物見山、スカリ山の基本情報
山名 | ①物見山(ものみやま)、②スカリ山(すかりやま) |
標高 | ①物見山:375m、②スカリ山:434.9m |
場所 | ①物見山:埼玉県日高市高麗本郷、②スカリ山:埼玉県入間郡毛呂山町 |
駐車場 | 鎌北湖第一駐車場 |
備考 |
駐車場情報
鎌北湖第一駐車場
令和3年7月末まで鎌北湖の耐震補強工事により、鎌北湖の水がすべてぬかれているため釣り客は全くいません。
そのため平日の朝はこんな感じでガラガラです。
24時間開放されている無料駐車場で、敷地内に管理されたきれいなトイレもあるのでとても便利です。
またこの駐車場は鎌北湖観光の中心となる駐車場で人の動きが絶えずあるので安心して駐車しておくことができます。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約40台 |
最終確認日 | 2023年3月20日(月) |
備考 |
鎌北湖第二駐車場
鎌北湖第二駐車場に車を駐車して、逆回りや越上山、鼻曲山などへ登るのも良いかも知れません。
位置 | 下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。 |
料金 | 無料 |
駐車可能台数 | 約30台 |
最終確認日 | 2021年4月21日 |
備考 |
登山ルート情報
鎌北湖~物見山~スカリ山(周回ルート)
コロナ禍の運動不足の状態でも楽に1周することができました。
急登は、物見山手前のヤセオネ峠とスカリ山入口からスカリ山までの2ヶ所だけです。
久しぶりに登山をされる方にはおすすめのルートです。
出発地点 | 鎌北湖第一駐車場 |
所要時間 | 3時間10分 |
歩行距離 | 8.2km |
累積標高 | 1,405.9m |
登山ルート | 鎌北湖第一駐車場~宿谷の滝~物見山~北向地蔵~スカリ山~鎌北湖~鎌北湖第一駐車場 |
所要時間詳細
この所要時間詳細は、2021年4月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。
上り | 鎌北湖第一駐車場~宿谷の滝 | 22分 |
宿谷の滝~物見山 | 45分 | |
物見山~北向地蔵 | 37分 | |
北向地蔵~スカリ山 | 23分 | |
(小計) | (127分) | |
山頂での休憩 | 13分 | |
下り | スカリ山~鎌北湖への分岐 | 9分 |
鎌北湖への分岐~鎌北湖第二駐車場 | 25分 | |
鎌北湖第二駐車場~鎌北湖ボート乗り場 | 11分 | |
鎌北湖ボート乗り場~鎌北湖第一駐車場 | 5分 | |
(小計) | (50分) | |
合計 | 3時間10分 |
トイレ、コンビニ情報
トイレ情報
鎌北湖第一駐車場内公衆トイレ
鎌北湖第一駐車場内にある男女別の管理されたきれいなトイレです。
鎌北湖第二駐車場横公衆トイレ
外観は古めかしいのですが、中はリフォームされていてとてもきれいな公衆トイレです。男女別で、女性用の入口は奥にあります。
コンビニ情報
駐車場の周辺にはコンビニは一切ありません。
おすすめ登山地図
おすすめの登山地図は、昭文社の「山と高原地図/(22)奥武蔵・秩父」です。
物見山~スカリ山 登山記録のスライドショー
下の「物見山~スカリ山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は約10分です。時間のある方はスライドショーで今回の物見山~スカリ山登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)
物見山~スカリ山の登山記録
山行日 | 2021年4月21日(水) |
山行形態 | 単独 |
天候 | 晴れ |
鎌北湖第一駐車場から宿谷の滝へ(所要時間:約22分)
ここが鎌北湖第一駐車場です。
24時間無料開放されていて、敷地内に男女別のきれいなトイレまであります。
主に鎌北湖でも釣り客が利用しているのですが、令和3年7月末まで鎌北湖堤防の耐震補強工事のために水が抜かれていて釣り客はいません。
駐車場の山側に宿谷の滝方面への登山口があります。
ここから階段をひたすら上って行きます。
道なりに階段を上っていきます。
途中で道が分岐します。案内板には「宿谷の滝」と書かれていますので、案内板に従って直進(左の階段)します。
すぐに道は登山道に変わります。
道なりに細い登山道を進みます。
駐車場から15分ほど歩くと登山道から、コンクリートで固められた細い道と合流します。
直進は通行止めで、ここは大きく左へ曲がり下っていきます。
坂道を下り切ると車道と合流します。案内板に従って右へ進みます。
3~4分ほど車道を歩いていると左に「宿谷の滝」と書かれた案内板が見えてきます。ここが宿谷の滝への入口です。
階段を下り切ると道が左右に分岐しています。右は物見山方面で、左が宿谷の滝方面です。
まずは左へ進み宿谷の滝を見学します。
左のきれいに整備された階段を下りていきます。
宿谷の滝に到着!
