日和田山、物見山の基本情報

日和田山から物見山のコースは、今回の往復ルートだけでなく、健脚の方であれば、鎌北湖まで下り宿谷の滝を経由して戻ってくるルートなども設定できます。
また見晴らしの良い場所は、二の鳥居が一番素晴らしく、神社裏を登り切ったあたりにある樹木の間からは富士山と大岳山そして御前山が並んで見渡せる場所もあります。
日和田山からは冬であれば、正面に茨城県の筑波山が見えるのですが、暖かくなると霞んで見えない日のほうが多いようです。
物見山は日当たりは良いのですが、まわりの樹木が成長してしまったせいで南側の展望も無くなってしまったのがちょっと残念です。
山名 | ①日和田山(ひわださん)、②物見山(ものみやま) |
標高 | ①日和田山:305m、②物見山:375m |
場所 | ①、②:埼玉県日高市高麗本郷 |
駐車場 | 日和田山駐車場(有料:1日300円) |
備考 |
駐車場情報
日和田山有料駐車場

以前は登山口横に3台ほど無料で駐車できるスペースがあったのですが、今は無くなってしまったため、この駐車場以外に車を駐車できる場所はありません。
料金 | 300円/日 |
駐車可能台数 | 約50台 |
最終確認日 | 2021年12月3日 |
備考 |
登山ルート情報
日和田山~物見山(往復)
きつい登り坂などは少なく、子供連れでも登れる初心者コースです。
出発地点 | 日和田山駐車場 |
所要時間 | 2時間13分 |
登山ルート | 日和田山駐車場~日和田山~物見山(往復) |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2020年6月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | 日和田山駐車場~一の鳥居 | 8分 |
一の鳥居~男坂女坂分岐 | 1分 | |
男坂女坂分岐~二の鳥居 | 13分 | |
二の鳥居~日和田山 | 4分 | |
日和田山~車道と合流 | 25分 | |
車道と合流~物見山 | 25分 | |
(小計) | (76分) | |
山頂での休憩 | 7分 | |
下り | 物見山~二の鳥居 | 32分 |
二の鳥居~駐車場 | 18分 | |
(小計) | (50分) | |
合計 | 2時間13分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
日高市ふるさとの森内公衆トイレ

有料駐車場のすぐ裏の「日高市ふるさとの森」の中にある公衆トイレで、建てられてそれほど時間が経っていないらしくとてもきれいで衛生的です。登山開始前に立ち寄っておくとよいでしょう。
高麗本郷公衆トイレ

日和田山と物見山のちょうど中間あたりにある公衆トイレで、最近建て替えられたばかりでとてもきれいで衛生的です。
コンビニ情報
駐車場の近くにはありません。巾着田近くで立ち寄っておくとよいでしょう。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(22)奥武蔵・秩父」です。
日和田山~物見山の登山記録
山行日 | 2020年6月20日(土) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
駐車場から一の鳥居へ(所要時間:約8分)

土曜日の朝8時。
既に10台ほど駐車されていました。巾着田側の駐車場は、この有料駐車場が一番近くて便利です。料金も平日、週末(休日)にかかわらず1日300円ととてもリーズナブルです。

駐車場の中央に無人の料金箱があります。ここに備え付けの茶封筒とえんぴつで、ナンバーを茶封筒に記入し、お金を茶封筒に入れてから料金箱に投入します。
無人なのであらかじめ100円玉3枚を用意しておく必要があります。

駐車場の端には、日本を代表する女性登山家田部井淳子さんの記念碑があります。田部井さんは生前、よく日和田山へ来られていたなんで信じられません。

1975年、世界で女性初のエベレスト登頂を果たした田部井淳子さんは、その後海外の最高峰を次々と登攀、私たちに感動と勇気をくださいました。その偉業の基礎となったのが、若き日夫の政伸さんと通った日和田山での登山訓練でした。
また晩年にはリハビリのために何度も訪れ、登れた喜び、生きている喜びをかみしめていたそうです。最後まで日和田山と高麗の郷を愛した淳子さんの生き方に感謝し記念プレートを設置します。
2019年10月20日
日和田山からエベレストへの道有志の会

以前は、ここは無料の駐車場だったのですが、緊急車両用として閉鎖されてしまいました。登山口はこの駐車場の右奥です。

緊急車両用駐車場の横には、「日和田山登山口」と書かれた案内板と「日高市ふるさとの森案内板」が立っています。

登山口から登り始めてすぐ左を見るとちょっとした広場に屋根付きの休憩舎と男女別の公衆トイレがあります。
駐車場内にはトイレはないのでここで立ち寄っておくとよいでしょう。

「日高市ふるさとの森」内の道は広くて砂利が敷かれており、とても歩きやすくなっています。

坂道を上り切ると砂利道は終わり、土の露出した登山道になります。駐車場から8分ほどで一の鳥居に到着します。
一の鳥居から二の鳥居へ(所要時間:約14分)

鳥居をくぐるとすぐ先で道が左右に分岐しています。右が女坂で左が岩場の多い男坂です。
今回は女坂を歩くことにします。

以前は無かったのですが、しっかりした手すりが設置されている場所がありました。ここは大きな石の上を歩くため、濡れているととても滑りやすくなっています。
特に下山時には両手で手すりをしっかりもって足の裏には体重を殆ど乗せないようにして下らないと滑って転んでしまうことが多いようです。

男坂と女坂の分岐から13分ほどで二の鳥居に到着します。
森の中から明るい場所に抜け出る感じはとても晴れやかになっていい気分です。

駐車場から20分ちょっとでこんなに眺めの良い場所に来れるのですから、週末は混み合うのは理解できます。
二の鳥居からの展望を楽しもう!

