天覧山の基本情報
天覧山の山頂には、コンクリート製のテラスがあり、東側から西側を見渡すことができます。
晴れていれば神奈川県の丹沢の山々や富士山、東京都大岳山や御前山なども良く見えます。標高は200m足らずの低山ですが、四季を通して気軽に展望を楽しめる素晴らしい山です。
ただ、天覧山だけの往復だと20~30分で終わってしまうので、登山が目的の場合には多峯山まで足を伸ばしてみることをお勧めします。
山名 | 天覧山(てんらんざん) |
標高 | 195m |
場所 | 埼玉県飯能市 |
駐車場 | ①飯能市民会館(中央公園)駐車場、②飯能市民会館西側駐車場 |
備考 |
駐車場情報
飯能市市民会館(中央公園)駐車場
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約70台 |
最終確認日 | 2020年6月20日 |
備考 | 8時~21時半(休館日:18時)以外は出入り不可。 |
飯能市市民会館西側駐車場
飯能市市民会館駐車場(中央公園)の道の向かい側にも無料の駐車場があります。週末の10時過ぎに行ってみるとほぼ満車状態でした。登山客というよりも飯能河原で水遊びをする方たちではないでしょうか。
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約40台 |
最終確認日 | 2020年6月20日 |
備考 | 8時~21時半(休館日:18時)以外は出入り不可。 |
登山ルート情報
飯能市市民会館駐車場から天覧山山頂(往復)
忠霊塔や十六羅漢像そして天覧山などの解説板を読んで歩くと40分ほど掛かってしまいましたが、ただ登って下るだけだと20分ほどで歩き終わってしまいます。
ただ山頂の展望テラスからの見晴しは素晴らしいものがあります。
出発地点 | 飯能市市民会館(中央公園)駐車場 |
所要時間 | 40分(往復、休憩時間含む) |
登山ルート | 飯能市市民会館駐車場~天覧山中段(広場)~十六羅漢像~天覧山山頂~天覧山中段(広場)~飯能市市民会館駐車場 |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2020年6月の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | 飯能市市民会館駐車場~忠霊塔~天覧山中段 | 10分 |
天覧山中段~十六羅漢像見学~天覧山山頂 | 8分 | |
(小計) | (18分) | |
山頂での休憩 | 5分 | |
下り | 天覧山山頂~飯能市市民会館駐車場 | 17分 |
(小計) | (17分) | |
合計 | 40分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
飯能市民会館(中央公園)内の公衆トイレ
中央公園内にある男女別のきれいな公衆トイレです。24時間利用可能です。
天覧山中段(広場)にある公衆トイレ
天覧山の中段の広場には男女別の管理されたきれいなトイレがあります。きちんと管理されているようでとても衛生的で嫌な臭いもありません。
コンビニ情報
駐車場の近くにはありません。飯能駅付近のコンビニで事前に立ち寄っておくことをおすすめします。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(22)奥武蔵・秩父」です。
天覧山の登山記録
山行日 | 2020年6月20日(土) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ時々曇り |
飯能市市民会館駐車場から天覧山中段へ(所要時間:約10分)
飯能市市民会館前の無料駐車場で、朝8時にならないと駐車場の門が開きません。週末の10時過ぎでも十分に駐車可能ですが、市民会館の行事次第ではどうなるかわからないのが難点です。
駐車場から能仁寺の正門前で右に曲がり公園の先に大きな案内板が立っています。
大きな案内板を左折するとすぐに道が分岐します。左が能仁寺への道で右が天覧山への道になります。
道なりに坂道を上っていくと左側に忠霊塔が見えてきます。この忠霊塔は戦争で亡くなった方を慰霊するために建てられました。
名勝・天覧山に建つこの「忠霊塔」は、日清戦争から太平洋戦争に至る幾多の戦争において、郷土や国のために身命を捧げられた旧飯能町出身の戦没者四百余柱を慰霊するために、昭和二十七年に町の多くの有志の皆様により建立されました。
尊い犠牲の上に築かれた平和が末永く続くことを祈念いたします。
飯能市遺族会飯能市会
天覧山中段までは歩きやすい舗装道路が続きます。
天覧山中段はこのような広場になっていて日当たりも良好です。写真奥には男女別のきれいに管理されたトイレもあるため、4月の花見シーズン以外でもブルーシートを敷いて宴会をしているグループがいます。
天覧山(中段)から天覧山山頂へ(所要時間:約8分)
トイレを通り過ぎた広場の奥が山頂への登山道です。すぐに道が直進と左折に分岐しています。直進するとまっすぐ山頂へ行き、左へ進むと十六羅漢像を見学してから山頂へ行くことができます。
十六羅漢像は岩場の急な斜面に石仏が配置された独特の雰囲気を持った場所です。
道沿いには十六羅漢石仏の配置図も設置されています。
十六羅漢像
この石仏像は、徳川五代将軍綱吉がたまたま重い病におかされたおり、生母、桂昌院は大変心配して、親しかった飯能出身の大名、黒田直邦に相談したところ、直邦は、その菩提寺、能仁寺の泰基和尚による病気平癒の祈願をすすめ、和尚はただちに江戸城に召されて祈願を行った。その霊験により、たちどころに健康を取り戻したという。
桂昌院はこれを喜び、報恩感謝のしるしに十六体の羅漢像を寄進し、ほかに綱吉の守本尊の伽羅木観音像と、金爛の袈裟を贈ったと伝えられている。
これまでこの山は、愛宕山と呼ばれていたが、このときから羅漢山といわれるようになり、後に天覧山と改称された。
昭和五十五年三月
埼玉県
天覧山山頂に到着!
天覧山の山頂はコンクリート製の展望テラスがあり、南東から南西側を広く見渡すことができます。
南西側には晴れていれば富士山、大岳山そして御前山などが良く見えます。
標高は195mしかありませんが、展望は素晴らしく、気軽にこれる気晴らしの山として地元の方々の散歩コースになっています。
晴れていれば大岳山の左に富士山が見えます。
天覧山の山頂から見た飯能市市民会館と市民会館の無料駐車場。この駐車場から10分ちょっとで山頂からの展望を楽しむことができます。
まとめ
朝の7時頃に登ると途中で犬を連れた地元の方々とすれ違うことが多いほど、地元の人にとっては登山と言うよりも朝の散歩コースなのだと思います。
天覧山だけだと登山としてはちょっと短すぎるため、奥にある多峯山(とうのすやま)と組み合わせて登る方が多いようです。
多峯山まで足を延ばしても2時間足らずで駐車場まで戻ってこれます。
多峯山の標高も271mと低山なので、誰でも無理なく登ることができます。
多峯山の山頂は、お椀を伏せたような丸い山頂で平らな部分が殆どありませんが、こちらの山も展望は抜群です。
またテーブルベンチが2セット設置されているため、座ってゆっくりとランチを楽しむことも可能ですが、誰でも気軽に登れる山だけあって座れる保証はありません。
近年、山頂のまわりの樹木が伐採されたため展望はさらに素晴らしくなり、晴れていてれば遠く群馬県の山まで見渡すことができるようになりました。