階段を下りているとすぐに右側に滝が見えてきます。これが宿谷の滝です。
滝壺まで下りることができます。夏休みには地元の子供たちが海パンをはいて水遊びをしています。
宿谷の滝から物見山へ(所要時間:約45分)
宿谷の滝から下りてきた階段を上り返し、物見山方面へ進みます。このあたりは小さな自然公園になっています。
屋根付きの休憩舎があります。近くには駐車場がないのでひと気はありません。
木の下にはテーブルベンチもあります。
つつじでしょうか・・・? ポツンと咲いていました。
自然公園の端に小さな橋があります。ここから先は森の中へと続く登山道になります。
橋の先には「物見山・北向地蔵」と書かれた案内板があります。
登山道沿いには小さな小川が流れています。この小川が宿谷の滝の水になっています。
夏は子供が水遊びをして楽しめそうです。
小川沿いに細い登山道が続きます。
「パワースポット、宿谷小滝」と書かれた看板があります。
小川まで下りていくと小さな2段の滝があります。これがパワースポット?!
パワースポットの看板から5分ほど森の中を歩くと、森から抜け急登が始まります。
ここがヤセオネ峠です。
「物見山」と書かれた案内板があります。
右側が開けて明るい空が広がりますが、登山道は急な登り坂です。
4月は新緑がきれいです。
ザレた岩場もあるので滑らないよう注意して登ります。
急な登り傾斜が緩む場所があります。ちょっと立ち止まって見晴しを楽しみましょう。
先へ進むとすぐにまた森の中に入ります。
6~7分森の中を歩くと車道と合流します。30mほど車道を左へ進むと道の反対側に登山道入口があります。
ここが道の反対側にある登山道入口です。この先は階段を上り、急な斜面を登ります。
車道から5~6分歩くと物見山から北向地蔵へ行く登山道と合流します。
物見山は左で北向地蔵は右です。まずは物見山へ行くので、ここを左へ進みます。
左を見るとすぐに道が分岐しています。物見山へは左へ進みます。右は物見山を通らずに日和田山方面へ向かうまき道になります。
物見山山頂に到着!
ちょっと坂道を上るとすぐにベンチが見えてきます。ここが物見山の休憩スペースです。
物見山の山頂三角点は、この休憩スペースを通り過ぎた先の森の中にあります。
物見山の山頂三角点は、森の中にひっそりと佇んでいます。
ここに三角点があることを知らない人が多いためか、とてもきれいな三角点です。
物見山の山頂にある三角点は、「一等三角点」でかなり大きな三角点です。
三角点を確認したら、休憩スペースまで戻り、ベンチに座って休憩しましょう。
日当たりは良いのですが、残念ながら見晴らしは良くありません。
ベンチの横に「物見山、375m」と書かれたポールが立っているので、ここが山頂だと間違える人が多いようです。
物見山から北向地蔵へ(所要時間:約37分)
物見山から北向地蔵への道は、広くなだらかでとても歩きやすくなっています。
物見山から13~14分歩くと切り通りが見えてきます。この先は車道と合流します。
車道の向かい側に登山道の入口があります。道なりに坂道を上っていくと北向地蔵に到着します。
北向地蔵に到着!
