七ツ石山

七ツ石山山頂 東京都
七ツ石山山頂(撮影:2023年7月26日)
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七ツ石山の基本情報

七ツ石山山頂

7月下旬の七ツ石山は、吹く風も涼しく快適な登山を楽しむことができます。

起点となる丹波山村営無料駐車場の標高も740mほどあるので、朝であれば気温も高くなく汗ばむということもありません。

また七ツ石山山頂までの登山道はほぼ森の中なので、真夏のきつい日差しをずっと浴び続けるということもなく、直射日光で体力を奪われることもありません。

山頂は、標高が1757m あるため、吹く風も涼しく真夏の登山には最適の山かもしれません。

ただ、七ツ石山の山頂は開けているため、直射日光を浴びることになります。山頂での休憩は木陰を探してということになります。

サイト管理人ヒッキーの似顔絵

山頂からの展望は、ブナ坂から雲取山までの登山ルートを一望できるのが一番のおすすめポイントです。

また山頂の左端によると富士山も眺めることができます。

富士山方面の樹木の生長が早く、眺めは失われつつありますが、雲取山方面と三頭山方面の展望は当分大丈夫そうです。

山名七ツ石山(ななついしやま)
標高1,757.3m
場所東京都西多摩郡奥多摩町
駐車場丹波山村営無料駐車場駐車場
三角点三等三角点あり
備考 

駐車場情報

丹波山(たばやま)村営無料駐車場

丹波山村営無料駐車場

夏休み中でも平日はこんな感じで十分に駐車スペースはありますが、週末や休日は早朝から満車になるようです。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約40台
最終確認日2023年7月26日(水)
備考 

登山ルート情報

丹波山村営無料駐車場~七ツ石山(往復)

登山ルートには危険な場所はありませんが、基本的に登山道の傾斜はきつめです。

とは言うものの登山道自体は平らな場所が多く歩きやすい道です。

大きな段差や鎖場、ロープ場などもありません。

ただ登山ルート沿いに座って休憩できるようなベンチ等が一切ないため、足の疲労が溜まりやすいので注意が必要です。

七ツ石小屋を経由すると小屋の奥にあるテント場のベンチで座って休憩することができます。

出発地点丹波山村営無料駐車場
所要時間5時間40分
歩行距離14.8km
登山ルート駐車場~堂所~七ツ石小屋~七ツ石山山頂~ブナ坂~堂所~駐車場

所要時間詳細

この所要時間詳細は、2023年7月に行った際の個人的な山行記録です。年齢、性別、体力等により違いが生じますので参考程度にご利用ください。

上り丹波山村営無料駐車場~堂所97分
 堂所~七ツ石小屋下分岐45分
 七ツ石小屋下分岐~七ツ石小屋11分
 七ツ石小屋~七ツ石山山頂35分
 (小計)(188分)
 山頂にて休憩22分
下り七ツ石山~ブナ坂10分
 ブナ坂~七ツ石小屋下分岐30分
 七ツ石小屋下分岐~堂所26分
 堂所~丹波山村営無料駐車場64分
 (小計)(130分)
 合計5時間40分

山小屋、テント場情報

七ツ石小屋

七ツ石小屋

小屋番が常駐している山小屋で、素泊まりとテント泊が可能です。食事の提供はありません。

収容人数小屋:最大8名、テント場:最大20名
営業期間通年
料金小屋(素泊まりのみ):1泊4,000円
テント:1泊1,000円
トイレバイオトイレあり(要協力金)
風呂なし
備考小屋泊、テント泊とも七ツ石小屋オリジナルサイトにより事前予約必要。

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

丹波山村営無料駐車場地内トイレ

丹波山村営無料駐車場内公衆トイレ

男女別の水洗トイレできれいに管理されており、くさい臭いも殆どありません。

七ツ石小屋横バイオ式トイレ

七ツ石小屋バイオトイレ

七ツ石小屋のテント場の奥に設置されたバイオ式トイレで、使用するには協力金が必要です。

このトイレは水源の水質保全の目的で、東京都水道局が費用負担し丹波山村が設置しました。

バイオ式トイレというと最新式で臭わないのではと思いがちですが、実際には結構きつい臭いがします。

コンビニ情報

駐車場の近くにコンビニ等は一切ありません。

おすすめ登山地図

七ツ石山周辺の天気をチェック!

