物見山

物見山 埼玉県
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物見山の基本情報

物見山山頂広場

何らか事情で登山や定期的な運動から遠ざかっていた場合、自分の体力や筋力を過信するのは禁物です。

まずは標高の低い低山で自分のからだの状態を確認するようにしましょう。

そんな場合におすすめなのが物見山です。

標高は400m以下で2時間ちょっとの行程であれば、単独でも不安なく歩き切ることができます。

そして少しづつ難易度を上げて自信をつけていくことをおすすめします。

山名 物見山(ものみやま)
標高 375m
場所 埼玉県日高市高麗本郷
駐車場 鎌北湖第一駐車場
備考

駐車場情報

鎌北湖第一駐車場

鎌北湖第一駐車場

平日の朝の鎌北湖第一駐車場はこんな感じかというといつもよりはちょっと少ない気がします。

理由は鎌北湖の堤防が耐震補強工事のため水が抜かれていて、釣り客がまったくいないからでした。

位置 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金 無料
駐車可能台数 約40台
最終確認日 2020年6月29日
備考

登山ルート情報

駐車場~物見山~北向き地蔵~駐車場(周回ルート)

マイカー登山でもこのようにぐるっと1周するコースが組めるのが鎌北湖周辺の良いところです。

鎌北湖から物見山までは基本的にずっと上りで、物見山から鎌北湖まではずっと下りのわかりやすいコースです。

出発地点 鎌北湖第一駐車場
所要時間 2時間15分
歩行距離 5.9km
累積標高 914.6m
登山ルート 鎌北湖第一駐車場~宿谷の滝~ヤセオネ峠~物見山~北向地蔵~鎌北湖第一駐車場

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2020年6月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上り 鎌北湖第一駐車場~宿谷の滝 25分
宿谷の滝~ヤセオネ峠 15分
ヤセオネ峠~物見山 32分
(小計) (72分)
山頂での休憩 8分
下り 物見山~北向地蔵 25分
北向地蔵~鎌北湖第一駐車場 30分
(小計) (55分)
合計 2時間15分

登山アプリ「コンパス」の登山記録

物見山(鎌北湖発)のGPSデータ

鎌北湖第一駐車場から宿谷の滝までに小さな山があり、その後物見山へ向かいずっと上り、北向き地蔵をピークに鎌北湖まで下るというのが、標高を示すグラフでよくわかります。

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

鎌北湖第一駐車場内公衆トイレ

鎌北湖第一駐車場内の公衆トイレ

鎌北湖第一駐車場内にある男女別のきれいな公衆トイレです。常に管理されており、嫌な臭いなどは全くありません。

コンビニ情報

駐車場の近くにはコンビニ等の開いている店舗は一切ありません。

おすすめ登山地図

おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(22)奥武蔵・秩父」です。

物見山の登山記録

山行日 2020年6月29日(月)
山行形態 単独
天候 晴れ

鎌北湖第一駐車場から宿谷の滝へ(所要時間:約25分)

鎌北湖第一駐車場

きれいに区分され、きちんと管理された駐車場は、安心して車を駐車しておくことができます。

24時間利用可能なトイレもあり、登山者にはとても便利な駐車場です。

鎌北湖第一駐車場内の登山口

鎌北湖第一駐車場の奥が宿谷の滝、物見山方面への登山口になります。

分岐(宿谷の滝へは左の階段を上る)

整備された階段を上ると案内板のある分岐に到着します。

分岐にある案内板

案内板には、今回立ち寄る宿谷の滝と物見山の名前があります。

案内板に従ってまっすぐ階段を上っていきます。

登山道の様子

すぐに階段から未舗装の登山道に変わり、森の中へ入っていきます。

6月の登山道の様子(下草が成長し出している)

6月は下草がだいぶうるさくなってきていますが、登山道は明瞭で迷うことはありません。

登山道から車道へ

駐車場から15分ほどで車道と合流します。案内板通り、車道を右に進みます。

車道の右斜面にあじさいが咲いている

6月にここを訪れると、車道の横の斜面には青とピンクのあじさいが咲いています。

宿谷の滝入口までは車道歩き

数分の間、車道上を歩きます。

車道の左側に宿谷の滝への入り口がある

すぐに左手に宿谷の滝の案内板が見えてきます。ここを左に曲がり、公園内の階段を下まで下って行きます。

宿谷の滝に到着!

宿谷の滝

公園内の階段を下り切って、さらに左の滝への階段を下るとすぐに宿谷の滝が見えてきます。

ちいさな滝ですが、夏休みには地元の子供たちが毎日のように水遊びをして楽しんでいます。

宿谷の滝から物見山へ(所要時間:約47分)

公園の端にある木製の橋

宿谷の滝から物見山へは、滝への階段を上り返し直進します。公園の端まで行くと小さな橋があるので、その橋を渡って森の中へ入っていきます。

木製の橋の横に立つ案内板(物見山・北向地蔵と書かれている)

橋の横には「物見山・北向地蔵」と書かれた案内板が立っています。

シダの葉が生い茂る登山道

小川に沿って登山道があるので、湿度が高いせいかシダ類が成長して一部登山道を覆い隠している場所があります。

小川沿いに伸びる野残道

それでも小川に沿って登山道が作られているので道に迷うことはありません。(写真では明るく撮影されていますが、肉眼ではちょっと薄暗い道です。)

