上高岩山

上高岩山展望台 東京都
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上高岩山の基本情報

上高岩山展望台
上高岩山展望台

今回は、東京都の西部に位置する御岳山のさらに奥にある上高岩山を経由し、展望台までのルートを多摩川沿いにある御岳苑地駐車場からケーブルカーに乗らずに徒歩で往復してみました。

結果6時間以上要するちょっときつめのコースになってしまいましたが、途中にあるケーブルカーを往復利用すると初心者でも十分に楽しめるコースになります。

山名上高岩山(かみたかいわやま)
標高1,011.8m
場所東京都あきるの市
駐車場御岳苑地駐車場
備考 

駐車場情報

御岳苑地駐車場

御岳苑地駐車場

川遊びのシーズンが終わると駐車場はいつも閑散としています。

駐車場の案内板
位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料(12月~2月)、有料(3月~11月/最大800円)
駐車可能台数約60台
最終確認日2019年12月24日
備考 

登山ルート情報

御岳苑地駐車場~上高岩山展望台(往復)

上りにケーブルカーを利用すれば、1時間ほど歩く時間を短縮できるので、その時間をロックガーデンの散策や大塚山、御岳神社、奥の院などに立ち寄ることも可能になります。

出発地点御岳苑地駐車場
所要時間6時間18分
登山ルート御岳苑地駐車場~御岳山山上集落~上高岩山~上高岩山展望台(往復)

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2019年12月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上り御岳苑池駐車場~一の鳥居10分
 一の鳥居~御岳登山鉄道滝本駅28分
 御岳登山鉄道滝本駅~おおまがり30分
 おおまがり~山上集落道と合流36分
 山上集落道と合流~隋神門12分
 隋神門~奥ノ院便所25分
 奥ノ院便所横にて休憩10分
 奥ノ院便所~上高岩と大岳山との分岐30分
 上高岩と大岳山との分岐~上高岩山18分
 上高岩山~上高岩山展望台7分
 (小計)(206分)
 上高岩展望台での休憩30分
下り上高岩展望台~駐車場142分
 (小計)(142分)
 合計6時間18分

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

御岳苑地内公衆トイレ

御岳苑地内公衆トイレ

御岳苑地駐車場内には男女別の管理されたトイレがあります。

奥の院便所

奥の院便所

御岳山山上集落と上高岩山の中間あたりには、新設された男女別のきれいなトイレがあります。

コンビニ情報

駐車場近辺及び御岳山ケーブルカー駅前にはコンビニは一切ありません。青梅市内のコンビニへ早めに立ち寄っておくことをおすすめします。

上高岩山の登山記録

山行日2019年12月24日(火)
山行形態単独
天候晴れ

駐車場から一の鳥居へ(所要時間:約10分)

御岳苑地駐車場

御岳苑地駐車場は、多摩川のすぐ横にある駐車場で、3月から11月末までは有料なのですが、12月から2月末までは無料開放されています。

川遊びに来る観光客がいないため冬場はこのように閑散としています。

駐車場の案内板

有料期間の駐車料金は、1時間100円で最大800円なので、妥当な値段なのですが、ケーブルカーを利用するとちょっとした出費になります。

そこで私は無料になる12月にケーブルカーも利用せずに今回の登山を計画してみました。

御岳苑地内公衆トイレ

駐車場内には男女別のきれいなトイレがあります。

川沿いの散策路へ

まずは御岳山ケーブルカー乗り場を目指します。駐車場を出て右へ進みます。

川沿いの散策路への道

右には東京都交通局の発電事務所があります。舗装された道を道なりに進みます。

多摩川第三発電所

発電というと東京電力かと思ってしまうのですが、よく見ると東京都交通局なんですね。都営地下鉄や都営バス以外にも発電事業もやっているなんて知りませんでした。

発電用水車と入口弁

事務所の前には、発電に使用する入口弁と水車が展示されています。

斜面に作られた発電装置

その横にはダムから水を流す太いパイプがあります。上のダムから水を流して発電し、多摩川に放流しているようです。

遊歩道入口

東京都水道局の敷地の一番奥には、川に沿って歩ける散策路があります。御嶽神社へはこの散策路を進みます。

遊歩道

川に沿ってある散策路は未舗装で、普通の登山道のようです。

舗装道路との合流地点

5~6分歩くと右手に2階建ての木造家屋が見えてきます。そのすぐ先でコンクリート舗装された道と合流します。

合流地点

散策路はまだ先にもありますが、御岳神社方面へはここを左に曲がり、コンクリートで舗装された坂道を上っていきます。

舗装道路

道なりに右へ上って行きます。

車道との合流地点

駐車場から10分ほどで赤い大きな鳥居が見えてきます。

一の鳥居から山上集落へ(所要時間:約1時間30分)