物見山から30分ちょっとで北向地蔵に到着します。ここは、スカリ山やユガテ、鎌北湖への道の分岐点になっています。
ベンチも置かれているので座って休憩することもできます。
体調不良などの場合には、ここから鎌北湖へ下る道はエスケープルートとして事前に確認しておくと良いでしょう。
北向地蔵の横には解説板があります。
毛呂山町指定民族文化財 有形民俗文化財
北向地蔵尊(きたむきじぞうそん)
平成二十七年三月十九日指定
有名な「鬼押出し」(群馬県)ができた天明三年(1783)の浅間山大噴火は、その後、何年もの間、東北地方を中心に飢饉や疫病をもたらしました。
そこで、村人たちは、悪疫の流行を防ぐため、天明六年(1786)に岩船地蔵尊(栃木県栃木市)より分身を譲り受け、岩船地蔵尊と向かい合うように建て、村の守護神としました。
北の方を向いて立っていることから「北向地蔵」の名で呼ばれ、現在では男女の逢瀬をとり持つ縁起地蔵として、人々に親しまれています。
基礎正面には、奉納した村人の名とともに<右 白子ヨリ 子ノ権現道>、<左 横手ヨリ 大山道>と道案内が刻まれています。
北向地蔵尊は、村人を見守るとともに、信仰の道を往来する人々の安全を祈る道標でもありました。
平成三十年一月
毛呂山町教育委員会
北向地蔵からスカリ山へ(所要時間:約23分)
北向地蔵からは、すぐ横の舗装道路へ出て右へ進み、緩やかな上り坂を道なりに歩きます。
北向地蔵から10分足らずで右側に案内板が見えてきます。ここがスカリ山への登山口になります。
案内板には、ちゃんと「スカリ山」の名前が書かれています。
登山道は細い尾根道ですが、すぐ左に車道があるので不安は感じません。
途中で道が分岐する場所がありますが、案内板は一切ありません。
直進してもスカリ山へは行けますが、手前にある「観音ケ岳」へはここを右に曲がります。(直進すれば、観音ケ岳を通らずにスカリ山へショートカットできます。)
観音ケ岳に到着!
スカリ山登山道入口から7分ほどで観音ケ岳へ到着します。
山頂スペースは全くなく、登山道の通過点という感じです。唯一、山頂名の書かれた私製の看板が木にくくりつけられているのでここが観音ケ岳山頂だと分かる程度です。
左を見ると秩父の武甲山方面が見えます。
ズームしてみると武甲山、小持山そして大持山が確認できました。
右をみると関東平野が木々の間から見えました。
観音ケ岳からスカリ山へ
観音ケ岳から細い登山道をスカリ山へ向けて進みます。
スカリ山への道も分岐で右に曲がる必要があるのですが、分岐に案内板は一切ありません。
唯一の目印が、右の岩に書かれた赤いペンキです。この目印の先にある岩の先を右に登って行きます。
ここを直進せずに右へ曲がり、斜面の登って行きます。
スカリ山山頂に到着!