七ツ石山の天気は?・・・ヤフー天気(東京都西多摩郡奥多摩町)

登山記録のスライドショー

下の「七ツ石山の登山記録」とほぼ同じ内容になります。
再生時間は約9分です。時間のある方はスライドショーで今回の登山記録をお楽しみください。(BGMが流れます。音量に注意してください。)

七ツ石山の登山記録

山行日2023年7月26日(水)
山行形態単独
天候快晴

丹波山村営駐車場から七ツ石山へ(所要時間:約188分)

駐車場から堂所へ(所要時間:約97分)

丹波山村営無料駐車場

ここが今回の起点となる丹波山村営無料駐車場です。

平日だと朝の7時過ぎに到着しても十分に駐車可能ですが、週末や休日は朝から満車になるようです。

特に土曜日はまず駐車できないと七ツ石小屋のホームページでも注意喚起されていました。

日本百名山の雲取山の起点となる駐車場なので無理もありません。

丹波山村営無料駐車場内公衆トイレ

駐車場内には男女別のきれいな水洗式トイレが設置されています。

登山届提出ポスト

トイレの前には登山ポストが設置されています。ここに登山届を提出してから出発します。

登山口への舗装道路

駐車場から登山口へは、舗装道路を5分ほど歩きます。

登山口

舗装道路の左側に登山口が見えて来ました。

登山口にある案内板

登山口には今回の目的地「七ツ石山」と日本百名山の「雲取山」の表記があります。

登山道

登山道は明瞭で歩きやすく、危険な箇所は殆どありません。

整備された登山道

道は「七ツ石小屋下」分岐まではずっと1本道なので迷う事もありません。

廃屋

駐車場から20分ほど歩くと左上に廃墟が見えてきます。

平らな歩きやすい登山道

登山道の上り傾斜はそれなりにあって疲れますが、よく整備されていて歩きやすい道です。

木の根の張り出した登山道

登山道は七ツ石山の山頂までずっと樹林に囲まれていて展望はありませんが、夏は直射日光が当たらず快適です。

水場前

駐車場から1時間ちょっと歩くと登山道が水で濡れた場所に到着します。ここが最初の水場になります。

水場

左の斜面を登ると水場があります。

水場の先の登山道

水場から先も森の中道が続きますが、夏は日陰になって逆に涼しくて助かります。

堂所

駐車場から1時間40分ほどでステンレス製の細い案内板が見えてきます。ここが地図上にもある堂所(どうどころ)という場所になります。

堂所にある案内板

残念なことに今回のルート上には、ベンチなど座って休憩できる工作物は一切ありません。

七ツ石小屋に立ち寄ればベンチがありますが、それ以外の場所には全くありません。

堂所から七ツ石小屋へ(所要時間:約56分)

