丸山の基本情報
山頂にこれほど大きな展望台のある山もめずらしいのではないでしょうか。
展望台の上にあがれば、期待通りの素晴らしい眺めが広がります。
特に空気の乾燥する冬は、遠く群馬県、栃木県そして茨城県の名山も山座同定することができ、爽快な気分を味わえます。
山名 | 丸山(まるやま) |
標高 | 960m |
場所 | 埼玉県秩父郡横瀬町芦ヶ久保 |
駐車場 | 道の駅あしがくぼ第二駐車場(無料) |
三角点 | 三等三角点あり |
備考 |
駐車場情報
道の駅あしがくぼ第二駐車場
24時間開放されている無料の駐車場で、誰でも安心して駐車できます。
またこの駐車場は、丸山登山だけでなく二子山や焼山登山でも利用できる便利な駐車場です。
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約30台 |
最終確認日 | 2022年12月10日(土) |
備考 |
登山ルート情報
駐車場~丸山~日向山~駐車場
丸山山頂までの上りでは、ちょっと急で滑りやすい斜面を登ることがあるのでストックが1本あると楽です。
日向山(ひなたやま)経由の下山は危険な箇所はありません。
出発地点 | 道の駅あしがくぼ第二駐車場 |
所要時間 | 4時間2分 |
歩行距離 | 未計測 |
累積標高 | 未計測 |
登山ルート | 道の駅あしがくぼ第二駐車場~丸山~日向山~農村公園~道の駅あしがくぼ第二駐車場 |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2019年1月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | 道の駅あしがくぼ第二駐車場~登山口 | 32分 |
登山口~丸山山頂 | 71分 | |
(小計) | (103分) | |
山頂での休憩 | 19分 | |
下り | 丸山山頂~日向山 | 63分 |
日向山~駐車場 | 57分 | |
(小計) | (120分) | |
合計 | 4時間2分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
道の駅あしがくぼ第一駐車場内公衆トイレ
道の駅あしがくぼ第一駐車場内にある男女別の公衆トイレです。
24時間利用可能で、常に清掃されているきれいなトイレです。
琴平神社前公衆トイレ
日向山から琴平神社横を通り抜けて車道に出ると、そのすぐ横に男女別のきれいな観光トイレがあります。
コンビニ情報
駐車場のまわりには、早朝に開いているコンビニや店舗はありません。
道の駅内の建物のまわりには、飲み物の自販機はたくさんあります。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(22)奥武蔵・秩父」です。
丸山の登山記録
山行日 | 2019年1月5日(土) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
駐車場から丸山山頂へ(所要時間:約1時間43分)
道の駅あしがくぼ第一駐車場は、道の駅のお店等を利用する観光客のための駐車場ですので、長時間駐車する登山者は、こちら第二駐車場に駐車するようにしましょう。
第二駐車場から第一駐車場の食堂や売店へは徒歩1分です。
こちらが秩父名物のわらじカツ丼を食べられる食堂です。わらじカツは1枚から3枚までお腹の空き具合によって選べます。
わらじカツ丼も食べたいし、豚みそ丼も捨てがたい・・・・! う~ん、迷うなあ。
道の駅あしがくぼ第一駐車場の正面には男女別の公衆トイレがあります。
道の駅あしがくぼ第二駐車場に車を止め、そこで登山靴に履き替え、トイレに寄ってから登山を開始するのが私のいつものパターンです。
道の駅あしがくぼ第一駐車場から299号線を渡り、右へ進みます。
先に見える白い案内板のところで左へ入るとあしがくぼ果樹公園内に入っていきます。
駐車場から15分ほどで最初の分岐に到着します。ここは右に曲がり道なりに坂道を上っていきます。
ここは右の道を上らずに左へ進みます。
最初の分岐から5分(駐車場から20分)ほどで道が複雑に交わった場所に到着します。
ここは大きく右に曲がり、坂を登って行きます。
ここには案内板があります。一番上の「登山道(県民の森 丸山 川越市山の家)」方面へ進みます。
坂道を上ると右側に武甲山が見えてきます。
さらに舗装道路を道なりに上って行きます。
登山口へは左の細い道を上っていきます。
丸山登山口に到着!
ここが登山口になります。ここで舗装道路歩きは終わり、細い登山道歩きになります。
駐車場から登山口までは、30分ちょっとでした。すぐ右側には民家があるので静かに通り抜けましょう。
ちょっと歩くと鹿よけのフェンスがあります。野生動物が畑の作物を荒らさないようにするためのフェンスですので、必ずしっかりとロープで結んで出入りしましょう。
登山道は基本的に1本道ですが、たまに分岐する場所があります。
ここが最初の分岐ですが、案内板があるので問題ありません。ここは右へ進みます。
1月の登山道は寒々しいのですが、静かでとても歩きやすい道です。
急な登り坂を登り切ると舗装道路が横切る場所に出ます。
ここは舗装道路を横断して真っすぐに進みます。
さらに進むと舗装され、手すりのある遊歩道と合流します。
ここも道を横断して直進します。
坂道を上り切ると道が直角に曲がる場所に出ます。
ここには県民の森の案内図があります。屋根付きの休憩舎の横を通り抜けると森林学習展示館などがありますが、冬場の早朝は開いてないかもしれません。
丸山山頂に到着!
