浅間嶺~松生山

東京都
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浅間嶺、松生山の基本情報

浅間嶺山頂からの展望

浅間嶺の山頂は細長い稜線上にあるのですが、見晴らしは最高です。

奥多摩の山並みをまじかに眺められるだけでなく、富士山も見えます。

山頂にはベンチも設置されているので、ゆっくりと座ってランチを楽しめます。

山名①浅間嶺(せんげんれい)、②松生山(まつばえやま)
標高①浅間嶺:903m、②松生山:933.7m
場所①~②:東京都西多摩郡檜原村
駐車場村営駐車場(無料)
備考 

駐車場情報

檜原村村営駐車場

檜原村村営無料駐車場は、砂防ダム工事のため令和7年3月頃(予定)まで利用できません。(檜原村役場に電話で確認(2023.03.27))

長時間駐車することになる登山者の方は払沢の滝駐車場ではなく、こちらの村営駐車場に駐車するようにしましょう。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約50台
最終確認日2019年4月20日
備考 

登山ルート情報

村営駐車場~浅間嶺~松生山ルート(往復)

浅間嶺、松生山そして払沢の滝を見学すると所要時間は、5時間前後になります。払沢の滝に寄らなければ4時間ちょっとで往復できるでしょう。さらに松生山へも立ち寄らずに浅間嶺の往復のにみすると3時間ちょっとの行程にすることも可能です。

出発地点村営駐車場
所要時間5時間10分(払沢の滝見学時間含む)
登山ルート村営駐車場~浅間嶺~松生山~払沢の滝~村営駐車場

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

檜原村総合運動場内にある公衆トイレ(檜原村村営駐車場駐車場の隣)

檜原村村営駐車場地内にはトイレはありません。駐車場の隣の檜原村総合運動場に24時間利用できるとてもきれいなトイレがあります。

払沢の滝入口にある公衆トイレ

払沢の滝入口には男女別のきれいに管理された公衆トイレがあります。

桧原とうふちとせ屋の向いにある観光トイレ

ちとせ屋の前にある観光トイレ

檜原とうふちとせ屋の向かいが広いバス停になっていて、そこに男女別の観光トイレがあります。

時坂峠手前の簡易公衆トイレ

時坂峠の手前には公衆トイレがありますが、こちらは和式のポットン便所です。非常用としての利用になるでしょう。

浅間嶺の先の浅間尾根休憩所の奥にある簡易公衆トイレ

浅間嶺の山頂の先にある公衆便所

浅間嶺の展望台を通り抜けて少し下った場所にある広場の奥にある公衆便所ですが、山奥にある昔ながらのポットン便所でかなり臭います。

コンビニ情報

村営駐車場及び払沢の滝駐車場付近にはコンビニはありません。

浅間嶺~松生山の登山記録

山行日2019年4月20日(土)
山行形態単独
天候晴れ

登山を始めて15年以上になるのですが、これだけ山頂からの展望が素晴らしい山があるなんてなぜ気づかなかったのか、本当に不思議です。とても東京の山とは思えません。

グーグルマップで駐車場を調べて払沢の滝入り口に駐車場がありそうだとわかり行ってみたのですが、そこには長時間駐車される方は、村営駐車場へ止めるようにとの案内板がありました。

またゴールデンウィーク中なのか駐車場案内係りの方が3名ほど道へ立っていて、満車の場合などに村営駐車場を案内しているようでした。村営駐車場は、払沢の滝駐車場から700mほどのところにある村立檜原中学校の裏にあります。

村営駐車場はきれいに舗装され、区画線がきっちりと引かれた駐車場で約50台駐車可能です。それでも観光地であるため休日等はすぐに満車になりそうです。今回は5月1日の一応平日だったためか半分くらいしかうまっていませんでした。

ちなみにこちらが5月1日の早朝7時半くらいの払沢の滝駐車場です。昼過ぎに戻ってくるとやはり満車状態でした。しかもゴールデンウィーク中のためか、駐車場案内係りの人が3名ほどいて、村営駐車場を案内していました。

払沢の滝駐車場には、浅間嶺を案内する看板もありました。浅間嶺登山の起点でもあることがわかります。

払沢の滝駐車場を通り過ぎ、車道を200mちょっと道なりに進むと階段と案内板が出て来ます。もちろん車道をずっと歩いてもいいのですが、案内板通りに進むと森の中や小川沿いを歩けて、登山らしくなるのでお勧めです。

ただ車道を歩いていると次第に見晴らしが良くなり、遠くばかり見てしまうので案内板を見落とすことがあります。(私は登りで1回、下りで1回見落としました)

