鐘撞堂山の基本情報
鐘撞堂山は、標高が330mしかなく30分ほどで登れてしまう超初心者向きの低山ですが、山頂からの展望はファーストクラスです。
見晴らしは360度とはいきませんが、東京方面、東秩父方面そして群馬県方面と山座同定を十分に楽しむことができます。
登山適期はやはり空気が乾燥し、遠くまで見通せる冬でしょう。
冬は登れる山が少なくなるので、貴重な山といえるのではないでしょうか。
群馬県の榛名山、浅間山、浅間隠山、四阿山、白根山、東秩父村の笠山、堂平山、登谷山などの山座同定を楽しんでみてはいかがでしょう。
山名 | 鐘撞堂山(かねつきどうやま) |
標高 | 330.2m |
場所 | 埼玉県大里郡寄居町 |
駐車場 | 円良田湖(つぶらだこ)第6駐車場(無料) |
三角点 | 三等三角点あり |
備考 |
駐車場情報
円良田湖(つぶらだこ)第6駐車場
登山口に一番近くて便利な駐車場です。ただ週末は円良田湖の釣り客で混みそうです。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約35台 |
最終確認日 | 2023年2月17日(金) |
備考 |
登山ルート情報
円良田湖第6駐車場~鐘撞堂山(往復)&羅漢山(往復)
鐘撞堂山の山頂までは30分ほどで登ってしまうので、今回は五百羅漢の見学もプラスしてみました。
それでも全行程で1時間23分でした。
駐車場から鐘撞堂山の途中までは舗装された道で登山というよりもふだん着で散策できる道です。
出発地点 | 円良田湖(つぶらだこ)第6駐車場 |
所要時間 | 1時間23分 |
歩行距離 | 4.4km |
登山ルート | 駐車場~鐘撞堂山~羅漢山~駐車場 |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2023年2月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | 円良田湖第6駐車場~廃屋分岐 | 4分 |
廃屋分岐~鐘撞堂山山頂 | 23分 | |
(小計) | (27分) | |
山頂での休憩 | 16分 | |
下り | 鐘撞堂山山頂~廃屋分岐 | 17分 |
廃屋分岐~羅漢山登山口 | 2分 | |
羅漢山登山口~羅漢山山頂 | 7分 | |
五百羅漢散策 | 9分 | |
羅漢山山頂~円良田湖第6駐車場 | 5分 | |
(小計) | (40分) | |
合計 | 1時間23分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
円良田湖第6駐車場横に簡易トイレがあります。
コンビニ情報
駐車場の近くにはコンビニ等は一切ありません。
おすすめ登山地図
鐘撞堂山周辺の天気をチェック!
- 鐘撞堂山の天気は?・・・ヤフー天気(埼玉県大里郡寄居町)
登山記録のスライドショー
下の「鐘撞堂山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は約6分です。時間のある方はスライドショーで今回の登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)
鐘撞堂山の登山記録
山行日 | 2023年2月17日(金) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 快晴 |
円良田湖第6駐車場から鐘撞堂山へ(所要時間:約27分)
駐車場から廃屋分岐へ(所要時間:約4分)
ここが今回の起点になる円良田湖第6駐車場です。
本来は円良田湖の釣り客用に作られた駐車場なのでしょうが、24時間開放されていて無人なので問題なさそうです。
鐘撞堂山へは駐車場横の舗装道路を左へ進みます。
道なりに進むと2分ほどで分岐があります。まずは鐘撞堂山を目指すので左へ進みます。
羅漢山への分岐から2分ほど車道上を歩くと右側に廃屋が見えてきます。ここを右へ曲がります。
廃屋のある分岐には、「鐘撞堂山」と書かれた案内ポールが立っています。
廃屋分岐から鐘撞堂山山頂へ(所要時間:約23分)
この廃屋の右側の細い舗装道を進みます。
廃屋を抜けると道は、枯れた小川の横に作られた遊歩道のようになります。
駐車場から20分ほど舗装された道を歩くと、やっと未舗装の登山道になります。
未舗装の登山道になってから5~6分歩くと長い階段が見えてきます。ここを登りきると鐘撞堂山の山頂です。
鐘撞堂山山頂に到着!
