柏木山~龍崖山

埼玉県
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柏木山、龍崖山の基本情報

ここが飯能くすの樹カントリー倶楽部(ゴルフ場)のすぐ裏だとは誰も思えないくらい見晴らしが良く、爽快な気分になれる山です。

朝早く行くと、爽やかな朝日を全身に浴びることができます。

山名①柏木山(かしわぎやま)、②龍崖山(りゅうがいさん)
標高①柏木山:303m、②龍崖山:246m
場所①~②:埼玉県飯能市
駐車場茜台自然公園広場駐車場(無料)、龍崖山公園駐車場(無料)
三角点なし
備考

駐車場情報

茜(あかね)台自然広場駐車場

ここは茜台自然広場利用者及びハイカーのための駐車場で柏木山と龍崖山をぐるっと一周するルートの起点にはぴったりの駐車場です。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約10台
最終確認日2018年3月14日
備考 

龍崖山公園駐車場

この公園ができた当初は6台しか駐車できなかったのですが、最近拡張され奥の未舗装の場所にもトラロープで区画された駐車場になっていました。これで合計20台駐車可能になりました。

燧山と龍崖山の往復には便利な駐車場です。

位置下の地図(グーグルマップ内)のPの場所になります。
料金無料
駐車可能台数約20台
最終確認日2018年3月14日
備考 

登山ルート情報

柏木山~龍崖山周回ルート

この周回ルート上には、3ケ所の無料駐車場があり、どこを起点にして歩き始めても良いのですが、楽しみを最後に取っておきたいという方は、茜台自然広場の駐車場からスタートすることをお勧めします。

柏木山からの展望も素晴らしいのですが、やはり一番は龍崖山とその手前の見晴しスペースからの展望です。この2ケ所から展望を合わせるとほぼ360度見渡すことができるだけでなく、山座同定用の案内板も数多く設置されていてとても参考になります。

出発地点茜台自然広場駐車場
所要時間3時間31分
登山ルート茜台自然広場駐車場~柏木山~赤根ケ峠~龍崖山公園~燧山~龍崖山~八耳堂~茜台自然広場駐車場

トイレ、コンビニ情報

トイレ情報

  • 配水場広場にきれいな公衆トイレがあります。
  • 龍崖山公園内にきれいな公衆トイレがあります。
  • 八耳堂横にきれいな公衆トイレがあります。

コンビニ情報

駐車場近辺にはないので、飯能市内で立ち寄っておきましょう。

柏木山~龍崖山の登山記録

山行日2018年3月14日(水)
山行形態単独
天候晴れ

茜台自然広場駐車場から柏木山を目指します

3月中旬の穏やかな朝、7時50分にここ茜台自然広場の駐車場に車を止めてまずは柏木山を目指して出発します。今回は、柏木山から龍崖山公園を経由して燧山、龍崖山を登り、八耳堂へ下り駐車場へ戻るという周回コースを歩きます。

駐車場の端には「赤根ケ峠、茜台自然広場」の案内板があります。柏木山の名前はまだ出て来ません。しばらくは「赤根ケ峠」を目指して歩きます。

駐車場の横から茜台自然広場への整備された道があります。この舗装された道を90m上ると広場に出ます。

広場にはテーブルベンチや屋根付きのベンチが設置されています。左には沢から流れてきた水が溜まった池のような場所があります。

近づいてみると見慣れない物体が水の中に大量にありますが、これは全部カエルの卵でした。土砂がかぶって白っぽくなっていますが、木の棒で揺すってみるとカエルの卵だと分かりました。

さらに柏木山の山頂に書かれていた里に恩返しプロジェクト山援隊のブログによるとヤマアカガエルの卵のようです。(参考:カエルのなきごえ聞いてみよう!