するとやはりちょっと遠回りになります。

まずは「時坂峠・浅間嶺」の案内板に従って階段を登っていきます。時坂峠までは民家の横を通ることが何度かありますので、あまり大声で話をしたり、大きな音のする鈴をつけて歩くのは控えたほうがよいでしょう。

しばらく歩くと車道に出ます。そのまま道なりに舗装道路を真っすぐに進みます。車道沿いにカーブを2度曲がったすぐ先の左側に案内板が出て来ます。

私はここを見落として通り過ぎてしまいました。きっと反対側の展望を見ながら歩いていたのだと思います。ここを左へ入っていくと細い登山道になり、民家の横を通って公衆トイレ前に出ます。

この公衆トイレの右横をあがっていくと再び車道に出ます。車道に出たら車道をあがっていかずに右側(下り方面)を見ましょう。

トイレを通り過ぎて車道に出たら右を見ます。すると案内板があるのがわかります。ここを登り切ると時坂峠です。

4月下旬には登山道沿いに桜が咲きます

みごとな枝垂桜(撮影:4月20日)
みごとな枝垂桜(撮影:4月20日)

登山道沿いにはみごとな枝垂桜が咲いています。

八重桜(撮影:4月20日)
八重桜(撮影:4月20日)

薄いピンク色の八重桜も綺麗です。

登山道沿いに咲く桜(撮影:4月20日)
登山道沿いに咲く桜(撮影:4月20日)

登山道から歩いてきた道を振り返ると静かな山村風景が広がります。下に見える建物は檜原小学校で、その裏が今回車を止めた檜原村営無料駐車場です。

駐車場からこのあたりまで約30分ほどです。

浅間尾根

奥多摩の主稜線から風張峠(かざはりとうげ)でわかれ、東西にゆるやかな上下をくりかえすのが浅間尾根です。浅間という名称は富士山の見られる所につけられており、この尾根からも時々、富士山が遠望できます。

この尾根につけられた道は、以前は南・北両秋川沿いに住む人々が本宿・五日市に通う大切な生活道路でした。また、甲州中道とよばれ江戸と甲州を結ぶ要路となっていたこともあります。

昭和の初め頃までは檜原の主産物である木炭を積んだ牛馬が帰りには日用品を積んでこの道を通っていました。

登山道を上り切るとまた車道と合流します。ここが時坂峠です。払沢の滝駐車場から30分ほどで到着しました。

左を見ると車道と左側に登山道らしきものがあります。その横には石仏が置かれているので、昔は右の舗装道路はなくて、この登山道がメインの道だったのでしょう。というわけで今回は左の登山道を進んでみました。

が道はとても急で砂混じりの斜面はとてもあるきづらく、おまけに展望もまったくなく疲れるだけでした。また歩く人も少ないようで草が道に迫り出してきていてマダニのことを考えると帰りは車道を歩こうと堅く思いました。

時坂峠から登った登山道はこの舗装道路の合流点のすぐ手前で車道と合流します。浅間嶺へはここを右へ進みます。

車道の合流地点には、このような案内板が設置されています。「浅間嶺・上川乗バス停」方面へ進みます。案内板には浅間嶺まで2.9kmと書かれています。

しばらく舗装道路に沿って歩くと、左側が開けてきます。舗装道路歩きなのですが、気持ちの良い風も吹いてとてもいい気分です。

時坂峠から車道を20分ちょっと歩くと峠の茶屋の看板が見えてきます。

ここが峠の茶屋ですが、営業はしていません。5月1日のゴールデンウィーク中なのですが、平日だからお休みなのでしょう。それとも廃業されてしまったのでしょうか。よくわかりません。

峠の茶屋の向かい側には3台分の駐車スペースがあります。そこからの展望は素晴らしく、奥多摩方面の山を一望することができます。またベンチも用意されているので座ってゆっくりと休憩することもできます。

