麻生山~日の出山

東京都
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麻生山、日の出山の基本情報

麻生山の山頂

日の出山の山頂からの展望の素晴らしさは有名ですが、すぐ隣の麻生山からの見晴しも素晴らしいものがあります。

どちらの見晴しも楽しみたいという方は、白岩の滝を起点とした周回ルートがおすすめです。

滝巡りを楽しんだあとで麻生山と日の出山からの展望を楽しめる素晴らしい登山ルートです。

山名①麻生山(あそうやま)、②日の出山(ひのでやま)
標高①麻生山:794m、②日の出山:902m
場所①麻生山:東京都あきる野市、②日の出山:東京都西多摩郡日の出町
駐車場白岩の滝駐車場(無料)
備考 

駐車場情報

白岩の滝駐車場

写真の奥に案内板が少し見えますが、そこで車は行き止まりです。

その手前20~30mのところに公衆トイレがあり、そのすぐ横に4台ほど止められるスペースがあります。そしてさらにその手前に5台ほど駐車可能なスペースがあります。

ここはトイレのすぐ横の駐車スペースで頑張って4台といったところです。日の出町役場にメールで問い合わせたところ、登山で駐車する場合はやはりここに止めるのが一番便利だと言っていました。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約8~9台
最終確認日2021年11月4日
備考 

日の出町役場(肝要の里)駐車場

白岩の滝駐車場がいっぱいの場合にはここに駐車しましょう。登山口まではちょっと離れていて車道歩きが多くなりますが、交通量は少なく危険はそれほどありません。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約30台
最終確認日2017年11月29日
備考 2017年11月に町役場にメールで問い合わせたところ、登山客の方はここに駐車してもよいとの回答を得ています。

登山ルート情報

白岩の滝を起点として麻生山と日の出山を登る周回ルート

出発地点白岩の滝駐車場
所要時間3時間51分
登山ルート白岩の滝~麻生山~日の出山~顎掛岩~駐車場

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

  • 白岩の滝駐車場に管理されたきれいなトイレがあります。
  • 日の出山山頂直下にバイオ式トイレがあります。

コンビニ情報

駐車場付近には全くありません。

立ち寄り湯

つるつる温泉

登山ルート近くに日の出つるつる温泉があります。平日にも多くのお客さんが来ていました。

◇ 公式サイトはこちら → こちら

おすすめ登山地図

おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(24)奥多摩」です。

天気予報をチェック!

麻生山、日の出山の天気は?・・・ヤフー天気(東京都西多摩郡日の出町)

麻生山~日の出山の登山記録

山行日2017年11月29日(水)
山行形態単独
天候晴れ

「白岩の滝~麻生山~日の出山~顎掛岩~白岩の滝」ルート

細い林道を抜けるとすぐに観光トイレとそのまわりに駐車スペースがあります。ここは日の出町役場にマイカー登山で止めていい場所を問い合わせたところ教えていただいた場所です。

観光トイレは水洗ではありませんが、きれいに管理されており、嫌な臭いは全くしませんでした。またトイレットペーパーも設置されています。

駐車場から20~30m進むとすぐに白岩の滝遊歩道に到着します。ここからしばらくは、木の階段や手すりが設置された歩きやすい道が続きます。

遊歩道が始まると小さいながらきれいな水の流れ込む澄んだ滝つぼのある滝が現れます。

さらに何段にも連なった小さな滝が遊歩道沿いにいくつもあり、なかなか楽しめる場所です。

ここがメインの滝でしょう。木の橋を渡り正面にまわりこむとこのようなみごとな滝をながめることができます。

さらに進むと滝のすぐ横を登山道が通っていて、まじかに滝を眺めることができます。

次に現れたのは真っ白い糸のように細い滝です。これもそれほど大きな滝ではないのですが、登山道がすぐ近くを通っているので楽しめます。

このあたりまで歩くともう遊歩道というより登山道になります。どんどん高度をあげているので登山靴でなければ危険です。

滝はまだまだ続きます。次は細く小さいけれど2段になった滝です。登山道がすぐ右を通っています。麻生山へはこの右の道をさらに進みます。

最後の滝は落差はありませんが幅のある滝で滝つぼも広さがあって先ほどの細くて白い糸のような滝とは対照的です。

見ごたえのある滝はもうここで終わりで、正面をみると鉄の手すりのついた階段が見えてきます。

上を見るとガードレールらしきものが見えるので林道に出るようです。

林道に出て左をみるとすぐ先に案内板があり、また登山道への入口があるのがわかります。

階段を下りて森の中へ入っていくのですが、また小川沿いを歩きます。

途中でベンチが設置された場所があり、座って休憩できます。ここは水資源を守るために栗田工業(株)さんが植樹をされたところのようです。

11月下旬、きれいなモミジが印象的な場所です。

林道からの見晴らしは最高!