堂所から先の登山道

堂所から先の登山道は石が多くなりますが、大きな段差などはないので危険を感じるようなことはありません。

分岐に立つ案内板

堂所から15分ほど進むと案内板があり、大きく右に曲がります。

マムシ岩

さらに10分ほど歩くと右側に石が積み重なった場所があります。ここがマムシ岩と呼ばれている場所です。

マムシ岩にある案内板

ここマムシ岩は登山口と雲取山のちょうど中間地点のようです。雲取山へ登る方は、自分の残りの体力と相談するよい機会かもしれません。

雲取山登山は、後半のほうがきついということを覚えておいた方が良いと思います。

マムシ岩より先の登山道

大きな段差はありませんが、ちょっときつめの傾斜がひたすら続きます。

登山道の様子

と思っていたら、一息付けるなだらかな登山道になりました。

ブナ坂と七ツ石小屋の分岐

駐車場から2時間20分ほどで、ステンレス製の案内板のある分岐が見えて来ました。

分岐にある案内板

ここがブナ坂と七ツ石小屋との分岐です。

七ツ石小屋下と名のついた分岐

分岐にある案内板の支柱には、「七ツ石小屋下」という分岐名が書かれています。

今回はここを右へ曲がり、七ツ石小屋を経由して七ツ石山山頂を目指します。

分岐から先の登山道

傾斜はさらにきつくなりますが、長くは続きません。

七ツ石小屋に到着!

七ツ石小屋

駐車場から2時間半ほどで七ツ石小屋に到着しました。

小屋の案内板

七ツ石小屋は食事の提供は一切ありません。小屋泊、テント泊ともに食料、調理器具等も持参しなければなりません。

小屋で売っている飲み物

飲み物は、小屋番からドリンク券を購入後、ドリンク券入れ(左の透明なケース)に購入したドリンク券を入れてから飲み物を取る方式のようです。

小屋奥の広場

小屋の奥にはベンチがありますが、ここはテント場兼用ですので、夕方にテントが張られると歩く場所がなくなるようです。

小屋奥の広場にあるベンチ

平日の昼間は誰もおらずガラガラです。

七ツ石小屋バイオトイレ

奥にはバイオ式トイレがあります。このトイレは東京都水道局が水源の水質保全のためにお金を出して設置したものです。

小屋の広場から見える富士山

七ツ石小屋のテントスペースからは正面に富士山が見えます。

富士山方面の展望

富士山、雁ケ原摺山そして忍野八海の奥にある杓子山が見えます。

七ツ石小屋から七ツ石山山頂へ(所要時間:約23分)

七ツ石小屋から水場への登山道

七ツ石小屋のベンチで座って休憩したら、七ツ石山山頂を目指して歩き始めます。

水場には橋があります

七ツ石小屋から2~3分歩くと橋が見えてきます。ここが水場です。

橋を渡らずに右へ進みます

橋の右側に案内板があります。案内板に従って、橋を渡らずに右へ進みます。

七ツ石小屋上分岐

水場から4分ほど道なりに進むとステンレス製の案内板が見えてきます。

分岐の案内板に書かれている分岐名

ここが「七ツ石小屋上」分岐です。案内板に従って左へ進みます。

つづら折りに急斜面を登る

尾根をつづら折りに登っていきます。

七ツ石山の尾根と合流

7分ほど尾根を登るとまた案内板が見えてきます。

ここは奥多摩駅から七ツ石山へ伸びる尾根道との合流視点です。ここを左へ進みます。

尾根道を左へ

七ツ石山山頂直下の尾根道なので日当たりもだいぶ良くなってきていますし、青い空も木々の間から見えています。

七ツ石神社

尾根道を4分ほど進むと右に七ツ石神社が見えてきます。

七ツ石神社の先の登山道

さらに左へ進むと森から抜け、青い空が広がっているのがわかります。

青い空が見えてくる

すぐに完全に森から抜け出て、青い空が広がります。七ツ石山山頂に到着です!

七ツ石山山頂に到着!

七ツ石山山頂

七ツ石山の山頂は、お椀を伏せたように丸くなっていて、平らな場所は殆どありません。

山頂のモニュメントと三角点

山頂には、石でできた立派なモニュメントとその横には山頂三角点があります。

山頂に立つ立派なモニュメント

東京都のある程度標高のある山には、すべてこのデザインのモニュメントが立っています。

三等三角点

七ツ石山山頂にあるのは、三等三角点です。

七ツ石山の標高

モニュメントには、標高(1757.3m)も刻まれています。

雲取山方面の展望

右を見るとブナ坂から雲取山へ伸びる登山道と雲取山山頂が見えます。

富士山方面の展望

七ツ石山山頂の左端によると富士山と雁ケ原摺山が見えます。

三頭山方面の展望

さらに左側には三頭山と鹿倉山へ続く稜線上にある白い仏舎利塔が見えます。

七ツ石山から丹波山村営駐車場へ(所要時間:約130分)