公園の奥に進むと案内板がありましたが、ここでもまだ柏木山の名前は出て来ませんでした。

茜台公園の奥に進むと次第に道幅が狭くなり登山道らしくなってきます。

20分ほど歩くと稜線に出て道が右へ曲がります。右を見ると緑色のフェンスがあるのが分かります。このフェンスの向こう側は飯能くすの樹カントリー倶楽部(ゴルフ場)です。

右に曲がったあとは、ゴルフ場のフェンス沿いにしばらく歩きます。

ここが赤根ケ峠と柏木山の分岐ですが、行政が設置した案内板には柏木山の表示はありません。赤と白のポールの右の緑色の細長い板きれに小さく柏木山と書かれているだけです。

ここを左へ進むと柏木山を経由せずに赤根ケ峠へ行ってしまいます。柏木山へは右のフェンスに沿って進みます。

「フェンスコース 高ドッケ 柏木山」の案内板。ここで初めて柏木山の名前が出て来ます。

傾斜が増したところで上を見上げると青い空が広がっています。この斜面を登りきったところが柏木山の山頂です。

明るく開けた柏木山の山頂

駐車場から35分で柏木山の山頂に到着です。山頂は明るく東側から南側が開けていて遠くまでよく見通せます。

山頂には手作り感満載の看板が設置されています。看板奥にうっすらと白くみえるのが藤さんです。3月中旬の風のない暖かな朝は、とても気持ちがいいのですが、湿度が高いせいか晴れていても都心のビル群は見えませんでした。

このテーブルベンチも石を積み上げ丸太を載せてペンキを塗った手作り感があります。でもちょっと座りにくそうです(笑)。

山頂は広くはないのですが、他にもこんなに手作りのベンチなどがあります。このあたりの人たちは本当にこの山の事が好きなのですね。

これは行政が設置した山頂を示す石板です。柏木山の標高は303mなんですね。

これが柏木山の山頂から見た南側の見晴しです。とても300mちょっとの標高とは思えないくらい遠くまで見渡すことができます。真冬の空気が乾燥したじきであれば都心のビル群や東京湾まで見通せそうな気もします。

西側をみると富士山の頭がちょこっとだけ見えます。見晴らしの良いところにくると必ず富士山を探してしまうのは日本人の遺伝子に組み込まれている本能なのでしょうか。

柏木山の山頂には三角点はなく、2級基準点というのがありました。三角点とおなじように石でしっかりとガードされている大切なもののようです。

この2級基準点はは飯能市が設置したものだとわかります。「基準点」をネットで検索してみると国土地理院のサイトが表示されます。

それによると基準点は、測量や地図作成の基礎となるもので、三角点、水準点、電子基準点の3つからなるもののようです。(参考:国土地理院「基準点とは」)

赤根ケ峠を経て龍崖山へ

さて、柏木山の山頂で展望を楽しんだら次の目的地の龍崖山を向かいます。山頂には登ってきた道を含め3本の道が通じているのですが、龍崖山へは「かもしか新道」を使い、赤根ケ峠を経由して向かいます。

木が伐採されていると明るく展望を楽しめながら歩けるので良いのですが、地面は風化し砂状になってくるのでとても滑りやすくなってしまいます。低山といえども気をつけて下山します。

ちょっと歩くと道は森の中に入り、すぐに展望は楽しめなくなります。しかし案内板はしっかりと設置されているので赤根ケ峠の名前を見落とさずに進めば迷うことはありません。

この分岐点にも私製の案内板が分岐点に設置されていました。

柏木山と現在地の文字が赤で書かれていてとても分かりやすい地図までありました。目指す「赤根峠」の文字の下にはっきりと書かれています。

この分岐に出たら右(案内地図に向かって左)へ下っていきます。

しばらく広めの林道を下るとさらに広い砂利の敷かれた道と合流します。正面には建物が見えます。この道は右が通行止めになっている道で左へ進みます。

すぐに舗装道路と合流します。そして角の電柱横に案内板があるのが分かります。

赤根ケ峠へはこの分岐を左へ進み、手作り感のある家の横を通り抜けていきます。この建物には今でも人が住んでいるようなので静かに通り抜けるようにしましょう。

赤根ケ峠に到着

道なりに進むと赤根が峠に到着します。ここは昔は交通の要所であったようで四方に道が分岐しています。峠には違いないのですが、森の中なので見晴らしは全くありません。

ここ赤根ケ峠にも行政の設置した石板が建てられていました。

赤根ケ峠にあるベンチの横に案内板があり、峠についての解説と飯能焼についての解説が書かれていました。

赤根ケ峠のこと

苅生から成木、青梅へ通じる「飯能成木道」が越えた峠であったが、明治44年、大河原から下畑へ通じるトンネルの完成により地方道としての役割を終えた。

また、赤根ケ峠は江戸時代の後期から明治の半ばまで生産された飯能焼に使用する陶土の山地の一つであった。赤根ケ峠のものは赤味を帯びた柔らかい粘土で、鉄分が多く粘着力に富むことで、飯能焼の主要陶土となったと言われている。