御岳神社一の鳥居

ここが御岳神社の一の鳥居です。この鳥居をくぐって舗装道路を進みます。次第に坂道が急になってきて結構疲れます。

この道沿いにも有料駐車場は4~5ケ所あります。

御岳山ケーブルカー乗り場

駐車場から40分ほどで御岳山ケーブルカー乗り場に到着します。

御岳山ケーブルカー駅前駐車場の看板

ケーブルカー乗り場の裏にも有料の駐車場はあります。登山で利用する場合は、乗用車で最大1,500円ほど必要になりそうです。

御岳神社への参道入口

今回は全行程を歩くと決めているので、正面の二の鳥居をくぐり、参道をひたすら歩いて上ることにします。

薄暗い参道

参道は、山上集落で生活している人が車で往復しているため、ずっと舗装されています。そのため車が平日でも3~4回は通り過ぎるので注意が必要です。

案内ポール

参道を歩いているとこのようなちょっと不気味なポールが立っていますが、その下にある解説板を読んでみると何でもないことがわかります。

ろくろっ首解説板

ろくろっ首

「ろくろ」は、細長い首が、左右に曲がっている若い女性のお化けである。

この付近の坂道は急で、左右に蛇行している。まるでお化けの「ろくろ」の首のように曲がりくねっていることから、いつしか付近を「ろくろっ首」と呼ぶようになったと伝えられる。

参道沿いには全部で9枚の解説板があり、当時の人々の思いを知ることができます。詳細はこちら→「御嶽神社参道の解説板について

杉に囲まれた参道

御岳神社への参道の両側には杉の木が植えられています。

杉の大木

中には見たこともないような巨木もあり、見事としか言いようがありません。神社の参道に植えられているスギの木だからこそ切られることなく残ったのでしょう。

おおまがり

下のケーブルカー乗り場から30分ほど歩くと、おおまがりと書かれたポールが見えてきます。ここで急な上り傾斜は一旦緩くなり、一息つくことができます。

ケーブルカーの線路下を通り抜ける

おおまがりから10分ほど歩くとケーブルカーの線路の下をくぐります。

舗装された参道

道はさらに傾斜が緩み山上集落はまじかな予感がしてきます。

山上集落と合流

おおまがりから35分ほどで山上集落に到着します。ここを右に進むとケーブルカーの頂上駅へ行きます。今回はまっすぐに上高岩山を目指すので直進します。

山上集落から上高岩山へ(所要時間:約1時間30分)