駐車場から約2時間で最終目的地のスカリ山の山頂に到着しました。
スカリ山の山頂は、小さいながらも平らなスペースがあり、そのまわりに丸太で作られたベンチが3脚ほど置かれていて、座って休憩できるようになっています。
スカリ山の山頂の中央には三角点があります。
スカリ山の三角点は、四等三角点です。
山頂には、「スカリ山、435m」と書かれた私製の看板があります。
スカリ山山頂からの見晴しは、低山ながら素晴らしいものがあります。
左を見ると秩父を代表する山、武甲山が見えます。そこから稜線を左に辿っていくと小持山、大持山が見えます。
視線を右に移すと手前の濃い緑のふたコブ山が越上山でその奥に見晴らしの素晴らしい関八州見晴台が見えます。
写真の右端には、東秩父の笠山が見えました。
コンパクトカメラでズームしてみるとこんな感じです。
正面には越生町の山村風景が広がります。
さらに右には毛呂山町が広がっています。
スカリ山から鎌北湖第二駐車場へ(所要時間:約34分)
スカリ山の山頂から展望を楽しんだら、鎌北湖方面へ下ります。
山頂から先へ進み、急斜面を下り森の中の細い登山道を進みます。
10分足らずで案内板の立つ分岐に到着します。
案内板には「鎌北湖」と書かれています。
ここで案内板に従って右へ下って行きます。ちなみに直進すると越上山や鼻曲山方面へ向かいます。
鎌北湖方面へはずっと緩やかな下り坂で、登山道は細いながらも明瞭で危険な場所はありません。
すぐ右には水量の少ない小川が流れています。湿度が高いせいか急にシダ植物が増えて来ました。
分岐から10分ほどで広めの林道と合流します。
合流地点には案内板があるので、逆回りで歩きたい場合にも安心です。
林道は未舗装ですが、きれいに整地されていてとても歩きやすい道です。
道なりに林道を歩いていると民家が見えてきて、すぐに舗装道路と合流します。
合流地点には案内板が設置されています。鎌北湖まで1.0kmです。
ここから駐車場までは、ずっと車道歩きになります。
道なりに車道上を歩いていると、正面に駐車場が見えてきます。ここが鎌北湖第二駐車場です。
鎌北湖第二駐車場の右には男女別のきれいな公衆トイレがあります。(外観は古めかしいですが、内部はリフォームされていてとてもきれいで衛生的なトイレになっています。)
鎌北湖第二駐車場から鎌北湖第一駐車場へ(所要時間:約16分)
鎌北湖第二駐車場も24時間無料開放されています。
鎌北湖は、現在堤防の耐震補強工事中で、水が完全に抜かれており、釣りもボート遊びもできません。
本来であれば、この柵の手前まで水があるはずです。
湖底は重機が通行するためにきれいに整地されていました。
鎌北湖堤防に到着!
取水場付近にも水は全くありません。
工事期間は、令和3年7月30日までと書かれています。それまでは水のない鎌北湖ということなのでしょうか。
堤防からみた鎌北湖。
堤防の下半分の白い部分が補強された部分のようです。
鎌北湖第一駐車場へは、水のない鎌北湖沿いに車道を歩いて2分ほどです。
まとめ
コロナ禍で登山回数が激減し、体力、筋力ともに自信を失っていたので、今回は無理のないコースを選びました。
私は今年で還暦(60才)です。
年齢的にも無理のないコースを選ぶようにしようと思っています。
今回歩いたコースは、そんな私でも無理なく楽しく歩くことができました。
これでちょっと自信が回復したように思います。
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4月は桜の季節ですが、鎌北湖の桜は完全に終わっていました。
それに鎌北湖の改修工事のため、鎌北湖の堤防で腰を下ろして桜の花の下でランチを楽しむというのももともと無理だったようです。
さらにこの工事は、令和3年の7月末までなので来年の桜も無理ということです。
ただ、この周回ルートはなかなか変化に富んでいておすすめです。
見どころは、宿谷の滝、ヤセオネ峠、物見山、北向地蔵、観音ケ岳、スカリ山そして鎌北湖と変化に富んで楽しむことができます。
まあ、スケールは小さいですが、近場でのんびり歩けるのですから私はとても満足しています。
登山適期は、晩秋から早春です。
夏の暑い時期は、低山なので熱中症の危険があり、中高年の方は控えたほうがよいと思います。