天覚山

埼玉県
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天覚山、大高山の基本情報

天覚山山頂からの展望

天覚山の山頂からの展望は、決してよいとは言えません。ただ初めて登る山というのは何か冒険心がそそられて楽しいものです。

そんな子供のような心を持った方にはそれなりに楽しめる山です。

山名①天覚山(てんかくさん)、②大高山(おおたかやま)
標高①天覚山:445.4m、②大高山:493m
場所①、②:埼玉県飯能市
駐車場東吾野駅前駐車場(有料)
三角点①天覚山:三等三角点あり、②大高山:なし
備考

駐車場情報

東吾野駅前駐車場 1

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金有料(500円/日)
駐車可能台数約4台
最終確認日2018年11月11日
備考右側に空きがありますが、ここは月極駐車場として貸し出されているため登山者の方は駐車できません。

東吾野駅前駐車場 2

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金有料(500円/日)
駐車可能台数約2台
最終確認日2018年11月11日
備考東吾野駅前駐車場1の向かい側に増設された駐車場で、ここは1日500円で駐車できます。

登山ルート情報

吾野駅~大高山~天覚山~東吾野駅(縦走)ルート

今回は、東吾野駅前の駐車場に車を停め、電車で吾野駅まで移動してからの登山にしました。というのは大高山の山頂よりも天覚山の山頂のほうが展望が良さそうだったので、天覚山の山頂でゆっくりと展望を楽しみながらランチを食べようと思ったからです。

出発地点東吾野駅前有料駐車場
所要時間3時間30分
登山ルート東吾野駅前有料駐車場~(電車)~吾野駅~吾野湧水~大高山~天覚山~東吾野駅(東吾野駅前有料駐車場)

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

  • 東吾野駅前に男女別のきれいな公衆トイレがあります。
  • 吾野駅前に男女別のきれいな公衆トイレがあります。

コンビニ情報

  • 東吾野駅から1kmほど飯能よりのところにファミリーマート飯能東吾野店があります。
  • 東吾野駅前及び吾野駅前には24時間営業のコンビニ等はありません。

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天覚山、大高山の登山記録

山行日2018年11月11日(日)
山行形態単独
天候晴れ

今回は、西武秩父線(池袋線)の東吾野駅と吾野駅の間にある天覚山と大高山の縦走登山です。この2駅で駅の近くに駐車場があるのは東吾野駅だけで残念ながら吾野駅の近くには駐車場はありません。

そのため天覚山と大高山の縦走には、通常東吾野駅の有料駐車場に車を止めてそのまま天覚山を目指して歩き始めるのですが、今回は先に電車で吾野駅まで行き、そこからまず大高山へ行き、その後天覚山を経由して東吾野駅(駐車場)へ下山するルートにしてみました。

東吾野駅の線路沿いに有料駐車場がありますが、駐車可能台数は少なく、写真の駐車場で4台、向かい側に2台の合計6台しか停められません。他にも駐車スペースはあるのですが、すべて月極になっていて時間貸しはしていません。

ずっと以前は全部時間貸しだったのですが、開発が進み通勤する人が増えたのでしょう、殆どが月極になってしまい残っているのは6台のみでした。日曜日には6台中5台が既に停められていました。

駐車場入り口には精算機が置かれています。料金は前払いなので登山開始前にお金を支払っておきましょう。

精算機の上には支払い方法が分かりやすく書かれています。料金は、1日(24時間)500円です。

駅前の改札の外に男女別の管理された公衆トイレがあります。

改札は、自動改札ですが、自由に出入りできてしまいます。切符の場合は、機械を通さずにそのまま入るのだそうです。ちなみに東吾野駅から吾野駅までは1駅で運賃は150円(2018年11月現在)です。

今回はまず電車に乗って吾野駅まで行くのですが、電車の本数が少なく1時間に2本、つまり30分に1本しか来ません。

電車が行ってしまったばかりの場合は30分も待たなければならないので、そのまま電車に乗らずに天覚山へ登り始めたほうが良いかも知れません。

今回は、あまり待たずに乗れたので最初に電車を使用しました。

吾野駅の改札を出て左へ進み、線路の下を通るトンネルを抜けて登山口へ向かいます。

「吾野湧水」と書かれた青い案内板に従って階段を下りて行きます。

階段を下りると線路の下を通り抜けるトンネルがあります。ここを通り抜けて線路の反対側へ行くのですが、トンネルは天井がとても低く、身長が171cmの私でも頭をこすってしまうのではないかと不安になってしまうくらいの高さしかありません。