ビジターセンター前の案内板

まっすぐ進むとすぐ御岳ビジターセンターの看板が見えてきます。看板には通行止めの情報などが掲示されています。

御岳ビジターセンター

階段を登ったところがビジターセンターです。朝の9時から開いているので詳しい情報は、上で確認できます。

山上集落

御岳山の山の上にこんな集落が出来上がっているのは、何度訪れても不思議な感覚になります。

山上集落にある案内板

上高岩山へは、御岳神社、大岳山、ロックガーデン方面へ進みます。

みやげ物店

ここが御岳神社の三の鳥居前のみやげ物店や食堂の集まるメインストリート?です。

御岳神社の階段入口

御岳神社へはこの階段をひたすら上っていくのですが、大岳山、ロックガーデン、上高岩山へ行くには途中で左へ曲がります。

案内板

階段の途中に木製の案内板が見えてきます。ここで左へ曲がります。

案内板

案内板には、上高岩山の文字はありません。大岳山方面へ進み、途中で左へ曲がります。

遊歩道

大岳山方面への道へ進むと、道はずっと下り坂になります。

長尾平展望台入口

長尾平展望台、ロックガーデンとの分岐には案内板があります。ここにはテーブルベンチなども多く設置されているので座って休憩できます。

長谷川恒夫の記念碑

この分岐には、登山家の長谷川恒夫さんの記念碑が建てられています。

遊歩道

長尾平展望台への分岐から大岳山方面への道は、広く緩やかな下りでとても歩きやすい道です。

奥の院便所

道なりに15分ほど歩いているととてもきれいなトイレが見えてきます。「奥の院便所」と書かれている新たに新設されたトイレのようで男女別です。

登山道

トイレの先は次第に道が細くなり、傾斜もきつくなってきます。

登山道

標高が高くなるにつれて雪の量も多くなり、歩きづらく疲れます。何日か前に何度か雨が降った覚えはあるのですが、こちらは雪だったとは思いませんでした。

分岐にある案内板

奥の院便所から30分ほどで大岳山と上高岩山への分岐に到着します。上高岩山へはここを左へ進みます。

上高岩山方面の登山道

上高岩山への道は誰一人として歩いた形跡はありませんでした。ちょっと不安になります。

分岐

しばらく雪の中を進むと道が左右に分岐しています。ここはどらの道を進んでも先で合流するので問題ありませんが、左は尾根道でアップダウンがあるので疲れます。

上高岩山と展望台

上高岩山山頂

さらに道なりに進むと案内板が見えてきます。その横に上高岩山(1011.8m)と書かれた看板が立っています。

どうやらここが上高岩山のようです。

上高岩山山頂

左にちょっと高くなった場所があるのですが、ここは木々に覆われていて立ち入るスペースはありません。

上高岩山の山頂

その横も山頂らしきスペースは一切ありませんでした。案内板に従って展望台を目指します。

上高岩山の展望台からの眺めは素晴らしい!

上高岩山の展望台

上高岩山から数分で展望台に到着します。多摩川沿いの御岳苑地駐車場からここまでずっと歩いて登ってきて、かかった時間は休憩時間を含めて約3時間半でした。

上高岩山展望台

展望台は屋根付きの休憩舎になっていて座って休憩することができます。

御岳神社

正面やや左に見えるのが御岳神社です。

日の出山

その右側には日の出山と麻生山までの稜線を一望できます。

麻生山の麓の白岩の滝を起点にして麻生山と日の出山を登るとこの稜線を歩くことができます。

日の出山からの稜線

埼玉県と東京都心方面は遮るものなく眺めることができます。

丹沢方面

こちらは神奈川県の丹沢方面の眺めです。

日の出山と筑波山

晴れた日であれば、日の出山の奥に茨城県の筑波山も眺めることができます。

赤城山

左手の奥には群馬県の赤城山も見えました。

御岳神社

こちらはちょっと雲がかかって見ずらいのですが、栃木県の日光連山も確認できました。

大岳山

東京都心とは正反対側には大岳山がまじかに見えます。

帰路は来た道をひたすら辿ってもどりましょう

下山時に間違いやすい場所と言えばここです。ここは御岳ケーブルカー乗り場から舗装された参道をひたすら上ってきて、やっとの思いで山上集落の道に合流した地点です。

下山口

この道を左へまっすぐに行くとケーブルカーの頂上駅へ行ってしまいます。

疲れて下山はケーブルカーで下りたいという場合には直進すればケーブルカーの山頂駅にたどり着きます。

ただ最後まで歩いて下山する場合には、ここで右の下り坂を下ります。

下山口の案内板

分岐には「滝本駅2.8km」と書かれています。滝本駅とはケーブルカーの下の駅です。

上高岩山展望台から多摩川沿いの御岳苑地駐車場まで下山に要した時間は、休憩時間を含めて約2時間20分でした。

まとめ

今回のルートで想定外だったのは雪です。

埼玉県の市街地ではまだ雪は全く降っていなかったのですっかり忘れていたのですが、もう12月下旬だったのですね。

御岳神社の参道にはかすかに雪が残っていたのですが、山上集落に着いてみると日陰にはまだかなりの雪が残っていて嫌な予感がしていました。

案の定、大岳山へ向かう登り坂に差し掛かるともう地面が見えないくらい雪が降り積もっていて、登るのにスリップに気を使うくらいになっていました。

そのため体力と筋力の消耗は予想以上で上高岩山展望台に到着した頃にはかなり疲労が蓄積してしまいました。

結局、今回の登山に要した時間の内訳は、3時間半、休憩30分、下りに2時間20分の合計6時間20分となりました。

雪がなければ恐らく6時間弱だっと思われます。

今回は往復するだけで疲れてしまい、御岳神社や大塚山、長尾平展望台そしてロックガーデンなどには一切立ち寄ることはできませんでした。

途中にある御岳ケーブルカーを利用すればいくつかに立ち寄ることができるので、より散策を楽しめるかもしれません。

ただ、上高岩山展望台からの眺めは長尾平展望台よりもかなり標高が高い位置にあるので、一度は行ってみることをおすすめします。

ただもっと寒くなるとさらに積雪量も増えるので雪道経験のない登山者の方にはおすすめできません。

逆に夏の台風一過直後に行くと遠くまで見通せるので、かえって夏のほうが良いかも知れません。

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