七ツ石山山頂から堂所へ(所要時間:約88分)

ブナ坂方面へ下山

下山は来た道を戻らずに、ブナ坂を経由して戻ることにします。ブナ坂(雲取山)方面へ下ります。

急斜面をつづら折りに下る

ちょっときつめの斜面をつづら折りに下ります。

ブナ坂

七ツ石山山頂から10分ほどでブナ坂へ到着します。

ブナ坂にある案内板

分岐にある案内板の支柱に「ブナ坂」と書かれています。

鴨沢方面へ下山

案内板の「鴨沢」方面へ下ります。

なだらかで歩きやすい登山道

「ブナ坂」から「七ツ石小屋下」分岐までの道はいわゆる七ツ石山山頂を通らないまき道なのでほぼ平らで歩きやすい道です。

木製の橋

崩落個所に架けられた橋は、ちょっと揺れるので1人づつ慎重に渡りましょう。

分岐

ブナ坂から30分ほどで「七ツ石小屋下」分岐に到着します。

七ツ石小屋下分岐

案内板の支柱に書かれた分岐名を確認します。

七ツ石小屋下分岐の先の登山道

ここからは堂所(どうどころ)を経由して駐車場へ戻りますが、分岐は1つもありません。道なりに下るだけです。

展望のない登山道

大きな段差もない歩きやすい道をのんびり下ります。

堂所に到着!

堂所

七ツ石山山頂から65分ほどで堂所まで戻って来ました。

案内板の支柱に書かれた「堂所」の文字を確認

ちょうど座って休憩したいところなのですが、ベンチがありません!(残念!)

堂所から駐車場へ(所要時間:約64分)

堂所の先の登山道の様子

快晴の登山でしたが、日陰が多く快適に歩くことができます。

深い森の中の登山道

さすがに標高が低くなってくると山頂の涼しい風というわけにはいきません。

ちょっとモワっとした風になってきました。

登山口

七ツ石山山頂から2時間5分で登山口に戻って来ました。

丹波山村営無料駐車場

5分ほど舗装道路を歩くと駐車場に戻ります。

まとめ

7月下旬の猛暑。

低山では熱中症になって倒れてしまうのではという不安から、少しでも標高の高い七ツ石山へ登ることにしました。

パソコンで記事を書く青年のイラスト

スタート地点となる丹波山村営無料駐車場の標高は700mちょっとあり、朝7時過ぎの気温も涼しく、気持ちよく登山をスタートできました。

七ツ石山山頂は、日当たりがとても良く、真夏には日なたでランチというわけにはいきませんが、木陰に入ると吹く風も涼しく気持ちよく過ごせます。

ただ、どういうわけか山頂の手前あたりから蜂やハエ等の虫にまとわりつかれてしまい、あまり良い気分ではありませんでした。

七ツ石山山頂からの展望は、樹木が成長するにつれて制限されつつあります。

ただ、雲取山方面、富士山方面そして三頭山方面の眺めは何とか楽しむことができ、それなりの満足感は味わうことができます。

登山道は複雑な分岐も少なく、道を間違えて遭難するというようなことはないでしょう。

また大きな段差や鎖場、ロープ場なども一切ありません。

ただ登山道沿いにはベンチが一切ないので座って休憩したい場合は、地面に座るしかありません。

なにか敷物を用意しておくと良いでしょう。

今回のルートは、スタート地点の標高が700mを超えており、山頂が1700mを超えているため、猛暑にもかかわらずそれほど汗をかくことなく快適に登ることができました。

真夏なので500mlのペットボトルを5本用意していたのですが、実際に飲んだのは3本だけでした。標高の高い山は熱中症の不安も少なくて済むことがよくわかりました。

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