駐車場から30分足らずで鐘撞堂山の山頂に到着します。
山頂には屋根付きの休憩舎とその奥に展望デッキがあります。
山頂には山名の通り鐘がありました。
想像していたよりもかなり小さな鐘で、音もあまり良くありません。
低山ながら山頂には三等三角点があります。
展望デッキの先には、山頂名と標高の書かれた小さな看板が立っています。
展望デッキに登ってみるとちょうど正面に枝が張り出していて、見晴らしはあまり良くありませんでした。
恐らく暖かくなり、葉が茂り出すとほとんど何も見えなくなる気がします。
展望デッキ下のベンチからは、枝に邪魔されることなく東京方面や東秩父村方面が良く見えます。
関東平野を見渡すことができます。
ずっと右側に視線を移すと東秩父の山々を一望することができます。
笠山、堂平山、大霧山、皇鈴山そして登谷山と中高年登山者には体力的にちょうど良い山が揃っています。
三角点のあるあたりからは群馬県側の山々を眺めることができます。
陣見山の山腹の奥に浅間山の山頂が見えますし、その右側には浅間隠山が見えます。
その右側には草津白根山まで見えました。
浅間山と浅間隠山の間には菅平牧場から登ったことのある四阿山も見えました。
白根山周辺は、白い雪がないとなかなか山座同定は難しい山です。
そう考えると冬の鐘撞堂山はなかなか魅力的な山です。
さらに右に視線を移すと群馬県の榛名山の山並みを眺めることができます。
掃部ガ岳、榛名富士、相馬山、二ツ岳そして水沢山と一度では登りきれない魅力のある山です。
鐘撞堂山山頂から羅漢山へ(所要時間:約26分)
鐘撞堂山山頂から廃屋分岐へ(所要時間:約17分)
鐘撞堂山の山頂で十分に山座同定を楽しんだら、次の目的地である羅漢山を目指します。
円良田湖方面へ登ってきた道を戻ります。
長い階段を下ります。
舗装されたなだらかな下り坂を道なりに下ります。
山頂から15分ちょっとで廃屋のある分岐に戻ってきます。
廃屋分岐から羅漢山山頂へ(所要時間:約9分)
廃屋のある分岐を左へ曲がり、1~2分ほど進むと羅漢山の入口のある分岐に到着します。
分岐の正面には案内ポールが立っています。ここには「羅漢山」という表示はなく、「少林寺」と書かれています。
少林寺方面に斜面を登ると細い登山道があります。
すぐに整備された階段が見えてきます。
階段を5分ほど登ると平らな尾根に出ます。正面には案内ポールがあります。
少林寺(五百羅漢・千体荒神)は左になっています。
案内板に従って左の尾根道を進みます。
羅漢山山頂に到着!?
1分もたたないうちに大きな解説板が見えてきます。
どうやらここが羅漢山のようです。
さらに先へ進むと立派な石仏が立っています。
ただ周辺を探してみても「羅漢山」と書かれた表示は一切ありません。
五百羅漢を散策
大きな解説板の右には少林寺方面へ下る道があり、この道沿いに五百羅漢が並んで置かれています。
少し道を下るとたくさんの石仏が見えて来ました。
石仏をよく見てみると顔も姿勢も同じものは一つもないようです。
穏やかな表情をした石仏もあれば・・・
ちょっとつらそうな表情をしている石仏もあります。
こちらは肩凝りに悩んでいるのでしょうか・・・
そしてこちらは歯痛かな?
この中にきっと今の自分の気持ちにぴったりの石仏がありそうなのですが、一体一体じっくり眺めていくのは大変なので今回は引き返すことにしました。
羅漢山山頂から駐車場へ(所要時間:約5分)
山頂まで戻り、来た道を下ります。
階段を3分ほど下ると登山口まで戻ります。
登山口からは、舗装道路上を2分ほど歩くと駐車場です。
まとめ
埼玉県の寄居町にある鐘撞堂山(かねつきどうやま)は、低山過ぎてちょっと歩き足りないような気がしてなかなか登る機会がありませんでした。
ところが実際に登ってみると山頂からの展望の素晴らしさに、歩き足りない感など吹き飛んでしまいました。
2月はとても寒い日もあれば、春を思わせる暖かい日もあるのですが、遠くの山を見通せるのは寒い日です。
今回は、風もなく穏やかな日だったので快晴であっても東京方面の高層ビル群は霞んで見えなかったのは残念ですが、東秩父の山々や群馬県の山の山座同定ができたので大満足です。
登山ルートは鐘撞堂山から円良田湖を周回するルートも考えたのですが、そうすると殆ど舗装道路歩きになってしまうので今回は羅漢山を追加してみました。
羅漢山へ登るのも今回が初めてで、準備不足もあり少林寺までは行けなかったのですが、五百羅漢を見学できたのは良かったと思います。
それでも全行程で1時間23分と低山登山にしてもちょっと短すぎかもしれません。
実をいうと私は今回、朝一番で長瀞にある宝登山へ登り、下山後にそのまま車で鐘撞堂山へ移動し登ってきたのです。
本当は宝登山だけの予定だったのですが、宝登山も2時間ちょっとで往復してしまったため、鐘撞堂山が近いということを思い出し、急遽登ることにしたのです。
結果、2つ合わせても4時間弱だったので体力的にも問題なく登ることができました。
宝登山から円良田湖へは、車で20分ほどで移動できてしまうので、宝登山へ登る場合は鐘撞堂山も一緒に登ってしまうのもよいかもしれません。