森を抜けると林道に出ます。正面の木々は伐採されたばかりで見晴らしは最高です。正面の山並みの向こう側が青梅です。

普段、私は、向こう側の吉川英治記念館前の梅の里駐車場に車を止め、この稜線まで登り、この稜線伝いに日の出山へ登っていました。

写真の左側が日の出山の山頂です。

林道には、登山者が休憩できるようにベンチも置かれています。正面に見えるのが日の出山の山頂です。

これから麻生山へ登り、それからあそこまで登るのかと思うとちょっと気後れしてしまいます。でも見晴らしは最高です!

右上の山頂に休憩舎の屋根が見えます。その右の葉が落ちて枝だけになっている木はヤマザクラの木です。

4月にはきれいな桜の花を咲かせます。この景色もこの林道からしか楽しむことはできません。左に見える建物は、「東雲山荘」で日の出町が所有していて完全予約制の山小屋です。

そのため予約が入っていない日は閉鎖されているようです。

さて、展望を楽しんだら麻生山の山頂を目指しましょう。左の斜面を登っていきます。しばらくは見晴らしも楽しめます。

ちょっと登ると道が2つに分岐しています。あまりよくわからないのですが、正規の道は真っすぐ進む道なのですが、左にピンク色のリボンが見えます。

左の林沿いに斜面を直登する道も自然とできたようです。今回は左の直登を進んでみることにしました。

ただ本当に直登で急斜面なのできつい登りです。遠回りでも傾斜が緩いほうがよいのなら真っすぐに進みましょう。

麻生山の山頂からの展望は最高!

直登していると稜線の道と合流します。そこを左へ進むとすぐに麻生山の山頂に到着します。標高は794mです!

麻生山の山頂にはベンチは2脚しかありませんが、見晴らしは日の出山に負けていません!

北から南南東にかけては遮るものは何もなく遥かかなたまで見通せます。一方、西から南西方向は木で覆われていて全く見えません。

こちらが南東方向の見晴らしです。まだ朝の9時過ぎなので逆光がまぶしくて良く見えません。

そしてこちらが北から北東方向の景色です。一番奥に見える山並みが秩父の山並みです。双眼鏡で見ると堂平山の旧天文台のドーム天井などが確認できました。

麻生山から日の出山へ

平日の朝9時ということもあるのでしょうか、白岩の滝駐車場から麻生山の山頂までは誰とも会うことなく静かな山歩きを楽しむことができました。

麻生山の山頂も独り占めできたことですし、そろそろ日の出山へ向かうことにします。

山頂から来た道をしばらく戻ります。すると途中でショートカットして直登せずに真っすぐに進んだ場合に稜線で合流する地点に出ました。

そこには間違えないように案内板がきちんと設置されています。日の出山の案内板のルートに進みます。

しばらく歩くと道が左右に分かれる地点にきます。「日の出山 御岳山」方向(右の道)へ進みます。

森から抜け、明るい日差しの中歩いていると案内板が出て来ます。日の出山へは左の階段を上がってまた左へ進みます。

ちなみに階段を左に見ながら通り過ぎるとつるつる温泉方面へ下山するルートになります。つまり、日の出山から下山するときには、ここまで戻ってきて左(つるつる温泉方面)へ下っていきます。

階段を上ると正面にベンチが2脚とその横に出来立ての案内板があります。日の出山は左です。

左を見ると歩きにくそうな木製の階段がずっと上まで続いています。それでも左側が開けていて、明るく見晴らしもあるので頑張って登ります。

歩きづらい木製の階段が終わったかとおもうとまたすぐに階段が出て来ます。左側には普通の登山道があります。

この道はどちらを歩いてもすぐ先で合流するので歩きやすいほうを選ぶとよいでしょう。

一度階段が終わるとまたすぐに木製の階段が現れます。ここは右の木製の階段を進みます。すると日の出山の山頂へ最短で到着します。

左の階段ではない道を進むと山頂の下を通り過ぎてバイオ式トイレの前に出ます。その先を180度右へ曲がり石の階段を登って山頂へ到着します。

左の道へ進むと少し遠回りになります。

日の出山の山頂は360度の展望を楽しめます!

右の背の低い石が日の出山の三等三角点です。山頂は広く屋根付きの休憩舎の他にベンチが数多く設置されていて座れないということはありません。

こちらが東京湾から相模湾の方向の眺めで、冬の空気が乾燥した良く晴れた日には、海まで見通すことができます。

東側を見ると大岳山がよく見えます。大岳山は南東から南西にかけての見晴らしは良いのですが、北側は樹林に覆われていて全く展望がないのが残念です。

そういった意味では、標高は日の出山のほうがずっと低いのですが、眺めは日の出山のほうがずっと優れています。ただ日の出山からは富士山の頭しか見えないのですが、大岳山からは富士山全体を真正面に見ることができます。