峠の茶屋から浅間嶺へ

浅間嶺へは、峠の茶屋を通り過ぎて道なりに舗装道路を下っていきます。

すぐに道が左右に分岐しますが、案内板があるので迷うことはありません。

左の「浅間尾根」方面へ進みます。

上の分岐を「浅間尾根」方面へ左折するとすぐに道は未舗装となり、そば屋の横を通り抜けます。

そば屋にはそばの実をそば粉にするためでしょうか水車がありますが、それが回るたびにギイギイという薄気味悪い音を出しているのがちょっと不快に感じます。

閉店通知

このお蕎麦屋さんは、残念ながら平成30年11月25日をもちまして閉店してしまいました。

そば屋を通り過ぎるとすぐに森の中に入り、登山道らしくなります。この道は旧甲州街道だったようで一部では人工的に石が敷き詰められたようなところがあります。

しばらく登山道を歩いていると案内板の設置された分岐にでます。ここで左の「展望台・浅間嶺」方面へ進むと最短距離で浅間嶺山頂に到着します。

まっすぐ(「浅間嶺・上川乗バス停」方面)へ進むと山頂の下を一度通り過ぎ、休憩舎は公衆トイレのある広場を経由して戻るかたちで山頂へ到着します。トイレに立ち寄る場合は直進したほうが便利です。

直進した場合は、「上川乗バス停」と書かれた案内板に従って左折するとすぐに休憩所があります。ここの案内板には、「浅間嶺」とか「展望台」という言葉が出てこないのでとりあえず先へ進んでみることにします。

そしてさらに直進すると「浅間嶺展望台」と書かれた案内板がやっと出て来ます。

ここを左折すると公衆トイレを経由して休憩舎のある広場に出ます。つまり手前の「上川乗バス停」のところを左へ曲がるのが近いということがかわりました。

ここが広場の横にある公衆トイレですが、いわゆるポットン便所に臭います。虫がいます。臭いです。非常用と考えたほうが良いでしょう。

立派な休憩舎ですが、天気の良い日には必要ありません。降雨時や雷が鳴っている時にはあるととても助かります。

休憩舎を通り過ぎた先にやっと「浅間嶺・展望台」の案内板が出て来ます。ここを人登りすると山頂です。

浅間尾根休憩所広場にある観光案内板について

浅間嶺の山頂直下には屋根付きの休憩所と簡易公衆トイレがあり、そのまわりがちょっとした広場になっていてベンチと観光案内板がり、浅間尾根道についての解説が書かれています。

歴史の道

このコースは、上川苔から浅間尾根へのぼり時坂峠をへて本宿に至る延長8.0kmのものです。

檜原村の中央を通り地形も比較的ゆるやかな浅間尾根道は、中甲州道とも呼ばれ古代から重要な交通路となっており、江戸時代頃は馬によって木炭等の生産物を運び出し、日用品等を運び入れる要路として、村人のほかに小河内や西原の人たちも利用していました。

浅間嶺(せんげんれい)山頂

浅間嶺(せんげんれい)の山頂は、明るく開けており奥多摩方面の展望は抜群です。またベンチ(4脚)やテーブルベンチ(2セット)も置かれていてゆっくりと座って休憩しながら山座同定を楽しむことができます。

ただ山頂は細長く稜線の一部だということがわかります。

山頂には山頂を示す大きな案内板があり、記念撮影ができます。一部樹木で展望を遮られている部分がありますが、逆に日影ができる部分もあって、暑い夏には助かります。

正面には奥多摩の御前山全体を眺めることができます。御前山の左にはさらに遠くの雲取山や七つ石山、鷹ノ巣山なども見渡すことができます。

御前山の右側には大岳山と大岳山から右に延びる馬頭刈尾根がよく見えます。

奥多摩方面とは反対側を見ると白い雪を被った富士山が見えます。

5月上旬にこれだけくっきりと富士山が見えるとはとてもラッキーなことです。

富士山の左側には、神奈川県の丹沢の山並みを楽しむことが出来ます。

4月には浅間嶺の山頂の桜が満開になります!

浅間嶺山頂のまわりに植えられている桜の花(撮影:4月20日)
浅間嶺山頂のまわりに植えられている桜の花(撮影:4月20日)

4月の中旬から下旬頃になると浅間嶺の山頂のまわりに植えられている桜の花が満開になりとてもきれいです。

浅間嶺山頂付近から松生山方向の眺め(撮影:4月20日)
浅間嶺山頂付近から松生山方向の眺め(撮影:4月20日)

こちらは浅間嶺の山頂から松生山方面の眺めです。山頂の手前ににきれいな桜が咲いています。他の樹木はまだ新芽が顔をだしたばかりです。

松生(まつばえ)山へ

浅間嶺でゆっくり休憩をとり、足の疲労も癒されたので松生山の山頂も見に行くことにしました。浅間嶺の山頂から6~7分進むと時坂峠方面と松生山方面との分岐点に到着します。

ここを右に進むと道は意外と傾斜がきつくなり、松生山の山頂までに小さなアップダウンを3~4回繰り返すことになりちょっと疲れます。

きつい急坂を登り切ると平らな尾根道になり、左側の見晴しがよくなります。ここはごく最近、樹木が伐採されたため浅間嶺の山頂全体を見下ろすことができるようになりました。

浅間嶺の標高は903mですが、松生山は933mと30mほど高いので、ここから桜に囲まれた山頂を見下ろすことができるのです。

4月の浅間嶺山頂は桜に囲まれています!