県民の森案内図のところで右へ曲がり、道なりに進むと斜面を登り切ったところに展望台が見えてきます。
ここが丸山の山頂です。
展望台の前が展望広場になっており、ベンチが数脚置かれています。
山頂名と標高が書かれたポールも展望広場に立っています。
展望広場には、丸山に関する解説板もあります。
埼玉県指定記念物(名勝)「外秩父丸山の眺望」
(平成27年3月13日指定)
標高960mの丸山山頂からは、丹沢、奥多摩、奥秩父、秩父盆地、関東平野北部及びその背景の北アルプス、八ヶ岳連峰、中越山地等が遠望できる。
この地点からは、三畳紀(約2億5千万年前から約2億前)の石灰岩体である武甲山をはじめ、中生代(約2億5千万年前~6,600万円前)の付加体(海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込む際に、海洋プレートの上の堆積物がはぎ取られ、陸側に付加したもの。)からなる奥秩父の山々、新第三紀(約2,300万年前から258万年前)の海成層(海底に堆積してできた地層)からなる秩父盆地、第四紀(258万年前~)の堆積物からなる河成段丘群など秩父盆地周辺の地形・地質を一望できる。
同時に、暖温帯から亜寒帯まで多様な森林誕生の様子や、石灰岩の採掘が進む武甲山の山容、植林地や農地、集落の広がりといった秩父の栃利用についても展望できる。
横瀬町教育委員会
丸山山頂の展望広場には、三等三角点があります。
展望台の最上部に上ると素晴らしい展望が広がります。
丸山山頂の展望台からは、茨城県の筑波山がくっきりと見えました。
手前に見えるのが東秩父の堂平山です。
堂平山の見晴しは、丸山に劣らずほぼ360度の展望を楽しむことができます。
晴れていると栃木県の男体山や日光白根山まで見えることがあります。
群馬県の赤城山もまじかに見えるのにビックリです。
丸山山頂からは群馬県の榛名山も見えます。
群馬県の浅間山まで見える日があります。
左を見ると日本百名山の両神山が見えます。
さらに左を見ると武甲山がよく見えます。
丸山山頂から日向山へ(所要時間:約63分)
丸山山頂から来た道をひたすら戻ると、上の写真のような分岐に到着します。
左は登ってきた道で右が日向山方面への道です。
道なりに薄暗い登山道を下って行くと車道と合流します。
ここで左へ曲がり、舗装道路上を歩いていきます。
少し歩くと右側に登山道らしき道が見えてきます。ここには案内板はありません。
ここで車道から右の登山道へ入っていきます。
日向山に到着!
丸山山頂から1時間ほどで日向山(ひなたやま)に到着します。
山頂には、木製の見晴台があり、武甲山がよく見えます。
案内板の上には山頂名と標高(633m)が書かれた板が取り付けられていました。
国土地理院のサイトでしらべてみると確かに633mでした。
日向山の山頂には、山座同定盤があります。
日向山~農村公園~駐車場へ(所要時間:約57分)
下山は、日向山の山頂をまっすぐに通り過ぎて進みます。
緩い下り坂をしばらく歩いていると、右側に案内板が見えてきます。
ここを左に曲がり、道なりに下って行きます。
琴平神社を通り過ぎ、鳥居をくぐると車道と合流します。車道に出たら右へ進み、すぐに左へ曲がります。
琴平神社のすぐ横には、観光トイレが新設されていました。
車道上をまっすぐに下って行くと歩道道路が左へカーブしますが、左にある案内板に従って直進します。
道なりに直進しても駐車場へ戻れるのですが、農村公園へ立ち寄ってみることにしました。
農村公園はゴムローラー滑り台を中心に水場などがありますが、鼻の季節や夏に子供連れで訪れると楽しめるのではないでしょうか。
傾斜は緩めなので子供一人でも安全に遊べそうです。
農村公園を横断し、果樹公園内の舗装道路に出て、案内板に従って駐車場へ戻ります。
まとめ
冬場は晴天確率が高いので眺めの良い山へ行くのがおすすめですが、その中でも遠く他県の山まで見通したいのであれば丸山が一番です。
丸山山頂にあるコンクリート製の展望台からは群馬県、栃木県、茨城県、神奈川県そして長野県の八ヶ岳まで見えることがあります。
道の駅あしがくぼ第二駐車場から丸山山頂までは普通に歩いて2時間弱で登れるので初心者の方でも安心してチャレンジできます。
また下山後は、道の駅で秩父名物のわらじカツ丼や豚みそ丼を食堂で食べることもできますし、道の駅でおみやげや地元の食材を購入することも可能です。
一番おすすめの季節は秋から早春にかけての寒い時期です。
空気が乾燥し遠くまで見通せるので、他県の山を眺めるのには最適の季節です。
ただ花の季節の春もおすすめです。
日向山のまわりには、たくさんの花が植えられていて冬以外の季節ごとに花を楽しむことができます。