屋根付きの休憩舎の横には山頂を示す案内板が設置されています。多くの人がここで記念撮影をしています。

南側にはこのように多くのベンチが設置されていて冬でもなぜの無い日は、日向ぼっこが楽しめます。

この場所は以前は、砂利が敷かれておらず土がむき出しの山頂だったので冬は霜柱が立ち、それが太陽の熱で溶けて登山靴が泥だらけになってしまったものですが、今ではそんなこともなくとても助かっています。

こちらが北東方向の眺めです。手前の山肌に見える白いものは御岳山の山上集落の建物です。こんな山の上に一つの町ができあがっているのは不思議です。

南東方面には神奈川県の丹沢の山並みが広がります。

下山はつるつる温泉を目指します

さて、山頂で十分に展望を楽しんだら、途中まで来た道を引き返します。とにかくつるつる温泉という文字を見落とさずに下山します。

各分岐には案内板が設置されていますが、一部つるつる温泉の文字がない案内板もあり、誰かが下につけ足してくれています。

それもちょっと消えかけているので注意!です。

ここが日の出山の山頂から歩きづらい木製の階段を全部下り切ったところを右へ曲がり、石段を下りたところにある案内板です。

右は麻生山から歩いてきた道です。そして下山は案内板の通り左のつるつる温泉方面へ進みます。

きついカーブを曲がるとすぐにつるつる温泉と書かれた大きな案内板が左にあるのが分かります。ここを左に曲がって下っていきます。

まっすぐに下ってもつるつる温泉に行けますが、沢沿いのコースなので左右が深い森に覆われていて展望は全くありません。

しばらく下ると視界がぐんと開けてきます。こそには木製のベンチがいくつも置かれていて休憩できるようになっています。

下山は紅葉した木の下の登山道を歩いていきます。この下山ルートの一番のお勧めスポットです。

日の出町のホームページからダウンロードした案内地図にも載っていた場所ですが、「う~ん。」といった感じのものです。

一番左の石がが顎掛岩のようなのですが、その横の馬頭観音の石のほうが大きくて印象的です。

ここを過ぎると森の中に入り、車道と合流するまで森は続きます。

ここが車道との合流地点で、こちらから真っすぐに日の出山を目指す人も多いようです。

ここが白岩の滝への入口です。この道を右へ曲がり緩やかな登り坂を駐車場まで歩きます。ここから駐車場までは、約10分です。

曲がるところにあるバス停です。「白岩滝」のバス停のところで右へ曲がることを覚えておきましょう。

バス停のある所を右へ曲がるとすぐに白岩滝の案内板があるので確認しましょう。全行程で約3時間50分登山でした。

登山ルート上にある観光案内解説板

白岩の滝遊歩道入口にある解説板

白岩の滝遊歩道

タルクボ沢の連瀑(れんばく)と白岩(しらいわ)の滝

タルクボ沢の中流域には、大小合わせて18の滝があります。その中でも最も大きな規模の滝が、不動橋の少し上流にある『白岩の滝』です。白岩の滝は3つの滝で構成されています。上位の滝は、落差が約15mあり、途中に約7mのテラスを持っています。
中位の滝は、幅1~3m、落差が約12mあり、70~80度の急斜面を水しぶきをあげて滑り落ちます。下位の滝は、幅4~5mと広く、落差が約8.5mあり、70度前後の岩壁を滑り落ちます。中位の滝と下位の滝は、下流からみると一つの大きな滝に見え、その滝壺の付近では、かつて、日照りが続くと雨乞いが行われていたそうです。
下位の滝のほとりには、今も小さな”ほこら”が遺されています。

白岩の滝付近にある解説板

白岩(しらいわ)の滝

白岩の滝は3つの滝で構成されています。上位の滝は、落差が約15mあり、途中に約7mのテラスを持っています。中位の滝は、幅1~3m、落差が約12mあり、70~80度の急斜面を水しぶきをあげて滑り落ちます。下位の滝は、幅4~5mと広く、落差が約8.5mあり、70度前後の岩壁を滑り落ちます。
中位の滝と下位の滝は、下流からみると一つの大きな滝に見え、その滝壺の付近では、かつて、日照りが続くと雨乞いが行われていたそうです。下位の滝のほとりには、今も小さな”ほこら”が遺されています。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト

麻生山手前に林道の見晴らしのいい場所、麻生山の山頂そして日の出山の山頂での休憩時間を合計するとやく40分。つまり歩いている時間は3時間ちょっとということになります。

周回ルートというとちょっと大変かなと思ったのですが、誰にでも歩ける初心者コースです。

また変化に富んだ滝の数々、麻生山手前の林道からの見晴らし、麻生山山頂からの展望の素晴らしさ、日の出山山頂の360度のパノラマビューそして下山で通った日の出山ハイキングコースの見晴らしなど見ごたえ満載の素晴らしいコースだと思います。

また時間があれば、すぐ近くにつるつる温泉があるのでゆっくりと汗を流して帰るのもいいかもしれません。お勧めのコースです。

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