青い矢印「見晴らし」から10分ほど登ると石でできた大きな鳥居が見えてきます。深い森の中に樹木に紛れて立っています。

急斜面が続く登山道

赤い上向き矢印の画像登山道はさらに傾斜がきつくなり木製の階段が設置された急斜面になります。

二度目の鳥居

青い矢印最初の鳥居から10分ほど登ると今度は木製の鳥居が見えてきます。この先が金毘羅神社跡の広場です。

金毘羅神社跡に到着!

金毘羅神社跡の広場

赤い上向き矢印の画像金毘羅神社跡は平らな広場になっています。それなりの大きさの社殿があったことがわかります。約40分間、急な上り坂をずっと登って来たので、ここに休憩できるベンチがあればいいのにと思うのですが・・・、ありません。 😥

金毘羅神社

青い矢印金毘羅神社跡には石でできたちいさな祠が建っています。これであればもう焼失してしまうことはないでしょう。

金毘羅神社跡~大ヨケの頭(約1時間)

金毘羅神社跡にある案内板

赤い上向き矢印の画像金毘羅神社跡の広場には案内板があるのですが、そこには「蕨山」とは書かれていません。蕨山へは「中登坂(ちゅうとうざか)」方面へ進みます。

尾根づたいに続く登山道

青い矢印金毘羅神社跡まで登るとここから蕨山展望台まではほぼ尾根歩きになります。明るく日当たりも良いので気持ちよく歩くことができるのですが、風の強い日はとても寒い思いをすることになります。

樹林の間から見える棒の折れ山

赤い上向き矢印の画像左の木の間から棒の折れ山の山頂が見えます。棒の折れ山の山頂はとても広くて桜の木がたくさん植えられているので満開の時期に当たると山頂で素晴らしい眺めとともに桜を楽しめて最高です。

登山道から見える名栗湖(有馬湖)

青い矢印下を見ると名栗湖が見えます。1時間ほどで随分登ってきたものです。

4月なのに霜柱が・・・。

赤い上向き矢印の画像4月というのに霜柱が立っていました。今日は北風も強くて本当に寒い日です。

広く気持ちのよい登山道

青い矢印自然林の広がる広い尾根歩きは気分爽快です。まだ葉が出てきていないので本当に明るく、まわりの山々も樹林の間から眺めることができます。

樹林の間から見える蕨山展望台

赤い上向き矢印の画像右に目をやると目的地の蕨山展望台が見えてきました。葉が生い茂ると全く見えなくなるので、冬から早春にかけてのご褒美のようなものでしょう。

アセビの白い花

青い矢印途中の登山道沿いにはアセビの白い花が咲いていました。この時期(4月上旬)には、山の上で咲いている花はまだ何もないのでほっこりします。

アセビは木全体に毒性があるため他の植物がまわりに生えることが少なく、アセビが群生していることが多いそうです。

大ヨケの頭に到着!

大ヨケの頭

赤い上向き矢印の画像金毘羅神社跡から1時間ほどで「大ヨケの頭」と書かれた場所に到着します。ここには山頂に立っている看板と同じ看板が立っていて標高まで書かれています。

ベンチがあればいいのにと思うのですが、残念ながら一つもありません!

大ヨケの頭~藤棚山(約30分)

蕨山まで2.5kmの案内板

青い矢印大ヨケの頭には、「蕨山へ2.5km」と書かれた案内板があります。登山口の案内板には、「蕨山へ6.5km」と書かれていたので、もう4km歩いたことになります。

アセビの群落

赤い上向き矢印の画像登山道の両側には、白い花をたわわにつけたアセビの群落があります。このあたりも尾根のてっぺんを歩くので明るくとても気持ちのよい登山道です。

明るい尾根の登山道

青い矢印葉が全部落ちる冬はとくに明るく気持ちの良い登山道が続きます。

藤棚山に到着!

藤棚山

赤い上向き矢印の画像大ヨケの頭から30分ほどで藤棚山に到着します。藤棚山の山頂は樹林の覆われていて展望はありませんが、ベンチが1つだけ置かれているので座って休憩することができます。

藤棚山山頂の看板 標高920.2m

青い矢印藤棚山の標高は920.2mで山頂には三等三角点が設置されています。ここから蕨山の展望台までは、急な登りが3ケ所ほどありますので、ここでしっかり休憩しておいたほうがよいでしょう。

藤棚山にある三角点

赤い上向き矢印の画像これが藤棚山にある三等三角点です。樹林に囲まれているせいか、風化や浸食の少ない比較的きれいな三角点です。

藤棚山~蕨山展望台(約30分)

尾根づたいの登山道

青い矢印藤棚山から蕨山の展望台までは、距離は長くないのですが急な登りが3ケ所ほどあり、結構体力を奪われます。歩幅を狭めてゆっくりと登ると比較的疲れずに登ることができます。

蕨山展望台前の急な登り坂

赤い上向き矢印の画像写真ではそれほど急傾斜に見えませんが、結構疲れる急坂が続きます。3回ほど急傾斜を越えると展望台に到着します。

蕨山展望台に到着!

蕨山展望台にある看板

青い矢印藤棚山から30分、駐車場から2時間50分で蕨山展望台に到着しました。展望台には、蕨山1,033mと書かれた看板が立っています。

蕨山展望台の写真

赤い上向き矢印の画像展望台はそれほど広くはないのですが、ベンチが3つほど置かれているので座って休憩することができます。

蕨山展望台の広場

青い矢印蕨山展望台は東側のみが開けていて遠くまで見通すことができます。

蕨山展望台から見える武川岳

赤い上向き矢印の画像一番手前にある山が武川岳でその右側には伊豆が岳と古御岳、高畑山などをまじかに眺めることができます。

蕨山展望台から見える丸山と堂平山

青い矢印奥の山を見るとあしがくぼの丸山や東秩父の堂平山が見えます。双眼鏡を使うと堂平山にある旧国立天文台のドーム天井も確認できます。

蕨山展望台から見える関八州見晴台

赤い上向き矢印の画像さらに右奥の山を見ると飯能市の関八州見晴台も見ることができます。関八州見晴台は毎年必ず登るのですが、山頂から蕨山展望台を山座同定したことはありませんでした。

今度登った時にはきっちりと確認し、写真を撮っておこうと思います。

今回は完全なる往復登山なので、登ってきた道をひたすら辿って下山します。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト

さわらびの湯方面から蕨山展望台を往復する今回のルートは、5時間ちょっとで往復できるルートです。

登山道は案内板がしっかりと設置されており、不安を感じるところは一切なく、だれでも安心して登れる山です。

登山道の傾斜は、駐車場から金毘羅神社跡までと藤棚山から蕨山展望台までの区間が急登が続きます。金毘羅神社跡から藤棚山までは明るく気持ちのよい尾根歩きが続くのですが、樹林の中を歩くことが多いためスッキリした見晴らしは期待できません。

ただ秋から早春にかけては、落葉により明るく樹林の間からまわりの山を確認することはできます。

また金毘羅神社跡から藤棚山までの尾根歩きでは小さなアップダウンが何度もあるので、下山時にも同じようにアップダウンがあることを忘れてはいけません。

足が攣りやすい人は、下山時の上り坂のことを考慮に入れて体力を温存しておくことをおすすめします。

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