そのため自然とかがんで歩いてしまうのでちょっと疲れます。また日中は照明もないため、足元が殆ど見えず不安です。

トンネルを通り抜け、坂道を登り切ると車道に出ます。ここでも「吾野湧水」の案内板に従って進みます。

すると吾野湧水の手前で「大高山・天覚山」と書かれた案内板が出て来ます。吾野湧水はその案内板のすぐ先にあります。

ここが吾野湧水です。大高山のある山からの湧き水がここから湧き出しているのでしょう。誰でも自由に飲めるようにコップまで置かれています。

ただ、「吾野湧水」と書かれた看板の下には、ちょっと気になる注意書きが貼られています。

この天然水は、水質検査の結果、問題はありません。

ただし、この水の管理は行っておりませんので水を飲まれる方は自己責任にてお願いします。

こんな書かれ方をされると飲むのにちょっと二の足を踏んでしまいます。結局、登山中にお腹が痛くなっても困るので飲まずに登山口へ向かうことにしました。

お墓の管理事務所の先が登山口になっています。ここからは植林された森の中の急な坂道を約30分ほど登ることになります。

始めのうちはちょっと薄暗い森の中の急な登り坂をジグザクに登って行きます。

しばらくすると左側が明るくなり、気持ちよく歩ける場所を通りがかりますが長くは続きません。

吾野湧水から30分ほどで尾根に到着します。ここからは尾根伝いに大高山から天覚山まで歩くことになります。

尾根に出たところが分岐になっていて案内板があります。そこには手書きで前坂(まえさか)標高が425mと書かれています。

前坂から大高山へはずっと尾根づたいに歩くので、樹林に囲まれていても比較的明るく、気持ちよく歩くことができます。ただ小さなアップダウンは常にあり、案外運動になります。

アップダウンの手前はこのように道が分岐していることが多く、左のまき道を歩けば疲れずに歩くことができます。今回はすべて右のアップダウンのある道を選択して歩いてみました。

登山道はずっと尾根伝いで変わり映えはしませんが、全体的に安全で歩きやすい道が続きます。

前坂の稜線(尾根)に出てから20分ほどで緑色のフェンスのある急な下り坂が見えてきます。この先が舗装道路と合流する場所です。

車道に出て道の向かい側を見ると案内板の立つ登山道入り口があります。ここから大高山の山頂までは20分弱ほどで到着します。

途中で尾根上に岩がゴロゴロしている場所が1ケ所あります。そこは足元に注意してゆっくり通り過ぎましょう。

次に現れたのは木の根が露出した急坂です。ここも足元に注意しながらゆっくりと登って行きます。

大高山の山頂は休憩スペースなし

吾野駅から1時間10分ほどで最初の目的地である大高山に到着しました。山頂は狭く、ベンチなどは一切なく、座って休憩できるようなスペースもありません。

またまわりは樹林に覆われていて1方向を除いて見晴らしはありません。

山頂には、三角点はありませんが、石でできた看板兼案内板があります。大高山の標高は493mと書かれています。

大高山の山頂からの展望は、殆ど無いのですが、奥多摩方面だけはかろうじて見渡すことができます。

正面には大岳山が見え、その右側は木の枝でちょっと邪魔されていますが、御前山も眺めることができます。

大高山から天覚山への登山道も尾根伝いの一本道で迷うことはありません。しかしながら小さなアップダウンはずっと続きます。

大高山から15分ほど歩くと尾根上に大きな岩が立ちはだかり、まっすぐ進むことができなくなっています。ここは大岩に書かれた矢印に従って、大岩の左へ進みます。大岩の左には、安全に歩ける登山道が整備されています。

登山道を歩いていると正面の木の間に先の尖った山が見えてきます。どうやらあれば目的地の天覚山の山頂のようです。それでもここからまた何度か道を下り登り返すことになります。

大岩から50分ほど歩くと「天覚山山頂」と書かれた案内板が現れます。ここから正面を見ると坂の上に大きな岩があります。その先が天覚山の山頂です。

ただ、ここで注意しておかなければならないことがあります。天覚山の山頂から東吾野駅方面へ下山する場合は、ここを左へ曲がらなければならないということです。

つまり天覚山の山頂から直接東吾野駅へ下山する道はないということです。

ここを直進すると天覚山の山頂で、ここを左へ曲がると広場がありそこから東吾野駅へ下山する尾根ルートと沢ルートがあるのです。

正面の木には手書きの案内が書かれているので確認してから山頂へ行きましょう。

赤い点が現在地で「天覚山山頂」と書かれた案内板がある場所です。右へ進むと「天覚山山頂・東峠」と書かれていて、左へ進むと神社のマークと「東吾野」と書かれています。

正面を見上げると大きな岩があります。どうやらその先が天覚山の山頂のようです。

天覚山山頂に到着!