飯能焼について

飯能焼は一度は途絶えてしまったのですが、その後陶芸家が移り住んで復活させてくれたようです。そのためいくつかの陶房があり、飯能焼の器などを購入することもできますし、体験工房でうつわ作りを楽しむこともできます。

興味のある方は訪れてみてはいかがでしょう。(参考:飯能窯:飯能市大字苅生28-1、破草鞋窯:埼玉県飯能市中藤上郷4-3)

工業団地内を歩く

赤根ケ峠から龍崖山へは、案内板の「配水場広場」方面へ進みます。すると森を抜け正面に工場らしきものが見えてきます。よく見るとベンチも設置されている休憩場所のようです。

どうやらここがグーグルマップの「展望台:赤根ケ峠」のようです。そうするとグーグルマップの「赤根ケ峠」の位置が間違っているようです。

赤根ケ峠を通り過ぎた先のベンチのある開けた場所(みはらし台又は展望台)からは資材置き場の向こうに先ほど登った柏木山の山頂がよく見えます。

そして右を見るとこれから登る龍崖山と見晴台テラスそして燧山の山頂付近を見ることができます。この先を資材置き場のフェンス沿いに歩くと工業団地内ない入り車道を少し歩きます。

それから龍崖山公園へ入り、公園を下まで下ると登山口があります。

さてみはらし台(展望台)で柏木山とこれから登る龍崖山、燧山を確認したら、資材置き場のフェンスに沿って歩いていきます。ここは建設資材の資材置き場のようで、回収した資材の汚れを落とす作業などをしているため平日はかなりの騒音があります。

フェンス沿いをしばらく歩くと舗装された広場に出ます。ここが配水場広場という小さな広場でベンチと公衆トイレがあります。

これが配水場広場の公衆トイレです。ここは龍崖山の登山口でもあるので、ここを起点にして龍崖山に登れば、往復でも1時間かからずに歩けてしまいそうです。

大きな配水場の手前は駐車スペースになっていて、ここに車を止めて龍崖山を往復できそうです。

燧山と龍崖山で360度の展望を楽しもう!

配水場広場から龍崖山公園へ

配水場広場のところで車道に出たら右に道なりに約200m進みます。すると大きな十字路に出るのでそこを真っすぐ通り過ぎ、100mほど歩いた最初の道を左へ曲がり、100mほど歩くと右側が龍崖山公園です。

真っすぐに進んだ突き当りが公園の無料駐車場で20台ほど駐車可能です。

これが龍崖山公園の正面入り口です。奥には男女別の公衆トイレがあります。龍崖山は、斜面に作られた公園で一番下まで降りると登り返すが大変です。それでも燧山と龍崖山の展望の素晴らしさに惹かれて多くの人が訪れるようです。

龍崖山公園の駐車場はもともとは6台ほどしか駐車できない狭い駐車場だったようです。そのため多くの車が公園のまわりの住宅地内の道路に駐車して問題になったのでしょう。

最近、6台ほどしか駐車できなかった駐車場のの奥を急遽拡張し、合計20台ほど止まれるようにしたようです。そのため奥の駐車スペースはまだ未舗装の状態です。

龍崖山公園内の階段には、龍崖山の登山口の案内板がたくさん設置されており、迷わず登山口まで案内してくれます。

龍崖山登山口から燧山へ

龍崖山公園の階段を一番下まで下ったところの左側に登山口があります。ここからは低山ながら、アップダウンがあります。

登山口には案内板があります。公園内の登山口から龍崖山まで1.2kmです。

燧山(ひうちやま)山頂

公園内の登山口から道なりに歩くと正面が開けた場所に出ます。ここが燧山展望台です。

標高は234mと低いのですが、工業団地内には背の高い建物がないため、東から西にかけては遮るものなく見渡せます。

燧山展望台にはベンチが3脚置かれていて、座って真正面の素晴らしい見晴らしを楽しめます。この近所に住んでいる方は、本当に幸せだと思います。それくらいすばらしい眺めです。