二の鳥居の前に立つと正面に丸い形をした巾着田が見えます。丸く流れる川に沿って森が形成され、その森の中に彼岸花(曼殊沙華)が9月になると咲き乱れます。

前日に雨が降ると大気の汚れが洗い流されてスカイツリーや都心の高層ビル群がよりくっきり見渡すことができます。

南西方向には神奈川県の丹沢山系も見渡せます。

さらに西に目を移すと富士山、大岳山が見えます。

一の鳥居の先の分岐で男坂方面へ進むと、二の鳥居の真下の岩場を登り、ここで合流します。
二の鳥居から日和田山へ(所要時間:約4分)

日和田山へは金刀比羅神社の右側を通り抜けて先へ進みます。

神社の裏の左の斜面をよじ登ってもいいのですが、正面奥の階段へ進むとより安全に通過することができます。

階段を上り切り、左の樹木の切れ間から遠くを眺めると、富士山、大岳山そして御前山がきれいに並んだ写真を撮ることができます。

道なりにちょっと進むとすぐに道が左右に分岐します。右へ進むとすぐに日和田山の山頂で、左へ進むと山頂を通らずに物見山方面へ行くことができます。
日和田山からは筑波山が見える!?

二の鳥居から数分で日和田山の山頂に到着します。山頂にはベンチが3脚ほど置かれています。

日和田山の山頂は東側だけが開けていて、日高市や鶴ヶ島市方面を見渡すことができます。

6月は湿度が高いため、晴れていても遠くの山は見えません。本当であれば、正面に茨城県の筑波山が見えます。

これが冬の晴れた日に撮影した、茨城県の筑波山です。

やはり土曜日は登山者が多く、ベンチはいっぱいでした。

日和田山の山頂には、山頂名と標高の書かれたポールが立っています。
日和田山から物見山へ(所要時間:約50分)

物見山へは、「高指山」(たかさしやま)と書かれた案内板に従って先へ進みます。

日和田山から25分ほどで車道(舗装道路)と合流します。ここを右へ進むと高指山で、左へ進むと物見山方面です。

右へ進むとアンテナが撤去されたNTTの無線中継所の建物跡があります。今は売地になっていて立ち入ることはできません。
日和田山の山頂には、「高指山」(たかさしやま)と書かれた案内板があったのですが、実際には立ち入ることのできない山のようです。

気を取り直して車道を物見山方面へ下っていきます。

途中、屋根付きの休憩舎のある場所の横に男女別のきれいな公衆トイレがあります。

小さな橋(立体交差)を渡ると右側に赤いポールがあります。物見山へはここを右に入っていきます。

車道に出た場所から20分ほど進むと道が左右に分岐しています。右へ進むと物見山で左へ進むと物見山を通らずに北向地蔵方面へ行きます。
日和田山に到着!

分岐から2~3分で物見山と書かれたポールのある場所に到着します。このあたりにはベンチがいくつも置かれていて、休憩することができるようになっています。

南側の樹木は以前はもっと低くて飯能市街を眺めることができたのですが、今では殆ど見えなくなっています。

ポールには、標高は375mと書かれていますが、近くに三角点は見当たりません。

物見山の三角点は、右へ70~80mほど進んだ森の中にあります。かなり大きな三角点なので国土地理院のサイトで調べてみると一等三角点でした。
まとめ

今回は、新型コロナウイルスの自粛のため2ケ月半ぶりの登山だったので、物見山を最終目的地としての往復登山にしました。
それでも久しぶりの運動だったので、後日筋肉痛になりました。
本来であれば、物見山から北向地蔵を経由し、鎌北湖まで下り宿谷の滝を経由して戻るルートにしようと思ったのですが、無理をしなくて正解でした。
過去の登山記録を調べてみると、私が日和田山と物見山を訪れたのは、5年ぶり。
その間には、無料駐車場が無くなり、田部井淳子さんの記念碑ができ、女坂に手すりが設置され、高指山のNTTのアンテナが撤去され、日和田山と物見山の間の汚かった公衆トイレが建て直されているという変化がありました。
しかしながら、二の鳥居から展望は相変わらず素晴らしいままなのがうれしい限りです。
ただ気軽に登れる山だけあって週末はかなり混雑します。できれば平日の晴れた日にのんびり歩いてみることをお勧めします。