天覚山の山頂は小さいながらも平らな場所があり、手製のベンチも4脚ほど設置されていて座って休憩できるようになっています。

標高は445mで大高山(493m)よりも低いことがわかります。

山頂には三等三角点が設置されています。

天覚山の山頂は、南側が開けていて遠くまで見通すことができます。また南向きなので太陽の光も良く届き、明るく気持ちの良い山頂になっています。

正面には西武ドームの屋根が見えます。その奥には都心のビル群も確認することができました。

右に目を移すと神奈川県の大山や丹沢の山並みも良く見渡すことができます。

さらに右に目をやると青梅の岩茸石山や東京の大岳山、奥多摩の御前山などの山も確認できます。

さらに右に目をやると奥多摩の川乗山と本仁田山、その手前に名栗の棒ノ嶺(棒の折山)も眺めることができました。

下山ルートに注意!

天覚山の山頂にある案内板はこれだけで、「東峠経由久須美峠」と書かれています。これは多峯山や飯能駅方面への道で東吾野駅とは別方向になります。

東吾野駅方面へ下山するには、「東峠経由久須美峠」へ少し下り、左への分岐で神社跡の広場へ戻ることもできますが、その分岐には案内板がないので注意が必要です。

一番間違いないのは、来た道を少し戻り、神社跡の広場に進むことです。

山頂の背後にある大きな石の真裏下には神社の跡がわずかに残る石碑のようなものがあります。

その先は広場になっていて、奥に案内板があります。

その案内板には、「東吾野駅方面」と書かれていて、その下には「尾根道コース」と「沢筋コース」と下山ルートが2種類あるのがわかります。

今回は尾根筋コースを歩いてみることにしました。

ここが広場から尾根筋コースへの入口です。今年の風台風のせいで小枝が登山道を埋め尽くしています。

少し歩くと小枝も無くなりとても歩きやすい尾根道になりますが、下り斜面になると急な下り坂がずっと続き、けっこう疲れます。

急な下り坂を下り切ると道が次第に広くなり、案内板の設置された分岐に到着します。ここが尾根道コースと沢筋コースの分岐で右へ進むと沢筋コースになります。

下山は写真奥へ直進します。

沢筋コースとの合流地点から少し進むと正面で車道(舗装道路)と合流している場所にでます。その手前をみると左へ進む細い道があるのがわかりますが、東吾野駅へは、この細い道を左へ進みます。

ここには案内板はありませんので写真の景色をよく覚えておくと良いでしょう。

細い道を道なりに進むと住宅街が見えてきます。東吾野駅はここからは5~6分の距離です。

舗装道路に入ったら、最初の分岐を左へ進みます。右の角には案内板があります。

これがその案内板ですが、文字が消えかけて読みずらくなっていますが、「東吾野駅→」と書かれています。

最初のかどを左へ曲がると材木置き場が見えてきます。ここを通り抜けた最初のT字路に案内板があります。

この案内板も文字が殆ど見えなくなっていますが、「東吾野駅→」と書かれています。このT字路を右へ曲がります。

右を見ると白い壁に「(株)吾野原木センター」と書かれた建物があります。この建物を通り過ぎた先が西武秩父線(池袋線)の線路です。

線路づたいに右へ少し進むと歩行者用の踏切が見えてきます。この踏切を渡り左を見るとすぐ先に駅が見えます。

これが吾野駅の駅舎(左)と公衆トイレ(右)です。この間を通り抜けまっすぐに進むと駐車場に戻ります。

これが東吾野駅にある男女別の公衆トイレです。改札の外にあるので誰でも自由に利用できるので助かります。

これが東吾野駅の改札です。スイカやパスモなどは中央の機械にタッチして通り抜けますが、切符の場合は何もせずに通り抜けるのだそうです。とはいっても電車の到着時間前後には駅員の方が立って確認しているので無賃乗車はできません。

切符の方は、出る際に立っている駅員の方に切符を渡して出ます。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト

今回のルートは、マイカー登山なのに電車を使うことになっています。初めは往復しようかとも考えたのですが、アップダウンが多そうなので縦走登山にしました。また吾野駅前に駐車場が無いことも縦走登山にせざるを得ない理由の一つでもあります。

電車の乗車時間や待ち時間を含めない所要時間は、おおよそ3時間30分で、天覚山での休憩時間は30分弱でした。そのため実際に歩いていた時間は3時間ほどになります。

天覚山から東吾野駅までの下山に要した時間は45分ほどなので、吾野駅から天覚山までの登りに掛かった時間は、2時間15分ほどになります。この2時間15分間はずっとアップダウンを繰り返すことになったため、低山ながら歩いた実感を味わえる山だといえます。

またあまり期待していなかった天覚山からの見晴しは想像以上で、冬の空気の乾燥する晴れた日にはもっと遠くまで見通せる素晴らしい山なのではと感じました。

次回は、東吾野駅から吾野駅への逆回りで登ってみようと思う近場にありながら見晴らしの良い山です。

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