展望ベンチの斜め後ろには燧山の山頂を示す私製の案内板が岩の上に置かれています。

何もないと歩いていても通り過ぎてしまうのですが、こうした案内板があると登った山を確認できるので本当に助かります。地元の方がたに感謝です。

燧山展望台の正面に見える山は、左から富士山、大岳山、御岳山そして御前山です。天気の良い日にはつい登ってみたくなるような眺めです。

右を見ると朝一番に登った柏木山が見えます。こうしてみると柏木山も低山でありながら、独立した山であることがわかります。

龍崖山手前の見晴し台テラス

さて、燧山展望台で南側の眺めを楽しんだら、龍崖山手前の見晴し台テラスを目指しましょう。この場所は燧山展望台の眺めとほぼ一緒なのですが、さらに左右が開けた感じで明るく気分爽快になる場所です。

また地元の方がこの場所に桜の木を植樹しているので数年後には桜の名所になるかも知れません。

見晴し台テラスにはこのような額縁が設置されていて借景を楽しむことができます。

これが見晴台テラス全景で、正面の広い土地はまだ工場が誘致されておらず空き地になっていますが、もし建物が建ってしまったら、これらの景色はすべて失われてしまいような気がします。

これらの眺めを楽しめるのも今のうちだけかもしれません。

龍崖山の山頂は広くてランチにぴったりの場所

さて、ここが最後の目的地、龍崖山の山頂です。山頂は多少の樹木があり、空がスカッと抜けているわけではありませんが、木の間から十分に展望を楽しめます。

また山頂のスペースは柏木山や燧山と比べてもずっと広くベンチもたくさん置かれているのでゆっくり座ってランチを楽しむこともできます。

山頂を示す看板は、山頂中央に生えている木にくくりつけられています。標高は246mです。

龍崖山の山頂からは秩父の武甲山をはじめ大持山、子持山、武川岳などを見渡すことができます。

その右側は越生の関八州見晴台や越上山、顔振峠方面もさえぎるものなく眺めることができます。越上山の手前にあるのは日高市横手の新興住宅街です。

さらに右には多峯山(とうのすやま)の山頂がよく見えます。今回の周回コースはゆっくり歩いても3時間ちょっとなので歩き足りたいという方は、天覧山から多峯山を登りドレミファ橋を渡って柏木山へ登る大きな周回コースも良いかも知れません。

そのコースだと恐らく5~6時間の周回コースになるのではないでしょうか。

龍崖山は昔は山城だった!?

大河原城

この城は龍崖山の頂上を主郭とするもので、その広さは長24m、幅15mほどの広さがあります。主郭の南には、南(龍崖山公園方向)に伸びる尾根を切る形で、深さ6m、下幅2mの大規模な堀切が見られます。

軍茶利(ぐんだり)神社からの登り口の途中に15m×20mほどの広さの平場が造成されており、これらのことからこの城は北が正面であることがわかります。

実際に主郭からは北から東にかけての眺望が開け、眼下の名栗と飯能を結び道をのぞむことができます。

龍崖山を愛する80人衆

龍崖山の碑

龍崖山の山頂には立派な石碑が建っています。そこに書かれている文章を読んでみると、この山がこの地域に住んでいた人たちが個人所有の山林や田畑を皆で寄付することによって後世に残されることになったという歴史がわかります。

山頂からの素晴らしい展望を今、ただで楽しめるのもこうした人たちの愛と奉仕の精神のおかげなんですね。感謝です。

龍崖山の碑

当地は、その昔徳川の直系一つ橋家の領地として栄え、明治維新の改革により私達の祖先五十有余戸にて此の地より西南方面に位する山林約二十ヘクタールを共有地として譲受し以来一世紀弱此の間或時は、生活の支となり良き伴侶として今日に至った。