手前の桜が咲いている場所が浅間嶺の展望台です。右奥の山は、三頭山(右)と大沢山(左)です。

浅間嶺と三頭山そして大沢山
浅間嶺と三頭山そして大沢山

アップでみるといろんな種類の桜が植えられているのがわかります。

浅間嶺山頂の桜(撮影:4月20日)
浅間嶺山頂の桜(撮影:4月20日)

それでも松生山との分岐点から時間にして17分ほどで松生山の山頂に到着します。

山頂には正体不明の建造物があります。太陽光パネルのようなものと茶色のアンテナらしきものなのですが、解説板や管理者等の表示版が一切ないので分かりません。

正体不明の建造物の横に立っている細い棒に「松生山」と山頂の名前が書かれています。

そのすぐ横には三等三角点が設置されていました。普通の山頂三角点は角が破損したり、文字が読めないくらい削られているものが多いのですが、こちらの三角点は新品同様です。

恐らく訪れる人が少ないためだと思われます。昭文社の山と高原地図では登山道が点線になっているし、展望の素晴らしい浅間嶺がすぐ横になるのですから仕方がないのですが、三角点がきれいなのはうれしい限りです。

松生山の山頂スペース

晩秋から早春にかけては葉が落ちるため見通りはかなり良くなります。下草の雑草も減るので山頂スペースも広く感じます。

富士山の見晴しは浅間嶺よりも良いのです。写真では小さく見えるのですが、肉眼ではもっとずっと迫力があります。

浅間嶺からは富士山の麓がまったく見えないのですが、松生山からはより多く見えるので、富士山を眺めるだけであればこちらのほうが優れていると言えます。

下山は、松生山方面と時坂峠方面との分岐まで来た道を戻ります。そこからは時坂峠を経由して払沢の滝駐車場まで戻ります。

前述のとおり、時坂峠から払沢の滝までは、車道と登山道を交互に歩くことになるのですが、車道から登山道への入口を見落とすとずっと車道上を歩くことになり、かなり遠回りになりますのであまり景色ばかりを見て歩かないようにしましょう。

もちろんずっと車道上を歩いても払沢の滝までは戻れます。

払沢の滝を見学しよう

松生山方面と時坂峠方面との分岐から1時間15分ほどで払沢の滝駐車場に到着します。駐車場の向かいには男女別の観光トイレがあり、その右横が払沢の滝への入口です。

駐車場から払沢の滝までの道は遊歩道としてきれいに管理されています。地面には木のチップが敷き詰められていて快適に歩くことができます。

また払沢の滝からの水が流れる沢づたいに遊歩道があるため流れる水の音を聞きながら涼しげな木漏れ日の中を歩くことができます。

駐車場から13~4分で払沢の滝に到着します。滝の落差は26mどそれほど大きくはないのですが、それだけに近くまで行けるので十分にマイナスイオンを浴びることができて気分がスッキリします。

流れ落ちる滝の水が太陽光でキラキラと輝き、新緑の緑と美しさを競い合っているようです。

払沢(ほっさわ)の滝

払沢の滝は、「日本の滝百選」にも選ばれている檜原村最大の観光名所として良く知られています。

この滝は四段からなり一段目のたきは落差二十六メートルで、全段の高さを合わせると落差は六十メートルにもなります。

古くは「払子の滝」と呼ばれ、滝の水が流れ落ちるさまが、僧侶の払子を垂らしたように見えたのでこの名がついたと伝えられています。

深い滝つぼには主(大蛇)が棲んでいたという伝説が残っています。

まとめ

浅間嶺(せんげいれい)という山は、私は今まで知らなかったのですが、今回登ってみて展望の素晴らしい山だとよくわかりました。

この周辺の山だと御前山や三頭山は展望は全くないし、大岳山も半分は樹木にさえぎられて見通せないので、この山はかなり貴重な山だと言えます。

登山道も危険な場所はないし、道迷いの心配も少ない山だと言えます。ただ車道歩きが所どころあるのが気になるところですが、車や一般の方と出くわすということが殆どないのでのんびりと登山ができると思います。

四季を通して歩いてみたくなる魅力的な山です。

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