ヤセオネ峠

物見山への案内板が出てきたらヤセオネ峠の始まりです。

宿谷の滝から12~13分歩くと森から抜けて空が明るくなってきます。

右側が開けているヤセオネ峠

ずっと森の中を歩いていたのでなかなか気分の良い場所です。

岩場の続くヤセオネ峠

ただここはヤセオネ峠と呼ばれている場所で、崩れやすい岩場の急斜面なので滑らないように慎重に登って行きます。

ヤセオネ峠の最上部

ヤセオネ峠を登り切ると傾斜が緩むので一休みすると良いでしょう。

ヤセオネ峠からの眺め(青空と森の濃い緑色が美しい)

ヤセオネ峠の上からは緑に囲まれた山並みを楽しめます。

ヤセオネ峠から先は森の中へ入る

先に進むとすぐまた森の中に入っていきます。

車道と合流し横断する

ヤセオネ峠の上から7~8分、森の中を歩くと車道と合流します。車道上を20~30m左へ進むと、向かい側に登山口があります。

車道の向かい側にある登山口

登山口には案内板があります。ここから幅の狭い階段を上り、急斜面をよじ登っていきます。

登山道との合流地点

5分ほどでしっかりした登山道と合流します。この道が物見山と北向地蔵を結ぶ登山道になります。

物見山山頂とまき道の分岐

左を見ると道が左右に分岐しています。左へ進むと物見山で右は物見山の山頂を通らないまき道になります。

ここは左へ進みます。

物見山山頂に到着!

物見山展望広場

ほんの数分で物見山の山頂広場に到着します。

交換されたベンチ

日当たりの良い場所には、ベンチと山頂名と標高が書かれた太いポールが立っていますが、ここは山頂ではありません。

物見山の山頂三角点は、この先の森の中にあります。

物見山山頂にある三角点

物見山山頂広場から40mほど先へ進み、森の中へ入るとすぐに三角点が見えてきます。

物見山の三角点は一等三角点です。

ここが物見山の本当の山頂になります。山頂には、一等三角点があります。

一等三角点は、2~4頭三角点よりもかなり大きい三角点です。

展望広場には山頂名の書かれた太いポールが立っています。

休憩は、ベンチのある物見山の山頂広場でしましょう。

広場の周りには、ベンチが4脚ほどあるので座って休憩することができます。

物見山から駐車場へ(所要時間:約55分)

物見山から北向地蔵への登山道は歩きやすい

物見山から北向地蔵へは、来た道を戻ります。宿谷の滝方面への分岐を真っすぐに通り過ぎて緩やかな下りの登山道を道なりに下って行きます。

切り通し

道なりに歩いていると切り通しが見えてきます。この先で舗装道路と合流します。

車道の反対側にある登山道入口

北向地蔵へは、舗装道路を横断し向かいの登山口を上って行きます。

北向き地蔵で休憩

北向地蔵

物見山から25分ほどで北向地蔵に到着します。

北向き地蔵の前には、ベンチが数脚あるのでここでも座って休憩することができます。

また北向地蔵は、物見山、鎌北湖、ユガテそしてスカリ山方面の分岐でもあり、ここからさまざまなルートを選択することができます。

北向地蔵から鎌北湖への登山道

鎌北湖方面へは、しっかりした緩やかな下りの続く登山道になります。

空気の乾燥した冬であればくっきり見える筑波山

途中で見晴らしの良い場所に出ます。正面には茨城県の筑波山が見えます。

車道から未舗装の登山道へ

車道を横断し、向かい側の舗装道路を進むとすぐに左側に登山道が見えてきます。ここを左へ下ります。

鎌北湖レイクビューの白い建物が見えてくる

森の中の登山道を30分ほど下ると白い建物が見えてきます。これが鎌北湖レイクビューです。

鎌北湖第一駐車場

そしてすぐ先が鎌北湖第一駐車場です。これで物見山の周回ルートは終了です。

今回のルートを1周するのに要した時間は、休憩時間も含めて2時間15分でした。

鎌北湖の水が無い!?

水が抜かれた鎌北湖

現在鎌北湖は、堤防の耐震補強工事のために水が全て抜かれています。

水の抜かれた川底は雑草が生え放題の状態です。

取水口付近にも水はありません。

取水口からは川から鎌北湖に流れ込んだ水をそのまま排水しているようです。

工事期間の書かれた看板

この工事は令和3年まで続くようです。

座ってランチを楽しめる堤防も立入禁止でした。

桜のトンネルになる堤防のまわりのベンチもフェンスで立ち入ることができなくなっています。

フェンスの向こう側はすべて座れるベンチになっていたのですが、工事が終わるまでは桜も楽しめそうにありません。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト今回のコースは、1周しても2時間ちょっとの短いコースで、危険個所といえばヤセオネ峠くらいです。

そのため体力の落ちた高齢者や運動から遠ざかっているような方にはちょうど良いコースになっていると思います。

そしてこのコースを自信を持って歩けるようになったら、ひとつ大回りのコースであるスカリ山を経由して鎌北湖に下るコースを歩いてみるとよいでしょう。

そしてそのコースも歩けるようになったらさらに大回りのコースで、鼻曲山まで足を伸ばしてみることもできます。

このように鎌北湖第一駐車場を起点にしたこのコースは、自分の体力に応じて自由にコースを設定できるのがいいところです。

県外の標高の高い山だけが登る価値のある山ではありません。

低山ならではの魅力を各自がそれぞれ見つけて、自分なりの登山を楽しむことが人生を楽しむことにつながると思います。

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