私達先代及び現代の人々がそれぞれの中で身を処し愛着のもとに精魂を傾けて守り通して来た此の地も急激に進展する時代の流れの中で土地開発郷土発展の為不断の協力のもとに個人所有林及び田畑共合わせて四十五ヘクタールを解放譲渡し私達の将来の幸福と栄伸並びに此の地の高度利用を祈念し残された唯一の山の嶺に私達はいつまでも此の美しき山城龍崖山を愛守すると共に世代の移り変わりをしのんでここに碑を建立す。

昭和四十九年三月吉祥日 共有者一同誌す

尊くも遠き祖先の護り来し
    龍崖山にて別れ惜しみて

下山は「金蔵寺」方面へ

さて、龍崖山の山頂で三座同定を楽しんだら下山することにしましょう。私の下山ルートは八耳堂なのですが、山頂の案内板にはありません。同じ方向の「金蔵寺」方面へ下ります。

少し下るとすぐに分岐に出ます。ここに「八耳堂」の文字が出て来ます。まっすぐに下山します。

しばらく階段を下りていくと平らな場所に出ます。ここは「三四郎平」と呼ばれる場所のようで、ここでも道が左右に分岐しています。

ここにも「龍崖山を愛する80人衆」の設置した案内板があります。これらの案内板が無ければ本当に何もわからないので助かります。

私の目指す八耳堂は左と書かれています。案内板に従って左の道を進みます。

すぐに鳥居と建物が見えてきてさらに進むと八耳堂に出ます。小さいながらも歴史ある建物の風格があります。

八耳堂の前には宝篋印塔や石仏があり、これらは飯能市の有形文化財に指定されているようです。

飯能市有形文化財指定

八耳堂宝篋印塔及び銅板経ほか塔内納入品

平成七年九月宝篋印塔の解体修理のとき、塔身部に銅板経、舎利種子墨書等が納入されていたのが発見された。

銅板経は、漆書きされ、こうした一括納入品は全国的にも類例が少なく、当時の信仰形態を知るうえで貴重である。なお、本納入品類は、飯能市郷土館に保管されています。

平成十年 卯月

金蔵寺檀家

八耳堂と軍茶利神社

八耳堂の向かいには観光解説板が設置されていて、この地方の信仰の歴史などについての解説が書かれています。

八耳堂と軍荼利神社

八耳堂は、真言宗の寺、金輛無量院金蔵寺の仏堂で、太子堂とも呼ばれている。本尊は、聖徳太子(厩戸皇子)を祀り、保元年間(1156~1158年)に建立されたといわれているが、現在の建物は、文政三年三月(1802年)に再建したものである。

この奥手に軍荼利神社があり、鎌倉時代の建仁二年(1202年)飯能地方の武士、大河原史郎が創建したと伝えている。大河原氏は、この地方の殿屋敷と呼ばれる場所に居住し、当社の南方に位置する龍崖山に砦を造って非常に備えると共に、金蔵寺とこの神社を厚く信仰したという。

神社は、天和二年(1682年)火災にあったが、のちに再建された。

昭和五十五年三月

埼玉県

八耳堂から駐車場までは車道歩き

八耳堂の境内を通り抜けると舗装道路に出ます。そこを左へ曲がり700mほど歩くと道が直進と左折に分岐します。ここを左に曲がり坂道を200mほど登っていくと駐車場に戻ります。

まとめ

パソコンで記事を書く青年のイラスト

積雪期登山をしない方は、冬から早春にかけては登る山が限定されて困っている方も多いのではないでしょうか。そんな中でおすすめするのがこの低山を周回するルートです。

飯能市内にある柏木山と龍崖山はどちらも標高が300m前後と真冬でも安心して登ることができます。

また山頂からの展望も素晴らしく、空気の乾燥した冬には遠く群馬県の山並みなどもくっきりと見通せる日が多いのも魅力の一つです。周回ルート上には無料の駐車スペースが3ケ所もあり、どこに車を駐車しても、どっち廻りでも楽しめます。

低山なので夏の暑い日はおすすめできませんが、早春、晩秋そして冬にはぜひ歩いてみてほしい山です。

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